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2018年3月16日 (金)

ビジネスのコミュニケーションも前進してるんだよ! 【Sansan Innovation Project働き方2020】

Sansanさんのイベントに行ってまいりました。

『Sansan Innovation Project働き方2020』であります。

東京の某ホテルで開催されていたのですが、こちらのエントランス。ブライダルフェアかと思って、別の会場を探してしまいましたよw

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中のディスプレイもめっちゃすごい! 展示されている植物はガチで生きているものだそうです。これをこうやってディスプレイする技術力すごいなぁ……と、本来の取材と違う趣旨で感心したりw

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それはそうと、たくさん講演やトークが開催されているのですが、お目当てはこちら。

『人のつながりで、仕事に変化を起こすには』と題する対談です。

登壇者の中に、LinkedIn カントリーマネージャーの村上 臣さんがいらっしゃる(笑)

SansanとLInkedInってライバル会社だと思っていたのですが、こういうの太っ腹でカッコいい。

その他、元FaceBookの日本代表で、アンカースター代表キックスターターカントリーマネージャーの児玉太郎さん、Adobeのコミュニティマネージャーの武井史織さん、EightのBNL編集長丸山裕貴さん、Forbs JAPANの九法崇雄さんと非常に興味深いとりあわせ。

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話としては、FacebookやLinkedIn、EightやAdobeのコミュニティネットワークなど、テクノロジーを使って広がって行く人のネットワーク、これをもっと活用しましょうよということなんですが、それぞれの切り口、ご経験からのお話がとても面白い。

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昨今、よく言われる、『弱い繋がり』『強い繋がり』の話も出てきたんだけど、別に言われるように弱い繋がりがいいんだっていう話ではなく、弱い繋がりならではの、メリットというか、利点があるという話。

親しい人、上司や部下、同僚……と言う関係じゃないからこそ、聞ける客観的意見や、アドバイス、また依頼できることがある。LinkedInやEightを使ってできてる関係は、だからこそ大きくビジネスを動かす可能性があるし、人間関係的にもとっても重要……というお話です。

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まだまだ日本のビジネスに最適化されたネットワークサービスってなくて、Facebookは児玉さんがmixiのある日本に入る時にちょっと、ビジネス寄りに振って日本にアプローチしたら、それがハマってしまった。だから、今、村上さんがLinkedInで入れるスペースがない。日本的アプローチの名刺……からのEightともまたナワバリ争いをしなきゃいけない……という状況。

もちろん、だから争う……というより、共闘することもできるのではないかと。

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LinkedInのデータで、日本以外にいる日本語をネイティブレベルで使えるという人たち。30万人。LinkedInを使えば、そういう人にも即座にアプローチできる。

ちょっとショッキングだったのが、Adobeの武井さんの挙げたこのデータ。日本のZ世代(現在の20歳前後)で自分をクリエイティブだと思っている人が、8%しかいなくて、他の国より圧倒的に少ない。

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遠慮がちで、控えめに答える国民性ではあると思うけど、これはちょっと酷過ぎないでしょうか?

デジタルツールやサービスを使って、年齢のいった人たちより、もっともっと圧倒的にコミュニケーションのスキルなそが高いハズなんだから、じゃんじゃんツールを使って、年寄り世代をおいてけぼりにしちゃって欲しいですね!

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(村上タクタ)

2017年12月 5日 (火)

一太郎2018発表、ATOKはサブスクリプションモデルに。ワープロソフトの未来とは?

