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編集部・タクタ一覧

編集部・タクタ

2019年1月20日 (日)

本日、フリック!2月号Vol.88発売! QRコード決済に詳しくなれます!

本日、フリック!2月号Vol.88発売!

配信はこちらから。
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/flick-478917/



Paypay使ってますか? LINE Payは? d払いは? Origami Payは? 楽天Payは? じゃあ、Kyashは組み合わせて使ってる? 

今回は、今話題のQRコード払いについて、掘り下げました。

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結論から言うと、使っておいた方がいいです。

Paypayも、LINE Payも、d払いも、Origami Payも、楽天Payも登録しておいて、使えばいいんです。別に損はないわけですから、お得なクーポンやポイントがある時に使えばコストをセーブできます。

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さらに、例の100億円キャンペーンの指揮をとったPayPayの馬場副社長や、d払いのご担当者の方に取材に行ったりして、最新情報をレポートしています!

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さらに、これらのサービスと組み合わせるとめっちゃお得なKyashにも取材に行って来ました。なぜ、Kyashが登録するだけで2%もお得になるのかなど、核心を聞いてきました。

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加えて、弓月さんの、CESレポート、新製品はLinksysのVelop、フォーカルポイントのJUSTJAMES、TUNEWEARのALMIGHTY DOCK TB3、VAIO SX14、cheeroのダンボーPD 18Wシリーズ、AndMeshのLayer Case、Mesh Case、Haptic Case 、オーディオテクニカのATH-DSR9/7BT、など、今月も満載です。

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ぜひ、お楽しみ下さい!

(村上タクタ)

ワイン好き、日本酒好き必携のDENSOの秘密のアイテム

醸造酒が好き。

つまり、飲むなら、日本酒か、ワインがいい。

しかし、この2種類って、開栓してからあまり日もちしないのが残念。

我が家では、お酒を飲むのは私だけなので、ワインを開栓したら週末のウチに飲んでしまわなければならない。

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もちろん、金土日とかけて、1本開けるぐらいは飲めるのだが、ちょっと用事ができたりすると飲み干しそこなったりするし、逆に「飲まなければならない」というタスク化して、ガマンできるのに飲み干してしまったりする。

γGTPの数字も気になるお年頃だから、酒の控えられるなら控えた方がいいのだが、ついつい飲んでしまう。

というわけで、この不思議なデバイスの登場。ワインに栓をして中の空気を抜き、真空に近くするデバイスだ。酸素がなければ酸化も進まない。がんばって週末に飲み干さなくても、来週も同じ味でワインを楽しめるというわけだ。

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使い方は簡単。

黒い栓をして、白い(色はいろいろあるようだ)デバイスをグッと押し当てる。

そうすると、自動的にスイッチが入って瓶の中の空気を、電動ポンプが抜いてくれる。

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ぷるるる……という音がして、本体のスリット状の部分が明滅する。最初ゆっくりで、段々早くなり、最後に点きっ放しになったら、空気を抜き終わったということだ。

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初めて、使ってみたのだが、操作は簡単。これなら酔っぱらってたって使えそうだ(笑)

週末に飲み干さなくていいのなら、ちびちび飲んだっていい。その方が身体にもいいだろう。

また、ゆっくりと飲めるなら、もうちょっと高いワインを買ってもいいかもしれない。いつもは800〜1000円の安ワイン(笑)ばっかり飲んでいるが、これなら2000〜3000円のワインを買って、2週間ほどかけてゆっくり飲んでもいいかも知れない。

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というわけで、いつも飲んでるのよりちょっといいワインを買ってきて実験中。

しかし、美味しくて、どうも来週まで残っていなさそうなのが残念なところ……(笑)

もし、来週まで残ってたら、味がどう変化したかレポートしますね。



(村上タクタ)

2019年1月 9日 (水)

フィルムケーススピーカーのチープな音に癒される夜もある

バード電子の斉藤社長から、怪しげなパッケージが送られて来た。お年賀だろうか。

実はバード電子さんと、私の実家は近くて、そういえば年末もPFUの松本部長と飲んだくれて、斉藤さんの近くの店で盛り上がった気がする。あまりに酔っぱらって、よく覚えていないが(笑)

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パッケージを明けてみると、フィルムケースを使ったスピーカーが出てきた。

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2004年にMAGISONの名で販売されたフィルムケーススピーカーのリメイクだという。今回の商品名はEZISON7。価格は3700円(税別)で、フィルムケース部分は白いのと黒いのがある。

バード電子 EZISON7
https://shop.bird-electron.co.jp/?pid=138623737

アップル製品やPFU製品の周辺機器として、怪しくも便利で、かつ、めっちゃ少数しか売れなさそうな商品を黙々と作るバード電子だが、これまたどう扱っていいか分からない商品だ。なにしろ、フィルムケースを反響室にしてスピーカーとしているんだから、たいした音が出るわけでもないと思う。記事書きにくい商品だなぁ……なんて思いながら写真を撮ってしまうのがブロガーの性(笑)

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それにしても、僕にフィルムケースを送り付けてくるとは。

雑誌屋である僕は、フィルムケースとは因縁が深い。

そもそも26年と半年前、関西から東京のバイク雑誌に出てきた僕の最初の仕事は、カメラマンさんの撮ってきたフィルムを編集部から、現像所に持って行き、現像が上がったら取りに行くことだった。バイク雑誌だから、当然日常の足はバイクだった。最初はGSX-R1100に乗ってたし、途中から編集部のM900を担当するようにもなったし、編集部に来ていたいろいろなメーカーさんの試乗車に乗せてもらえるようになった。

