デジタルガジェットとウェブサービスに関する最新ニュースを、電子雑誌『フリック!デジタル』と連携してお届け! [ Flick! 毎月10日発売 ]

ipad一覧

ipad

2017年4月20日 (木)

学校の特殊事情に最適化した、バッファローの無線LANアクセスポイントは、何が違うか?

我々にとっては「おもいでばこ」でおなじみのバッファローさんが開催された、ICT教育のモデル授業の取材に行ってまいりました。

Dsc04813
学校において「一人一台」のコンピューティング環境を実現するための、無線LANアクセスポイントとして、学校での使用状況に最適化したWAPM-2133TRというルーターをバッファローが発売したのだが、その実際の運用状況を取材させていただけるということで、今回の取材となった。

取材させていただいたのは、埼玉県飯能市にあるキリスト教系中高一貫の私立校の聖望学園。その中学2年生の数学の授業にお邪魔した。

Dsc04858

学校での無線LAN利用の特殊な問題は、おおきく分けて2つある。

ひとつは、途絶を可能な限り避けたいということ。たとえば、会社環境などでは周波数帯切り替えのために1分ぐらい途絶したとしても「あれ? 繋がらない。あれ? あれ?」ぐらいで済んでしまう。しかし、学校のわずか40〜50分の授業の中で、1分も途絶すると、その間に生徒の集中力が切れてしまい、生徒の集中を再び同じところまで持ってくるのに、大きく時間をロスすることになる。

もうひとつは、20〜50人ぐらいの教室で、「はい、ではこのファイルをダウンロードして下さい」と言うと、同時に一気に負荷が高まるという点。会社などでは、そうはいっても多くの人が瞬間的に同じ動作をするということはなく、負荷は分散されている。

また、従来の授業形態から、デジタル教科書などの運用が本格していく今後、音声データや動画データのやりとりが多くなり、データ転送量が従来の10倍以上に増えていくことも予想される。学校の無線LAN環境にかかる負荷は想像以上に大きいにのだ。

ここの設備をおろそかにすると、生徒たちが必要なファイルを即座にダウンロードできなかったり、画像の共有ができなかったりして、授業が著しく滞ることになる。ひとりのトラブルもなく、画像を開いたり、ファイルを共有したりできることは、ICT教育において、非常に重要な課題であるのだ。

Dsc04790
取材させていただいた聖望学園では、iPadを利用されていた。

iPadが、指定教材となっており、リース代と月額の校外でのLTE通信費(3GBの契約)は父母の支出となっている。使ってるiPadは9.7インチのもので、授業で主に使うのはMetaMoJi Shareの学校版MetaMoJi ClassRoom

Dsc04818
先生は、自分のiPad(Proの12.9でした)をApple TV経由で電子黒板に表示。電子黒板上でかき込んだりしながら使われていた。

MetaMoJi ClassRoomは、PDFをはじめとしたさまざまな資料を共有・表示でき、その上に手書きできるアプリ。手書きで自由に書き込むこともできるし、手書き文字認識mazecを使ってテキストを入力することも、写真や動画を貼り込むことも、録音したりすることも、それを2500倍までシームレスに拡大縮小したりすることもできる。

さらに、そのファイルをグループで共有したり、先生がモニタリングしたり、全生徒分を先生のiPadに表示したり、そのうち一人の画面を先生のiPadに表示して、電子黒板に投影することもできる。

おおよそ、理想の電子的な学習デバイスに必要なことは、すべてここにあると行ってもいい(ちなみに、私はこのスタンドアロン版であるMetaMoJi Noteで取材のメモを取っている)。

Dsc04799

授業では、先生も生徒達も驚くほどナチュラルにMetaMoJi ClassRoomの機能を使いこなしていた。授業で実際に使われているのを初めて拝見したが、これは便利だと思った。

Dsc04802

上は先生が自分のiPadの、クラス全員の画面を電子黒板に投影している様子。「理解できた人は枠を青くして」みたいなことも可能。

先生が板書している時間に生徒たちが気を散らすようなこともなく、また生徒たちがそれをノートに写すために時間が必要なこともない。貴重な授業の時間を、対話し、思考することに費やせるのだから、これは大きい。手を動かして書くことが記憶に必要だというのであれば、それは家でやればいい。同じ教室にいる貴重な時間は、思考やアドバイスに費やすべきなのだ。