ジャストシステムさんの発表会に来ています。

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ジャストシステムから、一太郎2018とATOKパスポートが発表されました。

一太郎はこれまで通り、イヤーモデルとして更新されるが、変換エンジンの方はATOK PASSPORTとして、サブスクリプションモデルで販売されるのだそうだ。

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一太郎はワープロソフトとして30年の歴史を持ち、ATOKにはディープラーニングを導入したりと非常に高い技術力を持ち、さらにFastaskというマーケットリサーチのサービスまで持つジャストシステムが、一太郎とATOKをどう進化させるのか、非常に興味がある。
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で、リサーチに基づいての結果が、さらなる思い通りの『出力結果を得たい』ということなのだそうだ。書類はどんどんスキャンして、デジタル化していこう。コンテンツはどんどんマイクロコンテンツ化していって、ウェブに上がって行くよね……と思ってたフリック!としてはちょっと戸惑う結果。

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ただ、考えてみれば、『ワープロソフト』を購入するのはそういう人なのかもしれない。誰も彼もがIllustratorやInDesignで書類を作れるわけではないですから、『思い通りの紙出力』を作ろうとしたら、高機能なワープロソフトが必要。僕らが思ってるより、そういうマーケットは大きいのかもしれません。

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ちなみに、グラフィックソフトの花子もさらに進化しているのだそう。

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いろいろな冊子を作ったり、チラシ的なものを作ったり……ができるそうです。

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変換エンジンのATOKはサブスクリプションモデルとしてさらに進化。

ディープラーニングを使って、変換精度をさらにアップしたり、そもそものキーの入力ミスを自動修復したりすることがでいる。スペースキーを押すだけで入力ミスをなかったことにして、正しいと推測される変換候補が表示されるという。入力ミスの修復率はなんと35%もアップするとのこと。

『一太郎2018』が希望小売価格2万円(税別)、『一太郎2018プレミアム』が希望小売価格2万5000円(税別)、『一太郎2018スーパープレミアム』が希望小売価格3万8000円(税別)、『花子2018』が希望小売価格9800円(税別)、『Shuriken2018』が希望小売価格4800円(税別)となっている。


(村上タクタ)

2017年11月 7日 (火)

唐突ですが……ビジネス特化型SNS、LinkedInのアカウントを作っておいた方がいい

みなさん、LinkedIn(https://www.linkedin.com/)のアカウントはお持ちだろうか?

お持ちでないなら、早めに作っておいた方がいい。もし、以前作ったきりプロフィールを更新してないなら、更新して最新のものにアップデートしておいた方がいいだろう。

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LinkedInは、2003年にスタートしたビジネス特化型SNS。日本では、転職用SNSのように思われて、会社員の人はちょっと登録しにくい雰囲気もなくはないが、本来はビジネスコミュニケーションのためのツールで、かならずしも転職ツールではない。

終身雇用的な働き方が終わりを告げ、通りのいい会社の名前があれば安穏としていても仕事が来るような時代は終わった。会社名で仕事をオーダーするのではなく、○○さんがいあるから仕事を頼む……というような属人化の傾向はこれからますます強くなる。会社員だって、個人としてエンパワーしていかないと、仕事のできない人になってしまう。

思えば7〜8年前、TwitterやFacebookなどのSNSが日本に入ってきた時、「基本実名制のFacebookは普及しない」なんてことが言われたが、いまやかなり普及して、仕事の場面でもFacebookのメッセンジャーが活用されるシーンは多々ある(業種によっては一般的ではないかもしれないが、我々の仕事ではかなりその傾向が強い)。ただ、やはり基本的にはプライベートツールであるFacebookとは違って、ビジネス上の情報を発信することに徹したLinkedInの方が、公私混同の恐れがなくて便利な側面もある。

以前、アメリカに取材に行った時(http://blog.sideriver.com/flick/2014/05/5-e3e8.html)、お会いした人の記事を書く時にLinkedInで検索すると、その人の正確な履歴や何を得意としているか……などが、すべて分かってとっても便利だった記憶がある。

さて、なぜ突然、こんなことを言い出すかというと、Yahoo!のCMO(チーフ・モバイル・オフィサー)だった村上臣さんが、Yahoo!を辞めてLinkedInの日本代表に就任したからだ。村上臣さんは、2012年のYahoo!の大改革の時に、弱冠36歳の執行役員として、モバイル対応が少し立ち遅れたYahoo!に大きな変革をもたらした方。Yahoo!ハッカソンなどでも旗振り役として活躍されたし、LODGEの責任者でもあった方。

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しばらく前に「Yahoo!でやるべきことはやったので、離れます」という発信はされていたので、その去就は気になっていたのだが、LinekedInとは予想してなかった!

