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2006年9月18日 (月)

リノ・エアレース現地速報 第3弾

トニー比嘉、大殊勲のシルバーレース3位入賞!
アンリミテッドは#232セプテンバーフューリーが圧勝


01_ 1週間に及ぶ予選とヒートレースを経て、ついに迎えたリノ2006決勝レース。朝8時ジャストの離陸スタートで始まったバイプレーン・シルバーレース。優勝の期待が高まるポール ポジションのトニー比嘉は、なんと離陸直後、脇に並んだ2番スタート機の幅寄せを食らって悔しい3位転落……。だが、じりじりと先行機を追い上げ、最終ラップの第4パイロンでは一時、2位に浮上した。とはいえ相手は名手クリス・ファーガソン。写真のようにイン側をのラインを完璧に抑えて第5、第6パイロンを鮮やかに回り込んでつ02_けいる隙を与えず、最終的にトニー比嘉は3位フィニッシュ。惜しくも初優勝はならなかったが、3年間闘ったブロンズレースを経て、シルバーレースへの昇格と、トップクラスのパイロッ トと互角に渡り合ったテクニックは、来年のさらなる好成績を期待させるに充分だ。そして我らがトニー比嘉の闘いを、陰で支えた珠生婦人(左)と日本から駆けつけた山下クルーチーフ(左)にも、心から感謝と拍手を送りたい。

 アンリミテッド・ゴールドレースは、予想どうり#232セプテンバーフューリーがスタートからフィニッシュまで、後続機をまったく寄せ付けることなくブッチギリの優勝。3ラップ目には03__1 493マイルを叩き出して、新世代チャンピオンの実力を見せつけた。予想外だったのは、2度の緊急着陸で決勝進出さえ危ぶまれていた#7ストレガの闘いぶり。オーナーパイロットのビル”タイガー”ディステファニーが、久々に操縦桿を握って8位スタートから2位まで追い上げる大健闘に、スタンドは沸き返り「ゴー!ゴー!タイガー」の声援が飛び交った。しかし残念なことに、またしてもわずか残り1周で緊急着陸。リノ2006アンリミテッド・ゴールドレースの優勝機は#232セプテンバーフューリー、2位は怪物エンジンR4360を搭載した#8ドレッドノート、3位は小柄なYak改造機で”モンスターキラー”の異名をとる#86チェックメイトとなった。普段は寡黙なうえ、めったに人前に姿を表さない#232セプテンバーフューリーのオーナーパイロット、マイケル・ブラウンもさすがに初優勝の感激は押さえきれず、クルーと機体へ向けてシャンパンファイで大はしゃぎしたのが、非常に印象的だった。ここ1~2年の間に、04_ あの天才スキップ・ホルムの飛びっぷりを彷彿とさせるまで、操縦テクニックに磨きをかけたマイケル・ブラウン、レース後にさえオイル汚れがまったく発生しない完璧に仕上げられた強力なエンジン、そして最高水準のクルーが揃った#232セプテンバーフューリーは、まさにドリームチームであり、勝つべくして勝ったといえる。ちなみにレース終了後、個人的に親交の深いエンジン・チーフメカニックのデイブは、「来年こそ、500マイル突破させてみせるさ」と笑顔で語り、それが真実にも思えてきた。よほどの強敵が出現しない限り、しばらくは#232セプテンバーフューリーの天下が続くことだろう。アンリミテッド・クラスはもはやマスタング、ベアキャット改造機ではなく、シーフューリー改造レーサーの時代を迎えたのである。

by 藤森篤

RCAW編集部

  • 顧問・ヤマ編(山崎和彦)

    1955年生まれ。クルマ、バイク雑誌のフリーライターを経て、各業界にマニアックなブームを起こすことに生きがいを感じつつ編集人生を送っている。弊社RCW、RCAWを始めライトニングの創刊も手がける仕掛け人。RCAWでは本誌レギュラー”ヤマ編の飛ばしてみたいこの一機”を始め、DVDマガジンでは海外レポートを中心に動く現場大好き人間だ。

  • 鈴木喜生

    RCエアワールド第4代目編集長。エアロバティック機を自由に飛ばすべくトレーニングに励むが、高度が一定でない背面旋回、ピッチ方向に大きく歪むナイフエッジ(キャップではなにのに)などが悩みのタネ。3mオーバーのエクストラを飛ばすのが人生最大の夢である。長い編集者生活の産物として、温泉、旅行、料理、酒、音楽、カメラ、子育てなどにも造詣が深い。弱点は腰。月の半分は取材で全国を駆け回っているので(10日は編集部に泊り込み)、いつかどこかでお会いできるはず!?

  • 山本大介

    RCエアワールドの最若手だが、ふてぶてしくマイペース。現在『回転翼入門研究所』でヘリの修行中。連載2年近く経ってやっと対面ホバリングができるようになるという上達の遅さをよそに、本人はご満悦。ちなみに、いつも白衣を着ているわけではありません。

  • 宮内亮司

    RCエアワールド編集部のNEW FACE(新人を名乗るには年齢的に厳しい……)。ラジコンはスーパービギナーで、まともに飛ばすこともできないのに、ジェットファイター型のダクテッドファン機をビュンビュン飛ばしたいと妄想中。思い出したようにダイエットしたり、忘れたようにリバウンドを繰り返す(目指せ、デ・ニーロ!?)。その他、興味があるのはビクスク、ワンセグ、自作ロボ、ピクサーアニメ、銭湯巡り等。

  • 吉田健一

    ラジコンは100%初心者の新入り編集部員。専門用語は何ひとつわからず、エレベー タと聞いても「3階、婦人服売り場です」という発想しかない。頭の上に?マークを 点滅させながら、勉強の日々を過ごしている。仕事以外では、ビールを飲みつつ、食 べたいツマミを考えながら作る時間が至福。あこがれは毎日呑める生活、つまりは生 来のナマケモノです。

  • 木村真一
    エアライン大好き木村です。旅客機のダイキャストモデル、(作っていない)プラモデル(←一生分ある)、エアライングッズが部屋を占拠しています。RC飛行機もかっとび系より空気をつかんで飛ぶ実機系(?)が好み。離陸時は、すぐに浮いてはダメ。ある程度滑走したらおもむろにノーズギアを上げ、重そうに地面を離れなくては(笑)。このところ、電動ダクトによるスケール旅客機が登場し、うれしい限りです。実はRCはヘリから始めたのですが、最近どうもご無沙汰。たまにはヘリも飛ばしてあげなければ。