ヤコブセン・さおり

  • 1972年札幌生まれ。20代半ばに行った北欧旅行がきっかけで、ノルウェーの虜に。デンマークでもスウェーデンでもなく、なぜかノルウェーに惹かれる。そのなぜ? を知りたくて留学を経て、2005年よりノルウェー在住。日本ではあまり注目されないノルウェーの認知度を上げたいと思っているが、目立たないところも、またこの国の魅力かもと思ったり……。2007年夏に日本生まれのノルウェー人と結婚し、オスロに暮らす。ブログタイトルに使われている「Koselig」とは、心地いいという意味。

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2008年9月

2008年9月30日 (火)

ポテト休み

今週、ノルウェーは秋休みに入っています。と言っても、高校までの学校と教育関係をはじめとした一部の仕事の人だけですが。8月中旬に夏休みが明け、クリスマスまで祝祭日がないため、どうせならこの時期ではなく、年末までの折り返しにあたる10月半ばすぎに秋休みにしたらいいのに・・・と思うところですが、このお休み、もともとは家族総出でいも掘りするための「ポテト休み」だったそうで、その名残りから、この時期のままなのだそうです。

                  Poteto

9月下旬から10月上旬を過ぎると、霜が降りることがあり、せっかく育ててきたじゃがいもがダメになってしまうとのこと。ということは、もうそろそろ本格的な寒さがやって来るということです。もちろん、機械のある今日では、このお休みをいも掘りに費やす人はいず、のんびりしたり、まだ暖かいスペインやギリシアなどに出かけて行く人が多いようです。

ちなみに、ノルウェーのじゃがいもはおいしい。皮ごとオーブンで焼いて、お塩をパラパラっとふりかけるだけで、ごちそうになります。じゃがいものおいしさに開眼するなんて、ノルウェー人になってしまったみたいで、喜んでいいのやら何やら・・・。

その秋休みに私は何をしているかというと、引越し準備です。今よりも広めのアパートに引っ越すことになりました。お店からバナナの入っていたダンボール(つくりが丈夫で荷造りに最適)をもらって来ては、せっせと荷造りの日々です。

                  Banana_box

2008年9月26日 (金)

秋分リバーサイドウォーク

この25日がノルウェーの秋分の日でした。日本のように休日ではないのですが・・・。それはさておき、オスロでは毎年恒例となっている秋分の日のイベント、リバーサイドウォークがありました。オスロ市内を北から南へと流れるアーケシュ川の川沿い、街灯を消した代わりに火が灯された遊歩道を歩こうというもの。アーケシュ川は大きな川ではないものの、途中に滝があったり、護岸工事がされていない部分も多く、街中にいながら自然が楽しめる場所になっています。

                 Riverwalk_waterfall 

このイベントは、河口までの全長約8kmが対象区間で、所々でジャズやダンス、インスタレーションなどが行われていて、それらを楽しみながら飽きずに歩くことができるようになっています。夜の8時から11時に行われたのですが、比較的暖かだったこともあり、かなりの人出で遊歩道は渋滞状態。

                 Riverwalk_people

面白かったのは川岸の闇にたたずむ人たちのパフォーマンス。黒い衣装に身を包み、顔はどうやら白塗りのよう。音楽も歌も台詞もなし。立ったり、座ったり、ヘッドランプを点けたり消してみたり。その動きが3人ともピタリと揃っていました。  

       Riverwalk_performance   Riverwalk_performance1

2008年9月24日 (水)

これからの季節の必需品

日本の住宅では南向きが好まれますが、ノルウェーでは西向き。長い夏の陽を楽しむためでしょうか。我が家も西向きで、毎日、陽が沈んでいくのを見ることができます。その日、その日で、違った表情を持つ空。そして、このごろでは日没時間が、どんどん早くなっているのを実感します。もう、秋分なのですね。これから、暗い時間が長くなっていくことを思うと、気持ちまで暗くなってしまいそうですが、そんな日々を支えてくれる物たちがあります。もう、必需品と言えます。

            Sunset2

まずは、ぴかーっと明るいライト。冬の日照不足解消のためで、医学的にもこのライトの有効性は証明されているのだとか。太陽を浴びないと、眠い、だるい、疲れるなどの症状が現れたりするそうです。まったく問題ない人もいるらしいのですが、私の場合は顕著。それが、このライトのおかげで、しゃきっと目が覚めた感じで元気に過ごすことができます。使い過ぎると興奮状態になったり、眠れなくなったりするらしく、使用時間の目安が表示されていて、20センチの距離で30分、40センチだと1時間、60センチならば2時間。また、夜の8時以降は使用しないようにと定められています。

