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2007年7月25日 (水)

お帰りなさい

取材であちこちに出掛けることが多い僕たちは、必然的に行った先々で宿泊するケースも多々あります。 と言っても、僕たちが泊まるのはほとんどが安いビジネスホテルなんですが、これが地域によって、ホテルによって、設備や料金に大きな違いがあるのです。 たとえば東京と大阪を比べると、宿泊料金は東京のほうが断然高い。大阪だと主要な駅の近くでも6000円以内で泊まれるホテルがたくさんありますが、東京でその値段だと風呂やトイレが共同だったり駅から遠かったりします。逆に東京のスタンダードな料金なら、大阪だと朝食付きを選べます。地価が高いとかなんとか理由はあるのでしょうが、東京のホテルももう少し安いと有り難いですね。 ところで今日のタイトルですが、先日宿泊した大阪のホテルで、チェックインの際に女性の従業員から「お帰りなさい」と言われて違和感を感じたのです。 もちろん、ホテル側はアットホームとか親近感を演出するためにやっているのでしょうが、初めて来たホテルでお帰りなさいと言われても別に嬉しくもないし、むしろ空々しさを覚えてしまいました。これって僕がひねくれているだけですか? でも、ホテルに入る時に「ただ今」と言う人なんていませんよね?もしもお帰りなさいと言うのなら、外出した客の顔をちゃんと覚えておいて、外から帰って来た客にのみ言えばよい。それならこまやかなサービスと言うのもわかるけれど、普通にホテルが客を迎える時のあいさつは「いらっしゃいませ」だと、僕は思うのであります。 以上、中年の主張のコーナーでした。御静聴ありがとうございました。でも、考えてみると、僕だって知らない人に「いつもお世話になっています」なんて言ってるんだから人のことを言えた義理ではないのかも。う〜ん、でもやっばり違和感があるなあ…。 ホテルに泊まる機会があったらぜひ気にしてみてください。

2007年7月23日 (月)

里の幸

里の幸
里の幸
里の幸
自分で釣った新鮮な魚を食べることが出来るのは、僕たち釣人の特権です。特にソルトウォーターのターゲットは、海の幸などという言葉もあるとおり、おいしい魚がたくさんあります。真鯛にアジ、イカにカワハギはもちろん、いまや高嶺の花となったマグロでさえ、自分の手で調達できる可能性がありますが、これらの魚を食べることには、おいしいということ以外に「旬」のものを食べる楽しみがありますね。 さて、海の幸を食べられるだけでも幸せな僕ですが、昨日の晩は里の幸、すなわち自家製の野菜で一杯やりました。これは主に僕の家族が愛情を込めて作ったもの。僕はいわば「食べ専」というわけです(^_^)v 夏の野菜にもいろいろありますが、今回の収穫は写真の三点。枝豆、シシトウ、トウモロコシと、夏のビールを美味しくしてくれる定番トリオであります。で、お味はというと、手前味噌で恐縮ですが、これがもう最高なんです。枝豆は味が濃く、シシトウはピリッと味が引き締まり、トウモロコシは嘘みたいに甘い。取りたての旬だから美味しいのは当然ですが、これを娘や息子が泥だらけになってとってきたかと思うと、有り難さで旨さが倍増しますね。 次は僕が美味しい魚を釣ってくる番。でも魚は野菜と違って、行けば必ずとれるとは言えないのが玉にキズであります。

2007年7月20日 (金)

新サンマ!

一昨日、近所のスーパーで北海道産の新サンマを見つけ、今年初の生サンマの塩焼きを食べました。

サンマは初夏から夏にかけて日本の沿岸を北上し、7~8月頃に北海道に到達。晩夏を迎える頃にUターンし、10~11月には銚子沖あたりまで南下してきます。

最も脂が乗っておいしくなるのは、北海道まで北上したものといわれていますが、以前はそれを新鮮なまま関東に運ぶ技術がなかったため、これまでは銚子沖で獲れる秋が「サンマの旬」とされてきたそうです。

