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2006年4月28日 (金)

Vol.276 4月28日 バイクは空冷!

Photo_93旧くからのファンならご存じXS-1。
ヤマハ初の650cc4スト・エンジンで、
英国調のバーチカルツイン。
美しい……。
AHRMAでもF-750クラスで手強い存在です。
何たって3年前はストレートで変わらないんですから。
アメリカはダートトラックのレースがあって、
XS-1はそこでも活躍していた関係で、
チューニングパーツが数多く開発されてたんですネ。
だから、排気量アップが許されないAHRMAでバカッ速い。
正直、コイツを抜くことから考えなきゃならんなんて、
デイトナ参戦プロジェクトには想定外でした。

何でこんな画像を持ちだしたかといえば、
バイクは空冷!
オトナはビンテージ!
のふたつをアピールしたいがために他なりません。
気がついたら、
ボクの所有するバイクはすべて空冷。
っていうと、最新のパワフルなバイクに背を向けた感じに聞こえるかナ?
とんでもございません。
ボクは空冷だって全開!!
いや空冷だから全開ってのが正しいかも。
熱ダレや冷えすぎても表情をそのまま伝えてくるその生き物っぽさ。
それを何とか操ってガンガン走らせる楽しさは、
デジタルちっくにコンディションを常に保つ水冷バイクにゃありません。

そりゃぁ直前番長やられたら追いつけませんけど、
バイク乗りはコーナーですよネ。
そのコーナリングで一番大事なのが、
スロットルの開け閉めでいかに攻めるかじゃないですか。
この瞬間芸に、空冷でなきゃ発揮できないメリットが潜んでるんだナ〜。
水冷に乗っていると、全閉からちょっとでも開けた瞬間に、
クッと頼みもしないのに前に押し出されるレスポンスがあって、
ココに神経を遣うとモチベーションすべてをぶつけるわけにはいきません。
空冷は逆にちょっとだけタイムラグがあって、
それを前提にジワッと思いきりのイイ開け方ができます。
この微妙なタイムラグ、
まさに人間の感性にシンクロして、
ストレスまるでゼロの100パーセント快感ってワケです。

さらに……大事なのが同じ空冷でも、
水冷が登場する前の空冷であることがポイントです。
その当時、空冷だとかそんな事情は関係なく、
とにかくパワーを絞り出してた、
その一途な設計がいま乗るとライダーを熱くしてくれるんですネ。
カムプロファイル然り、
ボア×ストローク然りで、
低速トルクが云々なんて余裕、ほぼないに近い状態。
だから乗りやすい、なんていうとちょっとわかりづらいかも知れませんが、
生き物っぽい感じ、イキイキした感じに結びついてます。

というワケで、
バイクは空冷!
オトナはビンテージ!!
くどいかも知れませんが、
このキャンペーン、しょっちゅうやろうと思ってます。

2006年4月27日 (木)

Vol.275 4月27日 バイクで癒す傷心(キズゴコロ)

Daytona_hootersデイトナ・スピードウェイ前の通りを挟んで、
フーターズというお店があります。
ここはウェイトレスが超爆乳で、
「いらっしゃ〜イ、何にするゥ?」
てな感じで目尻の下がったバイカーたちで大賑わい。
初日のレースからの帰路、
『腹減った』の声にハンドルいきなり右に切って
目の保養、じゃなくて空腹を満たしに飛び込んだっけ。
同行してたデグナー琴子嬢、編集・笠井は呆れてたんでしょうネ。
で、翌朝パドックでボクのメットにこんなステッカーが。
彼女たちのシワザだナ、きっと。


Photo_88 そのときのメット、
日曜日の岡山国際でご覧のダメージ。
帽体の右上はグラベルの砂利で無数の引掻き傷……。
もちろん修理できません。
アゴの部分に貼られた2006と記された黄色いシールは、
AHRMAの車検をパスした記念だったのに。
これ昨年アライヘルメットからプレゼントされた2個のうち、
今年のデイトナ用にとっておいた新品でした。
今シーズンは昨年使用していた残りの1個を大切に使わなきゃ。