たしかに、考えてみれば、ビジネスSNSの必要性はあるし、Eightが同様の方向性を目指しているがまだ定番とはなっていないし、ワールドワイドでは4億人が使っていて日本が乗り遅れているだけだし、LikedIn自体はMicrosoftに買収されていて資本と基盤はあるから、これはすごく可能性のあるビジネスだ。

とりあえず、LinkedIn、まだの人はアカウントを作った方がいいですし、放置状態の人はプロフィールメンテナンスした方がいいですよ。

(村上タクタ)



2017年9月27日 (水)

Adobe CCの Typekitに4社74の日本語フォント追加

クリエイターにとって欠かせないAdobeのCCに、新たに4社74種類の日本語フォントが追加された。

プレスリリースはこちら

これにより、Adobe CCを導入していれば、さらに多彩な日本語フォントを、これまで通りの定額で使えることになり、Adobe CCを導入しているデザイナーと、そうでないデザイナーの表現力には、ますます大きな差がつくことになりそうだ。

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日本語フォントは、グリフの数も多く、ライセンスは非常に高価。しかも、現在のDTPワークにおいては、ストレスなく運用するには、デザイナーも、印刷所も、場合によってはそれに関わる人たちも、そのフォントを導入しておく必要がある。そうなると、勢い『トラブルなく使えるフォント選びを』と、保守的なフォント選びになってしまう。

たとえば、デザイナーが『このフォントを使いたい』と思っても、数万円、数十万のフォントの購入をしなければならないとあっては、個人のデザイナーにとっては大きな支出だし、組織に属しているデザイナーにとっても、社内的な決済だなんだと、本来のクリエイティブワークとは違う仕事が増え、ストレスがかかることになる。

それゆえ、写植の時代からDTPの時代に移り変わるにつれ、デザインで使われる日本語フォントの数は減少する傾向があったと思う。

Typekitのフォントの増加は、そういう問題を大きく解決するハズだ。

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今回の発表によって、Adobe CCを使っている人なら、今回追加された74の日本語フォントを含めて、日本語171フォント、英文1万フォントが使えることになり、日本語表現は(Adobe CCを使っている人にとっては)かなり多彩になりそうだ。

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今回収録されたのは、株式会社視覚デザイン研究所、有限会社字游工房、大日本印刷株式会社、フォントワークス株式会社の4社のフォント。

視覚デザイン研究所からは、タイトルなどに使い勝手の良さそうなVDLフォント36フォントを。『VDL-ロゴG』や『VDL-メガ丸』『VDL-ラインG』『VDL-京千社』『VDL-ロゴJrブラック』など、個性的なフォントが提供される。

Macで使われる標準的なフォントであるヒラギノをデザインしている字游工房からは、『游明朝体R』など本文に使い勝手の良さそうな、伝統的で読みやすく、かつ現代的なフォントが提供される。

大日本印刷からはその前身である秀英舎の時代から100年に渡り開発を続けられているオリジナル書体の『秀英体』の中から『秀英明朝 L』『秀英角ゴシック金L』など20フォントが提供される。

デジタル環境で読みやすいフォントとして定評のある『筑紫明朝』などで知られるフォントワークスからは、『筑紫丸ゴシック体』のファミリー4書体を含む合計14フォントが提供される。

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もちろん、日本語表現の世界は非常に広大だし、さらにいろんなフォントがあればいいとは思うが、今回の発表でCCを導入しているデザイナーと、導入していないデザイナーの間には、表現力にまた大きな差がつくことになるだろう。

(村上タクタ)

2017年9月 9日 (土)

フリック!2017年10月号Vol.72『Yahoo!特集』今夜発売です!

