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2017年3月 9日 (木)

Next Levelのプレゼンを実現する『ロジクール・スポットライト』

会社内であれ、外であれ、プレゼンで人を説得しなきゃいけないシーンってありますよね。

世界では、PowerPointやKeynoteなどで、プレゼンテーションをしている人が、10億人いるのだそうです。

誰もが、スティーブ・ジョブズや、TEDのような説得力のあるプレゼンをしたい。しかし、プレゼンターを使っている人は、たったの200万人。つまり、あとの人はみんなパソコンを直接操作してプレゼンしているワケです……と語るのは、ロジクールのマシアス・ティルブさん。

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今日、ロジクールから発表され、2017年3月22日から発売されるロジクール・スポットライト(Spotlight)(1万2880円・ロジクールオンラインストア価格)は、そんなプレゼンターの悩みを解決する製品。

すべてのプレゼンターは『分かりやすく』『興味を持続させ』『緊張せずに』『時間内に』プレゼンをしなければなりません。スポットライトはそこを助けてくれるプレゼンターなのだ。

まず、一般的な赤色LEDのポインターで部分を指示するとこんな感じ。

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山頂付近を指しているのが、こんな感じ。分かります? 目立ちませんよね?

スポットライトなら、こんな感じ!

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ドン! これは目立ちます。

明かりを照射しているわけではなくて、プレゼンアプリから、ディスプレイ出力への間に介入して、指示している部分以外を暗く落としているのです。

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ちなみに、動作はジャイロセンサーで拾っており、腕の操作に連動するそうです。操作をしはじめた時に、画面のセンターから動作しはじめるようで、別にスクリーンの方向を感知してるわけではないようですが、極端に画面に近づいたりしない限り、まったく違和感なく操作できました。ポインターを操作しようとする時、一般的な人は最初にまず画面中央に向けるような操作をするもののようです。

ちなみに、プレゼンで頻繁に使うスライドを送るボタンは一番大きいもの。手前のボタンは戻る。奥のボタンを長押しすると、このスポットライト機能が動作します。

特別な機能はスポットライトだけではありません。奥のボタンをダブルクリックすると3つの機能が切り替えられます。

ひとつはスポットライト、2番目は拡大機能です。

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これも、人の注目を集めるのに非常に有効な機能です。しかも、スライド上で見にくい部分を大きく拡大して見せることができます。

たとえば、グラフの一部の細かい部分も、大きく拡大して見せることができます。

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観衆の席から見えないような、細かい表組みをプレゼンで見せられること、ありませんか? この機能さえあれば、そんな心配もないわけです。ただ、だからといって細かいエクセルの表組みがさらにはびこるようでは困りますが(笑)

3つめの機能がカーソルのコントロールです。これにより、スライドの途中の動画の再生ボタンを押すために、パソコンに駆け寄る必要がなくなります。

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もちろん、パソコンにドライバを入れる必要はありますが、ドライバにより、さらにタイマーや、各機能のカスタマイズ(円の半径なども変えられる)なども行うことができる。

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Macとウインドウズに対応。Macは10.10以降、ウインドウズは7以降に対応するとのこと。アプリはPowerPoint、Keynote、Google Slide、PDF、Preziで使えるとのことだが、スポットライトや拡大機能は別にアプリが立ちあがっていなくても使える。

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色は、ゴールド、シルバー、スレートの3色だが、シルバーはアップル専売。

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こんなパッケージに入っている。

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下のタブを引っ張ると、USB-Aに接続するドングル入っている。Bluetoothでも接続できるし、ドングルを挿せばそれと接続するというのも分かりやすい。充電ケーブルはUSB-C側をスポットライトに挿して、USB-Aで充電する。

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つまり、本体側はUSB-Cになっているのだ。

両端がUSB-Cの充電ケーブルと、USB-Cのドングルがあれば、USB-C世代にも対応できる。もちろん、まだそんなアナウンスはないが、今後、USB-Cの普及次第では、そういう風に進化可能なようになっているのではないだろうか?