R502 なんて、まだ癒えぬキズゴコロではありますが、
ボクサージャーナルの担当ページ用に
雨の日走ったままだった愛車R50/2を洗車してたら
妙に気持ちが収まってきました。
不思議ですよネ、
バイクに触れてるだけで、血の気が戻ってくるような、
元気をもらえるんだから。
ホントは早くリヤホイールをバラして、
例のリヤブレーキ煙幕事件を解明しなきゃなんですが、
落ち着いて時間をかけたいので、
ゴールデンウィークにゆっくり手をかけるつもり。
ガレージには同じ型のドーバーホワイトが全バラになっていて、
こちらもパーツがかなり集まってます。
“好きなんだナ〜”自分で自分のことをこう言えるなんて、
照れ臭いですけどシアワセだってつくづく思います。

しかしV7 Sportをモトラボロのジンさんにまかせるにしろ、
750SSもプラスワンの内田さんにまかせるにしかないけれど、
ボクのビンテージたちは全員キズだらけってワケか。
そう思うと、R1200STや白馬(R1100RS)で出かける気にはなれないナ。
何たってもう1台分パーツ揃ってる強みで、
まずはR50/2、早く復活させなきゃ。

2006年4月24日 (月)

Vol.274 4月24日 こんなで済んでマス

Photo_86いきなりのスリップダウンに、
ハンドル掴んだまま
叩きつけられたらしく、
分厚いプロテクターも削られ
小さく2センチほど皮が剥がれてました。
岡山国際の第2コーナーはそれなりに高速。
こんな軽傷で済んだのは、
濡れた路面だとケガしないとはいえ
ラッキーとしか言いようがありません。
外傷はココだけで痛みさえなく、
打撲で辛かろうと予想してた翌日なのに、
最後にグラベルでもんどり打ったはずの首も
肩がちょっと凝ったかナ程度。

「ハハハッ、スイッチ入っちゃってやっちまったヨ」
なんて会社では強がってますが、
身体に痛みがない分、心はまだボーゼンとしたままのショック状態。
これまで走ったレースの数や、
プロとして走れば当然の転倒回数の多さで、
いつもそうであるように、
今後のライディングに影響はありません。
フツーは怖さが先に立って暫く引き摺るもんですよネ。
ボクもレースする前は、
コケた後だと僅か10度ほど傾いだけで滑りそうな気がして
走れたもんじゃありませんでしたから。
でも皆さんが羨ましがるこの元プロの一見逞しそうな感覚が、
ず〜っとボクを悩ませてきました。
訓練されて培った強さですけど、
今やプロとしてレースしてるわけじゃないのに
これがどこかで引っ込まないと、
後悔先に立たずの最悪の状況に陥りかねないからです。
本当はプロだって怖さがないわけじゃありません。
だから警戒心も人一倍ある(なかったら、とうの昔に終わってます)はずなのに、
いわゆる「乗れてる」状態だとココのバランスが狂っちゃうんですネ。

デイトナの先輩たちの凄さは、
まさにこれが解決できてるからで、
60代はいうに及ばず、70代も当たり前、何と80代でも
スロットルをズバッと開け、
思いきり良くバンクしてアクシデントなど起きようはずもないって感じで楽しんでます。
実際、今年も高年齢層の事故は皆無。
70代や80代でレース走ってるなんて、
ちょっと想像つかないですよネ。
こういう人たちと一緒にいるデイトナだと、
コースインしてから慎重に積み上げる感じで
醍醐味と楽しみをバランスさせることができた気がしてました。
なのに、V7 Sportのホームグラウンド岡山国際だと、
未だにパフォーマンスしないと気が済まない
ただの元プロに戻っちまいました。
だからボーゼンとしてるってワケです。

オトナになれない……って元気そうで良い感じに聞こえますが、
バイクをいつまでも楽しみ続ける人生にチャレンジしているボクには
当分はグサッとくる感じかナ。
落ち込みなさい、明確に落ち込んどくことが今のお前には大事なんだから。

2006年4月23日 (日)

Vol.273 4月23日 ゲッ……?!