シャッターを押したらデジタルデータの写真が仕上がっている今からは、想像もつかないが、ロケ終わりのフィルムを夜間ポストに持ち込み、仕上がったら取りに行き……往復するだけで小一時間はかかるから右往左往しているうちに1日は終わった。当時はどんな夜中であれ、早朝であれ、文句を言うことは許されなかった。

時には日本に1台しかないバイクの走行写真だったり、極秘で編集部に運び込まれたGPマシンのスタジオ写真だったり、アメリカやヨーロッパの試乗会に行って撮ってきたスクープ写真だったりしたから、若造の仕事とはいえ『万一』は許されなかった。減感、増感の指示を聞き違えたり、手違いがあったりすると容赦なくブン殴られたりすることさえあった時代だ。

ラジコン飛行機の本を作っていた頃は、長期間の世界選手権の取材などにギャラの高いカメラマンを連れていったりできなかったので、自分で撮影するようになった。EOS 3のモードラ付きに、300mm F4を付け、ポーランドやフランスの青空にラジコン飛行機の演技を追ったものだ。スイスにラジコングライダーを撮影に行ったり、フロリダのジェット機のラジコンのイベントの取材に行った事もある。そういう時は、モードラでバンバン撮るから、60本とか、80本とかのフィルムを持っていっていた。いい時代だ。今考えると、フィルム代とか、現像代とかだって大変な金額になる。しかし、当時はクオリティのためにはそんなもの屁でもなかったのだ。

このフィルムケーススピーカーは白と黒があるというが、白い方はたぶん富士フイルムの、黒いほうはコダックのケースだ。ラジコン飛行機はフジのプロビアで撮ってた。空の青がよく映えるのだ。バイクはコダクローム。金属色が美しく出る。実効感度の低いKRで、冬のバイクの走りを撮ってもらうのはむちゃくちゃ難しかった。実効感度50、走りを撮るとなるとシャッタースピードは1/125か1/250だったと思う。となると、絞りは開かねばならず、ピントは紙のように薄い。それをマニュアルフォーカスで撮っていたのだから、当時のモータースポーツ系のカメラマンの腕は本当に神業だった。

おっと、ついつい昔話をしてしまった。

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もう僕のiPhoneにも、iPad Proにもヘッドフォンジャックはないから、MacBook Proに繋いで音を鳴らしてみている。

正直いわゆる『いい音』ではない。たとえるなら昔の安い小さなラジカセのような安っぽい音だ。

しかし、思えば最近のiTunesが奏でるデジタルのカッチリした音ではなく、微妙なアナログ感がある。なるほど、斉藤さんはこれが気に入ってるんだなと思う。

思えば、いま、つい昔話をしてしまったのも、この音のせいかもしれない。

チープなフィルムケーススピーカーから、古いポップスを流すと即席のタイムマシンの出来上がりだ。

物好きな方。お試しあれ。

(村上タクタ)


2019年1月 7日 (月)

『ファクトフルネス(FACTFULNESS)』賢い現代人へと導いてくれる名著

急いで読んでいたら、まさにこの本に指摘される愚を犯していた!

年末に、日経BPの中川ヒロミ女史に、1月11日に発売される『FACTFULNESS』(日経BP・1944円)をいただいた。

(ちなみに、電子書籍版は元旦に発売されております)



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「僕、読むの速いですから、ちょうど年末年始だし、サクッと読んで感想上げときますね!」なんて軽口を叩いたのを覚えている。

たしかに、僕は読むのは速くて厚い書籍でも2〜3時間あれば読み終われる。小説に至っては、読むのが速過ぎて、たくさん読むとお金がかかるから、なるべくゆっくり読もうと心掛けているほどだ。

自分が速く読んでいる状態を客観的に分析すると、目は文章をなぞりつつ内容をあるていど推測しながら読んでいるように思う。どういう展開であれ、時代劇なら最終的に剣豪が悪を切るし、ビジネス書なら目標を達成するための驚くほど効果的な方法が書いてある。その前提で文章が構築されているのだから、ハイスピードで読んで一部が欠落しても脳内で補完できる。そして、それで大筋間違いはない。

が、読みはじめてしばらくして、この本はそんな読み方をしていい本ではないことに気が付いた。

いつも本を読んでいる時にやるように『これは、こういう方向のコンテンツだろ?』と概要をまとめて類推すること自体が、この本が指摘している誤りのひとつだと思い知らされるのだ。

良著、しかし実に地味な本!

良著。しかし、そんなわけで、僕の文章力ごときで、この本を取りまとめるのは難しい。

一言一句読んで、血肉にしていただきたい本である。

しかし、編集者としていえば、よくこの本を出されたなぁ……と感心もする。

ネットの記事でいえば、PVを稼げる記事の対極にある本である。普通に考えると、なかなか容易には売れそうもない。読者の良識を信頼しているというべきか。

読めばその日から業績がグングン上がるというワケでもなければ、ひと足飛びに真実にたどり着けるわけでもない。聖書に『命に至る門は小さく、その道は狭く、それを見出すものはまれ』と書かれているとおり、真実に至る道に近道はないということを感じさせる。