MacBook Proユーザーとしては、すぐにでも完全USB-C仕様にしてほしいところだが。

『スポットライト』や『拡大』機能は、間違いなく、今後のプレゼンの特徴になっていくだろう。

聴衆の注目を、一気に集めて、自信たっぷりにプレゼンしたいなら、他の人に先んじてスポットライトを手に入れよう。

2017年3月 8日 (水)

Appleに製品を納入する、イビデンが再生可能エネルギーに切り替えた意味のひとつは、100年前の歴史に秘められているのかも!?

Appleが、サプライヤークリーンエネルギープログラムを日本にも導入し、その最初の会社として、『イビデン』がアップル向けの生産を100%再生可能エネルギーで行うことを約束したと発表した

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これって、なかなか興味深いことです。

イビデンっていう会社は同社のウェブサイトによると、CPUなどのチップのパッケージを作っている会社とのこと。

パッケージといっても単なるカバーではなく、超微細な電子パーツであるチップを基盤などに接続すると同時に、外界の温度や湿度、振動や衝撃などから守るというい大切なパーツだそうで、iPhoneやiPadのチップのパッケージはこのイビデンという会社が作っているそうです。

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もうちょっとサイトを見てみると、イビデンは岐阜県の大垣市にある会社です。東海道の要所で、青春18切符なんかで旅行していた人だと、乗り換えをしないといけない駅としてご記憶なんではないかと思います。

イビデンの『イビ』は、揖斐川の『揖斐』で、もともとは、『揖斐川電力株式会社』として1912年に創立されたそうです。つまりもう105年もの歴史のある会社なのですね。

そして、その名の通り、もともとは電力会社で、揖斐川の水力を使っての発電事業をやっていた会社なのだそうです。でも、日中戦争を機に電力の国家統制が始まると、発電所は国家事業になっていき、電力供給事業から離れて、電気化学会社となっていったのだそうです。

そんな会社だからこそ、太陽光発電という大きな事業に積極的に取り組まれたのかもしれませんね。

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このAppleの公約を守るため、イビデンでは20以上の再生可能エネルギー施設に投資するそうですが、その中には国内最大級の水上太陽光発電システムが含まれているそうです。ここはもともと貯木場だった場所らしく、それも揖斐川を使った水運の要所であった、大垣らしいお話ですね。

イビデンのプロジェクトは、Apple向け製品を生産するのに必要な12KWを越える太陽エネルギーを発電するそうです。

Appleとその製造パートナー各社を合わせると、2018年末までに年間25億キロワットのクリーエネルギーがApple製品のために発電されることになるそうです。

原子力での発電は非常にリスキーであることを人類は学びましたが、化石燃料による発電も温暖化という非常に大きなリスクをもたらしています。太陽光発電にもセルの製造などにおいて本当に地球に優しいのかどうかと疑問をさしはさむ声もありますが、AppleがiPhoneをはじめとして製品の製造で得た大きな利益を、自らを肥やすために使うのではなく、地球環境のために投資していることは素晴らしいと思います。結果として、それが同社の利益になる部分はあるのかもしれませんが、それも含めて、Appleのクレバーな方向性だなと思います。

現在Appleは、23カ国での操業を100%。ワールドワイドでも93%、再生可能エネルギーで行っているのだそうです。

(村上タクタ)

2017年2月23日 (木)

アップル新社屋『Apple Park』として、4月から活用開始

故スティーブ・ジョブズの最後の創造物と言われる、アップルの新社屋が『Apple Park』として4月に入居準備が整い、1万2000人に及ぶ同社の社員が、半年かけての入居を開始するというアナウンスが発表された。建物と庭園の建設は夏まで継続する予定とのこと。