Photo_83 朝、起きたら窓の外には夕べ降った水溜まりが。
サーキットもコースが完全なウェット。
昨日の天気予報で、
すっかりドライ路面で走れると期待してたのに。
デイトナで好調だったエンジンを、
ホームグラウンドの岡山国際で
全開で楽しむ心づもりがハズれてションボリ。
午後まで待てば路面も乾くのに、
ドキドキしながら走るなんて精神衛生上よくないと、
午前中の予選は2レースともサボらせてもらいました。

で、嘆願書を書いてレースは最後尾からのスタート。
なのに最初のオーバー50キッズは、
待った甲斐なくまだ一面濡れたままで、
ウォームアップランに出たら、
走行ライン上に僅かだけ乾いた部分がある程度。
ちょっとでも深くバンクするとイヤな感じに滑るので、
次の次に控えたV7 Sport本来のクラス、
ビンテージのMRオープンに向け
身体慣らしとコースの記憶を戻しておくだけに徹することに。
というわけで、スタートから完全なツーリングペース。
実はこのレース、高橋サトシ編集長が隣のグリッドにいて、
混走するオーバー40ボーイズを走ってました。
バイクは岡山のプラスワン内田社長に預けてある
ボクのベベル750SS。
せっかくだからふたりでランデブー走行でもと思ったら、
途中でベベルがストップ。
何とガス欠だったそうな……。

そしてMRオープンの頃には、
何とかコースもウエットパッチが少し残る程度まで乾いてました。
コレならそこそこ楽しめると、
最後尾スタートからダッシュして第1コーナーまでに4位あたりまで詰め、
裏のストレートでは既に2番手。
続くヘアピンの立ち上がりで並んで、
次のマイクライトコーナーでイン側からトップに立ち、
そこからはブッチギリで独走体制に。
濡れているトコロがほとんどなくなり、
タイヤが温まったせいかグリップ感もハッキリしてきたので、
すっかりご機嫌な気分。
ところが途中2コーナーの転倒痕の先に、
ボクのベベル750SSが。
内田さんは無事そうなのでまずはひと安心。

4ラップ目には周遅れに追いつき、
あんまり大人げないのも、なんて思いながら
ちょっとペースを落としたらラインが変わってしまい、
ウエットパッチで滑る始末。
やっぱり最後までガンガン行かんとかえって危ないとばかり、
さらにペースアップ。
残り2周となって第1コーナーから全開で2コーナーへ差しかかり、
スパッと左へ切り返した途端、
ボクの目の前に285番のフロントカウルのゼッケンが!
いきなりスリップダウンして左のステップを中心にV7が回転したらしく……。
そのままバイクもろとも砂利を敷きつめたグラベルへまっしぐら。

自分自身、信じられないというか、
そんなバカなという思いだけが交錯してました。
反省……ウーン、正直その瞬間それは無かったナ。
朝からモヤモヤしてた気持ちが晴れる走りだったんで、
乱暴に思われるのを覚悟で言うと
スッキリ気分良く終われたってのが本音。

Photo_84 でも愛するV7 Sport、どうなったかというと、
ご覧の通り。
全容はあまりに無残で、
お見せする気になれません。
「大したダメージなくて良かったじゃん」
てモトラボロのジンさん慰めてくれましたが、
グラベルの砂利でカウルからフレームまで
引掻きキズのオンパレード。
マフラーもペシャンコです。
それに奇麗な真新しいツナギも、
そこいらじゅう擦り傷だらけで
デグナー琴子嬢に手を合わせて平謝り。
バイクはこの際、3度目の全塗装を覚悟するっきゃないでしょう。
「マフラー、せっかくだから新作?」
なんて次に向けて積極発言してくれるジンさんの気遣い、
ホントに有り難いです。


でも帰り道、コレで済んだから良かったものの、
と、当然自責の念がふつふつと湧いてきました。
「もう絶対にコケないと誓ったのはどうした」
「デイトナで成長したつもりが、白紙に戻ったも同然じゃないか」
なんて落ち込んでます。
当たり前ですよネ。
明らかにチョーシこいただけ、なんですから。

ウエットのスリップダウンは立ちゴケのようなもので、
左手に擦り傷あるくらい。
身体は何ともなく(明日はアチコチ痛いでしょうけど)
仕事や生活に支障はありません。
でもラッキーだったことに感謝しつつ、
こうした落とし穴があることも、
経験として今後に活かしていかなきゃデス。
あ〜ァ、何でオトナになれないんだろ、な週末でした。

2006年4月22日 (土)

Vol.272 4月22日 やった、明日の午後は晴れ!

