デジタルガジェットとウェブサービスに関する最新ニュースを、電子雑誌『フリック!デジタル』と連携してお届け! [ Flick! 毎月10日発売 ]

編集部・タクタ一覧

編集部・タクタ

2018年8月21日 (火)

フリック!9月号Vol.83本日発売です!

フリック!9月号、Vol.83、本日発売です。

こちらからどうぞ(https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/flick-470553/)。

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さて、ひさびさ! みんな大好きカバンの中身の特集です。

今回ご登場はSansanのエンジニアの千葉祐大さん、そして意外やこれまでご登場いただいてなかった(出てもらったと思い込んでた)トリニティCEOの星川哲視さん、大ヒットアプリLCD Clockを作った人でもあり、トレタのロゴなどをデザインしたアートディレクターの金田進哉さん、TwitterやEvernoteの日本導入に携わったフリーランス・マーケターの上野美香さん、ブロガーのてんび〜さん、そして元マイクロソフト社長であり慶應技術学院メディアデザイン研究所教授の古川享さん。

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今回もいろんなアイテムを紹介させていただいています!

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第2特集はMacBook Pro。

どこがどうかわったかを細かくレポートしています。

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例によって、いろいろベンチマークテストしています。意外な結果が出ている部分も。ベンチの結果から言うと、今回は13インチがお買い得であります。

また、Blackmagic GPUもテストしております。速いよ!


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それから、iOS 12とmacOS 10.14 Mojaveの詳細レポート。何がどう変わるかを細かくレポートしています。詳細に読むと他には多分出てない情報もあるハズ。

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ちなみに、パブリックベータを使う人は、記事を書いたり、パブリックベータについて他の人に話したりできない守秘義務がありますが、本記事は別途アップルのレクチャーと承認を受けた上で書かれております。

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その他、新製品としては、Amazon Echo Spot、BuffaloのAir Station connect、Gatebox GTBX-100など盛り沢山です。

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今回も200円前後の割に、盛り沢山なフリック!であります。ぜひ、お楽しみ下さい!

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(村上タクタ)

2018年7月26日 (木)

#日産ブロガー試乗会 に行って、リーフやGT-Rに乗った

「電子装備がいっぱい付いた現在、クルマって大きなデジタルガジェットですよね!」と、言い訳しながら、日産さんのブロガー向け試乗会に行ってきました。そもそも、クルマなのか? ブロガーなのか? と、いろいろ疑問はありますが、面白そうなところには顔を出すタイプです。

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フリック!でもリーフはお借りして紹介したことはあるし、もとより私はバイク雑誌でバイクの試乗記事を書いていたので、試乗車に試乗するのは慣れているわけですが、それでもこんなに一同に並べられたクルマに乗れるとなると、ワクワクせざるを得ませんw

まぁ、試乗したって言っても、1kmぐらいの短いコースですし、スタッフの方が横に座ってらっしゃるので、あんまり床まで踏んだり、タイヤ鳴らしたりもはばかられるので、粛々と走ります。というわけで、ほんと、チラリと味見したぐらいなので、あまり偉そうなことは言えませんw

未体験と、乗ってみた……っていうのは全然違うので、貴重な経験であります。

私の目当てはGT-RとZと、e-POWERそして、EVなわけですが、まずは普通のクルマでコースの下見をしておいた方がいいかと思って、5つある試乗枠のひとつにフーガを選びました。これが想定以上に良かったです。3.5Lセダンの粛々とした感じに、上手にEVが組み合わさっていて、両方の切り替えも感じないほど、なめらかで素晴らしかったです。

100km/hまでしかコースでは試せませんが、その上はどうなってるのでしょう? 排気量も大きいので気になるところです。

リーフは、フリック!がまだ紙の本だった時、Vol.07でお借りして試乗しています。あの時はどこまで走れるかと、374kmのロングドライブに出かけたのですが、初期型は航続距離も短かったので苦労しました。現行は航続距離が2倍になったので、だいぶ走れそうです。