フリック!2017年10月号Vol.72 今夜発売です!

今回の特集は、誰もが毎日使ってるけど、本当の活用法をみんな知らない『Yahoo! アプリをフル活用する方法』です。

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ご存知のように、Yahoo!のルーツはありますが、現在の日本法人は完全に米国の法人から独立した存在として運営しており、日本のインターネットの世界では『老舗』で『巨大』です。かといって、鈍重になることを嫌い、2012年からは『爆速』をテーマに、迅速に活発に活動してます。

毎日目にする『Yahoo!ニュース』は250億Impだそうです。フリーザ様だって小指で圧倒できそうな戦闘力です。このニュースのアプリを筆頭に『天気』『乗換案内』『MAP』『カーナビ』『myThings』『リアルタイム検索』『カレンダー』『ウォレット』『ヤフオク』『ショッピング』『GYAO!』など、数限りないアプリが我々の生活をサポートしています。

011今回の特集では、そんな『誰もが使ってるけど、本当は知らない』Yahoo!アプリをフル活用する方法をお伝えします。

012国産サービスであるYahoo!アプリを目一杯活用する方法をお伝えします!

新製品情報もキヤノンのミラーレス M100や、Logicoolの新型最高級キーボード MX1000S CRAFTなど、満載!

今夜0時配信開始の、フリック!10月号Vol.72をどうぞよろしくお願いします!

2017年8月31日 (木)

藤井太洋さんの新作短編集『公正的戦闘規範』発売!

『電子書籍によるセルフ・パブリッシング』という極めて近未来SF的な手法で世に出て、今や注目のSF作家さんとなっている藤井太洋さん。

私が、どれだけ藤井太洋さんの作品を楽しみにしているかは、こちらのエンタメステーションさんの編集長が勧める小説というコラムに書かせていただいている。

今、すべての人が読むべき近未来SFの俊英。難度高い近未来を描く藤井太洋作品の魅力
https://entertainmentstation.jp/103548

その藤井太洋さんの新作が、出た! 私は小説はSony Readerで読むので、本日発売って感じだ。もしかしたら、他の配信元からは少し前に出てたところもあるかもしれない。

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Sony Reader 公正的戦闘規範 藤井太洋

Amazonはこちら。


で、一気に読んだんですが、いい! 藤井太洋さん的世界観が、さらに練られていて、フリック! の読者さんならとっても楽しめると思います。

短編集で、5つのエピソードが載っています。インターネットがなくなって、閉じたトゥルーネットがある世界のコンピュータの中に生まれた知性を描く『コラボレーション』。量子コンピューティングをテーマに、近未来のフィリピンで展開される『常夏の夜』。軍用ドローンがブンブン飛んで楽しいです。上海のゲーム会社を舞台に、主人公が昔持っていた中国が国策的に作っていたスマホHW7に入っていたアプリについて意外な秘密が明かされていく『公正的戦闘規範』。今のトランプ政権下では笑うに笑えない、銃が持ててて、白人優位で、テクノロジーに肯定的でないもうひとつのアメリカが独立している未来を描く『第二内戦』。そして、一番SFっぽい、木星系の資源採掘に携わる宇宙労働者の話『軌道の輪』。

テクノロジーについてもそうなのですが、中国語や中国の様子、フィリピンの細かい地勢とかはどうやって取材するんですかねぇ。

どれも、今のテクノロジーをよく知ってないと書けない話だし、テクノロジーに対して悲観的にならずに、ポジティブは方向に展開するのがいい。SFはこうでなくっちゃ!