Photo_74 行ってきました、新東京サーキット。
最新のZZR1400、ZX-10R、ER-6nが、
先導つきとはいえサーキットで試乗できるので、
公道では試せない深いバンク角やスロットル全開など、
参加者の皆さん購入を決断する決め手になればと、
コースを乱舞してました。
Photo_75 それに発売になったばかりのW400も、
用意されたカワサキ全機種と共に、
こちらは公道を20分以上の長いコースで試乗が可能でした。


そうそう、このカワサキネット千葉のイベントではお馴染みの、
千葉テレビで放映される「週刊バイクTV」の取材もあって、
「培倶人」の日本一ツーリング・ツアコン?
Photo_76 末飛登さんがいつもの柴田嬢を相手に機関銃トーク。
ンー、さすがタレント……。
末飛登さんは「違うって」といつも否定するけど、
あの喋りの軽快さはと突っ込みはタレント業ならでは。
この人、歌唱力も抜群デス。
で、赤いZX-12Rをご覧のように黒いツナギで乗るんですネ。
世代っていうか、まァこのへんでやめときましょう。

Photo_77 新東京サーキット、カートコースでバイクが走るには狭いんですが、
以前ライパがホームグラウンドに使ってた、
那須サーキットに似た感じでした。
初めて走るにはこのくらいアベレージスピードが低いほうが、
すぐ覚えられて良い意味で緊張感を楽しめるはず。
アクセスも都心から1時間ちょっとなので、
新しいライパの候補地として要検討かナ?
だからってワケじゃありませんが、
柴田嬢のご要望でタンデムジェットコースターもやってみたりして。

そしていまボクはボーイング777-200の機内。
明日の岡山、昨日までの予報だと終日雨模様だったんですが、
さっき離陸前にチェックしたら、
午前3時頃に雨は止み、昼まで曇り、
そして午後からは晴れマークでした。
ドライ路面、やっぱり嬉しい……。
ハードスケジュールで飛んできた甲斐あります。

2006年4月21日 (金)

Vol.271 4月21日 明日はカワサキ、日曜はモトルネ

Photo_73このZX-7R、もう3〜4年前だったかナ、
白石さんというグラフィックデザイナーの方からボクにプレゼントされたもの。
以前ライダースクラブのデザインをお願いしていて、
現在は培倶人を担当されてマス。
画像クリックすればおわかりになりますが、
実に凝ったフィニッシュ。
ご自分でリアリティをアップするため、
新たにパーツをつくり直したトコロ多々あります。
この繊細さが、いかにもデザイナーで、
10代までプラモやHOゲージ狂いだったボクは、
接着のときやペイントで、瞬間、息を止めっぱなしの緊張感を思い出し、
ボクはもうイヤだな、なんてまさかモデラー復活しないよう、
自分に言い聞かせてマス。


何でZX-7Rかといえば、
明日の土曜日は新東京サーキットで開催される、
カワサキネット千葉のイベントへお手伝いに出かけるからです。
ZZR1400、ZX-10R、ER-6nがコースで試乗できて、
お昼にはボクのフォーラムもあって、
午後にはワンポイントアドバイスってことになってます。

カワサキといえば、
レースをはじめて2年後からメーカー系のチームにお世話になっていて、
250ccのA-1Rというマシンで全日本走ってました。
よく言われるカワサキの伝説めいた武勇伝の数々、
現場で目の当たりにしてたんで、
ウソのような話がぜ〜んぶホントだってこと、
こうしたトークショーでしょっちゅうバラしてます。
カワサキの人って、それを皆さんと一緒に聞きながら、
大笑いしちゃえる大らかさがあるんですよネ。
なんで、明日は参加者の皆さん、期待していてください。

でも夕方、終わるやいなや羽田に直行、
岡山への最終便に飛び乗って、
日曜日はモトルネで愛車V7 Sportの、
デイトナ凱旋レースという慌ただしさ。
ただ日曜、雨っぽいんですヨ。
どうせなら、気持ちよく走りたいナァ。

2006年4月20日 (木)

Vol.270 4月20日 世界チャンピオン獲得よりムズカシイ

40今年のデイトナで、車検の日に撮ったサイドバルブのハーレーです(ご存知だったと思いますが、画像クリックすると拡大してご覧になれます)。
ちょうど、クラブハーレーのコラボで完成したバイクの画像をしょっちゅう眺めてるせいもあって、益々カッコよく見えてきますネ。
でもこの画像アップしたのには、ボク自身の思いがあってのコト。
テーマは、どんな大人(来月で58歳ですけど、まだガキなんで……)のライダーになれるかです。

