Vol.302 7月7日 深いバンク角って Part-4
またもや愛車グッツィV7Sportレーサーの登場。
しつこいようですが、画像クリックすると拡大できます。
ボクのブログは全部このスタイル。
昨日のタイヤのアブレーション・パターンも
拡大するとゴムが溶けながら移動している感じ
良くわかると思います。
で、本題。
このリーンする瞬間の、
バイクが立っている状態から傾きはじめる実に短い間に、
曲がるという大事な動作の90パーセントが決まってしまうんですネ。
超専門的な解説するにはちょっと難しすぎるので
感覚的な説明してみると、
旋回というバイクがバンクして曲がっている状態は
そこから曲がる強さを変えたりすることは
ほとんどできません。
でも、その旋回に入っていく間に
進路を変える大きさというか強さというか、
クルマでいうとハンドルを真っ直ぐな状態から
切りはじめるのと同じ原理が働きます。
そう、だからココが勝負ドコロ。
ライダースクラブを長く愛読してくださっている方ならご存じの、
「向き変え」ってやつです。
この直進から旋回への切り替えで最も大事なのが、
後輪を軸に車体を傾かせ、
前輪がセルフステアしていく間を邪魔しないということ。
おっと、何のことやらですよネ。
セルフステアは車体の傾きに前輪を支えるフロントフォークが
角度をつけているのと、
前輪の接地点と操舵の中心線、つまりステアリングの軸が
ずれていることで、
直進時にハンドルから手を放しても真っ直ぐ走る復元力と
車体が傾いたときに素直に曲がっていけるよう
舵角をつける(とはいってもそれは原理で、フロントタイヤの丸く尖った断面のおかげで舵角はほとんどつきません——って、難しすぎなので深く考えなくて良いデス!)
というふたつの役割を担っていて、
これをセルフステアと呼んでます。
ア〜ァ、結局ややこしい説明になっちゃってますネ。
要するに、リーンで傾いていくその間に
旋回をはじめる最初の向きがキマルということです。
で、その瞬間にグイッと向き変えできる乗り方は、
直立しているときに身体の体勢だけやや内側へあずけておき、
傾けるときのきっかけで重心を移動、
何をするかといえば真っ直ぐのときに外側のステップや
シートにのったお尻のアウト側のほっぺたで軽く力んでおいて、
そのタイミングで一気に力を抜いて
内側へやんわりとしなるように、誤解を怖れず言っちゃうと
崩れるような感じになると重心が確実に移動します。
これがフロントブレーキのリリースを利用するともっと簡単。
それは次の機会にしておきます。
要するにバンク角の深さにこだわるより、
他の手だてのほうがよっぽど曲がれる能力を左右するのと、
テクニックとして工夫次第という面白さもあるってことデス。
ン〜、わかんなかったって?
もっとうまく説明できるよう努力します。
ライテク本、何冊もつくってきましたけど、
まだまだ伝えるべきところを伝えきれてない反省しきり。
頑張ります!