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2008年5月 5日 (月)

ヨタ波に注意!

昨晩のニュースによれば、韓国中西部の海岸で釣り客を含む50人近い人が海に流され、8人(9人という説もあり)の方が死亡、14名が行方不明という事故が起きたもようです。当日の天候は穏やかで、特に波が高かったわけでもなく、突然大きな波が襲ってきたとのことでした。当局では局地的な悪天候、もしくは潮の関係で大波が出たと見ているそうです。

このような、穏やかな海に突然起こる大波のことを、ボクたち釣り人は「ヨタ波」(与太波)と呼んでいます。

波というのは、海上のうねりが風によって増幅されて起きるもので、風が強く、吹く距離が長いほど大きくなります。太平洋側の海岸を例にとると、夏は南風が吹くのですが、吹きはじめとなる南、つまり沖は比較的穏やかです。しかしこれが岸に届くまでに波は増幅され、海岸ではサーフィンにちょうど良い波となるわけです。北寄りの風が吹く冬はこの逆で、沿岸(吹き始め)は穏やかでも、沖は荒れていることがよくあります。

Photo また、波は風以外でも地形によって盛り上がることがあります。急に浅くなる場所や、海底に大きな岩や台地があると、沖から来た波がそこに当たって大きく盛り上がるのです。このように、風向きや地形を熟知することで、波の立ち方と危険な場所はある程度予測をすることが可能です。

しかし、「ヨタ波」というのはこの周期的な波とは異なるもので、理屈では予測できない種類の波です。一説には1000回に1回の割合で不規則な波が起きるとも言われており、私たちが磯際に立つときは、長時間海に背を向けないことが鉄則でもあります。糸を結んだり、休憩をしたりするときでも、視線は常に波を注意しているわけですね。

それでも避けられない突然の波から身を守るには、ライフジャケット(フローティングべスト)の着用が最大・最高の対策です。万が一海に投げ出されても、浮いてさえいれば最悪の事態は避けられます。転落のショックで打撲、捻挫、骨折等があっても、浮かんでいれば救助を待つことができます。これから海へ出かける方は、ぜひ着用してください。釣具の量販店に行けば3000円くらいで買えます。子供さんを連れて行かれる方は、子供さんの分もぜひ、ご用意ください。

それから、一般の方は「防波堤やテトラポッド=足場が良くて安全」と思われているかもしれませんが、実はこれらは、何かあったとき、つかまるところがひとつもありません。テトラなど、隙間に吸い込まれたらまず出てくることは不可能です。長々と書いてしまいましたが、楽しいはずのレジャーで不幸な事故を起こさないよう、そんなことも知っておいてください。