ところが、冷凍設備の充実などにより、今は北海道の新サンマを刺身で食べることさえ可能となったわけで、食いしん坊の僕たちにはとてもうれしいことなのです。しかも、今年はサンマがいつになく豊漁だそうで、普通なら8月に入ってからポツポツと店頭に並ぶ新サンマが、こんな早い時期に売られているのだから2重にうれしいではありませんか。

今回食べたサンマは発泡スチロールのトロ箱に氷とともにドサッと入れられ、なんと1尾58円という激安価格で売られていたもの。きちんとさばいた物は1尾150円ほどしていましたが、それでも相場よりはかなり安い。普通だったら200円~300円近くするのではないでしょうか? 安くて旨い旬の魚、いいですね~。

でも、調子に乗って昨日は別のスーパーに行って見ましたが、そこにはサンマの「サ」の字もありませんでした。まだまだ入荷は不安定か? みなさん、見つけたら即買いですよ~。

PS サンマは写真を撮る前に食べちゃいました。よって画像はありません。悪しからず。

2007年7月18日 (水)

好きこそものの上手なれ

昨日、今後の打ち合わせも兼ねてメガバスさんを訪問してきました。

バスタックルのメーカーとして絶大な人気と実績を誇る同社が、ここ数年ソルトウォーターの分野に素晴らしい商品を送り出しているのはご存知の通り。その方向性、コンセプトはとても地に足が付いたもので、公私共に、今後の展開にはとても期待している次第です(おこがましいですが)。

会談にはメガバスの伊東由樹さん、テスターの長崎浩二さん、営業の各務仁人さんが同席してくださり、話せども話せども尽きない盛り上がりに、ついつい長居を決め込んでしまいました。そこで感じたことは「ああ、やっぱりみんな釣りが好きなんだなあ・・・」ということ。特に伊東社長の話っぷりは熱く、この情熱が数々の名作、細部まで妥協をしないモノ創りの原点なんだなあ・・・と納得してしまいました。

一夜明けて今日は、息子が通う小学校で「12歳のハローワーク」という企画があり、子供たちを前に仕事の話をしてきました。これは、これから人生の岐路に立たされる子供たちに自分たちの経験を知ってもらう企画です。相変わらず大勢を相手に話すのが苦手な僕ですが、今日は本を作る仕事について、ちょっと説明させてもらいました。

その中で僕が強調したかったのは、編集の仕事がどうこうということではなく、「仕事を選ぶ上で一番大切なのは好きということだよ」という話です。給料がいい、将来が安定しているというのも大事なことだけど、その仕事が好きじゃなかったらがんばれない、だからいろいろなことにチャレンジして、自分ががんばれるものを見つけてください、そんな話をしました。

真冬の早朝の出船、真夏の炎天下の消耗戦、シケの海に徹夜の作業・・・などなど、ハッキリ言ってきついこともあります。それでも、特別根性があるわけでもない僕がこんな仕事を続けられる理由はただひとつ。釣りが「好き」だからです。好きだからがんばれる、がんばれるから進歩できる。そんな部分が少しでも、子供たちに伝わっていればいいんですが。

「好きこそ物の上手なれ」―いい言葉だと思いませんか?

2007年7月15日 (日)

台風、大丈夫でしたか?

7月としては記録的に大きいという台風4号も、ようやく東海上にそれていく気配ですが、皆さん、日常生活に支障をきたすような被害はありませんでしたか? ソルトワールドの筆者さんや協力船宿さんには沖縄、九州の方もたくさんおられますが、ここ数年は毎年大きな被害が出ているので心配です。

釣り関係は、さすがにこの週末は手も足も出ない状況で、大会等イベントの中止も含め、ほとんどの人が釣行を取りやめたことでしょう。僕も予定していた取材が1本、流れてしまいましたが、相手が台風では仕方ありません。

気になる台風通過後のフィールドですが、まず、渓流や湖は増水と濁流でしばらく釣りにならないでしょう。大きな川の河口では、この濁流のおかげでスズキ類が活性するケースもありますが、そこに行くまでの道が通行止めになっていたり、地盤が緩んでいたりする可能性もあるため無理は禁物。くれぐれも慎重に行動してください。