さて、この教室で使われているのが、バッファローの新製品WAPM-2133TR。

Dsc04789
仕様上、ひとつのバンドで最大128台、3バンドで384台の接続が可能で、実際に80台の同時動作もテストで行っているという。

聖望学園の中学には10教室と、職員室、理科室、講堂に無線LANアクセスポイントが設置されており、この新型が導入されたのは2教室。

実はこの聖望学園が取材の会場に選ばれたのにはワケがある。この聖望学園、入間基地、横田基地、朝霞駐屯地、所沢通信基地などが近くにあり、航空レーダーの影響を強く受ける。

Dsc04843
航空機の安全運用のために、すべての5GHz対を使う無線LANルーターは、航空レーダーと周波数帯がカブった場合、他の周波数帯にホップすることになっている。その際に切り替え先の周波数を1分間観察して、問題なければ移動する使用になっている。これはバッファロー製のみならず、すべての無線LANルーターがそういうルールで設計されているのだ。

この際に1分間途切れてしまうことになる。学校以外の環境なら1分間ぐらいのたまの不通は許容されるし、W52と呼ばれる航空無線の影響を受けない周波数帯もあるので、さほど問題にはならないが、学校の場合教室ごとに違う周波数帯を使っていくとW52だけでは足りなくなるし、1分間の中断が生徒の集中を著しく損ねることもあり得る。この問題をDFS(Dynamic Frequency Selection)障害という。

Dsc04835

WAPM-2133TRはこの問題に対する対策として、あらかじめ空いてる周波数帯をチェックしており、DFS障害が起こった時に瞬時に切り替えることができるようになっている。

Dsc04847
バッファローのシステムとして、この障害などをモニタリングすることができるが、実際に1週間に16回のDFS障害が発生しているのだそうだ。また、聖望学園での頻度こそは多いが、他の都市圏でも同様な問題は起こるのだそうだ(たとえば、東京だって羽田の影響などを受ける)。

動画再生中にDFS障害と同じ状況を作りだしてみた映像を拝見したが、再生が止まってしまったりする端末が発生し、これではたしかに困るなぁ……と思った。

Dsc04840
WAPM-2133TRはDFS障害回避機能(バッファロー提供の関連動画)に加え、5GHz1系統、2.4GHz1系統のトライバンドによる安定した通信環境(バッファロー提供の関連動画)、ひとつの端末で障害が発生した際にその影響を他が受けてしまわないように、多数の端末の通信を均等に配分する「公平通信制御機能」(バッファロー提供の関連動画)などをサポートしており、学校での利用に最適な無線LANルーターとなっている。ちなみに定価は9万9800円(税別)。

学校でのICT教育の必要性が叫ばれて久しいが、スムーズに動作する端末やアプリケーション、MDMの運用なども大事だが、すべての生徒がスムーズに快適に通信できる環境も非常に大事なのだなぁ……と感じた取材だった。

(村上タクタ)

2017年4月18日 (火)

ScanSnap Cloudが使えるものになったかも

いや、便利なんですよ。ScanSnap Cloud(15年11月の記事)。

スキャンしたものがクラウドに飛んで、そこから各サービスに行く。便利なはずなんです。

が、意外と身の回りのScanSnapユーザーに聞いても使っている人が少ない。なぜなら、旧来のスキャンして、身近なデバイスを経由して、クラウドに飛ぶので十分だから。『ケーブルで繋がってるデバイスにコピーされる方が、なんか分かりやすいんですよね』という人が多い。また、直接飛ばすとOCRがかからないとか、そういう問題もあったんですよね。

結果、便利なはずはのに、「前のままでいいや、安定して繋がってるし」という人が意外と多いということに。

そんな問題をそのまま放置せずに、キチンとアップデートしてより便利な手段を提案してくるのがScanSnapのすごいところ。クラウドなので、すでに勝手にアップデートがかかって、本日(2017年04月18日)からみなさん自動的に使えています。

New170418001 新機能のポイントは3点
1)検索可能なPDFをクラウド上で生成
2)自動ファイル名生成機能を名刺・レシートにも
3)スマホのカメラでもスキャン可能に