PVを求めるためには炎上もやむなし、すぐに成果が上がる2次曲線的に効果が生まれる方法論……ばかりが求められる世の中にはあまりもマッチしない内容である。

いまこそ、正しいモノの見方を学ぼう

しかし、著者のハンス・ロスリング氏や、この本の翻訳出版を決めた日経BPさんの判断は正しいと思う。

いかに遠回りであれ、正しく、そして最終的に成果を上げるために、我々は『ファクトフルネス』を身に着けるしかないのだ。

それは、正しい意思決定の方法論。物の見方だ。

データを重視し、数値から物事を判断しなければならない……ということは現代人なら誰でも分かっていること。

しかし、我々はあまりに間違ったデータの読み取り方をし、間違った方向に意思決定をしがちなのだ。

それは、最初に13の質問に答えることで、明らかにされる。

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ロスリング氏の指摘によると、我々は、世界は分断されていると思いがちだし、世の中は悪くなっていると思いがちだし、今起っているできごとはこれからも同じように起ると思いがちだし、恐怖にかられがちだし、概略を捉えようとおするあまり、シンプルに単純化しようとしがちだ。

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そのうちのいくつかについては、我々メディアに責任があることもあるし、メディア人だからこそ陥りがちな過ちもある。

単純化しなければ伝わらない物事は多いし、なんとか興味を惹いて本なら部数を、ウェブ記事ならPVを得なければならない。

PVや部数を求める姿勢は利益至上主義として批判されるが、正しかろうが価値があろうが誰にも読まれない文章は、誰にも伝わらない文章として価値がない。利益を求める前に、我々メディアは多くの人に読まれなければ価値を生み出せないのだ。ゆえに、我々メディアは利益至上でなくとも、ウケを狙ってしまう習性がある。

それゆえ、我々はいろんな物事を分類(分断)し、悪いニュースを伝え、現在の動きから未来を推測し、恐怖を煽り、パターン化する。我々メディアに責任があることは認めるが、読者のみなさんも、そういう記事を取捨選択をして読んでらっしゃることを認めていただかなければならない。我々も読まれない記事を書いても仕方がないのだから。

明確にパターン分けするわけではなく、複雑な事象をあるていど複雑なままにし、平凡で当たり前の変化を地味に伝える記事を『でもこれは真実に近い』と見分けて、評価する目を持っていただかなければならないのだ。

この本は、そういう本当の意味で『賢い現代人』になるための手助けをしてくれる。

地味な本ではある。しかし、正しい価値判断をするためには『狭き門』から入らねばならないのだ。

短期的に目覚ましい成果を上げることはできないかもしれない。しかし、正しい判断は長期的には良い結果を産むものだと思う。

ネット文化とは対極の話だが、だからこそ2019年の春に読んでおかねばならない本だと思う。

世界を歩き、病気や貧困と戦った人だからこそのファクト

最後にもうひとつ補足を。

読みはじめると、著者のロスリング氏はは統計データをさまざまな角度から眺める学者タイプの人のように思える。

しかし、読み進めると次第に、彼は長らく現場で戦ってきた人であることを理解させられる。

病院の救急救命室で働き、エボラ出血熱と戦うためにリベリアに行き、1980年代には世界で最も貧しいエリアのひとつだったモザンビークの人口30万人の都市のたったひとりの医師として働いていたこともある。人口30万人の都市にひとりしか医師がいないと、多くの決断を迫られ、手の届かない多くの命を見送らなければならないことも、途中で切々と語られる。

最終的にロスリング氏は、目の前のひとりの命を救うより、世の中を改善し、多くの命を救う活動に移行し(目の前の病院で死にそうな人を助けるより、手を洗える水道を敷設したり、糞尿が付近に溢れないようにするために下水道を設ける方が多くの人の命を救えるのだそうだ。その通りだと思う)、スウェーデンに国境なき医師団を立ち上げ、世界保健機構、ユニセフなどの活動に尽力し、講演活動も積極的に行った。

文中に出てくるモザンビークのナカラでの道路封鎖の出来事は本当に胸が痛い。しかし、そんな経験を持つ人だからこそ、これだけのことができたのだろう(どんな出来事かはぜひ本を読んで知っていただきたい)。

残念ながら、氏は昨年すでにすい臓ガンで世を去ってる。この本は、氏と彼の息子のオーラ、オーラの妻のアンナの共著であり、ハンス・ロスリング氏が残した原稿を最後に彼らが取りまとめているということのようだ。

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このグラフは本の中にたびたび出てくる、彼らが『世界保健チャート』と名付けたグラフだ。X軸に所得、Y軸に平均寿命が配され、マッピングされるのは国ごとのデータで、円の大きさは人口を表している。

ロスリング氏たちは、このグラフを使って、我々にグラフから真実を読み解く方法、間違った結論に飛びつかないための方法を根気強く教えてくれる。

もし、あなたがすぐに儲かる方法、PVを稼ぐ方法、濡れ手に粟で稼ぐ方法を知りたいのなら、他に読むべき本はあるだろう。

少しまわりくどくても、正しい判断をしたい。常に惑わされず、世の中のファクトを捉えられる人になりたい……そう思うなら、この本を読むべきだ。それも、急がず、じっくりと。



(村上タクタ)

2018年12月23日 (日)

MAKOさんが、新しいiPad Proでニューヨークを描いてくれました!