結論は、20年後にこんなバイクで、デイトナ走れてたらイイなァ、かナ。
20年後といえば、ボクは78歳。
でもデイトナではフツーのこと。
ご覧のように、老人か壮年なのか、どっちとも言い難い先輩がワンサカいました。
もちろんピカピカのサイドバルブ、お金かかってます。
そのオーナーになれるよう、仕事も頑張らなくちゃですし、
元気に乗りこなせるよう、身体も大事にしなくてはなりません。
そしてもちろん、ココロも。

いつも念仏みたいに「ちょっとした意地が顔を出したときがアブナイ」って繰り返してますけど、
バイクに乗ってそれを忘れずにいるのは至難のワザ。
レースだけじゃなくて、ツーリングでも、
あとちょっとで1,000キロって意地で頑張ったこと何度もあります。
いや、意地も大事なときあるんですが、
後で考えると、大抵は何事もなくて良かったナ、なんですよね、ホントのところは。

これ、世界チャンピオンになるよりムズカシイかも、です。

2006年4月18日 (火)

Vol.269 4月18日 ようやくショックから立ち直りかけ……てないナ、まだ

Photo_56 結局、ボクサーラリーには「ボクサージャーナル」編集部の冬木が運転するハイエースに、我が愛車R50を積んでもらい先に出発してもらうことに。
でも諦めません。
何とか雑務を片づけ、新幹線で追っかけて名鉄に乗り換え豊橋にほど近い本宿の駅で合流。
出発直前にサイドスタンドが落ちないよう(忘れもしない2月17日の雨の晩に起きたトホホな事件→旧RIDERS CLUB WebのKT2でご報告済み)応急処置を施したR50に跨がり、皆が集まる「桑谷山荘」まで走ったのでした。
でも300キロを走る覚悟だったのに、何だかインチキっぽいこの到着はボクも納得いってません。
僅か15分乗っただけじゃ、皆とミュンヘナー('69年までに生産されたRシリーズ。前回のブログで解説してます)を語り合う気持ちになれないし……。
まだ受け付け時間になってなかったので、1/4も集まってないことを良いことに、
「三河湾スカイラインって走ったことないんですけど」
ヘルメットも脱がずエンジンかかったままで、出迎えてくれたこのラリーを支えるボクサーショップの親分、神宮司さんに声かけるボク。
『昔は取り締まりがないか、確かめてから皆で攻めたっけ。雨も止んだし、ちょっと走ってくれば』
「行ってきまーす」


知りませんでした、こんなに長い距離ワインディングを楽しめるんなんて。
途中で三河湾の眺望も楽しめるし、舗装が旧くて滑らかとは言い難いコンディションでしたけど、ヘアピンあり高速コーナーありで、関東だと伊豆スカと箱根スカイラインが混在した感じかナ。
一往復して、まだ時間あるし、こんなに楽しいならもうちょっと。
R50の何と素晴らしいことか。
ここまでコーナー攻めたことがなかったので、はじめて知る曲がる醍醐味にボクはすっかり有頂天になってました。
パワーないので、立ち上がりで早めに開けるより、スロットル閉じたままそれほどブレーキかけずにリーンしていったときの、吸い込まれるような曲がり方。
水平対向エンジンならではの低重心が、ピターッと路面に貼り付いたような旋回をみせてくれます。
「リヤブレーキをチョンとかけるときっかけ生まれてイイかも」
ドラムブレーキを引くロッドを締め込んで、遊びを最小限にツメ、さらなるペースアップでまたもや往復をはじめたんですネ。


Photo_57 三往復目のターン。
ストーリーはココから始まります。
心の痛手に2日間ほどショックを隠しきれない時間を過ごし、ようやくブログにぶちまければ少しは気が晴れるかもと悩んだ末なので、今回はちょっと長いですヨ。
オドメーター見ると既に60キロを走破。
「さすがに帰ってこないから心配してるかも」
ところがR50、停車寸前にブレーキを緩めたのに勝手に止まるじゃないですか。
ン? 気がつくと後ろからケムリが。
焼けた臭いも漂ってきます。
慌てて覗き込むと、ブレーキのアームつけ根からプチプチとオイルらしき泡立ち。
「やっちまった、リヤのドラム、オーバーヒートってマジかよ」
ブレーキペダルの遊び全くナシ。
バイクを降りてアジャスターを戻そうとしても、ビンビンに張っていてビクともしません。
「そうだよナ〜、昔はドラムブレーキの遊び、飛ばすライダーはツメると熱膨張で引き摺るって知ってたのに」
完全に忘れてました。
長いストレートでちょっとスピード出ない感じに気づいてたんですが、現代車ボケとでも言いましょうか、楽しいほうが先に立って無視しちゃってました。
問題はシャフトドライブのデフ。
封入してあるデフオイルが泡立って出てきたってことは、オイルシールやら傷めちまったに違いありません。
付近に水でもあればぶっかけて冷やすんですが、路肩で停車してから冷却できずさらに熱膨張する悪循環で、押しても引いても頑として動かないお手上げ状態。
泣きそうでしたネ。
ていうか、泣いてもはじまらないので、ブレーキアームを思いきり踏んでは戻る瞬間にロッドのアジャスターをエイヤッと回せないか、何度となく繰り返してました。
「早く遊びをつくって隙間を与えないと、デフの温度がどんどん上昇しちゃう」
ようやくアジャスターが回り、何とか引き摺らない状態に。