      Enegy_light  Enegy_light1

そして、魚の肝油のカプセル。EPAやDHAを含むオメガ3、ビタミンA、D、Eが入っています。太陽を浴びないと、人体はビタミンDを生成できないそうで、欠乏症になると、くる病や倦怠感を引き起こすそうです。よく、牡蠣は「R」のつく月のものがいいと言いますが、このカプセルも「R」のつく月には摂るといいと言われていて、9月(September)から4月(April)の冬の間は飲むようにしています。

                Omega3

牛乳にも、ビタミンD強化のものがあります。

                Melk_med_vitamind 

これで、今年の秋冬も元気に乗り切りたいです。

2008年9月22日 (月)

純ノルウェー産

スカンジナビアン・デザインは名高いけれど、果たしてノルウェーのものはどれくらいあるのだろう?そんな疑問に答えてくれるショップがオスロにあります。「Pur Norsk」。日本語にすると「純ノルウェー産」というところでしょうか。

              Purnorsk

ノルウェー・デザインのものだけを扱っています。取り扱う商品は、家具からキッチン・ツール、子ども服やおもちゃなど約50品目。ネットショップもあります。

      Purnorsk1  Purnorsk2

オーナー・カップルは、スカンジナビアン・デザインのショップは世界中にあるけれど、ノルウェーのものが扱われていることはまれ。それならば、自分たちでノルウェー・デザインに特化したショップを作ろうと、このお店を立ち上げたとのこと。この度、イギリスのトレンド雑誌「Monocle」のデザイン・ダイレクトリーで、世界の5本指に入るデザイン・ショップとして取り上げられ、話題になっています。サービスや品質、商品知識なども考慮してランキングされたのだそう。プロデュースも手がけているそうで、これからもどんな商品が出てくるのか目が離せないショップです。

2008年9月19日 (金)

Oslo Sykkelfestival

先日ご紹介したオープンハウスの催しに出かける途中、街中の道路脇に立つ憲兵を見かけました。見ると、辺りには事件現場で見るようなテープが張り巡らされています。

                Sykkelfestival_mp

何事かと思っていると、自転車の一群がやって来ました。オスロの街中の一般道を使った「Oslo Sykkelfestival」(オスロ 自転車フェスティバル)という自転車レースが行われているのでした。

     Sykkelfestival_cylclist  Sykkelfestival_poster

ファミリー部門もあって、ちびっこたちがお父さんやお母さんと一緒に参加していました。一生懸命キコキコ自転車を漕いでいる姿がかわいい。キックボードで参加の男のコは、疲れたらママの自転車に付いている乳母車に乗せて貰うのかしら・・・。

    Sykkelfestival_family  Sykkelfestival_family1

ゴール地点となっていた市庁舎前の広場には、気球が出ていました。ロープでつながれていて、遠くへは飛んで行けないようようになっていましたが、体験乗船しようという人々が列をなしていました。

                Sykkelfestival_balloon

どんどん暗く、寒くなってきているこの頃のオスロですが、家の中で縮こまっていないで、いろいろなイベントに出かけるのが、この季節を楽しく過ごすコツのようです。

2008年9月15日 (月)

Oslo Åpne Hus 08

この週末、「Oslo Åpne Hus 08」(オスロ オープンハウス)という催しがありました。オスロ建築家協会(OAF)やノルウェー造園家協会(NLA)などが主催となり、オスロ市内の特徴ある建物を一般に公開するというもの。日ごろから見学可能な国会議事堂や教会、公園などから、通常は足を踏み入れることのできない企業オフィスや個人住宅まで、全部で68ヶ所が公開されました。場所によっては建築家などの専門家による解説付き。入場は無料です。

             Oslo_openhouse_poster

土日だけの公開で公開時間は2~4時間、しかもその時間帯が重なっていることもあり、全てを回るのは無理。土曜日は用事があったため、日曜日に開いているところから、オスロの新しいオペラハウスを設計したsnøhettaの建築事務所と、閑静な住宅街にある一般住宅だけを訪問しました。ノルウェーを代表する建築家Sverre Fehn(スヴェレ・フェーン)が手がけた日本をオマージュとし、縁側や引き戸などにその特徴の見られる「Hommage au Japon」と呼ばれる個人住宅も見てみたかったけれど、土曜日だけの公開なので泣く泣く断念しました。

