大久保慈

  • おおくぼ・めぐみ
    建築家。1974年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。2000年よりヘルシンキ工科大学建築学科。2002年よりR-H Laakso,JKMM他フィンランドの建築設計事務所勤務。北欧スタイル他、寄稿多数。

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2009年11月

2009年11月28日 (土)

世代交代?



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   さて日本でも数年前に国立大学の民営化が行われたけれど、こちらも大学改革の真最中。フィンランドの高等教育はとても実践的で、昔から実務ができる人間を育てることに重点が置かれていたし、産学連携が進んでいた。私の母校であるヘルシンキ工科大学はその産業界との提携においては世界でも稼ぎ頭といっても良いと思う。教育のことはあちらこちらに書いてきた。

   フィンランド語では大学は直訳すると高等学院といったような名前が付けられているし、職業高等学校とは線引きがされていた。でもいままで学部と修士を合わせてディプロマとしていたのを、EUなどの影響もあって、学部と修士に分けることになった。そして職業高等学校を卒業していれば、もしくは外国の学部を卒業していれば修士だけでも学べるようになるらしい。

   さんざん反対した建築学科も結局は国の方針に従うことになった。学部のユニークな授業、法規や都市計画、職業研修などの必修をなくしてフィンランド建築家が誕生する日が来るのらしい。ヘルシンキ工科大学自体が経済大学、工芸大学と統合して巨大な大学が誕生する。もう来年の1月からだ。大学の 新しい名前はアールト大学なのだとか。仕事仕事といって、卒業せずに学生の身分を保っていたけれど、先行き不安なのとヘルシンキ工科大学に愛着があるので、統合前に大学を卒業することにした。


2009年11月27日 (金)

逃亡派



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   このブログでも何度か書いているけれど、ヘルシンキに棲む街ウサギたちのこと。もともとは誰かが捨てたペットのウサギ達だけれど、野うさぎの血が混じってこの国の厳寒の気候にも耐えられるようになったのだとか。でもいくら寒さに耐えても、地面も草も深い雪と氷に閉ざされてしまった去年は食物不足。街の花壇から公園の木から、ウサギの歯跡が街の至るところに残されたのだ。

   じつはヘルシンキの緑地にある木々は平均して1本につき3000ユーロ程度のメンテナンス費用がかかるのだとか。それは人づてに聞いた話なのでどういう計算なのだかよくわからないのだけれど、確かに公園整備の人たちは来るし、枝おろしやら、枯れた木の植替えなどもよくやっている。という訳でウサギに木の根を提供するほどの余裕も無いみたい。

   実家でウサギを飼っていたというよりもウサギと同居していた私にとってはあまり聞きたくない話なのだけれど、ヘルシンキ市はウサギ達の数を減らすために捕獲しているのだとか。かなりの数だ。数千匹。でも今年から捕獲されたウサギは冷凍保存して、コルケアサーリ動物園のライオンやら虎といった肉食獣達のエサにすることになったのだとか。ライオン達も喜んでいるとかで、とても良い話だと言う賛同の声が多数だけれど、なんだか複雑。近所でウサギ達を見かけるとついつい、「捕まりそうになったらしっかり逃げるのだよ。」と心の中で思う。


2009年11月25日 (水)

謎の穴



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   なにやら忙しくしていたのでブログが1ヶ月以上も飛んでしまった。冬の足音が聞こえて、クリスマスの飾り付けが始まった街の雑踏も、なにやらせわしさを増してきた。そんなわけで新聞も読みはぐれて積んであるし、最近のニュースには少し遅れを取ってしまった。

   少し古いニュースになるけれど、ヘルシンキ中央駅の前あたりで地下の水道管から水漏れがあったのだとか。誰が開けたのだかわからないという、なんとも不可思議な穴がみつかったりしたけれど、どうやら何かの工事ミスだと思う。重機で開けた穴だし、たぶん間違えて開けてしまった人は自分が開けたのだと言い出せなくなってしまったのだと思う。結局地下鉄の駅が水没してしまって、水圧でエレベーターも全壊。地下鉄の「ヘルシンキ駅」の駅は来年の1月頃まで閉鎖なのだとか。観光にいらっしゃる方々はご注意を。