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2016年11月10日 (木)

「秋の尾瀬・縦断2日間の旅」ツアー報告その3・尾瀬沼/檜枝岐へ編

その1・尾瀬ヶ原編はこちら
その2・尾瀬に泊まる編はこちら
レポート掲載:「ランドネ12月号」(P.94〜95)

*

 

2日目のお天気は雨でした。
ツアーの主催側となると、「できれば晴れてほしい」と願うのは正直なところ。
けれど「尾瀬なら雨でも大丈夫」という想いを込めて、スタートしました。

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色とりどりのレインギアもキレイ^^

 

雨を浴びて、紅葉も艶っぽく。

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実は私も、この「見晴〜沼尻」までの区間は歩くのが初めて。
尾瀬ヶ原と尾瀬沼をつなぐ白砂峠への
森に囲まれた登山道は、
開放感のある湿原とは雰囲気がかわって、なんだか新鮮。
2日間のなかで一番、樹々との距離が近い時間をすごすことができました。

Photo

今回のツアーは、至仏山と燧ヶ岳の麓をつなぐように歩く縦断コース。
※南側の登山口(鳩待峠)から、北側の登山口(沼山峠・御池)に抜けるので横断ではなく縦断だそう


この尾瀬を代表する2つの山は、まったく違う「生まれ」を持っています。
至仏山は2億年前に、海底から隆起してできた山。
蛇紋岩という岩で形成されていて、至仏山特有のお花が咲きます。
一方、燧ケ岳は約35万年前に噴火が始り、幾度もの噴火をくり返しできた山。
尾瀬沼は約8,000年前に起きた燧ケ岳の噴火により沼尻川がせき止められてできたと言われています。

そんなふうに“生まれ”が違うから、森の植生も違って面白い。
いま歩いている燧ヶ岳の山麓、この福島檜枝岐側の森は

ブナやオオシラビソ、ダケカンバの豊かな森が広がっています。
尾瀬の表情の違いや変化を味わいながら歩くのが面白かった。
そしてこの森を越えて、尾瀬沼が開く瞬間が待ち遠しい!!!!


見晴から白砂峠までは、標高差280mほどあがっていくため、
じわじわとした登り。
また、木道は雨でつるつる滑る!!
濡れた岩の道も登場し、全員でヒヤヒヤしながら、歩きました。
湿原歩きでは、あまり必要とされないトレッキングポールですが、
意外と高低差もあるので、この区間は使ってもいいかもしれませんね。
(私も、持ってくればよかったと後悔)

木道を歩くときに、かすかに聞こえる足音。
晴れた尾瀬ヶ原の木道では、“ぽくぽく“という音が、空に弾けていくような感じだったけれど、
ここでは、音がつぼまって、体の奥に響く感じ。
この違いも心地いい。

雨に打たれた樹々たちや土から、
独特の匂いも放たれていて
晴れの日より、いい匂いに満ちていました。

ガイド平野さんがオオシラビソの樹液の匂いを嗅がせてくださったり
私たちのまわりを包み込む、ブナの樹について教えてくださったり。

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また、みんなから歓声があがったのは……

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たくさんのキノコたち。

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足元に注意しながら歩くので、どうしても下を向きがちでしたが
そのおかげで、いっぱいのキノコを見つけることができました。

そして、見晴から雨のなか歩くこと2時間半。沼尻に到着!!!!
ついに尾瀬沼が見えました!!!!!
うわーーーー大きい!!!
靄が幻想的です!!!!

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私たちが「中」にいたオオシラビソやダケカンバの森。
「外」から眺めても綺麗!!!!

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昨日今日と、募らせてきた気持ちを
大きな尾瀬沼に受けとめてもらった感じ!!
尾瀬ヶ原のひとつずつの池塘で積み重ねてきた感動が、
2日間の想いと交わり、何倍にも膨れ上がって
ここで大きな大きな、ひとつの池塘になった感じでした!!!
(わかりづらい、笑)(すみません)
(★尾瀬沼は池塘ではありません)

_dsc1446s▲2日目のハイライト・尾瀬沼を背にして、沼尻でも集合写真

 

さてここからは1時間。
尾瀬沼ビジターセンターにむけて、歩きます。
横目に尾瀬沼がみえるのがうれしい。

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雨もだんだんと小降りに。

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御前橘(ゴゼンタチバナ)が赤い実をたくさんつけていました。
初夏のお花がいっぱいのときにも
みんなに来てもらいたいな〜。

そして大江湿原と三本カラ松に到着!!