うーん。機械操作が好きな人としては、アクセルとブレーキを踏み換えるのは手間じゃないので、ワンペダルにしたいわけじゃないんですよね。自分の挙動と違う減速がつねにかかえるのは私は苦手でした。そのあと、別にスラロームコースも走ってみたのですが、それでも慣れませんでした。もっと走れば慣れるとおっしゃってましたが……。

このコミューターは、試乗できる5台の枠には入らないし、本コースは走らない。

クルマというより、カートという雰囲気のカジュアルな乗り物。横浜市内でカーシェアリングの実証実験などで使われたらしい。

都会の混合交通の中では、現行法では駐車場所の問題など、メリットは大きくないかも、自由に止められる場所が拡充されたりして、乗り捨て、ちょい乗り自由とかになっていれば、とても便利な気がする。また、地方などで高齢者のちょっとした足にも向いてるかも。

ノートe-POWERは、街中の日産さんで試乗車を借りて乗ったことがあるのだが、エンジンで発電してその電気でモータを動かすタイプ。トヨタ型のハイブリッドは、モータとエンジンを介した駆動系の2種類の動力と駆動系を必要とするのが、どうも私的には無駄に思えるのだが、ノートe-POWERの方式だと、その無駄がない。

エンジンって、最大トルクや最大馬力での燃焼効率が最適化されているけど、低回転では不完全燃焼していたり、燃料消費に対する出力の効率が決していいとは限らないのだけど(逆に、最大トルクぐらいいで高いギア比でずっと巡行するような走り方だと効率がいい)、e-POWERのエンジンは常に一番効率が良いぐらいの回転数でブン回して、電力を取り出すのだそうだ。

電気が駆動力になるエネルギー効率はとても高いので、ガソリン→エンジン出力→電気→駆動力の変換は、それほど効率は悪くないらしい。

さて、仕事としての課題図書であったe-POWERとEVに乗った後は、個人的お楽しみのZとGT-R。特にGT-Rは初体験。

Zはすごいソリッドな乗り心地で、そのパフォーマンスの割に、400万円ぐらいからの価格耐らしく、GT-Rの1200万円という値段に比べると、安く思える。いや、勘違いかもしれないけど。

ただ、なかなか2人しか乗れないクルマって、買いにくいものですが。

そして、ついに、最後にGT-Rの試乗です。美味しいものは最後に取っておくタイプですが、取っておいて、希望者が多くて乗れなかったら、どうしようとドキドキしましたw

まぁ、正直、横にスタッフの方を乗せて、直線でも制限速度100kmという制限の中で分かることは少ない……というか、もっと踏みたかったし、コーナーも攻めてみたかった……のだけれど、まぁ、今日はそういう場ではない……ということで自重して、それでもスタッフの方の顔色を見ながらコーナーで少しづつ踏んでみたりした。

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が、一切何も起らない。多分、大きく踏んでも何事も起らず、スムースに加速し、何事も起っていないのにも関わらず、メーターに表示される数字はとんでもないことに……というようなことが起りそうだが、今日はともかく、平和にゆっくりと周回した。

そんな中でちょっとビックリしたのがミッションの良さ。クラッチを2つ設けて、相互に駆動力を切り替えることでショックのないシフトを実現されているそうだが、これは異次元だ。コーナー中にパドルを使ってシフトダウンしてもなめらかにギアが繋がる。もちろん、通常のトルコンオートマに付いてるセミオートマとはレベルが違う。

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直線手前で2速まで落として床まで踏んでみたが、1〜2秒で100kmに到達してしまい、アクセルを戻さねばならなかった。

馬力は570psという途方もないスペックなのだが、そこまでのパワーは感じなかったので、たぶん低いギアでは、そんなパワーは出ないようになっているのだろう。また、なんか今回の試乗会ではスムーズに乗れるように超絶なパワーは出ないのようなモードだったのかもしれない(最近のバイクでもRACEとか、SPORTとか、RAINとかのモード切り替えがあるし、そういうの)。ともあれ、すべてが凄まじく良いクルマだった。

