運転する楽しさ
(文:FJ)
新緑の高原、木漏れ日の中をドライブすることも好きですが、ゴミゴミした東京の街を運転することも個人的には嫌いではありません。特に首都高速の浜崎橋からレインボーブリッジへとつながる湾岸線は好きな場所のひとつ。なんどかその場をオープンカーで走ったことがあるのですが、ビルの合間を抜ける景色ばかりの首都高速にあって、そこは周囲のガードレールをのぞけば、頭の上にはなにもなく、まわりは空、下は海。レインボーブリッジの中間点あたりまで駆け上がってく上り坂はまるで、飛行機で離陸していくような感覚すら味わえます。
先日、この場所をリアルデザインで紹介する新しい「グランデプント」でドライブしました。1.4リットル、DOHCのエンジンを6段マニュアルミッションで走らせる。スポーツカーというと、やれターボだの、ハイテクデバイスだの、4WDだのと世の自動車メーカーはエコの時代に逆行するかのようなプレミアムスポーツが続々発売されている昨今ですが、これ以上にないほど、スポーツドライブが楽しめました。操作性自体もそうですが、たとえばメーターひとつとってもホワイトメーターにアンバー色のネオンなど、ドライバーの気持ちの部分を高めてくれるような演出。これだからラテン車は素敵です。
絶対的なスピードでは欧米の5リッターにはかなうわけもありませんが、高速道路を謳う道すら、むしろ拘束といってよいほど慢性的な渋滞。赤とオレンジでいつも詰まっている首都高速の掲示板の下、東京の街でほんの数分だけでもスポーツドライビングが愉しめる、コンパクトカーにラグジュアリーやパッケージングも悪くはないですけど、小さい車を小さいエンジンで、人間の操作でスポーティに走る。こういう発想の車がもっと日本にも出てきてくれると選択の幅も広がるのですが、どうでしょうかねー。