_dsc1597s絵になる!!!!
尾瀬沼を象徴する景色です。

お昼休憩は、尾瀬沼の休憩所にて。

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そしてもうひとつのお楽しみ。
長蔵小屋の売店で、旅の思い出の尾瀬グッズ購入★
手ぬぐい、山バッチ、かわいいものがいっぱいです。

ここからはゴールの沼山峠まで1時間。
ああ、もう終わってしまうのか。涙
最後にもう一回燧ヶ岳がみたい!!!

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▲ガスよ去れ〜〜の舞い


三本カラ松の前で、みなさんひとりずつと写真撮影。
(参加者のみなさんには、共有しますね!)

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私たちスタッフも記念撮影をして、フィナーレへと向かいます。

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  ↑   ↑   ↑   ↑       

   O    Z      E  ?


チーム・ランドネ❤ 2日間本当にありがとうございます〜〜〜

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最後の1時間15分は、雨があがっていました。

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このあたりの紅葉も素晴らしかった!
スタートの鳩待峠(標高1591m)と、ゴールの沼山峠(標高1,700m)では
こちらのほうが高い場所にあるので、紅葉も進んでいました。
ちょうど見頃の時期にこられて、最高!!

 

 

第一陣ゴール!
空にはなんと青空!!!
秋らしい綺麗な空でした。

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さて、私もゴールへ近づくと。
ええーーーー アーチが!!!!
泣いてしまうーーー

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▼逆からみた図

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 ↓ ↓ ↓ ↓ ゴールした順に、全員でお出迎え!

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拍手!!!!!!
あっというまの2日間でした。

レトロかわいい会津バス。

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*****

さて、尾瀬を去り、ここで終わらないのがこのツアー。
下山後のスイーツも忘れずに!!!

訪れたのは、檜枝岐村にあるミニ尾瀬公園。
_dsc1992s檜枝岐特産のとちみつのジェラードに
さらに蜜を掛けて(かけ放題!)いただきます!

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_dsc2023s(今回は人数が多いのでカップですが、通常はコーンです)

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みんな上着を着込んでアイスを食べる図(笑)
2日間で、計3回のスイーツタイムとなりました^^

そして〆は檜枝岐歌舞伎の舞台へ。

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この場所も、歩いてきた森を同じように

心が凛となる場所。
つぎは、みなさんにも歌舞伎の上演に合わせて遊びにきてもらいたい!!!

ガイドの平野さんからお箸のプレゼントもいただきました。
ありがとうございます。

その後、アルザの湯でお風呂をいただいたあと
全員から一言ずつ最後のご挨拶。
私は胸がいっぱいで、なんだかうまく言葉にできませんでした。

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旅の終わりに、私からのプレゼントを。
次の登山で使ってもらえるようなアイテムを選びました。


そして最後の最後のサプライズは
ランドネ『山モノ手帖』の連載でもおなじみ!!
親友の漫画家・鈴木ともこちゃんからのプレゼントも!

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尾瀬イラストと、ともこちゃんのサイン!!!
(実際は、さらに色つき!!!!)

1枚1枚、イラストを変えて描いてくれたんです。
ものすごいスペシャル!!!!!うれしい!!!!
なんだかともこちゃんまで、いっしょに歩いてくれた気分です。


イラストは、これまでのランドネブログなども参考にしてくれたそう。

Tomo 

 ↓ ↓ ↓ ↓

_g1a5454(こちらの記事です)

ともこ×ゆりコラボ(笑)
忙しいのに、ともこちゃん、本当にありがとう〜(´;ω;`)