今生では1200万円の余裕はなさそうなので、来世でもし経済的余裕があったら、買いたいクルマだ。

さて、最後に「まだ乗りたいクルマがある人!」というオマケタイムがあったので、エルグランドに乗った。


ミニバンは好きじゃない……と広言している私だが、これほどのグレードのクルマが悪いワケがない。

重いし、背も高いのに、カーブもすいすい。2tもあるのに、それなりに加速する。中も途方もなく広くて高級なので、家族で乗れば幸せ感高いだろうなぁ……これも今生では買えそうもないが。

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さて、まとめようにもまとめようがありませんw ノートe-POWERから、GT-Rまで乗って、しかもどれもちょっとつまみ食いですから(笑)

世界の自動車の販売台数シェアでいえば、日産・ルノー・三菱連合は世界2位の企業なわけで、そんな巨大企業のクルマをちょっとかじったぐらいでとやかく言えるわけはありませんw

会社としては、たぶん、インテリジェントモビリティ側の話、自動運転や、EV、スマートカー的な方ごグイグイ研究開発していて、だからリーフや、ノートe-POWER、日産ニューモビリティコンセプトのようなクルマがあるのでしょうが、一方で、ZやGT-Rのような、血液中にガソリンが流れる人向けなクルマを作っているメーカーでもあるワケです。

クルマのノウハウっていうのは、EVや電子制御のテクノロジーだけの話ではなくて、重心をどこに持って行くのか、エンジンの駆動力をどうやってタイヤのグリップに換えていくのか、キャンバーやトーをどうやって設定していくのか、車体の剛性はどこを硬くしてどこをしならせるのか? みたいな、クルマ本来のノウハウみたいなのが山ほどあるはずです(クルマに関しては詳しくは知りませんが)。

そんな中で、EVになろうが、自動運転になろうが、クルマメーカーのDNAが脈々と生きて行くのだと思いますし、どうせ乗るなら、そういうメーカーのクルマに乗りたいものだなぁ……と思いました。

たとえば、リーフが自動運転になったって走りの気持ち良さは忘れてないだろうし、GT-Rが電動になったってファンなスーパーカーなのだろうと思うのです。

(村上タクタ)





2018年7月25日 (水)

アップル、MacBook Pro(2018)向けにアップデートをリリース

アップルが7月11日に発売したMacBook Pro(2018)について、アップデートを発表している。

https://support.apple.com/kb/DL1973?locale=ja_JP
Photo リリースによると

「様々な作業負荷による広範囲な性能テストを実施した結果、新しいMacBook Proのファームウェアにあるべき、あるデジタルキーが欠けていることが明らかになりました。これはMacBook Proの熱管理システムに影響をおよぼし、高い熱負荷がかかった状態においてクロックスピードを低下させる可能性があります。このバグの修正は本日リリースされたmacOS High Sierra 10.13.6 追加アップデートに含まれており、該当するアップデートが推奨されます。新しいシステムで最適な性能に達しない経験をされたお客様にはお詫びを申し上げます。Appleのウェブサイトに掲載している性能評価の結果に示すとおり、新しい15インチMacBook Proでは前モデルと較べて最大70パーセント高速、またTouch Bar搭載の新しい13インチMacBook Proでは最大2倍の処理能力を期待していただけます。」

とのこと。

ちなみに、ダウンロードした知人によると1.49GBものサイズがあり、それなりの時間がかかるとのこと。時間とネット回線に余裕のある時に行いたい。

MacBook Pro(2018)は、コア数が15インチは1.5倍、13インチは2倍になっていることもあり、かなりのパフォーマンスアップが期待されているが、その分『熱的に厳しい』という情報もあった。しかし、アップルのリリースが正しければ、その『熱的に厳しい』状況は、ファームウェアの『あるデジタルキーが欠けて』いたことによるもの……ということになる。

追加アップデートにより、温度を上げることなく、高性能が発揮できるようになるといいのだが。

今後、MacBook Proの性能テストレポートを見る時は、アップデート前のものか、後のものかに注意するようにしたい。

(村上タクタ)

2018年7月10日 (火)

あの行列から10年が経った。そしてイベント開催

ニッポンの歴史が動いた日。2008年7月11日から、10年が経とうとしている。

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そう、10年前の7月11日、日本でもiPhoneが発売された。前日の7月10日。僕は「お腹が痛いので」と宣言し、会社を早退し、表参道のソフトバンクの行列に並んだ。そう当時はまだフリック!なんて存在もせず、私は『コーラルフィッシュ』という海水魚とサンゴを飼育する本の編集長だった。

