ニジマスとサクラマス
昨日のブログで3種類のトラウトを並べた写真を添付しましたが、どれがなんだかわからない・・・という声が一部でありましたので、簡単に解説しておきます。
まず、写真のトラウトは、上から順にサクラマス、ニジマス、ブラウントラウトです。このうちブラウントラウトは、その名の通り普通は体色が茶色を帯びており(例外もある)、斑点も大きくて特徴的なため、区別が付きにくいということはほとんどありません。しかし問題はニジマスとサクラマス。これ、並べて比較すれば一目瞭然なんですが、1尾だけで置いてあると見分けが付かないという人も少なくないのです。
なぜかというと、サクラマスというのはヤマメの降海型のことで、ご覧の通り、小さいうちは『パーマーク』と呼ばれる独特の小判型の模様があるのですが、大きくなるとこれが消えてしまうのです。一方、ニジマスは体に虹色の帯があるのが特徴ですが、幼魚期はヤマメと同じく小判型のパーマークが見られます。さらに、サクラマスはニジマスに比べて体色が白っぽく、ウロコがはがれやすいのが特徴ですが、ニジマスも個体によっては模様の少ない銀白色をしていて、身が赤くなる頃からはウロコもはがれやすくなる。つまり、成魚期の一時期を除き、両者は非常に似通っているといえるのです。
では、そんな両者をいつでも簡単に見分けるにはどうしたらよいかというと、顔の形とヒレの斑点に注目するのが最も簡単です。まず顔の形ですが、ヤマメの血を引くサクラマスは鼻がとがって精悍な印象ですが、ニジマスのほうは全体に丸い顔をしています。どうです? 比べればよくわかるでしょ? 下の魚がサクラマスです。ただし、どちらも大型のオスは鼻曲がりになるので、この見分け方は完璧ではない場合もあるかもしれません。
そんな場合は尾ビレやアブラビレに注目。ニジマスは体のみならずヒレにも斑点がびっしりとありますが、サクラマスの場合はあっても尾の付け根のみ。背ビレやアブラビレには斑点は見られません。これは幼魚であっても成魚であっても変わらないので、魚のサイズや個体差にかかわらず見分けることが可能です。
他には体型や尾の太さ、斑点の形と散らばり方などに違いがありますが、これには個体差もあるので普遍的ではありません。まあ、たくさんの個体を見ているうちにはパッと見ただけで区別が付くようになるはずです。こんどスーパーでニジマスが売っていたら、さりげなくチェックを入れてみてください。

