リノ2007ファイナル・リポート
リノ史上最悪といえるバイプレーン1機、ジェットクラス1機、フォーミュラワン2機が墜落する事故が連続して発生したため、現地は大混乱状態で一時的にレース中断となり、リポート第1弾から突然ファイナル・リポートになってしまことをご容赦いただきたい。
最高峰アンリミテッド・クラスは、まず#232セプテンバーフューリーの優勝が確実視されていたが、なんと不調と思われていた#77レアベアが大逆転優勝!! ヒートレースではエンジン不調のため#8ドレードノートにブチ抜かれるていたらくで、悪趣味きわまりない新塗装を他チームから“World Fastest Jellytfish”(世界最速のクラゲ)と揶揄されていただけに、#77レアベアの復活優勝を予想したエアレースファンは、ほとんどいなかっただろう。
決勝ゴールド・レースで、まずポールポジションからスタートダッシュを決めたのは、絶好調の#232セプテンバーフューリー。ところが#77レアベアがじりじりと間合いを詰め、1周目のストレートでアウトからかぶせて第1、第2パイロンでは早くも横一線。第3から第4パイロンにかけてのダウンヒルで、一気にダイブで加速して#232セプテンバーフューリーを抜き去り、さらに増速する。長年に渡って辛酸をなめてきた#77レアベアの復活に、スタンド全体が揺らめくほどの大歓声が巻き起こる!#232セプテンバーフューリーも必死に食い下がるが、徐々に引き離され7周目でついにエンジンがブローアップして、緊急着陸。平均ラップは478.394マイルと平凡だったが、天晴れ#77レアベアは復活優勝を成し遂げたのである。
ところがフィニッシュ後に、とんでもない非常事態が#77レアベアを襲った。カウリングを整形する厚さ1cmほどもあるエポキシパテが、エンジンの振動ではがれ落ちてキャブレターに吸い込まれ、なんとスロットルが全開状態から戻らなくなってしまったのだ!ペースプレーンの誘導でしばらく旋回を続けたが、状況は改善されないため、パイロットのジョン・ペニーは意を決してエンジンをシャットダウンして緊急着陸を敢行。エンジンが停止したエアレーサーは、まさに石コロ同然(しかも#77レアベアにはフラップがない!)だが、さすがは名手ジョン・ペニー。絶妙のフォワードスリップで機速を調整して、鮮やかに着陸を決め、観客からまたもや大歓声が湧き上がった。
さらにアンリミテッド・クラス以外でも、嬉しいレース結果が残った。電動プレーンでお馴染みのエンルートがスポンサーする#13ミス・ジアンナが、バイプレーン・クラスで鮮やかな初優勝を飾ったのだ!また京商がスポンサーする#62ファントムも、252マイルのコースレコードを樹立。両メーカーがそれぞれのバイプレーンをスポンサーしたということは、もしかして近いうちに・・・?

