今回、AppleのニューヨークでのiPad Pro発表会に一緒に行ってくれたMAKOさん(https://www.mako-okestudio.com/)が、新しいiPad Proでニューヨークをスケッチしてくれました。

※スケジュールの都合上、現地で出歩いた時にはまだ写真に写っている旧型を使っていました。そのデータをコピーして新型iPad Proで作品を仕上げる作業をしていただきました。

ここはWTC Cortlandt駅に直結して作られたショッピングモールOCULUS(オキュラス)というショッピングモール。
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911のあったWTC跡地には、プールと呼ばれる巨大な異例のためのモニュメントが作られいます。

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横にはOne World Trade Centerという新しいビルが。周囲のビルを美しく写して、まさにスカイスクレーパー。911があったのに、そのあとにこれを建てるというのが、いかにもアメリカですねぇ。どうもちょっと微妙な心持ちがします。

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そして、ビルの倒壊で大きなダメージを被った駅を修復するとともに、そこに直結するカタチで作られた新しい商業施設が、このOCULUSという施設です。

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海生の生物か、肋骨のような巨大な構造体の中に、さまざまな商業施設があります。

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もちろん、アップルストアも。

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今回、MAKOさんが一番時間をかけてスケッチしていたんじゃないかなと思う場所が、このセントラルパーク。行って見ると、南北4km、東西800m(幅は京都御所と同じぐらいだけど、長さは2.5倍)と、想像より広い場所なんですね。こうかくとスケール感は近いように思うかもしれませんが、周りの街の密度と高さが違うし、それだけに落差を大きく感じます。

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まさに都会の中のオアシス的な存在で、散歩したり、ピクニックしたり、ジョギングしたりしているニューヨーカーがいっぱいいます。

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私は、旅行中は猛烈に動き回る(しかも疲れない)タイプなので、ちょっとMAKOさんを引き回し過ぎたかも(気をつけてペースダウンしたつもりなのですが)。セントラルパークでスケッチしていたMAKOさんがいちばん生き生きしてらっしゃった気もします。

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アメリカに行くとUberやLyftにお世話になりまくるのが常ですが、ニューヨークはさすがに地下鉄が便利なのですね。

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NYの地下鉄というと治安が悪いイメージでしたが、少なくとも昼間中心街の地下鉄に乗った感じではとても安全なイメージでした。もちろん、時間や場所によっては違うかもしれませんが(ブラジルやインドをウロウロしてきた僕のモノサシなので、一般的に安全かどうかはまた別ですが)。

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身なりのいい人、お洒落な人がとても多い印象。ラフな格好の人が多いカリフォルニアとは確かに全然違いますね。

ここは、行かないとわからない感じ。360全方向の看板に動画広告が流れていて、なるほどここが全世界の広告戦略の中心か……と思った。Netflixの広告が多くて、今の勢いを感じますね。

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ここでもMAKOさんはしばらくiPad Proでスケッチをされていました。

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ホテルの近くにあったブルックリン・ブリッジにも、到着した日の夕方駆け足で行って見ました。

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眺めのいい場所ではあるのですが、橋の上にいるから橋自体は見えないし、スカイスクレーパーやブルックリンの眺望は、橋のワイヤーに遮られて微妙な展望。景色は船からとかがいいのかもしれませんね。

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ティム・クックもこの橋からのtweetを上げていましたが、どうもこれは光の方向からすると朝に歩いているようです。さすが。ちゃんとそのあたりも抜かりないですよね。

発表会終わって、私はホテルの部屋に篭って原稿を描いていたのですが、MAKOさんはその間に外に裸婦スケッチの回に行ってらっしゃいました。活動的!

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芸術の街ニューヨークで、芸術に最適なデバイスNew iPad Proを満喫したMAKOさん。このiPad Proを使って、どんなクリエイティブを産み出して下さるでしょうか?

(村上タクタ)

2018年12月20日 (木)

オジさんもメルカリできるのか?

メルカリさんの主催する『勝間和代さんと考える、自宅の『かくれ資産』とは?』というイベントに行って来ました。

登壇者は勝間和代さんと、ネタフルのコグレさん、メルカリ広報のまゆみんこと石川真弓さん。

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フリック!でも去年の7月に、メルカリとヤフオクの特集をやっていますが、我々オジさんの家にも、メルカリで売ったりできる資産がけっこうあります。

が、どうもメルカリというと、若い女性の使うサービスっていうイメージがあって、使い慣れない感じがする。今回のイベントは「そんなことないよ! オジさんもメルカリ使ってね!」というイベントだったわけです。

まずは勝間さんの今年買って良かったガジェット談義。

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・第1位 山のようなアンドロイドタブレット
・第2位 パナソニックホームベーカリーSD-MDX100-W
・第3位 Oculus Go
・第4位 シャープ超音波ウォッシャー
・第5位 Amazon Fire 8 タブレット

なのだそうです。すごい勢いでいろいろなもの買って売ってらっしゃいますね。

そして、その「売って」の部分で役に立っているのがメルカリというサービスというわけ。

なんでも、メルカリの調査では日本全国で37兆円ものかくれ資産があるという。

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それを単純に割り算すると、1人があたり28万1277円のかくれ資産があるという話。

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えー? もっとないですか? というのが個人的感想。僕の部屋だって、MacBookが10台ぐらいと、カメラも20台ぐらい、テントなどのキャンプ道具、なんだかんだって山ほどありますが……28万円にしかならないのかな。それとも、これはあくまで平均だから、ガジェットオジさんはそれどころではないという話なのか……。

いずれにしても、みなさんのお宅には、大きな資産が隠されていて、それを上手にメルカリで売りましょうという話です。

ガジェット好きとしてはね。そもそも全部、いつまでも持ってたいんですが、そろそろ持っててもどこに行ったか分からなくなって、手がつけられなくなってきている感じが。だったら、たしかにメルカリでお金にした方がいい。

でも、出品したり発送したりが面倒だし、『○○様専用』とか、ローカルルールがよくわからないし、何を売ったらいいかわからないし、メッセージのやりとり面倒だし……っていう感じなんですよね。やりたいけど、できない。

そこで、いくつかヒントをもらってきました。

まず、iPhoneは売れる。

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よく売り買いされているのは、iPhone 6、それからiPhone 6s、7。それぞれ、1万2000円弱、2万円弱、3万7000円弱という価格。古いのもそれなりの値段で売れるし、7がそのぐらいの値段で売れるなら、売って新しいのを買おうかなという人もいるのではないでしょうか?

