箱根の芦ノ湖で先日釣ったマスたちは、写真を撮っている間にウロコがはがれたりして弱ってしまったので、すべて家に持ち帰って食べました。淡水の魚は海の魚に比べて、食用という点ではあまり重宝されないこともままありますが、芦ノ湖のマスやワカサギは湖畔のレストランの名物にもなっている食材。ことに、今くらいの季節に沖で釣れる個体はなかなかに美味なのです。
食べ方としてはフライ、ムニエル、塩焼きなどが一般的。今回はそれぞれ半身をフライにして、残りの半身は燻製にしてみました。また中骨に残った身は、こそぎとって電子レンジで水分を飛ばしてからゴマや鰹節と一緒にフライパンで炒り、塩で味付けしてふりかけにしました。揚げたて、熱々のフライは最強ですね。(フライのレシピはごく普通なので割愛します)
つづいて燻製。まず下処理ですが、今回はクーラーボックスを持参していなかったため現地でエラと内臓をとり、血合いも抜いてきました。この状態でポリ袋に入れ、コンビニの氷を抱き合わせた状態で何重にも新聞紙でくるみ、さらに大きなポリ袋に入れて持ち帰りました。当日の気温は27℃ありましたが、これで2~3時間は大丈夫です。持ち帰ったマスは三枚におろし、腹骨をそぎ取ったうえで皮をはがしておきます。写真は手前からニジマス、サクラマス、ブラウンの順です(まな板はこの前作ったやつです)。
こちらは腹骨をとり、皮もはがした状態です。皮をはぐときは皮を下にした状態で置いて皮と身の間に包丁を入れ、軍手をはめた手で皮を引っ張りながら包丁を前方に押し出すようにするとうまくできます。これ、軍手があるだけでグッとやりやすくなります。
次に、マスの身をバットに入れ、手でていねいに塩をすり込みます。塩の量はお好みですが、今回は半身400gほどに対して小さじ1~2杯を使いました。個人的には大目のほうがおいしいと思いました。また、コショウやハーブをすり込んでもOKです。塩をすり込んだらラップをかけて冷蔵庫で30分置き、余計な水分を出します。(そうそう、あらかじめお断りしておきますが、今回は家庭で手軽に作れる燻製ですので、本格的な燻製とは手順が異なります。ご了承を)
30分経って冷蔵庫から取り出したらペーパータオルで水分をふき取り、新しいペーパータオルで2重に包む。それをさらにラップで包み、再び冷蔵庫に入れて今度は1時間寝かせます。
これをスモークするのですが、今回使ったのは新富士バーナーさんが発売している『スモークバッグ』という簡単スモーク商品。これはアルミのバッグの中にヒッコリーのチップとシロップ、ナチュラルシュガーが入っていて、加熱するだけで香りの良い燻製料理ができてしまうスグレものなんです。本格的スモーカー(?)の方には納得いかないかもしれませんが、大掛かりな準備も要らず、煙も出ず、普通に台所で作れるところが最大のメリット。しかし問題は味です。ボクも今回初めて使うので、正直なところ半信半疑でした。
ともあれ、上記の手順で味付けをしたマスをアルミのバッグに入れ、口を3回折り曲げて密閉。これをオーブン、グリル等で加熱します。今回ボクは、オーブンを使いました。加熱時間は大体の目安がパッケージに書いてありますが、今回は相手が魚で火が通りやすいこともあり、ボクは20分だけ加熱することにしました。
20分加熱し、そのまま余熱で5分蒸らしたら出来上がり。スモークバッグから取り出して皿に移します。付け合せにインゲンのソテーを添えてシンプルにいただきましたが、香りも高く、十分においしくて驚きました。加熱時間を短くしたせいかジューシーな感じも残っており、ちょっと贅沢な感じでよかったです。
このバッグを使えば魚や肉の燻製はもちろん、いわゆるホイル焼きのような料理を簡単に香り高く作ることもできそう。今度は肉や野菜、ジャガイモやキノコを一緒に入れて試してみようかと思います。