ということだ。

1)検索可能なPDFをクラウド上で生成

は、けっこう大きくて、これまでScanSnap Cloud経由で検索されたものは文字認識されていなかったのが、これからクラウド上で文字認識してくれるようになった。

New170418002 2)自動ファイル名生成機能を名刺・レシートにも

New170418003 書類のタイトルや日付などからファイル名を生成してくれる機能は便利だったのですが、その機能がレシートや名刺にも適用された。これも便利ですよね〜。特に、名刺の方はEvernoteやEightに飛ばすにしても、pdfのファイル名にちゃんと人物名が入っているというのは何かと便利。

3)スマホのカメラでもスキャン可能に

というのも、スマホで写真を撮った画像や、名刺はこれまで違う流れになっていたのが、ScanSnap Cloudアプリで撮影したら、iX100やiX500でスキャンしたものと同じように処理してくれる。

たとえば、名刺でいえば、普段、たまった名刺をiX500でスキャンしてEightで管理している人なら、外出先で受け取った名刺をスマホのScanSnap Cloudアプリで撮影するだけで、自動的にEightに取り込まれるということになる。これはかなり便利。極論、名刺を受け取らなくったって、現場で撮影させてもらうだけで、Eightに取り込まれるということになる。

これは便利。

これまで、ScanSnap Cloudを使ってなかった人も、これを機会にScanSnap Cloudに乗り換えてみてはいかがだろう? iX100/500を使っても、スマホをつかっても 自動的に、DropboxやEvernote、Eight、STREAMED、freeeなどに、振り分けられるという便利さを、そろそろ活用してみた方がいい。

詳細リリースはこちら

(村上タクタ)

2017年4月12日 (水)

小4が、iPadで理科のレポートプレゼン、プログラムまで【関西大学初等科】

iPadを活用した先進的な授業を行う小学校が、大阪の高槻にあると聞いて取材に行ってきた。

01
教室に入ると児童たちは、iPadで理科の実験を撮影中。

授業を受けているのは小学4年生で、『金属はどのように温まるか?』という実験をしているところだった。

ここは、関西大学初等科。つまり関西大学の付属小学校だ。大阪の高槻市の駅前にあって、私立で学費もお安くはない。いわゆる良家の子女が集まる学校。みなさん、すっきりしたデザインの制服を着てて、かしこそう。

02
取材時は昨年度。4年生はまだ学校貸与のiPadということだった。今年からは小学校4年生以上はひとり1台のiPadを使うのだそう。こんなコスト負担を保護者に要望できるのは私立ならでは……とは思うが、その効果は絶大に思えた。

実験が終わったら先生の指示で、なんとKeynoteでのレポート作り。驚いたことに、児童達は誰ひとりとして手間取ることなくKeynoteに文字をタッチタイピングで入力し、撮影した動画を貼り込みレポートを作成していた。

05
さらにそのiPadを持って、iPadの画面をワイヤレスで、ディスプレイに画面を投影しながら、仮説と、実験後の考察についてプレゼンテーション。

04
小学生の時から、こうした自分の考えを人前でプレゼンテーションすることに取り組んでいれば、社会人になってからより上手に意見を述べられる人になるだろう。

これはこれから彼らが巣立つ社会では当たり前に必要とされる能力。いつまでも、児童だけを鉛筆とノート、チョークと黒板に縛りつけておくべきだろうか? 児童たちは未来に向けて生きるのだ。

休み時間に子供たちに話を聞いてみた。

07
歴史の授業では、先生がiBooks Authorで作ったオリジナルのテキストを使うのだそうだ。『分からない文字があっても、長押しすると意味が表示されるし、教科書やノートを持つより軽くて便利』とiPadの採用を非常に好意的に受け入れていた。

08
もちろん、プログラミングの授業で使われているのは、iPad上で動くSwift Playgrounds。

13
ただし、取材時はまだ日本語化が発表されていなかったので、児童たちが使っているのは英語版のSwift Playgrounds。でも、この学校では小学校1年生から英語の授業があるとのことで、平然と英語版のアプリで授業は進んでいた。

16
電子化された教科書や、デジタルのノートにメモを取ればいいというものではない。教える側にしっかりした指針があって、その上で、『考え方』を伝えるために、iPadをどう使うか……を工夫する必要があるのだと思う。