建築家グループ、snøhettaのオフィスは、港近くにありました。倉庫だった建物を利用したとあって仕切りがほとんどなく開放的。

              Oslo_openhouse_snohetta   

一人ひとり個室があてがわれるのが普通のノルウェーのオフィスですが、ここでは日本のオフィスのように、いくつものデスクがくっついて島を成しているのが意外でした。でも、日本と違うのは窓の外に広がる海でしょうか。

           Oslo_openhouse_snohetta2

入口すぐのロビースペースには、水を入れた袋をいくつもぶらさげた不思議(?)なオブジェも存在しました。そして、いくつもの賞状などが、仰々しくなく、さりげなく置かれていました。

      Oslo_openhouse_snohetta3  Oslo_openhouse_snohetta1

もう一軒、足を運んだ先は、やや郊外に位置する実際に人が住んでいる個人住宅です。

      Oslo_openhouse_enebolig_outside  Oslo_openhouse_enebolig_living

それほど便利な場所ではないため見学者も少ないだろうと思っていたのですが、行ってみてびっくり。30人ほどが訪れていました。改めてノルウェー人のインテリアや建築に対する関心の高さを目の当たりにしましした。この住宅、高台にあり、リビングやベッドルームからはオスロ・フィヨルドが見渡せるようになっていました。

      Oslo_openhouse_eneboling_living2  Oslo_openhouse_enebolig_bedroom

また、屋上緑化にするなど、環境を配慮した建物になっています。

              Oslo_openhouse_enebolig_roof

キッチンやバスルームもデザイン的に優れたものを使っていて、モデル・ハウスのよう。   

           Oslo_openhouse_enebolig_kitchen   

     Oslo_openhouse_enebolig_bathroom  Oslo_openhose_enebolig_bathtub

今回は、都合がつかずに一日だけしか行けませんでしたが、来年は予定を合わせて、もっと多くの建物を見たいと思います。

2008年9月13日 (土)

秋の葉っぱたち

夏休みが明けて、学校では新学年がスタート。日本でいうところの新年度が始まったばかりのノルウェー。それに先駆けて、8月からオスロ市内交通機関の料金見直しがありました。一番の注目は、一ヶ月券の値下げ。これまでの720クローネ(約1万4千400円)から550クローネ(約1万1千円)になりました。食料品をはじめとして価格上昇が続く中で、これは異例の値下げ。理由はエコ。自家用車での通勤が多く、朝夕のラッシュ時には交通渋滞が問題になっているオスロ。一ヶ月券の値下げで、公共交通機関利用の固定客を増やし、自家用車使用削減、ひいては温室効果ガス削減を狙っています。

               Ruter_monthly_card

公共交通は、環境に配慮したものであることをアピールするために、一ヶ月券値下げのポスターも、葉っぱの写真が用いられています。ちなみに、一回券はこれまでの22クローネ(約440円)から24クローネ(約480円)に値上げされました。ここにも割安な一ヶ月券の利用者を増やそうという意図がみられます。この一ヶ月券、日本の定期券とは違い、利用乗車区間に制限がないため、通学・通勤用に購入した券を利用しての休日のマイカー使用を減らすのにも効果があるようです。

バスダイヤの一部改正もあり、その時刻表が出揃いました。こちらも葉っぱなど植物が使われていて、環境にやさしい乗り物であることをアピールしているようです。落ち葉の中に寝転ぶ男のコや、かごに入った収穫されたばかりのニンジン。枯れ草もまじえて、草が数本すっと伸びた写真のものも印象的。バックの温かみのある色が秋を感じさせます。

        Ruter  Ruter_grass

バスといえば、バイオエタノールで走る車両が100台新たに導入され、オスロの街中を市民の足として走り回っています。

2008年9月 3日 (水)

秋、実る

9月に入り、オスロはもうすっかり秋です。ナナカマドの木も赤い実をつけています。

                 Nanakamado

そして、よく目にするのがキノコ。道端の木の下や、その辺の切り株にも生えています。でも、写真のこれはきっと食べられないもの。だれも採らないから・・・。キノコ採りが趣味の人もいて、ガイドブック片手に森に出かけて行きます。詳しい人と一緒なら、行ってみたいものです。

                 Sopp

リンゴの木が庭にあるお家もあります。今日、通りかかったら、真っ赤なリンゴがたわわに実っていました。リンゴの木にぶらさがっているブランコも印象的でした。

    Apple_tree  Apple_and_swing