Photo_58 スゴスゴと帰り、ジンさんに事の顛末を報告。
『デフだけじゃなくて、その前にあるジョイントで、シャフトカバーのオイルが混入してるかも。レベルチェックボルト緩めて溢れたらダメだね。乗らないでバラしたほうが良いヨ。でもオイルシール、純正のテフロン入ってたら200℃までもつから交換しなくても大丈夫。まァ、パーツ何でもあるから必要だったら言ってきて』
との優しいお言葉。
あ〜ァ、'60年代から乗ってるライダーなのに、何てことだ。
東から西から集まってきたミュンヘナーの群れの中に佇む我がR50。
雨上がりで塗装までツヤツヤと輝き、新車同然にレストアされた高価なお仲間と肩を並べても見劣りしない……なんてオーナーの勝手な思い込みですが、これだけ同型車と一緒にいると我が愛車も嬉しそうではありマス。


R_1 でも皆と歓談しては、どうしても気になってリヤドラムを確認しに止めた愛車のもとへ戻ってしまいます。
落ち着かないったらありゃしない。
「ゲッ、スポークのつけ根にもオイル滲んでる……」
『どーしたんすか?』
恥ずかしくて言えたもんじゃないですけど、観念してご説明申し上げてました。
「こうやって、自分のモノになってくんですよネェ」
なんて自分を慰めたりして、往生際の悪さ丸出し状態デス。



Photo_59 宴会は飲みました、エエ飲みましたとも。
「今日は冬木さんはどうしたの?」
過去にボクサージャーナルでミュンヘナーに乗る皆さんを取材するとき、ボクひとりだと決まって聞かれたのを思い出しては、
「冬木はボクサーラリーのマドンナだもんナァ〜、俺なんかお呼びじゃないんだよナ。皆マイコちゃん、なんて俺なんか恥ずかしくて言えねー。イヨッ、人気者」
なんて見苦しく絡んでたっけ。
冬木、ゴメン。
で、翌日の帰路もハイエースに積んで帰りましたとサ。

Photo_61 でも、最後まで駐車場に残って皆さんがエンジン始動するのを見守っていたら、ちょっと手こずる仲間に『少しだけアクセル開けて』なんてアドバイス聞けました。
キャブのティクラー押してオーバーフローさせ、IGNスイッチOFFのまま空キックを二度ほどした後、IGNスイッチONにして一発でかける儀式だけ聞いてたボクは、暫くかけずにいた冬の朝、これじゃかからず押しがけ経験したことありましたから。
「かけるだけならダイジョーブだよね」
なんて自分のR50で試したら、何と呆気ないこと。
シメシメです。
次回はちゃんと準備して、東京から自走してまいります。
さて、いつバラしますかネ。
ドーバーホワイトのレストアもあるし、良い経験になるかも。
ア〜、でも何でやっちまったんだろう。
まるで立ち直っておりません。

2006年4月15日 (土)

Vol.268 4月14日 快感、衝動買い!