しばらく前まで、『Apple Campus 2』と呼ばれていたこの新社屋は、カリフォルニア州のシリコンバレーにあるクパチーノの旧社屋からほど近いところにある。

実は私も、2014年にシリコンバレーに取材に行った時に、聖地巡礼よろしく旧社屋の前に立ってみた。もちろん、招かれて行ったわけではなかったので、中には入れなかったが……。

こちらが旧社屋。クパチーノのインフィティループ1という住所地にある伝統ある建物だ。

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そして、新社屋はこのインフィニティループ1から、フリーウェイを越えて1kmほど隔てた場所に、完全に新しく造成される。

ちなみに、実はこの2014年にも私は見に行ってみたのだが、前の通りはこんな感じ。

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そして、入り口から見えた内部はこんな感じで、まだ何も始まっていなかった。

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故スティーブ・ジョブズがこの計画を発表したのは2011年6月。彼が亡くなる数カ月前だった。iPhoneでいえば、4の時代。4sが発表される少し前のことだ。

それから、6年。ついにこの新社屋が『Apple Parkとして』完成する。

全敷地面積は約175エーカーとのこと。換算すると、約71万1000平方km、坪にすると約21万5000坪。それでも分かり難ければ東京ドーム15個分。いくら換算しても見当がつかないほど広大な敷地だ。

本社の建物は直径500mほどもある巨大なリング状で4階建てになっており、すべてが巨大な湾曲ガラスで覆われている。

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『ワークスペースと庭園は、チームに刺激を与え、環境に有益なものになるように設計されています。私たちは世界でもっともエネルギー効率の良い建物のひとつを作り上げました。キャンパスは完全に再生エネルギーで稼働します』とティム・クックCEO。

庭園の敷地には従業員のために、2マイル(約3.2km)のウォーキングとランニングのコースがあり、リングの内側の庭園には果樹園、芝生、池があるという。

500万平方フィート(14万坪)のアスファルトとコンクリートの土地を、芝生や9000本以上の乾燥に強い木々に置き換えるとのこと。また屋上には17メガワットの太陽電池を備える。これは世界最大のオンサイト太陽発電施設になるとのこと。また、建物自体も自然の力を上手に生かすようにできており、太陽光を通すガラスパネルと、世界最大の自然換気のシステムにより、1年のうち9カ月は暖房や冷房を必要としない構造になっているという。

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『スティーブは、カリフォルニアの自然の景観によって刺激を受けインスパイアされていました。それは彼が考えをめぐらせるために好んだ環境でした。Apple Parkは彼の精神を驚くほどよく捉えています』とLaurene Powell Jobs氏は述べています。


もし、彼が生きていれば、この2月24日金曜日に62歳になったはずだ。

アップルは彼の記憶とアップル社と世界への影響力を讃えるために、シアターにスティーブ・ジョブズの名を冠するという。今年後半に完成するという1000人収容のシアターは、庭園の一番高いところに設けられ、庭園全体と本館を見下ろせる丘の上にあるという。シアターへの入り口は金属とカーボンファイバーを組み合わせた直径165フィート(約50m)、高さ20フィート(6m)のガラスシリンダーとなっている。

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このイラストの建物(?)がその入り口だとしたら、1000人を収容するというシアターは一体どこにあるのだろう? もしかしたら、この丘の中自体がシアターなのかもしれない。

社屋全体には外部の者は入れないが、このシアターは新製品の発表会などにも使われる模様。いつか取材に行く時が来るといいのだが……。

このシアター以外にも一般ユーザーが訪問できるApple Storeと、カフェも設けられるという。その他にもちろん従業員のオフィスと、セキュリティに守られた研究開発施設、フィットネスセンターなども設けられているという。

こんな環境で働けるアップルの社員のひとたちが本当にうらやましい。

(村上タクタ)


2017年2月15日 (水)

Acronis True Image 2017 New Generation新製品発表会レポート

Acronis True Image 2017 New Generationの新製品発表会に行ってまいりました。

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Acronis True Image 2017 New Generationはバックアップを取るだけでなく、ランサムウェアに対する対策が盛り込まれています。

