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2016年8月 9日 (火)

檜枝岐村に伝わる、ユニーク&ちょっぴり哀しい名所

こんにちは、フェスシーズン真っ盛り。
仕事で全国各地のフェスを訪ね、
絶賛黒々日焼け中のランドネスタッフゆのです。

そんな生活を送っているから、が理由ではないはずですが
いまだシングルのわたし。もちろん、良縁に恵まれ、
子を授かり、この手で育むことを望んでいます。

でも大丈夫。今年5月。
わたしは檜枝岐村の橋場のばんば様を訪ね、
縁結びであるハート形の絵馬に想いを書きとめ、
ばんばさまに奉納して参ったからです!ぱちぱち。

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▲良縁を結ぶ縁結び絵馬(左)と、悪縁を断つ縁切り絵馬(右)

以前、縁結び絵馬に『結婚できますように』と書いた某スタッフが
その年ご結婚されたと聞き、“信じる者は救われる”を信じてみたのです。

個人差があるのは重々承知。言霊というので
プライベートも公開してみましたw。

さて、橋場のばんば様?。
“ばんば”とは檜枝岐村で“おばあちゃん”を言い、
鳥居から、前回ブログで紹介した檜枝岐歌舞伎の舞台へと続く
参道に、水難から子どもたちを守る水神様として祀られています。

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『ばんばがついてるから心配するな』とでも
言っているかのような、熟年漂う垂れたおっぱいに、
片足をあげた包容力のある姿が印象的なばんば。

このばんばさま、水難から子どもたちを守るだけでなく、
縁結び、縁切りのお助けもしているというのだ。

わたしもお願い済だから、縁結びは分かる。
だけど縁切りって一体?

ハート形の縁結び絵馬とは異なり、
縁切り絵馬は丸い形。裏を見ると真ん中に割れ目がある。

右に自分のなまえ、左に切りたい縁を書いて
割れ目にそってパッカーーーンと割って、
それぞれを奉納することで縁が切れるという期待が。

『ひーーーっ』と思ったけど、これはなにも
自分対人、だけでなく、対病気となんでもOK。

例えば右に名前、左に病名を書いてパッカーーーン。
そういう祈願にも使われているのです。

ほっ、としたところで、ばんばさまをまた眺めると、
また『ひーーーっ』となった。

ばんばさまの両脇に、つやつやの特大ハサミと、
針がねのようなものでぐるぐる巻かれた特大サビハサミが
あるではないですか!

これは一体。。。

これも縁切り同様、切りたい縁は新品のようなよく切れる
ハサミを供え、切りたくない縁はサビたり、ひもをぐるぐる
巻いて切れないハサミを供えるのだそう。

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理由を知ってまたほっ、となり、
最後に、どんな願いも叶えてくれるという
ばんばさまの頭の上にお椀を乗せ、そこをあとにした。



檜枝岐村のメインストリート沼田海道を歩き、
次に出逢ったのは、道沿いに佇む六地蔵。

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春夏秋冬、村人により
その時期に合わせたおべべを着せられた地蔵たちは
それぞれに表情があって、可愛らしいと思えてしまう。

だけどこの六地蔵には、ちょっと哀しい建立理由がある。
山深い里の檜枝岐村は冷害に悩まされることも多く、
大昔、とりわけ凶作年には止む無く赤ちゃんが間引き
(生活難で家族の人数を減らすために犠牲にする)
されることがあったそう。

1730年、間引きされた霊を弔い、母たちの嘆きを
慰めるため、この稚児像が建てられました。

子宝・安産・子育ての守御として参拝する方もいるそうで、
縁結びに続き、ここでも手を合わせたわたしでした。

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橋場のばんばに六地蔵。

今と昔。変わるもの、変わらないもの。
人間関係や病を通して生きていると感じること。
自然と共に暮らしていくということ。

檜枝岐村の歴史を巡り、
改めて感じることができました。


ランドネスタッフ・ゆの

 

写真◎加戸昭太郎

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    四角友里 | Yuri YOSUMI

    着物着付け師 | アウトドアスタイル・クリエイター

    女性のためのアウトドア普及活動に力を入れ、執筆、講演活動、商品開発を通し、独自のメッセージを発信。「山スカート」を世に広めた登山ブームの立役者として活躍する。着物着付け師としての顔も持ち、和の感性を活かして企画したアウトドアウエアは海外の賞を受賞するなど評価も高い。2010年より、永住権を取得したニュージーランドにてトレーラーハウスや湖畔の森に暮らす。現在は拠点を日本に移し、四季折々の自然を味わいながら山歩きの魅力を伝えている。著書に『一歩ずつの山歩き入門』(エイ出版社刊)
    www.respect-nature.com

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    安仁屋円香(アニー) | Madoka Aniya

    ランドネ編集部員。栃木県出身。尾瀬や自然の魅力を伝える「尾瀬認定ガイド」として活動していたことこともあり、山歩きと花とコーヒーが好き

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    湯野澤いづみ(ゆの) | Izumi Yunosawa

    ゆび編み伝承師。編集ライター。福島県出身。ガーナ滞在がきっかけでゆび編みに出逢う。「mamayuno」として野外フェスを中心にワークショップを開催中

四角友里

四角友里 | Yuri YOSUMI

着物着付け師 | アウトドアスタイル・クリエイター

女性のためのアウトドア普及活動に力を入れ、執筆、講演活動、商品開発を通し、独自のメッセージを発信。「山スカート」を世に広めた登山ブームの立役者として活躍する。着物着付け師としての顔も持ち、和の感性を活かして企画したアウトドアウエアは海外の賞を受賞するなど評価も高い。2010年より、永住権を取得したニュージーランドにてトレーラーハウスや湖畔の森に暮らす。現在は拠点を日本に移し、四季折々の自然を味わいながら山歩きの魅力を伝えている。著書に『一歩ずつの山歩き入門』(エイ出版社刊)
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