iPhone Xだったら、ガラスにヒビが入ったようなのでも6万9000円で売れることさえあるそうです。

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また、僕らの部屋にはいっぱいある充電器やバッテリーなどのデジタルガジェットも売れやすいのだという。カメラのバッテリーなど、自分のニーズが下がっていても、そのカタチのものを必要としてる人がいるものに関しては、出品してみると意外と売れるのだそう。

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新刊の本はよく売れるので、買って読む前に出品してしまえば、「売れるまでに読まなければ……」となって積ん読にならないというライフハックも紹介された。

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また、売れやすい時間は、平日の17時以降24時ぐらいまで。一番うれやすいのは22時とのこと。ここを狙う戦略で行きたい。

さらに、オジさんがメルカリに挑戦するのをサポートする機能もいくつか紹介されました。

ひとつは商品のやりとりのメッセージの典型的な文面を表示してくれる『初心者向けメッセージガイド』。年内にローンチされるらしい。

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また、11月12日リリースで、ユーザーの疑問に答えるAIチャットボットも装備している。

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値引き交渉されるのが面倒という人には『オファー機能』も用意されている。これだと、提案された値段で売る気がなければそのまま却下すればいいという便利さだ。とても売る気になれないような安価な値段を提示されても、タップひとつで却下されるから、気を遣う必要がない。

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また、らくらく/ゆうゆうメルカリ便を使えば、宛名書きも不要だし、送料も全国一律だし、匿名で配送されるしで、やりとりが安心で、ラクチン。

これだけいろいろ便利になっているんだから、我々オジさんもメルカリに挑戦しましょう……という話です。私も、年末に大掃除しながら、出てきたものを頑張って売ってみようと思います。

あなたも、ぜひ。

(村上タクタ)

2018年12月19日 (水)

今夜24時、フリック!1月号Vol.87発売! 最新Apple製品情報満載!

12月20日0時、フリック!1月号Vol.87配信開始です!

配信はこちらから!
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/flick-477462/



今月は、ついに8年ぶりにフルモデルチェンジしたMacBook Air 13 Retinaが、実用に足るマシンなのかを徹底レポート。

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誰もが熱烈に待っていたマシンながら、絶妙な価格設定と、本当にパワー不足を感じないのか? というCPU設定が気になるところ。

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MacBook Pro 13インチ Touch Bar、13インチ Touch Barなし、MacBook 12インチ、旧MacBook Airなどと、スペック、ベンチマーク、実用性などを比較しています。

たった8000円安いだけのMacBook Pro 13インチ Touch Barなし、超高性能なMacBook Pro 13インチ Touch Barなどとの比較の結論やいかに。

使用とスペックをまとめた表も、電子書籍だと見やすく、比較検討したい人には便利な一作になると思います。

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さらに、実際にお仕事にMacBook Airを使ってらっしゃるLinkmanさんにインタビューでお話をうかがっています。

さて、第2特集は密かに進化しているGoogleマップの新機能のご紹介。その他、Paypay、Peak DesignのEveryday Backpak、VAIO A12、Sleepion 3、Deff、 CLEAVE Alminum Bumper 180、Jaybird TARAH PRO、Galaxy Note 9、Galaxy Watch、オーディオテクニカのATH-DSR5BTなどをご紹介。

(だいたい)200円とは思えない充実ぶりなので、ぜひご覧下さい。kindle unlimitedご契約の方は、それでも読めますので、ぜひ。




(村上タクタ)

2018年12月18日 (火)

DeffのケブラーケースDURO、わずか11g

カーボンとかケブラーとかにワクワクするようになったのは、いつの頃からでしょう(笑)

航空宇宙産業で開発されたこれらの繊維が、'80年代からモーターサイクルレースや、F1カーレースで使われるようになって、『金属より軽くて強い、とっても高価な素材』として使われるようになって以来でしょうか?

’90年代に入ると、バイクや車のパーツとして、購入できるようになりましたが、樹脂で固めただけのウェットカーボンと、炉で焼成したドライカーボンがあり、本当に強度があって、製造にコストがかかるのはドライカーボンだけだって学んだりします。

カーボンやケブラーはラジコン用品屋さんなんかでは繊維の状態で買えて、ひっぱり強度が必要な部分(たとえばグライダーの翼の下面とか)に貼ったりしました。

iPhoneケースに軽量、高強度なそれら繊維が必要かと言われると、そんなこともないのですが(笑)それでもオトコノコとしてはワクワクします。

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そのあたりのオトコノコマインドのくすぐり方をよくご存じのDëff(ディーフ)さんのアラミド繊維(Kevlar)ケースです。ケブラーといえば黄色いような気がするのですが、黒いのもあるのでしょうか? それとも染色されているのか? 使われているのは『米国デュポン社製 ケブラー 970F 1500D』だそうで、なんかその型番みたいな呼び名がまたカッコいいです。

XとXS用が約11g、 XR用が約12g、XS Max用が約13gだそうです。

正式名称はUltra Slim & Light Case DURO for iPhone Xs/X。価格はそれぞれ、4980円、5280円、5480円(税込・Dëffストア価格)。案外安い……。



Img_2066グロスブラックとマットブラックがあるのですが、マットブラックの方がドライカーボンっぽくって、カッコいいですよね(笑)

実際薄くって、カッチリフィットでとてもいい感じです。

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ちなみに、XS基準で作られているようで、僕のXだと少しカメラ穴の位置がズレますが、問題なく入ります。