関西大学初等科の授業を見ていると、これは紙の教科書とノートで教わってる子たちとは、圧倒的な差がついてしまうな……と思えてくる。児童たちは、調べものにも、考えを伝えるのにも上手にiPadを使う。となると、紙の上でやっているより、明らかに効率がいい。

14
先生方にも話を聞いたが、セキュリティの面でも、多くの端末にアプリを入れたり、アカウントを管理したりする上でも、要求されることができるのはiPadをおいて他にないという。多くの学校で、こんな風に上手にデジタルデバイスを使った教育ができればいいのにと思う。

教育でiPadを活用している現場をたくさん取材した特集『思考と学習が花ひらく iPad最新活用術』は、電子雑誌のフリック!最新号でレポート中。


(村上タクタ)

2017年3月31日 (金)

新しいiPadを試用。3万円台で買えるのなら、これでいい。

デジタルデバイスは常に、最上位機種がいい……ということが多いのだけど、同容量のiPad Pro 9.7と較べて、2万4000〜5000円安いとなると、これでいいよなぁ……。

_s3a6517
(ちなみに、向かって左がiPad。右がiPad Pro。この角度の写真では区別はつきませんが)

と、思わされる新しいiPadであります。従来、iPad Air 2っていう商品があったところに、リプレイスされるのですが、iPadの初代からのスタンダードサイズである9.7インチの画面(もちろん、4倍のピクセルを持つRetinaですが)を持つ、普及版のiPadっていう位置づけです。

Wi-Fiモデルの、32GBが3万7800円、128GBが4万8800円、セルラー+Wi-Fiモデルの32GBが5万2800円、128GBが6万3800円とリーズナブルなのが特徴です。

同一画面サイズで、2万4000〜5000円高いiPad Proと何が違うのかが非常に気になるところですが、おおまかに言って、大半の人とってはこの普通の『iPad』で十分です。

唯一、絶対的な差異としては、ProはApple Pencilが使えるという点が挙げられます(接続して使うSmartKeyboardが接続できるのもProだけですが、これは一般的にはBluetoothキーボードで賄えるでしょう。金融機関などワイヤレスでキー入力を飛ばせないところには必要なアイテムですが)。

_s3a6443
(左が iPad Pro、右が新しいiPad)

Apple Pencilの書き心地は極上ですから、これを使いたいのなら、金に糸目をつけず、iPad Proを買うしかありません。逆にいえば、それ以外のほとんどの人は新しい『iPad』で十分なハズです。

一応、微妙な差異をチェックしてみましょう。

まず、Proはエッジ部分がダイヤモンドカットしてある。

微妙な違いですが、ダイヤモンドカットがないだけでやぼったく見える。

_s3a6428

厚みもちょっとだけある。Proが、6.1mmで、無印が7.5mm。1.4mm厚い。重さもWi-Fiモデルで437gと469g。32g違う。わずかな差のようだが持ってみると、新型のiPad Proにあったはずの洗練された感じは少し減って、ちゃんと重いように感じると。

_s3a6472

CPUはProはA9Xだけど、無印は6sなどで使われていたA9。

Proがアウトカメラは1200万画素、Live Photos、True Toneフラッシュ付き、インカメラ500万画素だけど、無印は800万画素、120万画素。

スピーカーはProが4スピーカー、無印が2スピーカー。

このあたりは、Proの方がゴージャスな装備だけど、なくて困るかというとそうでもない。

あと、無印iPadにはローズゴールドがない。iPadのローズゴールドはiPad Pro 9.7にしかない装備だ。

_s3a6494
Appleは、最近、教育関連やプログラム学習にすっごく力を入れている。

このリーズナブルな無印iPadは、学生さんたちに買ってもらうために、特別に安くしているのではないかと思う(ちなみに、学生・教職員価格で買うと、一番安いモデルは3万5800円となる)。

また別途書くが、『プログラミングを学びたいなら、まずiPadを買え!』と言いたくなるぐらいSwift Playgroundsとか『コードを学ぼう』の日本語版はよくできているので、そのための導入としてこのiPadが特別に安くなっているのではないかと思うのだ。

学生さんがiPadを買えば、最終的にiOS、Macユーザーは増える。そういう、息の長ーい戦略なのではないかと思う。もともと、Appleは教育分野では強かったハズだしね。


(村上タクタ)




2017年3月22日 (水)

Apple、Swift PlaygroundsとLearn to Codeを日本語化! これで子供たちが日本語でプログラムを学べる!