ランサムウェアというのは、その名の通り「ランサム=人質」を取るタイプのマルウェア。感染すると、自分のデータを見られなくなってしまい、データを復元するために身代金を支払うことを要求されるというタイプのもの。

新しい製品の価格は以下の通り。

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2017年2月10日 (金)

4種目のオールマイティドック CM2登場!! 今度はHDMI付き

怒濤の勢いで、リリースが続くTUNEWAREのオールマイティドック(TUNEWARE ALMIGHTY DOCK)シリーズー、第4弾はCM2という名前で登場。

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こんどのポイントは『コンパクトなのにHDMIが繋げる』こと。

HDMI接続の外付けモニターを使っている人や、出先でモニターに繋げてのプレゼンの多い人にお勧めだ。

ポートは給電用のUSB-Cと、USB-A×2、それに加えてHDMIというワケだ。

お値段は5980円(税込)で、いまなら発売記念価格で5280円(税込)

ちなみに、CM1はこういう感じ。こちらはSDとmicro SDが読めて4980円(税込)

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どっちを選ぶか迷うような人はC1を買えばいいわけですが、SDは読まないとか、HDMIは要らないっていう人に、それぞれの選択肢があるというのはていねい。

これで、シリーズは4種類。

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あなたはどれを選びますか?

2017年1月11日 (水)

超人気のMacBook Pro用ハブに、小型版登場!【TUNEWARE ALMIGHTY DOCK CM1】

MacBook Proを使うならほぼ必需品という機能と、8980円(税込)という破壊的な低価格(従来、この手のDockのように使える多機能ハブは3万円前後するのが普通だった)によって、購入したい人に行き渡らないほど大人気の『TUNEWARE ALMIGHTY DOCK C1』に加えて、機能を若干削って、コンパクト化した『TUNEWARE ALMIGHTY DOCK CM1』が、発表された。

価格はさらに、挑戦的な3980円(税込・Amazonでの数量限定発売記念価格)(!)
(発売記念価格4280円、通常定価4980円・税込)

商品サイトはこちら

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私は、前のTUNEWARE ALMIGHTY DOCK C1の方を使っているが、USB-Cの普及していない現時点では、MacBook Pro(15/13)、MacBook(12)のユーザーにとっては必需品ともいえる製品だ。

以前、お話をうかがったところ、『HDMIには繋がない』『ネットはWi-Fi経由だからEthernetは要らない』という人が少なからずいらっしゃった……とのことだったので、その頃からこれは開発中だったのだろう。

電源を提供するとともに、従来のUSB-Aタイプの機器と SDカード、 mini SDカードを使える。しかも、コンパクトなのも嬉しい。C1を見ると分かるのだが、Ethernetコネクターが厚さを規定しているので、これを省略することで、かなり薄くなったようだ。

またタイトルには『MacBook Pro用』と書いたが、MacBook(12インチ)でも、もちろん使える。むしろ、MacBook向きかもしれない。

ちなみにUSB-Aポートは、0.9A×2(C1は1A/0.5A/0.5A)。 また、もちろん、Thunderbolt 3仕様ではなく、USB−C仕様。

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ちなみに、C1は160×50×15mmの74gだが
CM1は、108×27×10mmの44g。

荷物をできるだけコンパクトにしたいという人にとっては願ってもない新製品。

C1は、フォーカルポイントの方によると『予想の2ケタ上の人気』とのことで完全な品不足になっていたが、大増産体制を組み、1月中ぐらいには普通に買えるようになるはず……とのことなので、C1も遠からず品不足が解消されるはず。

デスクにC1を置いて、ハードディスクから電源、ディスプレイまでを一度に接続できるようにするとともに、出かける時はCM1……という使い分けも便利かもしれない。

3001247351fab3f439c8a39a2fc7d7538d1 色は、C1の4色とは異なり、シルバーとスペースグレイの2色。

(村上タクタ)

2017年1月 9日 (月)

フリック!2月号Vol.64、今夜0時発売!!!