すっごくきっちり作られていて、下面のコネクター穴までもピッタリ合わせた寸法になっています。

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カーボンやケブラーがお好きな方はぜひ! と言いたくなるクオリティです。

(村上タクタ)




2018年12月11日 (火)

国際的イケメンブランド『JUSTJAMES』フォーカルからローンチ

このイケメンが、このたびフォーカルポイントが輸入することになった『JUSTJAMES』のデザイナーである代表である。James Lee氏だ。

ファションブランドのモデルやデザイナーとして活躍してきて、香港版のMTV的番組、Channel VのDJも務めてきたという。「どこに住んでるの?」と聞くと「Central(中環)の山手の方」という答えが帰ってきたから相当にアッパーなクラスの生活をしている人のようだ。

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お父さんは香港の人でファッション業界の仕事をしていて、お母さんはロンドン在住。James氏自身は、香港とロンドンを往復して育ち、最近は東京で仕事をしていることもある……というナチュラルボーンなノマドだ。

いろんな国を渡り歩き、しょっちゅう空港で時間過ごすJames氏としては、「空港の免税店にはフェンディやグッチの商品に囲まれているのに、デジタルデバイスというといきなり無愛想なデザインになるのが不満だったんだ」とのこと。そこでラグジュアリーなデジタルデバイスのブランドとしてJUSTJAMESを立ち上げたのだという。

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JUSTJAMESは、ただファッションテイストを取り入れただけのデジタルデバイスではない。James氏が、世界を旅しながら仕事をする中で、必要としている機能が盛り込まれているのだ。

たとえば、この『OMEGA』は、入力ポートとして従来からのmicro USBに加え、USB-Cポートを備え、わざわざ独自の充電器を持ち歩かなくても、MacBook系やiPad Proの充電器で充電することができる。USB-Cポートは出力側にも使えるしPDにも対応しているので、MacBook系のパソコンに電源を供給することもできる。もちろんオーソドックスなUSB-Aポートも2つ装備し、最大で3つのデバイスに電源を供給することができる。通常価格は5980円(税別)。

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『TRAVELLER』もユニークなデバイスだ。一見、大理石調のプレートを貼ったも5,200mAhのモバイルバッテリーだが、ちょっと一工夫してある。

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小さなトラベルトレイを引きだすと、なんとそれ自身がmicro SDを収納し、USBメモリーとして使えるデバイスになっている(つまりmicro SDリーダーでもある)。さらにmicro/nano SIM収納トレイでもあり、SIMピンまで内蔵されている。

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まるで、国際的なスパイのようだが、たしかに、彼のように国境を平然と越えて生活、仕事をするリアルノマドにとっては、国を越えるたびにSIMを差し替え、滞在する国で仕事をするのだから、SIMピンやSIMトレーはむしろ日常的に必要とするツールなのだろう。

たしかに、5,200mAhという容量は、機内持ち込み荷物に入れておいて普通に使いながら、飛行機の機内でSIMを差し替えておく……なんていう使い方にピッタリだ。

ちなみに、こちらもUSB-Cポートで、入力/出力両方を行い、さらにUSB-Aポートを2つ備えている。価格は4980円(税別)。

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フレグランスのボトルのような『AURA NOIR』もユニークだ。7,800mAhで、4980円(税別)。こちらはオーソドックスなmicro USBでの充電USB-Aでの出力となっている。

モバイルデバイスの価格はちょっとしたプレゼントに丁度いいが、愛想のない一般的なバッテリーよりもずっと華があるといえるだろう。化粧ポーチなどに入れておいても違和感がない。

『ラグジュアリー』と言う割には価格がリーズナブルであることについて聞いてみると、「ラグジュアリーなものを提供したいと思っているが、手の届かないものにはしたくない。もっと安くしてもいいと思っているぐらい」と答えてくれた。

James氏にとって、人生は旅であり、いまや旅の核にはスマートフォンある。『いろんな人に使ってもらえるユニセックスなブランドにしていきたいと思う』とのこと。

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セミワイヤレスの『AMPERES WIRELESS EARPHONES』は3980円(税別)(さらに1月7日まで発売記念価格で2980円(税別)。これもワイヤレス体験を気軽にお洒落に楽しめるようになっている。

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iPhoneがヘッドフォンジャックを持たなくなって2年以上が経つが、女性がこうやって気軽に楽しめるお洒落なワイヤレスヘッドフォンが出てきたのは喜ばしい。

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フォーカルポイントは、日常で誰もが持つようになったiPhoneなどデジタルデバイスのために『機能+ファッション』を打ちだした展開を増やしていくようで、同時にイタリア製レザーブランド『iToro(イトロ)』の取扱も始めた。

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こちらは、製品デザイナーEduardo Alessi(エドアルド・アレッシー)氏がデザインし、フィレンツェで修業を重ね熟練した技術を持つアルチザンたちの手によって、作られているというレザーの編み込み模様が特徴的。

シンプルなものから手帳型など、約10種類のiPhoneケースがラインナップされる。表裏に目立たないように設けられたカードポケットも特徴的だ。

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価格は、9800円〜1万4800円(税別)。レザーはイタリアの最高級レザータナリー「グルッポ・マストロット」の上質の牛革(ミネルバ、ブッテーロ、キップ、カーフ、ブライドルレザー、ヌバック)、クロコダイル、馬(ポニー、コードバン)、オストリッチ、ハラコなどを使っているというから、納得できる値段だ。

いつも持ち歩く身近なデバイスだけに、上質なケースに入れておく価値はある。

以上、詳しくはフォーカルポイント(http://www.focal.co.jp/)のサイトを参照のこと。

(村上タクタ)






2018年11月20日 (火)