Appleが、Swift Playgroundsの日本語化を発表しました。

Dsc04053

Swift Playgroundsは、Appleが、iPhone、iOS用のアプリを開発できるSwiftのプログラミングを楽しく学べるSwift Playgroundsの日本語化を発表しました(正確には、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、ラテンアメリカのスペイン語にも対応)。

これにより、英語を解さない小学生でも、Swift Playgroundsでプログラミングを学ぶことができます。

iPadのラインナップの変更も、実はこの件のためだったのではないかと思われます。

つまり、今後のアップデートのためにA7搭載のmini 2をなくして、最安値のモデルをA9搭載の『iPad(9.7)』にして、その32GBを最安値の3万7800円にすると。

子供たちには安いからといってminiを渡すより、9.7インチのiPadを渡した方が扱いやすいという結論なのではないでしょうか? そして、mini 4はビジネスマンが手帳代わりに使う人が多いから128GB(5万2800円)のみにと。

Dsc04055

英語のままだと、普通中学生の2〜3年にならないと理解できない感じでしたからね!

ともかく、Swift Playgroudsの日本語化は大きいですよ。これで小学生の天才Swiftプログラマーなんてのが出てくるかもしれません。

Img_4739
※しかし、まだ日本語版は落ちてきません。

そして、さらなるニュースは、SwiftのLearn to CodeというiBooksの教師用のテキストも『コードを学ぼう』として、日本語化されたというお話です。

Img_4740


これで、プログラミングにあまり明るくない先生でも、生徒達を導いてプログラミングを教えていく道が開けたのではないかと思います(とは言いすぎ?)。

Img_4741

こういう、ドキュメントの日本語化はありがたいですねぇ。

この勢いで、Intro to App Development with Swiftとかも日本語化していただけると嬉しいです……が、ともかく、小学生の時にやりたい部分の日本語化はたいへんありがたいですね。

Img_4742

私の環境下では、ちょっとレイアウトが崩れてますが、他の端末だと大丈夫なのでしょうか? あと、動画を再生すると、その音声もちゃんと日本語になってます。えらい。

というわけで、Appleは、今回のiPadのラインアップの変更も含めて、教育方面に力が入れてるなぁ……という感じであります。

みなさん、Swift Playgroundsやってみましょう。面白いですよw


こちらにもSwift Playgroundsに関するレポートが載ってます。



2017年3月21日 (火)

アップルから、赤いiPhone 7/7 Plusと、新型iPad登場!!

『3月21日の週に何か出る』というウワサは根強くありましたが、アップルから発表会もなしに、突如赤いPRODUCT REDのiPhone 7/7 Plusと、新しいiPadが発表れました。

新しいiPadは9.7インチのRetinaなので、価格帯的もAir 2の後継と思われます。

Apple_2
赤いiPhone 7は猛烈に目立ちそうですね。アルマイトは画像を見る限りでは、ジェットブラックみたいなツヤツヤのではなく、ゴールドなどと同じような、ツヤ消しのアルマイト、つまりiPodのプロダクトレッドなどと同じように見えます。いや、サイトの写真を見る限りでは、ちょっと渋い感じの色でしょうか?

Apple_3
iPadはちょっと不思議な感じです。

9.7インチのRetinaにA9(iPhone 6s/6s Plus/SEに搭載されていたチップ)を積んだ感じなので、Air 2の後継だと思われますが、名称は『iPad』となっています。

ちょっと不思議なことに、Airより32〜4g重くなって、厚さも7.5mm(Air 2は6.1mm)と厚くなっています。

Apple Pencil対応とかではないので、A9を採用した分、電力が必要になって、厚くなったのかもしれません。

そして、価格が下がってます。

この価格の下がり方もちょっと奇妙で、32GBのWi-Fiが5000円、128GBのWi-Fiと32GBのセルラーが4000円、128GBのセルラーが3000円という値下がり幅です。

iPadの価格というのは、どのサイズでもすべてWi-Fiとセルラーは1万4000円差、32GBと128GBは1万円差だったので、そのルールを変えてでも、32GBのWi-Fiモデルを安くする必要があったようです。

……ラインナップをじっと見つめてみたのですが、どうやら秘密はiPad mini 2とmini 4の32GBモデルが密かにラインナップから消えたということになりそうです。iPad mini 2はA7搭載ですから、OSアップデート的にはやっかいな存在になってきます。そこでラインナップから落ちました。

mini 4が128GBのみになったというは、これはどっちかっていうとビジネスユースに振りたいということでしょうか?