今夜0時発売のフリック!2月号Vol.64の特集は、MacBook Pro 15/13の登場で、非常に幅広いラインナップになったMacBookシリーズ。

超先鋭的なMacBook Proの15インチ、13インチもあるし、『スターバックスで見渡すとMacBook Airばかり』と言われるほどの、超定番となったMacBook Airの13インチもラインナップに残っているし、驚くほどの薄型軽量のMacBook 12インチ、そして従来型のMacBook Pro 15/13も、今でも購入可能だ。

大きくトライしたニューモデルに対して、『定番』として誰にでもお勧めできるモデルも選ぶことができる。

そんな中から、何を選ぶか、MacBookシリーズのラインアップを細かくチェックした。

我々のような新しい好きのベテランマニアにとっては『自分で買うならPro、他人に勧めるならAir』というのもひとつのキーワードかもしれない。


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第2特集では、『知っておきたい USB-CとThunderbolt 3の要点』、『Google翻訳で感じる、機械学習ってすごい!』。その他、新製品紹介では、AirPods、Olympus OM-D E-M1 Mark II、ASUS Zenbook 3など盛りだくさん。

本日深夜0時、フリック!2月号Vol.64発売です。

2017年1月 6日 (金)

App Storeが元日に1日で約280億円を売り上げ、最高記録更新

人は日常になってしまったものを『当たり前』と感じて、それ以前の状態がどうだったか、忘れてしまうらしい。

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今、考えるとばかげた話だが、その昔、アプリケーションというのは紙箱に入って店頭で売っているものだった。

初代iPhone、そして初代iPod Touchの時代には、アプリはプリインストールされているものだけで、僕らはカレンダー、連絡先、電卓……などのプリインストールだけを見つめて約1年を過ごした。

そして、2008年7月10日。iPhone 3Gの発売とともに世界は変わった。アカウントにクレジットカードがヒモ付けられ、タップしてパスワードを入れるだけでアプリケージョンが買えるようになったのは驚くべきことだった。もちろん、Android携帯も、
Google Playストアもなかった時代の話。世界を変えたのは、iPhoneであり、App Storeだった。

そこからほぼ8年半経った元日。App Stpreは、なんと1日で約2億4000万ドル(約280億円)の売り上げを挙げたとAppleが発表した。これは、これまでの一日の売り上げの最高額だという。

Appleがデベロッパに支払った金額は、2016年の1年間で200億ドル(約2兆3200億円)になるという。これは2015年より40%多い。

この数字にはリリース後わずか4日でダウンロード数4000万以上になった任天堂の『Super Mario Run』のものも含まれているし、また年間で最もダウンロードされたアプリケーションである『Pokémon GO』の貢献度合いも大きい。

App Storeは総計約220万本のアプリケーションを提供しており、この数は昨年に対して、20%も増加している。

8年半前には存在しなかったマーケットが、大きく世界を変え続けているのだ。

(村上タクタ)

2017年1月 5日 (木)

Thunderbolt 3と USB-Cに関する、知っておきたい面倒な真実

とっても便利で高速な夢の規格……なんだけど

新しいMacBook Proに搭載されたThunderbolt 3、どういう規格かご存知でしょうか? 簡単にいうと、とっても便利で高速な夢の規格……なのですが、深く掘っていくと、いろいろ知っておいた方がいいことがたくさん出てくる複雑な規格でもあります。

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この規格について、現時点でとりあえず我々一般ユーザーが知っておきたいことを3つの階層に分けて紹介してみましょう。

Level 01 便利で高速な夢の規格

USB-Cコネクターを使うThunderbolt 3は、裏表どっちに挿しても大丈夫。挿入感もカッチリしてて安心感があります。データ転送の最高速はなんと40Gbps。変換コネクターを使えば、電源、データ転送、モニター接続、ネットワーク接続、なんでも来いの夢の規格だといえるでしょう。