というわけで、この文章を書くために急いで読んだので、これからあらためて、じっくり読み返します〜。

(村上タクタ)

2017年7月25日 (火)

“Phil Libin Strikes Back!” 大会社でも起業でもない『スタジオ』方式のAll Turtles、秋に日本でもスタート

EvernoteのPhil Libinが、大好きな日本に再びアプローチ

Philが、『人工知能に関する』『スタジオ形式の新会社』であるAll Turtlesをサンフランシスコでスタートした話は、こちら(http://blog.sideriver.com/flick/2017/06/evernote-4c88.html)に書いた。

そして、今日(2017/07/24)、Philは前回、匂わせていた日本での展開を、正式に発表してくれた。

Philの提言は、日本のIT産業、いや産業全体が耳を傾けるべきものなのではないかと思う。

単に新しい会社がシリコンバレーから日本にやってきたということではなく、彼がAll Turtlesを通じて提案する『スタジオ』という形式が、日本に向いており、現在の日本の『停滞したイノベーション』を打ち破る鍵になるのではないかと思うのだ。

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PhilはEvernoteを運営していく中で、日本の魅力とうまく発揮できていない優れた点を理解してくれたのではないかと思う。今回のプレゼンテーションも、日本に力を発揮して欲しいという思いに溢れていた。

ともあれ、なぜ『スタジオ形式』なのか? なぜ『人工知能』なのか? なぜ『日本』なのか? について、新たに語ってくれたので、Philのプレゼンテーションに沿って、説明していこう。



一度の失敗で、可能性を見限られてしまう日本に向いた『スタジオ』形式


まずは、なぜ『スタジオ形式なのか?』だ。

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いくつかの起業を経験して、そしてEvernote後、ベンチャーキャピタリストとして活動して、Philはシリコンバレー方式の起業の限界を感じたという。

まずは、投資家は、数十億ドル(数千億円)以下のアイデアに投資しない。つまり、優れているけどとっても大きくスケールしないアイデアは失敗と見なされる。

次にアイデアを持ったクリエイターが社長業に注力しなければならなくなる。つまり、資金繰りやスタッフィングに奔走し、プロダクトを作ることにはほとんど力を割けなくなる。

また、地理的および人口統計的濃度がイノベーションを制限する。つまり、成功する人物像の中心は、シリコンバレーに住む英語を解する白人男性になってしまう。

Philはそうでない方法論を模索したいと感じたのだという。

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上下にプロフェッショナリズム、左右に既存の概念を守るか、新しい機会を探すかのベクトルを配し、四象限に分けると、既存の概念を守るプロフェッショナルは企業、アマチュアに近い人が可能性を探るのがスタートアップとなる。

では、プロフェッショナルとして新しい可能性を探るにはどうしたらいいだろう?

Philはハリウッドの映画産業にその雛形を見出したという。映画産業では本当のプロフェッショナルが、映画というプロダクトに向けて、起業することなく集合し、成果を発揮している。

その仕事の方式『スタジオ』を、用いることにしたのだという。

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Evernote時代にフォーカスした2ワード『Remember Everything』に対して、All Turtlesは『Product First』にフォーカスする。

従来のようにベンチャーキャピタルからお金を集めて起業してしまうと、起業した人は、プロダクトにフォーカスできず、資金繰りはもちろん、法的問題、セールスの問題、会社の成長性、広報、人事……などの問題に振り回されてしまう。本来のプロダクトにフォーカスすることなんてできない。

それで、多くの起業がダメになっていく。

そうした問題をスタジオとしてのAll Turtlesが引き受けていくのだという。



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『人工知能』が皮切り、将来的には『スタジオ方式』を横展開していく


すでに、サンフランシスコのAll Turtlesでは、9つのサービスが胎動を始めている。

『Replika』は自然に対話できる、AIの友達を開発中。
『sunflower labs』はドローンなどを活用したホームセキュリティサービス。
『Edwin』は、AIで応対してくれるFBメッセンジャーを使った英会話の学習システム。

この他にも6つのサービスの支援を始めている。これらのサービスはいずれも今もっとも進捗の著しいテクノロジーであるAIを活用しており、All Turtlesでともに育成されている。

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ちなみにAll Turtlesはすでに、2000万ドル(約22億円)以上の資金をシリコンバレーや日本、ヨーロッパの投資家から集めている。アメリカのVCであるジェネラル・カタリスト、日本のデジタルガレージ、楽天の三木谷浩史、フランスのザビエル・ニールなど、多くの投資家がすでに資金を投じている。

