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2007年3月26日 (月)

Vol.367 3月26日 レース中の心模様でわかる所詮は小心者Part-1

1_234 あのデイトナ・スピードウェイで
偉大なレジェンド、
ジェイ・スプリングスティーンと渡り合った
などと結果だけをお知らせしていると、
『やっぱり、違いますよねー』てな感じの
強者として見られてしまいがち。
でもホントはそんな強い精神力を
キープできるような器じゃありません。
文庫「グランプリを走りたい」で告白したように、
バイクに跨がると今でもキンチョーする
所詮は小心者なのデス。

2_233 今回もジェイに追いまくられながら、
コーナーが目前に迫ると
「もうひと息、ブレーキングを遅らせれば」
と思いながら、一歩手前から
ブレーキレバーを引いてしまう
意気地のなさ。
抜かれてからも真後ろを追走した
シケインの突っ込みで、
「思いきって同じリズムで入る良いチャンス……」
と思いながらも、左にエンブレでターンした直後の
大きな路面ギャップでフロントが
叩かれたように宙に浮く衝撃の大きさを予感、
その結果、続く右ターンが遅れると
左側の縁石に乗ってコースアウトする危険性から
マイペースを崩せず3メートルほど
離されてしまいました。
練習中に少しペースアップして試したとき、
ハンドルから両手が離れそうになるほど
左右へ振られて心臓が止まりそうになったのと、
かろうじて難を逃れても
うまく抜けられるラインの狭さに
すくみ上がった経験が
「イイから、イッタレ!」という心に
ブレーキをかけるからです。
なんでこんな本音を洩らすのかといえば、
それでも「バイクが好き!」「レースが好き!」
であることを高らかに謳いたいからに他なりません。
ボクはよく皆さんから
『どうしたら怖さを克服できるでしょうか』
と聞かれることがあります。
そんなとき
「克服なんかする必要ありません、
怖さに目をつぶってガンガンいっても
リスクが増えるだけ。
自分を見失わない、楽しめる範囲を
守ってこそ、暴走ではなく
モータースポーツなんだと思います。
怖いからペースアップできない、
これ健全な自己防衛本能じゃないですか。
この安全弁が働かなかったら、
命がいくつあっても足りませんヨ」
と申し上げるようにしています。
慣れちまえば、いつかはペースアップできます。
ボクは天才なんかじゃありません。
20年以上もデイトナを走ってきたジェイですから、
そんなにカンタンに追いつけるわけないじゃないですか。
だからコレで当然なのです。
もしかしてイケるかも……
そんな悪魔の囁きに、耳を貸してたまるもんですか。
大好きなバイク、大好きなレースで
「シマッタ!」と後悔先に立たずを起こしちまったら、
暫く人前で「大好き」とはとても言えなくなります。

3_134 でもインフィールドの右コーナーは、
ジェイの突っ込みに追いつき
それなりに挽回してました。
やっぱりダートの左回りで鍛えた感覚ほど
右は鋭くないようデス。
こっちのほうがイケてる
コーナーだってあるんだゾ!
とはいえ、あのハーレーXR750の
軽量さとダッシュ力の素晴らしさには
まだ明確に力量の差があります。
でも昨年までの、
瞬く間に視界から消えていく差は
なくなりました。
来年は追いすがって
振り切らせない……
何とかそこまではいきたいナァ。

根本健

  • 1948年東京生まれ。小学生から鉄道に飛行機と、オタク街道まっしぐらだったのがナゼかバイクの道へ。ロードレースに憧れ'73年全日本チャンピオン。'75~'78年に世界GPにチャレンジ。帰国後ライダースクラブ編集長となり28年間雑誌づくり人生。最近はビンテージバイクにもハマり、レースやツーリングに楽しみを広げている。

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