また、河口や沿岸を船で走行する場合は、河川から流れ出る大量のゴミに注意してください。普段と違い、流木やロープ、網などの大きなものが流れるため、エンジンやスクリューを破損して重大な事故につながることがあります。

沖は台風の吹き返しでうねりが残るので、これもしばらくは様子見といったところ。ただし、海が落ち着けば川から流れ出た漂流物がシイラ、カツオのいい漁場を形成してくれるかもしれません。それを期待しましょう。

もちろん、磯や防波堤は大きな波がきますので、岸から釣りをする予定の人も、落ち着くまでは無理をしないことが大切です。大きな波で底もかき回されているはずです。余計なお節介と言われそうですが、くれぐれも安全最優先で行動してくださいね。

ところで、今日はお詫びと訂正があります。もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、発売したばかりのソルトワールド65号「東北のロックフィッシュ」の記事中で、アイナメの大きさを誤って「kg」と表記している箇所があります(正しくは「cm」です)。本当に基本的なミスで申し訳ありませんが、この場を借りて読者の皆さん、協力いただいた船宿さん、アングラーの皆さんにお詫びいたします。なお、これについては原因がハッキリしていますので、次号からは表記方法を変え、間違いをなくしていきます。

・・・などと書いているうちに、窓の外ではセミがうるさく鳴き始めています。一気に夏がきそうですね。

2007年7月11日 (水)

65号出来!

たった今、ソルトワールド65号が納品されました。今回も2ヶ月間お待たせしましたが、もう間もなく店頭に並びますので、どうぞよろしくお願いします。

Photo_6 今号の表紙はチャーマスこと北村秀行さん。ライターの大川直さんが、八丈島J-1グランプリで臨場感あふれるカットをおさえてくれました。まちろん、熱戦の模様は巻頭グラビアで詳しくレポートしています。チャーマスファンの皆さん、ジギングファンの皆さん、じっくりご覧ください。

Photo_7 Photo_8 J-1に続いては、東北岩手のロックフィッシュゲーム、九州玄界灘のマルチゲームと続きます。ロックフィッシュは、このブログでもお伝えしたDVD撮影時のもの。魚の写真はどれを選ぶか迷うほどありましたが、今回はあえて、魚よりも周辺情報の写真を大きく使い、このゲームやフィールドの雰囲気を感じてもらえるような構成にしました。また、玄界灘は前号に続いて徳永兼三さんのレポート。最近はマグロで語られることの多い玄界灘ですが、それだけではない魅力が表現されています。

Photo_9 続いて今回の特集・シイラ。6月末から絶好調をキープする相模湾から、上屋敷隆さんとアンリパ石井修二さんのスタイルを紹介、また、大分からは岩切健太郎さんがパヤオゲームを紹介してくれています。上屋敷さんのシイラ必勝法は「基礎講座スペシャル」としてモノクロページにも出ていますので、併せて参考にしてください。

Photo_10 71ページからは、第2特集「電動ジギングを検証する」を展開しています。電動ジギングに関しては賛否両論あるでしょうが、このカテゴリーが末端においてかなり浸透していることは事実です。それについての真面目な考察ですので、ご一読いただければ幸いです。

主な特集は以上ですが、他にもマダイ、ヒラマサ、GT・・・とソルトゲームの話題満載はいつもの通り。強力連載陣も気合が入っています。ぜひお買い求めいただき、感想をお聞かせください。

2007年7月 8日 (日)

久々の…

ようやく編集作業を終えてホッと一息の週末、昨日はいつもソルトワールドに協力してもらっているイラストレーター、オカッチこと岡田寿一君の結婚式があり、エッチラオッチラ、千葉県は海浜幕張(幕張メッセの近くです)まで行って来ました。結婚式に呼ばれるなんて久しぶりのことです。

新郎のオカッチは、まだ若いけれどまじめで才能にあふれた仕事人、新婦の真由美さんは美人でしっかり者という理想のカップル。しかもこの2人、ここまで来る間に2人で力を合わせて大きなピンチを乗り越えており、出席した誰もが心から祝福する披露宴だったのです。

僕もその過程に存在していた人間として、感慨深いものがありました。式の最後、新婦からご両親への手紙が読み上げられ、新郎は自ら描いた似顔絵をご両親にプレゼント、さらにお父さんからの感動のメッセージ・・・。涙なくしては聞けないフィナーレでした。

