本日でやっとソルトワールド67号の編集が終わりました。来週には書店、釣具店の店頭に並びますので、皆さんよろしくお願いします。
ところで、最近読者の皆さんからの声で多く聞かれるのが「釣具が高すぎる」というご意見です。年々テクノロジーが進歩して、技術的には行き着くところまで行ってしまいそうな釣具の世界。「とても買えない」「庶民の趣味とはいえないのではないか」など、厳しい指摘をたくさんいただきます。
実際のところ、ボクなんかも高くて釣具が買えないクチなんですが(笑)、世間の皆さんは「専門誌の編集長ならさぞかしすごい道具を使っているはずだ」と思っているらしく、現場でボクの道具を見て皆さんビックリします。あるときなど、プライベートで出かけた船の上で、「高橋さん・・・道具、持っていないんですか?」と同情されてしまったほどです(苦笑)。
それもそのはず、ボクは気に入った道具をいつまでも使うタイプで、しかもそれは性能とはあまり関係ないところで選んでいます。だから、ジギングなのにバスロッドを持っていったり、いまだにアブの丸形リールを使ったりしています。パックロッドもしかりですね。竿もリールも、よほど釣りに不都合が出るか、壊れでもしない限り、まず新しいものは買いません。買い換えるとしても、最新・最高の機能にはほとんど興味がなく、気にするのは使ってみたくなる外観と値段のみ。たとえば今なら、お気に入りの青いロッドに合わせて青いリールがほしいな・・・というくらいです。
それに、今の道具は進化している分、普及品クラスでも性能はバッチリじゃないですか。多少ボールベアリングが少なかろうが、ちょっとくらい巻取りが遅かろうが、ボクらアマチュアが普通に釣りを楽しむ分には、何の不都合もありません。ただ、防錆ベアリングだけはあったほうがいいですけどね。今ボクが買おうと思っているリールなんて、スピニングもベイトも店頭売価は1万円台(しかも前半)ですが、これ、絶対使えます。ああ、これ買ったらまた同情されちゃうかも(笑)。
写真は、ボクがいまだに現役で使っているステラ3000のダブルハンドルです。これ、たしか初代のステラです。今ならツインパワーのレベルでしょうが、当時38000円くらいして最高級の部類でした。何年前の購入か覚えてませんが、まだスプールに穴も開いてないのですから相当古い機種でしょう。ボクとしては清水の舞台から飛び降りるような心境でしたが、これを買った理由も性能ではなく、世界初のスピニングのダブルハンドルがカッコよく、「これほしい!」と思ったからでした。
幸いこいつは頑丈で壊れることもなく、そうなるとますます愛着も沸いてきて、いまだに釣りに連れて行ってるというわけです。もう全身傷だらけですが、先日は沼津のメジ狙いに持って行き、ワラサとマダイを釣り上げてくれました(上の写真参照。よかったら今度出る号の記事もご覧ください)。釣りって個人の遊びですから、常に最高の道具で最高の釣りをしたい人がいてもいいし、僕みたいに好きな道具で、できる範囲で遊べればいいという人がいてもいいんです。こいつが本当に動かなくなる頃には僕自身もヨレヨレになっているかもしれませんが、お互い、だましだまし現役を続けていくつもりです。