『日本にベンチャーの活力を!』Scrum Connetレポート

'80年代、'90年代の『Japan as No.1』な時代があったせいか、どうしたって今の日本が元気がないように思える。敗戦の焼け跡から、高度経済成長を経て、経済大国になったと錯覚した我々は、どこかで慢心してしまったのかもしれない。その結果の『失われた20年』だとすれば慢心の代償は大きい。

世界経済を席捲するシリコンバレー企業、特にAmazon、Facebook、Google(アルファベット)などの企業は、いずれも創業20年前後の企業、0から創業して、たった20年ほどで世界の頂点に駆け上がった(AppleやMSはもう少し古くて40年少々)。

Appleのように『ガレージから始まった』とまでは言わないまでも、1〜2人の企業が、急激に大きくなり世界的な企業になるサクセスストーリーは、なぜシリコンバレーのものなのだろうか?

そのひとつの理由に、企業へと成長するアイデアの萌芽に出資し、支援するベンチャーキャピタルの存在がある。

元企業家で、日米で起業し、企業を売却までもっていった経験を持つ宮田拓弥氏が率いるScrum Venturesは、アーリーステージの企業支援に特化したベンチャーキャピタルだ。そのScrum VenturesのイベントScrum Connetを取材にうかがった。場所は東京アメリカンクラブで、2018年11月19日開催。

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スタートアップが生まれにくかった日本と、シリコンバレーの土壌にはいろいろな違いがあるだろう。出る杭を打ち突出するのを嫌う日本人と、フロンティア精神に満ちた西海岸の違いというのもあるだろうし、'70〜90年代の成功体験が、チャレンジを阻害したというのもあるかもしれない。

Scrum Venturesは日本とサンフランシスコの両方に拠点を持ち、双方のスタートアップに双方からの資金調達を行っている。

特に今回テーマとなっていたのは『大企業のオープンイノベーション』。

大胆な再生を計りたい大企業が、スタートアップ的アプローチをいろいろな方法で取り込む例が増えているが、どうすればそれが成功するのか? 大企業とスタートアップの間にはどんな文化的違いがあり、両者が協力できることがあるのか? そんな話題が中心となったイベントだった。


セッション1『大企業のオープンイノベーションと展望』

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ここで登壇されたのは、出資者であると同時に生まれ変わりたい旧来からの大企業でもある三井住友銀行の常務執行役員である工藤禎子氏(一番右)と、近年社内オープンイノベーションに注力しているパナソニックの専務執行役員で、アプライアンス社の社長でもある本間哲朗氏(右から3番目)、そして報道する側でありながら、自らイノベーションを起さなければならない伝統ある企業でもある日本経済新聞の常務取締役である渡辺洋之氏(右から2番目)のお3方。モデレーターはscrum Venturesのパートナーである春田真氏(一番左)。

工藤氏は「銀行としてイノベーションに関わる時には、極力経営に近い影響力の大きい人にアクセスするように心がけていました。下の方から話を持っていっても、旧来のビジネスからチャレンジできないトップ人の承認が出ずに話が滞ってしまうというのは少なくない」とのこと。

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本間氏はパナソニックで当時後発で劣勢にあったSDカードを成功に導いた人物。自らの経験を元に、現在パナソニックでオープンイノベーションによる事業化の加速を推進。「早いサイクルで潜在的な顧客やパートナーに戦略をぶつけてどんどん方向転換していくのが大切」と語る。「社内の意思決定プロセスが垂直に上がっていって事業部長の承認を得るだけというのは不自然かな」とも。もっと他のルートがあってもいいし、それが社内ベンチャー的アプローチということだろう。


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日経の渡辺氏は、取材する側であると同時に一企業として日経の課題について言及。その閉塞感を打ち破るための電子化の施策について語った。日経の電子版はすでに61万部を売上げるまでになっているという。

オープニング来賓挨拶

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公務の都合上、最初のセッションのあとの登壇になったが、内閣官房副長官、衆議院議員の西村康稔氏が登壇。オープニングの挨拶を述べた。

「ベンチャーの活力、大企業の大きな資本力という違うものをミックスして新しい成果を産みだして欲しい。日本企業は卑下する必要はまったくなく、日本企業ならではの素晴らしさがあるし、ただベンチャーは恐れずチャレンジして、階段を5段飛ばし、10段飛ばしで進む活力を供給して欲しい」と語った。「安倍政権はそれをサポートするためにさまざまなメニューを用意している」とのこと。

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(パナソニックの制度で休職した社員が創業したミツバチプロダクツの「インフィニミックス」で作られたチョコレートドリンクを味わう西村氏とScrum Venturesのパートナーである外村仁氏)

セッション2『ヘルスケア セッション』

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次なるは、今、非常に注目が集まり、多くの投資がなされている分野でもあるヘルスケア分野のお話。

パネリストは活動量計・ウェアララブルセンサーSpireの創業者兼CEOであるジョナサン・バーレイ氏と、活動データを元にアドバイスをするサービスを行っている『Noom(ヌーム)』のジャパンカントリーマネージャーであるユリ・ハマサキ氏。

Sprieはなんとパンツにつけるセンサー。なんと、洗濯機にも乾燥機にも入れても問題ないという。バッテリーは1年半から2年持つという。Spireは歩数だけでなく、心拍、呼吸なども計測するという。とりわけ、呼吸からは緊張状態、ストレス状態など多くのことが読み取れるという。また、多くのウエアラブルデバイスと違い睡眠も計測も容易だから、計測により多くのことが分かる睡眠状態のデータが取れるという。