ちなみに、このiPhoneの行列に並んだ話も、当時のコーラルフィッシュのブログ『水槽日記 on the web』(http://blog.sideriver.com/coralfish/2008/07/iphone-1671.html)に書いてある。


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会社をサボったのは良くないかもしれない。

しかし、あの日、この行列に並んでいなければ、『フリック!』が存在しなかったのも、また確かなことなのである。荻窪圭さんや三井カメラマンとご一緒したし、今でもIT系のメディアまわりにいる人の大半がこの行列に並んでいた。よく「あ、僕も並んでました!」なんていう話になる。

明らかに従来のガラケーと違う『タッチパネルのついたポケットに入る小型コンピュータ』が、歴史を変えることに気がついていた人たちが、会社をサボってでもその場所にいたのである。

夜中には、このiPhoneを日本に持ち込んだことで『ヒーロー』になった、孫正義さんが行列の激励においでになった。

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多くの人が『iPhoneなんて売れない』と言ったものだが、iPhoneは『売れた』どころか、世界を完全に変えてしまった。
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あれから、10年。

明日、7月11日の夜、東京カルチャーカルチャーで、『iPhone日本上陸10周年イベント』が開催されます(主催は社団法人の『あんしん修理促進協議会』)。私も登壇させていただくので、ご興味のある方はぜひ。一緒にiPhoneの10年について語り合いましょう。

一般社団法人「あんしん修理促進協議会」presents
iPhone 日本発売10周年!【 iPhone 解体新書 】
http://tokyocultureculture.com/event/general/24706

まだ、若干前売りチケット(2500円)残りがあるようです。おいでになる方はPeatixか、イープラスか、チケットぴあでお早めに。

(村上タクタ)

2018年7月 3日 (火)

iPhone X/8/8 Plusユーザー必携、非接触モバイルバッテリーcheeroから登場

iPhone X/8/8 Plusユーザー、つまり非接触充電が可能なiPhoneのユーザー必携のモバイルバッテリーが登場した。なんと、Qi(ワイヤレス充電の規格)を内蔵しており、iPhoneを重ねて電源ボタンを押すだけで、充電されるのだ。

製品名は『cheero Powermix 6000mAh』。Amazonでの直販価格は2980円(税込)、初回限定500個は2580円(税込)、量販店などで販売される場合の参考小売価格は4480円(税込)。発売は7月3日の正午から。

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これは、たまらなく便利。やっと、 iPhoneの非接触充電に価値が出てきた気がする。AirPodsなどと一緒に使うと、ケーブルの絡まりに悩まされない快適なワイヤレスiPhoneライフを送ることができる。

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バッテリー容量は6000mAhなので、iPhone Xならフル充電1.5回ぐらい。日々持ち歩くiPhone用予備バッテリーとしては軽くて適切なサイズだ。単体重量は約180g。

充電用のコネクターはUSB-Cというところが新しい。最近のcheeroは、大容量のバッテリー、先進的なものを好む人が買いそうな商品から、micro USB→USB-Cへと充電用コネクターを変更しつつある。micro USBよりUSB-Cの方が大電流を流せるので、MacBook Proと合わせてUSB-A、micro USBを廃して、Lightning、USB-C系に切り替えていきたい我々としては歓迎だ。

ケーブルはUSB-A−USB-Cのものが付属する。

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出力は USB-Aと、Qiの非接触充電。USB-Aは5V/2.1A max.で、非接触充電は5V/1A max.(5W)。非接触充電の方は速いとはいえないが、現状のiPhoneの非接触充電の規格では7.5Wが最大なので、モバイル用であることを考えれば、まぁ、仕方がないだろう。

さらに、位置合わせ用のクッション材が付属する。

さて、実際に使ってみると、ケーブル不要というのはかなり便利だ。1分以上使用していないと電源が落ちてしまうが、逆にいうと多少ズレでも1分以内に位置が戻れば充電し続けてくれる。