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(写真右は、日本のAll Turtles立ち上げにあたって大きな支援をしているデジタルガレージCEOの林 郁さん)


そして、この『スタジオ』方式が成功すれば、他のカテゴリーにも横展開していくとのこと。Philは例として、量子コンピューティング、精密医療(個々の特性を精密に調べたオーダーメイド医療のこと)、宇宙開発……などを挙げていた。

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そして、Philは『シリコンバレー以外の場所での可能性を広げるため』に、All Turtlesを、サンフランシスコと、東京と、パリで展開するという。

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ちなみに、日本では東京オフィスをこの秋に開設。2018年の1月1日にアイデアの受付を開始し、同4月1日には5チームのサポートをスタートする予定だという。

人工知能を用いた、世界を変えるアイデアをお持ちの方は、即座にプレゼンテーションの準備を始めた方がいいかもしれない。これは大きなチャンスだ。

Philは日本こそ『失敗は成功の母』を知る社会であったと言う


Philが例に挙げたのが『金継ぎ』という陶芸の手法。

割れてしまった陶器を、漆と金を用いて修復する。金継ぎで修復することにより、新たな美が生まれる。割れたこと、修復したことにより、より価値が生まれる。

Philが出会ったのは金継ぎ職人は福島の井上俊介さん。彼をPhilに紹介したのは会津若松でEyes, JAPAN(アイヅジャパン)を率いる山寺純さん。彼らは震災と原発事故で損なわれてしまった福島を、金継ぎのように修復することでより価値あるものにしていきたいと考えていたという。

この金継ぎの価値観にPhilは惹かれた。Philにとっても、Evernote自体に失敗したことこそ、学びの機会であり、次の成功の糧となった。

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金継ぎが日本固有の文化であるにも関わらず、日本は失敗についてあまりにも厳しい。起業して失敗してしまった人に、次のチャンスが与えられる可能性はとても低い。それゆえ、日本で起業しようとする人は多くないし、結果日本から新しい可能性は生まれない状況が続いている。

しかし、Philは金継ぎの価値を知る日本だからこその、失敗の価値を知って次なる可能性を開くやり方があると力説していた。

さて、これはPhilがEvernoteの CEO時代に愛用していた『スターウォーズ・帝国の逆襲』のマグカップ。フィルはこれをとっても気に入って、オフィスで使っていたのだという。写真は、その時にさまざまなメディアで撮影されたインタビューカット。たしかに、帝国の逆襲のマグカップをPhilが持っている。

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EvernoteでのCEO時代に長い間ともにあった大事なマグカップ。しかし、Evernoteを離れるために、引っ越し荷物をまとめていた時に、うっかりと落としてマグカップを壊してしまった。

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それ以降、忙しくて、フィルはこの破片を捨てるでもなく袋に突っ込んで、放置していた。そして、All Turtlesの立ち上げにあたって日本に来ていた時に、思い出して福島の職人さんに金継ぎでの修復を依頼したのだという。

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そして、3カ月を経て、ついに『帝国の逆襲』のマグカップは、金継ぎをされ、より価値の高いものになって、Philの手元に帰ってきた。

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Evernoteを去る日に割れて、日本にAll Turtlesを立ち上げる数日前に金継ぎされて手元に戻ってきたマグカップにPhilはなにやら象徴的なものを感じるという。

失敗は失敗に終わらず、それを埋め合わせることで新たな、より大きな価値を産み出す。ビジネスの失敗は単なる敗北ではなく、次なるステップへの礎だ。

このマグカップは、『スタジオ』というアイデアを実現する『Product First』な場所を作ることで、『金継ぎ』という文化を持つ日本人に合った挑戦のステージを用意したいというPhilの思いを象徴したマグカップとなったわけだ。

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Philのスタジオが成功しますように。

そして、それが日本のイノベーションを活発にするヒントになるように願って止まない。


(村上タクタ)

