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2010年6月13日 (日)

Vol.506 6月13日 ハイサイドのリスク

Photo_2 この不気味な表面、
タイヤのアブレージョン
パターンといって
路面に接するトレッド部分の
柔らかいコンパウンドが走行で温められ
摩耗しながらグリップした証拠のようなモノ。
まるで路面に吸着したかのように
それはそれは強力に粘って全く滑りません。
だからこそ怖いのが、ご存じハイサイド。
左にフルバンクした状態で
強大なグリップ力を発揮していたのが
ズルッと滑った瞬間に路面との荷重が一気に抜け、
リヤサスが伸びて再度グリップをした直後、
車体から遠ざかっていたリヤタイヤを支点に
今度はサスが圧縮側に動くので車体がタイヤに近づく、
つまりは車体が右に一気に動き始め反動も手伝って
ライダーを振り落としてしまう、アレです!

最近はeデバイスの進化で、トラクション・コントロールなど
タイヤが滑らない仕掛けのおかげか、
レースシーンでもこの恐ろしいハイサイドを見ることが
めっきり減ってました。
ところが先週末のイタリアGPムジェロで、
チャンピオンのV.ロッシ選手が突然のハイサイドで
吹っ飛ばされ右の脛骨を解放骨折という重傷を負いました。
手術して経過は順調だそうですが、レースは2ヶ月ほど
休まざるを得ないんだとか。
1996年から230戦連続出場の記録もストップです。
ムジェロという母国コースで、ここのところ
以前のような圧倒的に差をつけられない焦りが
チャンピオンの心にあったのかも知れない……
もちろんホントのことなどわかりっこありませんが、
何れにせよeデバイスがフェイルセイフとして
機能しなかったのは事実。
レースのeデバイスは失敗のリカバリーが目的ではなく
スロットルを大きく開けたら所詮タイヤが
グリップできないほど強大なパワー&トルクが
発生してしまう……そこを有効な駆動力に抑制しようとした
発想が原点だったはずデス。
でも結局は危険度が減る妄想もプラスされちまったかも。
コレも技術の進化といえるのでしょうが、
こうなるとバイクの面白さを云々する次元を
遥かに飛び越えたリスキーな領域にしか思えません。
そもそもMotoGPは500ccあたりまで
排気量ダウンサイズしたほうが良いのでは?
というのが以前からの持論だったボクとしては、
市販車ベースのスーパーバイクでさえ
MotoGPとタイム差がなくなっている現状も含め
どうにも理解できない……。
「凄い」ことと「面白い」ことは
観る側と乗る側を分離して考えれば良いのかも知れませんが、
旧いアタマの持ち主としてはそんな気持ちになれません。

根本健

  • 1948年東京生まれ。小学生から鉄道に飛行機と、オタク街道まっしぐらだったのがナゼかバイクの道へ。ロードレースに憧れ'73年全日本チャンピオン。'75~'78年に世界GPにチャレンジ。帰国後ライダースクラブ編集長となり28年間雑誌づくり人生。最近はビンテージバイクにもハマり、レースやツーリングに楽しみを広げている。

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