ご覧のようにかなりズレていても充電は継続される。iPhoneケースを使っていても薄いものであれば問題ない(写真はAndMeshのBasic Case)。また、iPhone Xとほぼ同サイズ、重さも同じぐらいなので重ねて持つのにちょうどいい。

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さらに、ひらくPCバッグのサイドポケットのようなピッタリサイズのポケットに入れておけば、持ち歩きながらでも充電できる。誰か、このiPhone XとPowermix 6000mAhを重ねて入れるポーチや、ポケットを作ってくれないだろうかというぐらいの快適さだ。

しかし、cheeroに問い合わせたところ、金属片などがバッグの中にあった場合、完全に安全とはいえないので、『バッグの中の充電はより安全のために控えていただいた方がいい』とのこと。

もし、やってみる場合には、ポケットの中に金属片、ホチキスの針や小銭、ホコリなどがないことをよく確認してから自己責任でどうぞ。

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イレギュラーついでにもうひとつ。

いろいろ試してみて気がついたのだが、このバッテリーは充電しながらでも、給電できる。

つまり、普段は非接触充電器のように使い、必要に応じて持って出る……ということも不可能ではないのだ。

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しかし、取り扱い説明書には『本製品を充電しながら他機器への充電はお控え下さい』と書いてある。

そこで、これもcheeroに問い合わせたところ『少しずつ中の基板に負担がかかっていくので、あまりお勧めはしません』とのことだった。残念。

バッテリーを安全に、大切に使うために、充電しながらの給電は避けるようにしよう。

ともあれ、特にiPhone Xユーザーにとっては、サイズまでピッタリのこの非接触充電器付きモバイルバッテリー、ケーブルレスで気軽に充電できるのでとても便利で必携と言っていいアイテムだ。



(村上タクタ)




2018年6月28日 (木)

超高規格、マニア向けバッテリーを受領

先日、都内某所であった、高性能なマニア向けバッテリーの非公開プチ説明会に行って、製品をお預かりしてきました。

日本で、発売されます。もう、Amazonでは買えますし、近いうちに家電量販店でも買えるようになります。

Omnicharge——http://www.omnicharge.co/jp/

クラウドファンディングサイトのIndiegogoで、2016年に366万ドル(4億円以上)を集めた、超々人気商品です。

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Omnichargeというバッテリーで、2タイプあって、このAC電源とUSB-Aを2口というOmni 20(2万9800円(税別))と、ACがなく、代わりにUSB-Cが2口ついているというOmni 20 USB-C(2万3800円(税別))というタイプがあります。いずれも2万mAhクラスです。

どちらか一方を使用させていただけるということだったので髪の毛が抜けるほど悩んだのですが、Omni 20の方を使わせていただくことにしました。

僕の生活だと、MacBook ProとiPhone、iPadに電源を供給できるOmni 20 USB-Cの方が便利だとは思ったのですが、USB-Cが使えるバッテリーはもっと安価でもあります(これほど大電流は供給できませんが)。DC-AC変換できるバッテリーでこのサイズというのは貴重です。DC-ACのコンバーターって、僕の知る限りでは、もっと大きいものなので。

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Omnicharge社の方によると、ACタイプの方はプロフェッショナルなカメラマン、USB-Cタイプの方は、アップルの最新製品を使って、USB-Cに移行し、ACの機材なんて振り返らない人をターゲットとしているということです。

そういう意味では私は後者なのですが、やはりAC出力を出せる貴重なバッテリーというのが気になります。たとえば、カメラのバッテリー充電器なども使えるし、もしかしたら、アウトドアで外付けディスプレイや、スキャナーやプリンタを使う……というような使い方もあるかもしれません。

長時間電源のない場所での取材とか、万が一の震災の時とか、ACタイプが絶対に役に立つ状況というのがあるはずです。

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もちろん、2万mAhのバッテリーというのは他にもあるワケですが、最高のセル、AC/DC取り混ぜたさまざまな出力。かなりのハイパワー(USB-Cでも2口合計で100W、片方でMAX 60Wまで出ます)、そして入出力のかなり詳細なデータを取れるというのが、バッテリーマニアにとってはたまらないものがあります。