Photo_48予告しちゃったも同じなので、皆さん想像ついてたでしょうし、そしてボク自身も驚くに足らない、いつもの衝動買いパターン。
そうです、グローブ買っちゃいました。
自分の会社でやってるe-shopで、衝動買い?なんて思われるかも知れませんよネ。
でもボク自身、意外でしたけど、最後に「エイヤッ」って決めるときのドキドキというか、快感というか、ウチのサイトだとか関係なくあるんですネ、ちゃんと。
というわけで、ハロルズギアのディアショートグローブ、いまこうして手にしてマス。


実は明日、というか日付としては今日なんですが、毎年BMWの旧ボクサー(マニアックにいうとミュンヘナー、つまりベルリン工場へ生産ラインが移管される前の本社のあるミュンヘンでつくられた'60年代のR69Sまでのバイクをこう呼びます)のオーナーが集まる、ボクサーショップの神宮司さん主催の「ボクサーラリー」があって、ボクも愛車R50で馳せ参じるつもりだったからです。
つもり……なんて語気が弱っちいのは、出版やウェブの会社で仕事してると、どんなに綿密に予定を組んでも、後からいくらでも仕事が湧いてくるっていうか、とにかくキリのない状態の続きっぱなし。
気持ちとしては、R50のキャブをフロート交換したり、アレコレお好きな方々の集まりに行くのだから完調に近い状態で、東京から豊橋の先まで300キロを鼻歌まじりで走っていきたい、そうイメージしてました。
なのに、毎夜そんな思いを遂げられず、R50を横目で見ながら持って帰った仕事で頭が一杯のままガレージを通りすぎるだけの毎日。
でも、手間をかければかけるほど、雑誌やウェブは良くなるんですから仕方ありません。
この仕事が好きで、かれこれ30年も「ここで粘ればもっと情が込められる」と常に諦めきれないココロとカラダが出来上がっちまった事実に、いまさら抵抗しても意味ないのはわかっておりますデス。
でも結局は、どんなに疲れていても、乗ってさえしまえばルンルンなのもわかっているので、何とか膨れ上がった仕事を片づけて駆けつけたい……。
なんで、せめて真新しいグローブはめて、あと数時間後にはR50に跨がってる自分を想像しながら頑張ってます。



Photo_49 ところで、そのグローブですが、前にお見せしたBMW純正やこの前ひょんなことから「コレ、B級品なんであげるヨ」とさる方から頂いたアメリカ製のグローブでR50乗ってましたが、レースやライパなどサーキットでパフォーマンス楽しむときはデグナー製のレーシンググローブを愛用してきました。
ボクの経験をフィードバックしてもらったこのレーシンググローブ、操作性を損なわず(手や指の甲に滑りやすいインナーが貼ってあるトコロがミソで握りやすく疲れない)に防具としての機能(いかにも衝撃に強そうなカーボンプロテクターだけでなく、衝撃吸収材まで縫い込んである)も高く、いまのところ大のお気に入り。
そうしたヘビーデューティーなものを使ってくると、日常のタウンユースでは逆にいかにも機能優先が漂うものは避けたくなる気持ちになるんですネ。
とはいえ、安全性や使い勝手の良くないモノは論外。
ハロルズギアのこのグローブは、まさしくそこのバランスポイントに優れていて、「エイヤッ」となったワケです。
グローブだってファッション性、こだわって当然。
そんな主張を感じるとこが気に入ってマス。
もちろん、実際に使い込んでみないとなので、コレはまたご報告しますネ。
でも鹿皮(ディア)の柔らかくてしなやかな手触りはイイなァ。
使い込むとグリップ握る圧力で、薄くなっていくのを見込んでやや厚手なのも高得点です。
ボクは指がやや長いこともありますけど、使い込むとグリップラバーやレバー操作の繰り返しで、指の内側というか腹の部分がたぐられ、かなり詰まってくるのを見越してLサイズを選びました。
新品のとき、指の先が少し余るくらい大きめがジャストサイズってことになります。
コレ、グローブを買うときの大事なポイントです。
そうそう、製品についていたタグに、縫製がボンド糸を使っていて、濡れたりしても強いなど耐候性に優れているって記してあるんですヨ。
なんて、買っちまった身としては自慢気にポジティブな面をひけらかす、衝動買いパターン常習のオヤジでした。

2006年4月12日 (水)

Vol.267 4月12日 ライパ動画アップしてます

先週の4月7日にもてぎライパにご参加の皆さま、もうご覧になりましたか?
我が映像部が撮影させて頂いた当日の画像、帰社後すぐ編集作業にかかり9日の日曜日にアップしてます。
http://www.ei-publishing.co.jp/raipa/html/movie.html
このライディングパーティのページでは、4月7日開催のほか昨年11月29日の同じくもてぎライパの様子もアップされてます。
前回の分は、タンデムジェットコースターでインカムを通じて参加者の方とボクの会話も聞けるライブ感たっぷりのシーンもあります。
初めての方も含むマイペースクラスの走りをご覧になれば、ツーリングペースでもOKの実情がおわかりになるはず。
参加された方、ご自分の走りを動画で見れるかもデス。