2017年7月20日 (木)

ついに『伝説のポケモン』ミュウツー登場!? #PokemonGO

ナイアンティックによると、伝説のポケモンは7月22日土曜日にシカゴのグラントパークで開催されるイベントで初めて登場するそうです。

シカゴと世界のトレーナーが協力してたくさんのポケモンを捕まえることで、ある伝説のポケモンがシカゴのイベント会場に登場し、そのポケモンを倒すと、世界中のレイドバトルにその伝説のポケモンが登場するようになるそうです。

その後、ジムに黒い『伝説のタマゴ』が出現するようになり、伝説のポケモンを手に入れることができるようです。



この動画から察するに、シカゴに現れる伝説のポケモンはルギア、ホウオウなどに見える。その後、世界に現れる伝説のポケモンはミュウツーなのでしょうか?

伝説のポケモンは、レイドバトルやジムバトルには使えるそうですが、ジムに配置することはできないそうです。

また、89日から815日に開催されている、街型イベント「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」に合わせて、「Pokémon GO PARK」が開催され、さらに、8月14日の夜に、横浜スタジアムで、「Pokémon GO STADIUM」が開催されるそうです。

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Pokémon GO STADIUM」はこちらからから申し込んで抽選に当選することが必要。

いろいろ盛り上がってきましたねぇ。


2017年7月18日 (火)

本日(7月18日)18:00、Yahoo!から新ブラウザゲームプラットフォーム『ゲームプラス』ローンチ!

正直言うとゲームの方は疎いのですが(汗)、Yahoo!さんが新戦略として、新しいブラウザゲームのプラットフォーム『ゲームプラス』をローンチするとのことで、発表会に行ってきました。

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もともと、プレイステーションシリーズやWiiなど、ハードウェアでプレイしていたゲームが、iPhoneやAndroidなど、スマホのアプリでプレイすることも多くなってきているのが現在です。電車の中でもプレイされている方も、いらっしゃいますよね。その先としてのブラウザゲームを考えていきたいとのこと。

ブラウザで高機能、高画質なゲームが楽しめるのなら、その方がいいのではないかということだ。どの端末でもプレイできるし、いつでもどこでもできるということになるわけです。

すでに、技術的にはブラウザ上で3Dのキャラクターをサクサクヌルヌル動かすことができるとのこと。

ゲーム機はどんどん進化していってゴージャスなゲーム体験が可能になっていますが、ブラウザゲームができる範囲も広がっていくということです。



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メッセージとしては『すべてのゲームはウェブでやれ』ということだそうです。

参画メーカーは、スクエアエニックスやタイトーはじめ、全52社。

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本日18時からローンチされるタイトルは全部で39タイトル。

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発表会会場で社、スクエアエニックスがリリースするアンティーク・カルネバーレが公開された。

スクエアエニックスならではの世界観の中で、将棋やチェス、リバーシなどの要素を含んだゲームとなっているとのこと。

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電車の中などで、ゲームやってる人って、いっぱいいらっしゃるし、より高度なゲームの配信を大きなプラットフォームとしてYahoo!が配信するというのは、とっても興味深いです。

デバイスはiPhoneであれ、Androidであれ、Macであれ、PCであれ、どれでもできるそうなのですが、どのぐらいの通信環境が必要なのか、どのぐらいの通信料を必要とするのか、いろいろと気になるところであります。



まぁ、この18時からローンチされているので、ぜひやってみて下さい。

http://games.yahoo-net.jp/


(村上タクタ)



2017年6月28日 (水)

元Evernoteのフィルが作った新会社All Turtlesに、メディアとして初訪問した!