Noomは日本では累計300万人、世界では4500万人が使っているというウェブサービス。9割の人が減量に成功し、78%が4年間リバウンドしなかったという健康管理サービス。アプリに食事や運動を記録すると、人工知能があなたを分析。専属のコーチがサポートするという。日本法人のスタッフの7割が女性で、3割が在宅で勤務しているというのも新しい。

セッション3 『セールステクノロジー』

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ここで登壇したのはアーキー(Aarki)のシニアディレクターofセールスジャパンの小林直樹さんと、リードジニアス社長兼取締役会会長のプリャグ・ナルラ氏。

あまり一般の人が考えている話ではないが、セールステクノロジー、つまり「どうやったら売れるか?」は今後、AIの活用が爆発的にすすみ、既存のノウハウや経験によるマーケティングが役に立たなくなる分野。たとえば、『どちらのデザインのサイトが売上げを上げるか?』というような問題は、AIが容易に答えを出してしまう。

リードジニアスはマシンラーニングでマーケティングを効果的に行うようになった先駆者的企業。アーキーはモバイル端末のDSPで、キャペーンのROIを高めていく技術を持っている。では、「10年後にはセールスマーケティングはなくなるのか?」という問いに関してはどちらの答えも「No」で、AIのトレーニングのデータ作成など技術が必要になる部分は残りそうだ。


セッション5 『eコマースセッション』

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重大な影響を持つeコマースの分野のセッションで話したのは、中国でユーザーが必要とするサプリメントやビタミン剤をカスタマイズして提供するサービスのレモンボックスファウンダー&CEOのデレク・ウェン氏(左)と、あらゆる移動にマイル(ポイント)を提供するMilesの共同創業者兼CEOのジガー・シャー氏。

デレク氏はウォルマートに務めていてた経験の企業のアイデアを絞り込んで起業したという。

ジガー氏はシスコに勤めていたそうだが、自分の中のチャレンジとして起業しMilesを立ち上げたという。「何年か、給料が出ないかもしれないような時期を経なければならないこともあるが、挑戦をしなければならない」と語った。

デレク氏も「失敗した場合もプランB、プランCとさまざまな案を考えなければならない不安定な時期生を経なければならないが、そこのところは自信を持たなければならない。はじめは上手くいかなかったとしても、いろんな機会があり、いろんなドアがある」と語る。大企業と違い保障はなく、使える資産も限られるが、挑戦してみるべきだとふたりは語る。


セッション4『日本におけるオープンイノベーションの現状と展望』

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進行の都合か、セッション番号が前後したが、このセッションは日経のSTARTUP Xという動画コンテンツの収録を兼ねて行われた。

STARTUP X の司会進行は日本経済新聞編集委員の奥平和行氏と、日経CNBCキャスターの瀧口友里奈氏。

登壇したのはバカンの代表取締役河野剛進氏と、エクサウィザーズの粟生万琴氏。

バカンは空席情報プラットフォームである『バカン(VACAN)』と、弁当取り置きサービス『クイッパ(QUIPPA)』、トイレの空き室情報サービス『スローン(Throne)』を提供する会社。

エクサウィザーズは京大と阪大、そして静岡大学のベンチャーの融合から生まれた企業で、人事業務サポートの『HR君』、AIの利活用を促進する教育サービス 『AIトレーニング』などの展開を行っている。

両者とも、大企業とのコラボでは担当者の熱量が大事だと語った。

 セッション6 『ハードウェア セッション』

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このセッションもSTARTUP Xの番組の一部として行われた。注目している人は多いがまだまだ、成功している数の方が少ないハードウェアに関するスタートアップだ。

代表取締役CEOであり、CTOでもあるロン・ファン氏が登壇した『トップフライト・テクノロジー』は、長時間飛行、重量物の輸送が可能なドローンを開発している会社。先日、ヒュンダイとの協力を発表し、いよいよ人を載せてのフライトを意識した開発を行うという。

リアルタイムロボティクス代表取締役CEOのピーター・ハワード氏はロボットが環境や状況に合わせて作業できることを可能にするプロセッサーを開発。ロボットアームが人の邪魔をしても、それを避けて作業するデモを実演。

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通常、プログラムでこれを解決しようとすると、反応速度の点で間に合わないが、ピーター氏はこれをハードウェアの基板をPCIスロットに追加することで解決している。

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奥平氏は日本の自動車メーカーなどの企業との協業の際の問題点について聞こうとしていたが、ピーター氏の日本企業の評価は高く、スピードも十分にあると話していた。

対して、ロン氏は「日本の自動車メーカーは意思決定が少しスローだと思っている」と述べた。

セッション7 「SPORT TECH TOKYO」

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最後のセッションは、Scrum Venturesが2019年のラグビーワールドカップ日本開催、2020年の東京オリンピックを見据えて設定したアクセラレーションプログラム『SPORTS TECH TOKYO』について。まずは電通取締役執行役員の五十嵐博氏が語り、Scrum Venturesの宮田氏がモデレーターとなり元プロ野球/MLB選手の小林雅英氏と、元サッカー日本代表キャプテンの森岡隆三氏が語った。


お二人の、スポーツの現場からのテクノロジーの活用の話は非常に興味深く、この分野の発展が非常に大きいことが感じられた。

ほぼ1日に渡る非常に長いセッションだったが、シリコンバレーのベンチャーキャピタルの様子、日本の課題感、日本の大企業がどうやってベンチャーの活力を取り入れていけばいいか? ベンチャー側はどうやって大企業と上手くコラボレーションを行っていけばいいのか? いろいろな課題の出口が見えるようなイベントだった。

これからもScrum Ventures発の企業に注目していきたい。

(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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