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iPhone Xを充電してみてもかなり高速で充電してくれるし、その間の電力の消費量や、残量、必要な残り時間、バッテリー本体の温度……などを表示してくれます。

たとえば、複数のケーブルを使い分けてみて、どちらのケーブルの方が大電流を流せるか……というようなチェックに使うこともできそうです。

また、DC出力をUSB-Cに変換したり、Surface用に変換したり、MagSafe 2用に変換したりするケーブルも発売されています。とりあえず、USB-Cタイプのを購入して到着待ちです。

しばらく試用して、また詳細をレポートしますね。

(村上タクタ)


2018年6月26日 (火)

フリック!Vol.81、FileMaker 17記事、お詫びと訂正

先日配信開始しました、フリック! Vol.81のP40において、以下の間違いがありました。おわびして訂正いたします。

●デスクトップクライアントの名称は『FileMaker Pro Advance』ではなく『FileMaker Pro Advanced』です。
●価格は、5万7600円(税込)としておりましたが(税別)です。

以上、おわびして、訂正いたします。

なお、価格はパッケージ版でもダウンロード版でも同じ。アカデミック/NPO価格は3万4560円(税別)。FileMaker Pro/Advanced 16〜14のいずれかの個人向けシングルライセンスを持っている場合にはアップグレード版を2万2800円(税別)で購入可能(14は2018年9月21日まで)。

また、ボリュームライセンスも設定されており、こちらは年額で5ユーザー/9万6000円、10ユーザー/18万円、25ユーザー/39万円、50ユーザー/72万円(それぞれ税別)となってます。

(村上タクタ)

2018年6月20日 (水)

デジタルガレージのNCC2018で聞いた『テクノロジーと規制』の話

あまりに長いレポートになってしまい、誰も読んでないんじゃないか状態になったデジタルガレージさんのTHE NEW CONTEXT CONFERENCE 2018 TOKYO『テクノロジーの進化がもたらす レギュレーション維新』のレポート(http://blog.sideriver.com/flick/2018/06/the-new-context-3304.html)だが、イベント自体も9時半から18時半まで、お昼以外はほぼ休憩なし、ノンストップ、高密度……という熱量の高いものだった。

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私のtweetだけだと、あまりに読みにくいので、ちょっと興味深いトピックを、2〜3私見を交えて取り上げてみよう。

テクノロジーは規制されるべきなのか?

主題は、簡単に言うと『テクノロジー』と『規制』。

当然のことながら、デジタルガレージさんとその周りのいる人は、テクノロジーを信奉する人たち。

テクノロジーを扱う人は自由に進化させたい。ただ、規制がなくていいのかという問題は常にある。

古くはインターネット。現在でいえば、バイオテクノロジーや、医薬品、人工知能、自動運転、フィンテック……などなど。

たとえば、インターネットは結局比較的自由に進化したけど、結果、著作権侵害の問題や、個人情報、フェイクニュースなどのデマ……などの問題は内包している。

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バイオテクノロジーで、既存の生物を絶滅させてしまうようなウイルスや生物が出来たら? 人工知能は人類を滅ぼすような決定をしない? 自動運転のクルマが人を撥ねたら、それは誰の責任?

現代では技術が富の原資なので、当然のことながら競争が起る。無制限な競争は、良心を越えた決断をさせ、取り返しのつかない状態に陥いる可能性を高める。

では、規制は誰が行うのか? 国? でも、自国の技術を規制しているうちに、他国が圧倒的にメリットを得たら? そう考えると規制は自国の国際競争力を低下させるかもしれない。もしくは、自国で規制することによって、人材やテクノロジーが流出したら? いずれにしても、現代のような人材、技術、情報の流動性の高い状態で、一国で規制しても限界があるし、共同で規制するための意見調整にはとても時間がかかる。

テクノロジーの進歩のスピードの方が早い。

自動運転車のプログラムは、歩行者を守るために、ドライバーを犠牲にすべきか?

デジタルガレージの共同創業者でMITメディアラボ所長の伊藤穣一さんのお話に出てきたのは、トロッコ問題。

自動運転というのはあらかじめプログラミングする必要がある。では、正面にブロック塀があってこのまま走ったらぶつかって乗員が死んでしまうけれど、ハンドルを切ったら歩行者を轢いて死なせてしまう……という状況は起りうる。そんな場合、どう動作するようにプログラムすべきか?