最近一般的に普及しつつあるUSB-Cタイプのコネクターを使うUSB 3.1の上位互換性を持った規格なので、これから普及していくであろうUSB-C(USB 3.1)の周辺機器の多くが使えるし、ストレージなどは基本的には挿せば繋がる……という感じなので、とっても便利です。

ちなみに、USB-Cというのがコネクター形状の規格で、変換コネクターを使えば、ここ20年ほどで圧倒的に普及しているUSB-Aのコネクターを使うデバイスを接続することができるので、不便に感じることはほとんどないでしょう。

Level 02 Thunderbolt 3とUSB-C(USB 3.1)の違いは?

USB-Cはコネクターの形状の規格で、USB 3.1はデータ通信の規格という認識でいいと思うのですが、Thunderboltの事を考慮に入れない場合、USB 3.1のこともUSB-Cと呼んだりするのがちょっとややこしいところです。

たとえば、昨年、発売されたMacBookの12インチモデルもUSB-C接続と表記されています。それに対して、Late 2016のMacBook ProはThunderbolt 3。このふたつはデータ通信の速度が大きく違います。違うけど、いまはまだまだ我々一般ユーザーにはあまり関係のない話だとも言えます。そのあたり、どのぐらいヘビーに使うかで話の方向性が変わってくるのが、ややこしいところです。

Thunderbolt 3はMacの規格だと認識している人も多いと思いますが、そもそもはIntelが中心となって策定した規格で、MacユーザーにはおなじみのThunderbolt 2(さらにはDisplay Port)の規格も内包しています。

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そもそも、Thunderboltは、USBよりも専門的な領域、ビデオ編集や3D描画などの大量のデータを高速でやりとりする業務のために用意されている規格です。つまり、プロ用のビデオ編集で、高価なハードディスクやSSDを何台もレイド接続してストライピングで動作させるような環境で、快適に使えるようにするためにMacには採用され続けているといえるでしょう。条件をちゃんと整えれば40Gbpsという高速データ転送が可能なThunderbolt 3は、一部のユーザーにとっては非常に楽しみな仕様です。

また、ディスプレイ接続に使う場合にも、データ転送速度が接続できるディスプレイサイズを既定するので、5K60Hzディスプレイや4K 60Hz×2枚の場合はThunderbolt 3接続でないと追いつきません。

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だから、そういう状況で使うのでなければ、USB-C規格(正確にはUSB 3.1の規格だが、メーカーサイトなどでもThunderbolt 3に対してUSB-Cコネクターで接続し、USB 3.1で情報をやりとりする接続をUSB-Cと表記することが多いので、ここでは便宜上USB-Cと表記します)でほぼ問題ありません。現時点では一般的なUSB 3.0(内側が青いUSB-Aポート)で5Gbps。つまり一般的に安価で販売されているハードディスクなどを変換コネクターを介して接続している限りは、10GbpsのUSB-Cだろうが、40GbpsのThunderbolt 3だろうが違いはほとんどないのです(たくさんの機材を1ポートに繋がなければ)。

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たとえば、MacBook 12インチもUSB-Cだし、実はフォーカルポイントのTUNEWARE ALMIGHTY DOCK C1もUSB-C規格です。Thunderbolt 3ほどのポテンシャルはありませんが、現状で十分に使えますし、事実95%の人にとってはこれで十分なハズです。残りのもっと高速な規格を必要とする少数のエキスパートは、おそらくそもそもの仕様の違いを知っているはずです。

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Level 03 どんな性能のケーブルか覚えておかなきゃ!