V7_1 で、話は一昨日に戻ります。
「帰ってきましたヨ、V7」
モトラボロのジンさんこと神宮司社長から電話。
日中、ピックアップに行けなかったボクに代わって平和島から引き上げ、お店で開梱したんだそうです。
「根本さんの心配、残念ながら当たっちゃいました」
エッ……。
「シートカウルの上とフォークのボトムケースに塗装が剥がれるキズがついちゃってますネ」
飛んでいきたい気持ちは山々なれど、仕事に追われすぐに見に行けないもどかしさ。
ようやくさっき最愛のV7と再会してきました。
お店の奥で、デイトナを闘い終わった静けさそのままに佇んでいたV7。
見慣れた美しい姿にまずはひと安心。
でもよく見ると一目瞭然のキズがくっきりとわかるじゃありませんか。


Photo_38あ〜ァ、とショックでガックリくるだろう気持ちをどう収拾しようか、思いを巡らせながらやってきたせいですかネ「ア、これで済んだの、まァ仕方ないか」と意外やそれほど動揺せず、それより帰ってきてくれた嬉しさとデイトナでボクを熱くしてくれた感謝のほうが上回ってました。
まァこいつは再塗装するっきゃないでしょネ。
「代理店の人と話したんだけど、アメリカ出るとき税関が中のチェックするんで開けた後、ラッピング外したまま蓋しちゃったんじゃないかって言ってましたヨ」
そうだよネ、高橋メカが傷つかないよう丁寧に梱包してたもん、とあっさり納得。

なんて話から、今回のレースの話題へ。
これまで6年間イジってきたジンさん、用意してあった過去の交換パーツを見せてくれながらの思い出話に花を咲かせてたらいつの間にか深夜。

バルブスプリングを押さえてるリテーナーに深々とえぐられた跡がついているのを見せながら「スプリング荷重が50kg、カムが押してるときだと100kgもかかってるからネ。30年以上も前のOHVを9,000回転まで回してるんだから」
なるほど、バルブが回りながらスプリングもコレだけリテーナーを傷つけてんだ。
バンクを疾走してるとき、物凄い状態になってんだナー。
そうですよネ、CBナナハンやBSA3発と互角のスピードまでイケてるんですもんね。
「バルブスプリングもビーエムのアウター使ってセット荷重だけで稼がず」等々思いが込められたチューンの話は聞いていてコッチも熱くなります。
コレはいつかまとめて写真付きでご紹介しなくちゃデス。
何たって世界最速のV7ストーリーなんですから。

でも昨年のコースレイアウトが変わったのを見て、ミッションのクロス化を決めたジンさんの判断、さすがでした。
ボクも頭の中の半分では4速までをそのままに、1次減速を高め4→5速をクロスしてバンクの繋がりを良くしたら効果があるはずくらいにはイメージしてたけど、もう半分ではそれで劇的に変わるとは思えないものの、やらないよりはやったほうが程度の認識だったのも事実。
ところがシケインから加速して、3速→4速そしてバンク中盤から5速に入ってからがまるで違ってた。
従来はほぼクルージングっぽくなって、徐々にスピードがノっていったのに対し、今年はシフトアップ直後の加速感がまだあって、そのおかげで4気筒のスリップストリームに入れたのは確か。
だからゴールライン付近で、伸び切った4気筒を尻目にまだ伸びてくVツインの本領発揮で並んだりパスしかかったりできたってわけです。

23日のモトルネにはこのキズ直す時間もありませんから、エンジンなど走行機能チェックのみお願いしました。
もう10日ほどで、あのV7の咆哮とグィーンとグリップ感の高まるコーナリングが楽しめます。
仕事、頑張ろうっと。

根本健

  • 1948年東京生まれ。小学生から鉄道に飛行機と、オタク街道まっしぐらだったのがナゼかバイクの道へ。ロードレースに憧れ'73年全日本チャンピオン。'75~'78年に世界GPにチャレンジ。帰国後ライダースクラブ編集長となり28年間雑誌づくり人生。最近はビンテージバイクにもハマり、レースやツーリングに楽しみを広げている。

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