フィル・リービンといえば、Evernoteの元CEO。Evernoteをクラウドサービスを代表する会社のひとつに育て上げた人であることはみなさんご存知の通り。

親日家で、『日本はEvernoteにとって大切な国だ』と言って何度も来日してくれたので、実際に会って言葉を交わした人も多いのではないだろうか。僕もその一人だ。勢い余って、シリコンバレーの本社にもお邪魔したこともある。

そのフィルが、あれほど大事にしていたEvernoteを辞めて、どうしちゃったんだろう? っていうのは、みなさん気になってることかと思う。

フィルはしばらくベンチャーキャピタルに携わっていたのだが、その後、新しいビジネスを始めている。そして、新たにサンフランシスコに新オフィスをオープンしたというので、シリコンバレーの日本人の水先案内人、外村仁さんのTeslaで連れていってもらった。

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そう、フィルは、サンフランシスコで新しい会社を立ち上げている。それが『人工知能について研究する人を集めた』『スタジオ』である『All Turtles』だ。

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『事業を立ち上げる人と、それをさらに大きくし安定させるフェイズで必要とされる人材は違う』……ということで、フィルはEvernoteのCEOを退いた。そして、他のベンチャーをサポートするために、ベンチャーキャピタリストとして仕事をしていた。

しかし、やっぱりフィルは事業を起すこと自体に興味があるらしい。

All Turtles( http://all-turtles.com/ )

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フィルはこの会社を『スタジオ』と呼ぶ。

フィルの体感として、作りたいプロダクト、提供したいウェブサービスがあったとして、起業しても、成功できる人は極めて少ないのだと言う。

優れたプロダクト、ウェブサービスのアイデアがあったとしても、実際に起業すると、資金を集めたり、人を雇用したり、出資者にプレゼンテーションしたり、成長に従ってさらに資金を集めたり……という『会社経営』や『資金繰り』に追われてしまう。本来の『プロダクト』を開発することに集中することなんて、まったくできなくなってしまうのだ。

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アイデアを持った人が集まり、それをサポートする仕組みとして『スタジオ』という形態をフィルは作り上げたのだという。

All TurtlesはAIを使ったプロダクトのアイデアを持つ人が集まる『スタジオ』であり、All Turtlesは、それらの人がプロダクトを作っていく上でに、必要とされるものを提供し、支えていくのだという。

ちなみに、新築のこのビルに入居して数日ということで、机も家具の類いもまだ仮設な感じ。みなさんデスクにパソコン……オンリーという感じで仕事をしてらっしゃった。居心地良さそうな感じになるのは、これからなのかもしれない。

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さて、僕らはAll Turtlesがサンフランシスコに設けたオフィスを訪問した最初のジャーナリストとなった。なにしろ、All Turtlesがこのビルに入居したのはこの週の月曜日(2017年6月5日)なのだそうだ。

新しい『スタジオ』がどういうカタチで成長していくのかも気になる。たとえば、事業が成功した場合、その果実は誰のものになるのだろう? そのアイデアを持ってきた人なのだろうか? それとも、All Turtlesの共有財産になるのだろうか? それで、アイデアを持ってきた人は満足なのだろうか? どこにもまだない新しいアイデア具現化の方法論をフィルが見つけてくれるのを楽しみにしたい。

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そういえば、フィルはダイエットに成功したそうで、我々が知ってるフィルよりだいぶ痩せていた。『Half of フィル』がどっかに行っちゃった……と、言われるほどの痩せっぷりなのだ。あんなに食いしん坊だったフィルが、こんなに痩せるなんてビックリ。

今後、All Turtlesは日本での事業展開も考えている……。それどころか、『新しいアイデアを実現するために起業しなくてもいい』といういやり方は、日本にこそ適しているとフィルは考えているそうなので、All Turtlesそう遠くないかもしれない。

さて、私のキャッチした最新情報によると、デジタルガレージが中心となって、MITメディアラボ所長の伊藤穣一さんがホストとなってネット技術や周辺のビジネスについて開催されるイベント『THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017』(7月25〜26日)に、登壇のために来日するという話があるらしい。

フィルがこれから何をしようとしているのか、気になる人は見逃せないイベントになりそうだ。

(村上タクタ)

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    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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