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2009年9月13日 (日)

Vol.466 9月13日 NRは凄かった……その2

Nr500NRといえば、
'80年代にピストン(燃焼室)が丸くない
長円(市販車は楕円)形状の
特異な存在として、当時のファンで
知らない人はいないはず。
しかし「コレは世界GPが4気筒までと気筒数を
制限していたのをかいくぐる方策に過ぎない、
V型8気筒のシリンダー壁を取り払って繋げた奇策……」
なんてインチキ呼ばわりに近い誤解もされてました。

もちろん実際はそんな発想ではありません。
実は'70年代後半にホンダは世界GP復帰宣言をしたのですが、
当時のYZR500やRG500など2スト勢の
120psを超えるパワーに
4スト・エンジンで肩を並べるため生み出された、
充填効率を画期的に稼ぐ秘策だったのです。
エンジンは回転を高めれば燃焼回数が増え
それだけパワーが稼げます。
しかし2ストより高回転化が可能な4ストといえど、
当時は20,000rpmが限界……
これだと100〜110psがやっとで追いつけなかったのです。
高回転化の他に手段といえば
吸気バルブの開口面積の大径化とその数を増やすこと。
吸気側3バルブ+排気側2バルブの5バルブなど
シリンダーヘッドをバルブの穴だらけにするのが
既に一般化してました。
つまり吸気行程で可能な限りたくさん吸い込めば
充填効率が高まりパワーは稼げるのですが、
2スト勢の目標値から必要な吸気バルブ面積を逆算して
吸気バルブの円(○)を描いていくと
お互い円のフチが重なり合ってしまい収まり切りません。
燃焼室が円のカタチなのに、そこに小さな円を描けば
どうしても三角形に似た円を描けない部分が残り、
自ずと合計面積に限界があるというワケです。
Nr500engine …何とかこのバルブ面積を
燃焼室に埋め込めないか…
悩める日々を送っていたある日、
通勤途中の信号機を見てハッと気がついたのは
(画像クリックしてください)
横長の長円の中に収まる青・黄・赤の3つの円……
瞬く間に図面が引かれ、必要とされたバルブ合計面積は
吸気側4本+排気側4本の気筒あたり8バルブとなって
見事に長円の中に収まったのでした。

但し、円ではないピストンの圧縮を維持するリング類は?
横長のピストンとコンロッドはどう結ぶのか?
世界で実用化されたことがないため、
次々に立ちはだかる難問の数々。
'79年にデビューしたNR500は、
そんな発想と生みの苦しみを背負ったマシンだったのデス…

何やらどこかのTV局のプロジェクトX調ですネェ、
でも気にせず次回へと続きます

根本健

  • 1948年東京生まれ。小学生から鉄道に飛行機と、オタク街道まっしぐらだったのがナゼかバイクの道へ。ロードレースに憧れ'73年全日本チャンピオン。'75~'78年に世界GPにチャレンジ。帰国後ライダースクラブ編集長となり28年間雑誌づくり人生。最近はビンテージバイクにもハマり、レースやツーリングに楽しみを広げている。

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