二足歩行ホビーロボットがわかる本

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2008年1月15日 (火)

次世代電池と高橋智隆氏がコラボレート

本日、松下電器産業が新乾電池、『EVOLTA(エボルタ)』を発表。蓄電池の使用率が高くなりつつあるロボット界ではありますが、乾電池を使用するロボットはまだまだあるので、この新電池がどういったものなのか、探るべくその発表会に行ってまいりました。さらに、この新乾電池を用いて、マノイPF01などのデザイナーとしても有名な高橋智隆氏が新たなチャレンジに望むそうなんです。ますます気になります。

080115_1













次世代アルカリ乾電池『EVOLTA』は、以下の特徴があるそうです。

  • 世界NO.1長持ち(2008年1月15日現在、アルカリ単三乾電池においてなど)
  • 業界最長、使用推奨期限10年を実現(2008年1月15日現在、アルカリ単三乾電池においてなど)
  • 単1~単4形まで、幅広い機器に使用可能なラインナップ

封口からワッシャーを排除し、かつ強度を保ったままガスケットを薄くすることを実現。さらに封口部は厚く、胴体部は薄くすることで、強度を上げながら、内部容積を向上することで、活物質の増量を実現。また、正極材により反応性の高い新二酸化マンガンと未反応部分を減少させるオキシ水酸化チタンを添加。負極も亜鉛粒をより小さくすることで表面積を増やして反応性を向上しているとのことです。これに加え、材料の充填率を向上させる新工法も相まって、世界で1番長持ちなアルカリ乾電池を実現したとのこと。ギネスにも認定され、今回の発表会にて表彰を受けておりました。

080115_2 松下電池産業 1次電池社の黒河満社長自らがエボルタの発表を行った。




080115_3 ギネスワールドレコーズ 日本支社長フランク・フォーリー氏から表彰を受ける黒河氏。




080115_4 こちらがエボルタ。単1から単4まで幅広くラインナップし、既存アルカリ乾電池と完全に互換性があるはずです。



これまでも、松下はハイパワー乾電池としてオキシライドを発売してきましたが、その違いが気になるところ。技術的にはオキシライドで培ったものをベースにしてはいるものの、まったく別ものと考えていいようです。当然、容量的にはエボルタがオキシライドを上回るのは間違いないようですが、大電流域を重視していたオキシライドとは違い、昨今のデジタル機器などの省電力化に合わせ、より小~中電流域を重視した設計とのこと。また、初期電圧が1.7Vあるオキシライドとは異なり、エボルタは1.6Vと既存のアルカリ乾電池に合わせてあるのも特徴。一部機器において、オキシライドでは電圧が高すぎて不具合を起こしていたが、エボルタでは問題ないそうです。

これら特徴を鑑みると、一発のパワーが欲しいときにはオキシライドが有利なようです。実際、ラジコンカーなどに搭載した場合、オキシライド搭載車のほうが急勾配の坂を登っていくそうです。逆に、長い時間の駆動を目的とするなら断然エボルタというところでしょうか。実際、RB2000でスクワットを何回できるか、という実験を公開していましたが、オキシライドは514回で力尽き、エボルタのほうは664回まで行うことができました。いずれにせよ、電池の種類が増えればそれだけ用途に合わせて選択できるようになるので、ロボットユーザーにはありがたい限り。悩みが増えてしまうことにもなりかねませんが……。

080115_5 アルカリ、オキシライド、エボルタの4セルでRB2000が何回スクワットできるか公開テスト! アルカリは358回、オキシライドは514回で力尽きてしまったものの、エボルタは最終的には664回までその記録を伸ばしました。



そして気になるのが、高橋氏とのコラボレート。オキシライドが発売されたときに流れたCMを覚えていますでしょうか? オキシライドで飛行機を飛ばす、オキシライドで駆動する車で100km/hを目指すといった様々なチャレンジを行っていましたが、今回は、高橋氏が設計するロボットの電源としてエボルタを使用し、様々な事柄にチャレンジしていくとのことです。その肝心のチャレンジに関してはまだ発表されませんでしたが、ロボットファンとしては要注目のプロジェクトになりそうです! 

080115_6 エボルタ乾電池とともに様々な難関にチャレンジする予定のロボット、その名も『エボルタ』。高橋氏デザインのイメージモデルです。ちなみに、生年月日は2008年1月15日、身長15cm(ただし可変可能)でエネルギー源は『EVOLTA』。正確は明るく、誰とでもすぐに仲良くなれ、周りを元気にしてくれるそうです。さらに負けず嫌いで、1度決めたことはどんな困難があろうとも立ち向かうとのこと。








080115_7 こちらも発表時に展示されたイメージモデル。















080115_8 こちらは背面。エボルタ乾電池のサイズに合わせてデザインされたイメージモデルです。












080115_9_2 ごらんのように非常に小型。サイズに関してもまだ未定とのことで、チャレンジする内容によってサイズを変えたりすることもありえるとのこと。でも、このサイズの二足歩行ロボが実現したら、それはそれでセンセーションですね。




080115_10_2 ちなみに、こちらはRCエアワールドVol.85でもレポートしたオキシライド乾電池で飛行するラジコン飛行機です。






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最終的には有人飛行も実現。こんなワクワクするようなチャレンジに期待したいですね。

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RCエアワールド編集部
ロボット班

  • ■山本大介

    子供のころから数々のロボットアニメに感化されてきた、至極一般的な30男。そんな中でもプラレス三四郎は深く印象に残っており、テレビで見たロボットバトルがそれに重ったことで、二足歩行ロボットへの興味を抱く。それからラジコン飛行機雑誌を作る編集部でロボットムックの製作を強行するまでに至る。まだまだロボット初心者だが、ムック製作を通して知り合うことができたエキスパートな方たちに助けてもらいながら、ロボットと格闘中!



    ■宮内亮司

    バリバリのガンダム世代で、『ロボット』という言葉を聞くと胸躍る、というごく普通の反応を示す。最先端のロボットテクノロジーにも興味津々で、巨大二足歩行ロボットに乗る日を夢見ている。そんないつか来る日に備えて、ホビーロボットで操縦練習を積んでおこうと考えるも、いろいろと思うようにいかないことが多く、日々悪戦苦闘中。

このブログについて

  • 『二足歩行ホビーロボットがわかる本』を制作したRCエアワールド編集部ロボット班が、自身のロボットにまつわる活動からロボット界のニュースやイベントレポートなどを送りします!