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たとえば、自分(や家族)が死ぬようにプログラムされたクルマを買うかというと、やはりそれは売れない。つまり市場原理に任せると、究極の選択としては歩行者を轢くことを選ぶクルマが売れることになる。

ただし、自分たち以外の他人には歩行者を守るクルマを買って欲しい。ただ歩いてて、自動運転のクルマに轢かれるような社会なんてディストピアだ。ここに矛盾が生じる。

となると、歩行者を保護するようなプログラムを法的に義務づけないと、市場原理としては乗員を守るクルマばかりになってしまうのではないか? そんな話だ。


命の価値は?

人の命の値段を計算しなければならないかもしれない事情というのはある。

たとえば、津波に対する堤防を作るのにいくらかかるか? 鉄道のホームの安全対策にいくらかかるのか? どの対策にどのぐらいのコストをかけていいのかを判断するには人の命の値段を求めなければいけなくなる。『人の命の値段は無限大』と考えると、どの安全対策にも無限大のコストをかけなければならなくなる。

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慶應の大屋さんが「フォードピント事件(車両の改修をするより、事故死した人の賠償金を払った方が安いとフォードが判断し大問題になった事件)以来、人の命の値段は計算しちゃマズいということになっている」とおっしゃったが、実際にはVSL(Value of a Statistical Life=統計的生命価値)として、安全性を高める工事などの実施判断などに使われていると伊藤さん。

それによると、国によって違うが、欧米では6〜9億円がひそかに想定されているのだそうだ。

自動車事故の賠償金は一般に2000万円〜8000万円ぐらい(状況や年齢、遺失利益などによって異なる)だが、これは結果として死亡された方の賠償として支払われるもので、失われていない命の価値ではない。しかし、それでも9億を支払えば死なせてもいいという話ではないのは言うまでもない。

自動運転を導入すると、全体としては死者は減るかもしれない。しかし、命の選択を要求される時の倫理的問題はまだまだ解決していない。

ちなみに、現行法では、自動運転の場合でも運転者が責任を負うことになっている。自動運転のプログラムを組んだ人、自動車を作った人は責任を問われないらしい。今のところ。

アメリカでは、先般の事件を受けて、「運転しなくていいように見えて、責任は問われるのはおかしい。運転しなくていいように見えるデザイン、広告宣伝がおかしいのでは?」と問題になっているらしい。

おそらく、今後エリアごとにインフォームドコンセントを行い、サンドボックス(砂場——閉じたエリアで試験的に運用すること)での運用を行っていくことになるのだろう。

安全性のために治験を重ねて誰も買えないほど高価になる薬

医療分野の話も興味深かった。

このあたりを話して下さったのは医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長の土井脩さん。

医薬品や医療機器は、さまざまな書類審査、実験を経て、最終的には人とエリアを区切った『治験』というカタチでさまざまな試用を行い開発を進めているらしい。

しかし、安全性が要求されるあまり、このコストがものすごいことになっており、それが医療費の高騰を招いているという。

開発コストは、当然商品の価格によって負担されるからだ。

そして欧米では、新薬が開発できないほど高価になり、日本では高齢者が増えるとともに、ますますの医療費負担……となっているらしい。こちらはMITメディアラボ リサーチサイエンティスト、プラティック・シャー(Pratik Shah)さんの話。

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医療分野自体が極めて保守的。医師や医療関係者も、改善により自分たちの職が奪われる可能性に不安を感じるから、人工知能導入のような抜本的改革は好まれない。また、メディアも新薬への不安を煽る記事を好んで書くし、国民の間にもヒステリックにゼロリスクを求める声が強い。リスクがゼロなんてことはあり得ないのに。

かくして行政も極めて慎重な姿勢になり、途方もなく慎重で大量の治験が必要になり、薬価は途方もなく高騰する……というわけだ。

素早く科学的な判断を下して、薬価の高騰を伏せぐ必要がある。シャーさんによると、開発にマシンラーニングを使ってステップを減らす必要があり、そのような開発方法を承認する制度が必要であるという。

ルールをかいくぐって日本で始まったインターネット

実態として、インターネットが日本に繋がった頃のお話をされた慶應義塾大学環境情報学部教授の村井純さんのお話も興味深かった!