最後に、参加者のFさんが おもむろに前へと一歩進み
「一本締め」をしてくださりました。

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「よ〜〜ぉ」の掛け声で、ひとつになる私たち。

このとき、ウルっとしてしまったのは、私だけではなかったようです。
帰りのバスのなかで、ランドネの安仁屋さん、ライターのゆのさん、カメラマンの後藤さん。
みんなが「一本締め、うれしかったねー」と声を揃え、感動していました。
Fさん、本当にありがとうございます。

 

 
今回、大阪、兵庫からいらしてくださった方もいました。
妊娠・出産後、久しぶりの「自分時間」という方。
しばらく山歩きをお休みしていたけれど、また再開したい!という意気込みだった方。
いつも私のトークイベントに来てくださっていたご夫婦。
少しずつステップアップして、念願の尾瀬!という方。
お子さんが大きくなり、お母さんになって初めての一人旅という方。
来年、就職するという大学生の方。
初めての山小屋泊だった方。
カメラが大好きな方。
雨の日に歩くのが初めてだった方。
難しい山もいっているけれど、こういうのんびりな歩き方も好きだ〜という方。
地元、尾瀬の魅力を再発見できたという方。

……それぞれにツアー参加への物語がありますが
思い出を共有できたことがうれしいです。

 
尾瀬を代表する2つの山の麓から麓へと歩く旅。
尾瀬ヶ原の広々とした景色は、爽やかに私たちを包み込んでくれ、
尾瀬沼の豊かな森と水は、ずっしりと静かな懐で受けとめてくれました。
それぞれに違う魅力があって、大きな尾瀬が大好きになりました。

季節をかえて、またぜひ尾瀬に訪れてみてください。
水芭蕉もニッコウキスゲも美しいです。
白い虹にも出逢えたらいいですね。
今回見られなかった、夜空も!

そしていつか、尾瀬の山に登る日がきたら、
そこから見下ろす湿原の景色が
単なる「絶景」ではなく、
私たちが歩いた「愛おしい景色」となっていたらうれしいです。

また尾瀬が大好きになりました。
2日間、本当にありがとうございます。

 

 

 

その1・尾瀬ヶ原

その2・尾瀬に泊まる

 

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Instagram:yuri_yosumi
写真◎後藤武久(たくさんの写真をありがとうございます!)、加戸昭太郎、四角友里

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    四角友里 | Yuri YOSUMI

    着物着付け師 | アウトドアスタイル・クリエイター

    女性のためのアウトドア普及活動に力を入れ、執筆、講演活動、商品開発を通し、独自のメッセージを発信。「山スカート」を世に広めた登山ブームの立役者として活躍する。着物着付け師としての顔も持ち、和の感性を活かして企画したアウトドアウエアは海外の賞を受賞するなど評価も高い。2010年より、永住権を取得したニュージーランドにてトレーラーハウスや湖畔の森に暮らす。現在は拠点を日本に移し、四季折々の自然を味わいながら山歩きの魅力を伝えている。著書に『一歩ずつの山歩き入門』(エイ出版社刊)
    www.respect-nature.com

  • 安仁屋円香

    安仁屋円香(アニー) | Madoka Aniya

    ランドネ編集部員。栃木県出身。尾瀬や自然の魅力を伝える「尾瀬認定ガイド」として活動していたことこともあり、山歩きと花とコーヒーが好き

  • 湯野澤いづみ

    湯野澤いづみ(ゆの) | Izumi Yunosawa

    ゆび編み伝承師。編集ライター。福島県出身。ガーナ滞在がきっかけでゆび編みに出逢う。「mamayuno」として野外フェスを中心にワークショップを開催中

四角友里

四角友里 | Yuri YOSUMI

着物着付け師 | アウトドアスタイル・クリエイター

女性のためのアウトドア普及活動に力を入れ、執筆、講演活動、商品開発を通し、独自のメッセージを発信。「山スカート」を世に広めた登山ブームの立役者として活躍する。着物着付け師としての顔も持ち、和の感性を活かして企画したアウトドアウエアは海外の賞を受賞するなど評価も高い。2010年より、永住権を取得したニュージーランドにてトレーラーハウスや湖畔の森に暮らす。現在は拠点を日本に移し、四季折々の自然を味わいながら山歩きの魅力を伝えている。著書に『一歩ずつの山歩き入門』(エイ出版社刊)
www.respect-nature.com