とはいえ、今後、全体のやりとりのデータ量が増し速度が速くなってきた時に、USB-CやThunderbolt 3の性能を十分に引き出そうとするなら、仕様についての理解が必要になってきます。

たとえば、USB-CもThunderbolt 3も最大で20V 5A、つまり100Wの電流を流せるのですが、それに対応したケーブルであるかどうかは内蔵された認証チップで判断します。つまり、対応したケーブルでないと、十分な電流、電圧では充電されません。

さらに、データ通信速度側でも機材とケーブルの仕様を十分なものにしないと、性能を発揮できません。仕様上最大速度の40Gbpsを発揮するためには、パソコンがThunderbolt 3に対応しているだけでなく、接続されるデバイスも、たとえばストレージならその速度を活かせる超高速なストレージでなければならないし、ケーブルもThunderbolt 3アクティブケーブルの2m以内の長さもののか、オプティカルケーブル(60m以内)を必要とするのです。たとえば、MacBook Proに付属している電源ケーブルも、このデータ転送仕様は満たしていない模様。

つまり、高速データ転送の必要があって、そのためのケーブルを調達したり、電源供給用のケーブルを手に入れたら、キチンと印を付けて、仕様が判るようにしておかないと、本来の性能を発揮できなくなる可能性もあるというわけです。

ともかく、現状便利な仕様ですが、後々高速なデータ転送が必要になった時にいろいろ知識が必要になるということと、自分の持ってるケーブルがどんな仕様かは一応把握した方がいいということになります。

筆者の手元にも、すでに仕様のわからないUSB-Cコネクターのケーブルが何本かあって、どうしたものかと思っています……(汗)少なくとも、もうすぐ届くはずのLGの5Kディスプレイの接続ケーブルは40Gbps仕様、かつ100Wを通せる高級なケーブルなので、これには何かラベルを付けて、大事にせねばと思っています。

みなさんも、高規格なUSB-Cケーブルを入手した場合には、今後に備えて何らかのマーキングをしておくことをお勧めします。

ちなみに、Thunderbolt 3、USB-Cに関する詳細は、フォーカルポイントの恩田さんと西山さんにうかがいました。いろいろとありがとうございました。

10 (↑西山さん。恩田さんはSkypeで応じて下さったので、MacBook Proのモニターの中)

さらに詳しいお話は、3連休明け、1月10日0時配信予定のフリック!2月号(Vol.64)でご覧下さい。



(↑予約注文受け付け中です!)

(村上タクタ)

2016年12月21日 (水)

アップルのサイトで、LGの5Kディスプレイが購入可能に。割引期間は延長

やっと、MacBook Proシリーズが発売されて以来、表示されていながらも購入できなかったLGの27インチLG UltraFine 5K Displayが、12月21日の深夜1時頃(?)購入可能になった。

通常価格12万9800円(+税)のこのモニターだが、現在アップルのウェブサイトでは、25%オフの9万7300円(+税)で購入できる。

Lg_ultrafine_5k_display__apple このディスプレイは5120×2880の解像度と、iPhone 7、iPad Pro 9.7、MacBook Pro(Late 2016)などで採用されているのと同じP3高色域ディスプレイを採用しており、さらにMacとThunderbolt接続が可能で、1本のケーブルでこのモニターと繋ぐだけで、5Kの出力、最大85Wの給電、3つのUSB-Cポートに接続したデバイスへの接続が可能……と、現状のMacBook Proのメリットを大きく引き出すことができる。

このモニターをアップルが大きくプッシュするということは、アップルが自社製モニターの販売を終了させたということであり、MacBook Proを接続し写真を見たりする上で、アップルが一番推奨するデバイスということになるのだろう。

なお、USB-CとThunderbolt 3アクセサリーが特別価格……という割引が12月31日で終了するのに、このモニターが販売状態にならない……ということを私を含め購入予定の人は懸念していたが、割引期間は2017年3月31日にまで延長された模様

ちなみに、私は2時頃に大慌てで購入したが出荷予定は2-4週間後となっていた。お届け予定日は1月7日-1月21日ということである。上手くいけば、休み明けからは快適な広い画面で作業することができそうだ。


2017年3月

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    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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