さて、久々に呼ばれた結婚式、久々に豪華な昼飯(なんとフランス料理!)をいただいたので、ここに再現いたします。今日はいつもの昼飯日記と違って格調高くまいりましょう。

Photo まず、前菜は、「サーモンのマリネ グレック包み」です。スモークサーモンがマリのように盛り付けられ、美しくておいしかったです。しかしついうっかり?写真を撮る前に平らげてしまいました。(^^;)そして次は「旬の野菜グラタン」。これまた素晴らしいお料理だったんですが、食欲に負けて食べちゃいました。やっぱこういうところにすきっ腹で行っちゃいけませんね。

Photo_2 この2品で衣食足りて、礼節を取り戻したボクチャンは、次に来た「パン」を見事に撮影しました。なんだパンかよ、なんて言わないでくださいね。手をつける前に写真を撮るためにものすごい自制心を発揮したんですから。

Photo_3 続いてのお料理は「雲丹のフラン」。うん、フランて何? わかりません。で、聞きました。「フランてナンですか?」「あ、雲丹のスープでございます」。若い頃は知らないことが恥ずかしくて何も聞けませんでしたが、年をとるとずうずうしくなります。同席していたトップ堂の江波戸なんて「これ、スープって言うより茶碗蒸しじゃん」などと絡んでホテルの人を困らせています。でも実際に茶碗蒸し以外の何物でもなく・・・まあ、ウニが入った極上の茶碗蒸し、それをフランというのだということです。お味は絶品でした。

Photo_4 お次は「穴子のヴァブール 野菜のキャベツ包み添えソースエピス」という、これまた聞いたこともないお料理。え? どんな料理かって? 見たらわかるでしょ・・・要するに、穴子に野菜のキャベツ包みが添えてあって、それがソースエピスなんですよ。文句あります? おいしかったんだからいいでしょ! 

Photo_5 もうこのあたりで結構腹いっぱいって感じだったんですが、メインディッシュの肉料理が来る前に倒れるわけにはまいりません。気合を入れなおしたところで運ばれてきたのが「牛フィレのロースト 季節野菜のサラダ添え おろしポン酢のソースとともに」という、なにやら長~い名前の料理。肉もさることながら、このおろしポン酢のソース、なかなかグッドでした。アスパラガスやレンコンのチップスなど、季節野菜もおいしかったです。

Photo_6 最後はデザート。本当はここでギブアップする予定でしたが、スイーツを見た途端にムラムラと第3の食欲が沸き起こり(ちなみに第1は酒、第2が料理です)、イチゴのミルフィーユを皮切りに、三つのケーキとコーヒーをいただいておしまいとしました。いや~、満足、満足・・・っていうか苦しい。

ここまで食べておいていうのもなんですが、久々に呼ばれた結婚式で久々に礼服を引っ張り出して着たところ、愕然とする事実に遭遇しました。もう、何かはおわかりですね。みなさん、食べすぎに注意しましょう。では。

2007年7月 6日 (金)

冷蔵庫とタックルボックス

我が家の冷蔵庫を買い換えました。実に13年ぶりです。なんでこんなに長く使っていたかというと、壊れなかったからです。それが1週間前、とうとう壊れてしまいました。冷凍庫が機能しないのです。兆候は1年ほど前からあったのですが、だましだまし使い続け、とうとう限界がきたのです。

もう十分長く使っただけに、買い換えることには異論がありません。しかし、新しいのが来るまで何とか持ちこたえてもらわなければ、ビールもウィスキーも飲めません。冷凍庫はあきらめるから、せめて冷蔵だけでも・・・そう祈りながら、速攻で新しい冷蔵庫を買いにいきました。

ところが!