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TCP/IPを使ったインターネットとしては、1983年にアメリカの大学、研究所間を繋ぐネットワークとしてスタートしているが日本における起源は、この村井純さんが、1984年9月に慶応義塾大学と東京工業大学を繋いだことにあった。

しかし、当時は電話を使ってデータ通信をすることは禁じられており、ルール違反な行為であったといいう。また、双方の大学に許可も取っていなかったという。

このネットワークに10月に東京大学が参入し、日本の大学や研究設備を繋ぐ実験ネットワークとして接続されていく。ちなみにJUNETの由来は『Japan University Network』であるが、村井純さんの名前に由来する『純ネット』だという説もあるらしい。

今回のイベントで語られた話だが、NTTの内部に協力してくれる人がいて、ネットワークの回線をこっそり貸してくれたり、アメリカのネットワークとの接続の際にKDD研究所(現KDDI総合研究所)の中の人が回線をこっそり使わせてくれたりしたらしい。

何の話かというと、テクノロジーの黎明期には、従来のルールをこっそり逸脱しないと、技術的飛躍は得られないということだ。

論文でも何でも、既存の権威は、革新を認めない。村井さんはそこをかいくぐって、(たぶん多少ルールを逸脱しても)信じるチャレンジを行う必要があるとおっしゃっていた。

『テクノロジーと規制』という永遠の課題

『テクノロジー』と『規制』。

原子爆弾やバイオテクノロジーなどの例を挙げるまでもなく、無制限なテクノロジーの進歩は、もはや人類を容易に滅ぼしてしまうレベルにまで来ている。

しかし、過度の規制はテクノロジーの進歩を阻害してしまう。

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人工知能、インターネットメディア、自動運転、フィンテックなどの新しいテクノロジーと我々はいかにして付き合っていくべきか。議論はまだまだ必要だ。

(村上タクタ)

20日発売になった、フリック!7月号Vol.81はWWDC特集&Oculus Go

前号でお伝えした通り、電子雑誌版の『フリック!』の発売日を毎月10日から、20日に変更させていただきました!

理由はいろいろ運用上の理由とかもあるのですが、6月アタマにあることの多いWWDC、9月アタマになる可能性の高いiPhoneの発表を、鮮度の高いウチにレポートできるというメリットもあると思います。

今後は『フリック!は20日発売』とご記憶下さい。


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というわけで、本日発売です!



今月の特集はなんといってもWWDC 18の現地レポート。Img_5060

ウェブでは書きにくい話から、現地取材ならではの細かいトピックまで16ページにわたってお送りしております。Img_5061 また、今回のWWDCは製品の発表がほぼなかったということで、我々ガジェットマニアにはちょっとポイントが分かりにくい部分もあったのですが、実際にWWDCに参加してらっしゃるエンジニアの方に、どこが注目ポイントなのか? それによって、これからの製品がどう変わっていくのかの現地インタビュー記事も掲載しております。

それから、なんといっても今月の話題ということで、Oculus Goの試用レポートを! これまマストバイです!

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その他でも製品情報満載。

なんと、PFUがライバルの東プレとコラボした『東プレ・リアルフォースR2 テンキーレス PFUリミテッドエディション』登場!

Img_5063ひらくPCバッグminiウルトラセブンモデル!

Img_5062フォーカルポイントから出た「チェーンソーでも切れない」iPhoneケーブル『ヒューズチキン』!

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(村上タクタ)

2018年6月19日 (火)

THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2018レポート〜『テクノロジーの進化がもたらす レギュレーション維新』

今日は、デジタルガレージさんのTHE NEW CONTEXT CONFERENCE 2018に取材にお邪魔しています。

http://ncc.garage.co.jp/ja/

テクノロジーによって実現する未来について、最新の知見が聞けると思います。一部、私が興味深かったところをTweetしてここに取りまとめていきますので、お楽しみに。

以上終了。

(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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