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2008年10月 9日 (木)

王監督

プロ野球ソフトバンクの王貞治監督がグラウンドを去りました。王さんはボクにとって、とてつもなく大きな存在でした。

少年時代、野球が好きだったボクは、自ら近所のガキどもを率いてチームを作っていましたが、王選手を崇拝していたボクは常に背番号1番で守備はもちろん一塁、右利きなのに左打席で一本足打法をやるという入れ込み方でした。当時の巨人は王さんと長島さんが2枚看板として並び称されましたが、ボクの中では王貞治が圧倒的な存在感をもっていました。父親からファーストミットを買ってもらったときは、うれしくて一晩中抱きしめていたことを覚えています。

しかし、あれほどの名選手が、監督になってからは勝てなかったり、心無いファンから生卵を投げつけられるなどの屈辱を受け、体も壊し、その心中はさぞかし辛かったのではないかと察します。それでもめげず、ずっと続けてこられたのは本当にスゴイことだと思います。今回、最後の試合のコメントでも勝ち負け云々は言わず、「延長12回もやらせてもらって、野球好きのボクらしい終わり方」と語っていましたが、ひとつのことをここまで「好き」といい続けられる一途さが王さんの魅力だと思います。

ボク程度の木っ端編集者でも仕事や人間関係で悩んだり、厳しい中傷に落ち込んだりすることがありますが、王監督が卵を投げつけられたりすることに比べればボクの屈辱など屁でもありません。ボクもいつか王さんのように、どんなことがあっても「この仕事が好き」といい続けられるようになるのでしょうか? なれたら幸せですね。

王さんには一人のファンとして陰ながらお礼を言いたいし、かなうことならグラウンドの激務を離れた後も、何かの形でずっと野球に携わっていてほしいと願います。