新しい冷蔵庫を買った途端、それまでビービー言っていた冷蔵庫が、奇跡的に復活したのです。それも冷蔵だけではありません。冷凍庫が再び氷を生産し始めたのです。お払い箱になると知って最後の力を振り絞っているのか、それはそれはけなげな姿でした。

しかし、これ以上無理をさせるわけにはいきません。13年間我が家のために働いてくれた冷蔵庫は、本日をもって現役を引退したのです。

何も入っていない真新しい冷蔵庫を前に、僕の戸籍上の彼女はあれこれ夢を見ています。こんなとき、人はこの冷蔵庫が無限の容積を持つかのような錯覚をするのでしょう。しかし、アレを入れ、コレを戻ししているうちに、現実を理解します。ああ、やっぱりスペースには限りがあるのだと・・・。

かくして冷蔵庫は、あと何日もしないうちに奥の壁が見えなくなる・・・はずである。いや、すでに見えなくなっているかもしれません。それはあたかも僕たちのタックルボックス(ルアーを入れる箱)と似ています。買ったときはスカスカだったボックスは、釣り人の期待の分だけ膨らんでいくのです。まっさらな冷蔵庫を見て、若い頃の自分を思い出しました。

2007年7月 5日 (木)

もう少しだ~~~!

皆さんこんにちは。いや、コンバンハかな? 今何時?・・・げげ、3時30分! てことはおはようございますじゃん。うひゃ~、必死になって校正やってたらもう朝になってたんだ・・・。

あと少しがんばったらソルトワールド65号も完成だ。終わったらあれをして、これもして、あそこにも行って・・・いや、その前に「もういや」ってくらい寝てみたいな。もう布団なんか見るのもいやってくらい、ぐっすりと・・・。

大金でも豪華な食事でもなく、誰にも邪魔されない睡眠がほしい。木っ端編集者の偽らざる心境です。ああ、でも釣りにも行きたいし、あれもしたいし・・・

いや、何をするにも本をきちっと仕上げなければ始まらない。あと1時間で夜明け・・・よし、がんばるぞ!

Photo

2007年7月 3日 (火)

思い出の相模川河口

シイラシーズンも本番に突入した感のある今日この頃、先日も書きましたが、今年は早い段階からキメジやカツオの回遊が見られ、とても楽しみな状況です。

そんなオフショアゲームの発信基地となっているのが平塚の船宿さん。相模川の河口に桟橋をかまえ、沖のポイントへと連れて行ってくれるわけですが、この平塚というエリア、実はオフショアのみならず関東のシーバスゲームにおいてもパイオニアが集結した土地なのです。

Photo_2 相模川は海に入る直前で馬入(ばにゅう)川と名前を変えるのですが、ここはいわずと知れた湘南シーバスのメッカ。すぐ近くには花水川のサーフポイントや、片瀬川河口のウエーディングポイントがありますが、そのどちらとも違う、太い流れが魅力の釣り場です。僕もここにはさんざん通い、数は少ないながらも記憶に残るヒットを体験させてもらった口です。中でも冬の夜に、サーモンスポットという大きなバイブレーションを使って釣る釣りは、とても刺激的でした。

Photo サーモンスポットは普通のバス用バイブレーションと比べるとかなり大きく、ウエイトもあるため、ロケットのようによく飛びました。これを河口防波堤の先端からダウンクロスでキャストし、ゆっくりと流れを横切るように引いてくるわけです。竿先にブルブルという振動を感じるくらいのテンションを保って扇形に流してくると、カケアガリに差し掛かるあたりで「ゴクン!」と小さくも強い締め込みが来る・・・というイメージです。

竿を立てて合わせると、ロッドは止まったまましばらく動きません。産卵前の大型シーバスの重みと、相模川の太い流れのおかげで、ズンと止まったままになるのです。そのまま耐えるとやがてロッドはゴン、ゴン、ゴンと大きくのされ、ようやくシーバスが動き始めます。この重さを受け止めたときが僕の中ではクライマックスでした。

締め込みに耐えつつ寄せてくると、地元のエキスパートが長いギャフで取り込んでくれます。もちろん、逆のときはこちらが取り込みを手伝う。つまり、自分で持って行ったギャフで自分の魚をランディングすることは、ほとんどなかったんですね。見知らぬ同士が現場で協力し合う、そんな、アングラーの交流があった時代でもありました。

そんなわけで、僕は今でも、馬入の河口から船で出るとき、川の流れやサンドバーの位置が気になってしまいます。