となると、最安値は、Air 2の32GHz Wi-Fiの4万2800円になりますが、他社製品との対抗上、一番安いモデルが4万2800円では困るということなので、新しいiPad 9.7は3万7800円というところになったようです。これでもmini 2の2万9800円よりは高くなってますけれども。

※このあたりは、他機種の価格が反映されてないだけかもしれないので、若干様子が変わるかもしれませんが。

なお、このニューモデルで、iPadが欲しくなっちゃった方は、こちらでさらに詳しく研究するのも手かなと思います。

Watchfamily

Apple Watchは、春らしい新色のベルトがたくさん登場しました。

新しいバンドとストラップのコレクションは以下の通り。

Apple Watch
スポーツバンド:ペブル、カメリア、アジュール / 各5,800円
ウーブンナイロンバンド:ベリー、タホブルー、オレンジ、レッド、ポレン、ミッドナイトブルー / 各5,800円
クラシックバックル:サファイア、ベリー、トープ /各15,800円

Apple Watch Nike +
アンスラサイト/ブラック(新色)、ピュアプラチナ/ホワイト(新色)、ブラック/ボルト / 各5,800円

※NIke+のバンドが別売りになったようです。で、ツートンカラーは黒と蛍光のみがキャリーオーバーで、穴あきの真っ白と、真っ黒のベルトが追加されたようです。

Apple Watch Hermès
38mm ドゥブルトゥールレザーストラップヴォー・エプソン ブルー・ゼフィール / 54,800円
42mm ダブルバックル・カフストラップ ヴォー・バレニア / 74,800円
42mm シンプルトゥールレザーストラップ ヴォー・エプソン ライム / 39,800円
42mm シンプルトゥールレザーストラップ ヴォー・スウィフト コルヴェール  / 39,800円

※Apple Watch Hermèsには新たに Apple Watch Hermès 38mm  ダブルバックル・カフストラップ のヴォー・バレニア(オレンジのスペシャルなHermèsスポーツバンドも付属)のケースとストラップ/バンドのセットがコレクションに加わったとのことです。

Apple_watch_series_2__apple_2
選ぶのがさらに楽しくなりますね!

2017年3月 8日 (水)

Appleに製品を納入する、イビデンが再生可能エネルギーに切り替えた意味のひとつは、100年前の歴史に秘められているのかも!?

Appleが、サプライヤークリーンエネルギープログラムを日本にも導入し、その最初の会社として、『イビデン』がアップル向けの生産を100%再生可能エネルギーで行うことを約束したと発表した

01

これって、なかなか興味深いことです。

イビデンっていう会社は同社のウェブサイトによると、CPUなどのチップのパッケージを作っている会社とのこと。

パッケージといっても単なるカバーではなく、超微細な電子パーツであるチップを基盤などに接続すると同時に、外界の温度や湿度、振動や衝撃などから守るというい大切なパーツだそうで、iPhoneやiPadのチップのパッケージはこのイビデンという会社が作っているそうです。

_s3a6735

もうちょっとサイトを見てみると、イビデンは岐阜県の大垣市にある会社です。東海道の要所で、青春18切符なんかで旅行していた人だと、乗り換えをしないといけない駅としてご記憶なんではないかと思います。

イビデンの『イビ』は、揖斐川の『揖斐』で、もともとは、『揖斐川電力株式会社』として1912年に創立されたそうです。つまりもう105年もの歴史のある会社なのですね。

そして、その名の通り、もともとは電力会社で、揖斐川の水力を使っての発電事業をやっていた会社なのだそうです。でも、日中戦争を機に電力の国家統制が始まると、発電所は国家事業になっていき、電力供給事業から離れて、電気化学会社となっていったのだそうです。

そんな会社だからこそ、太陽光発電という大きな事業に積極的に取り組まれたのかもしれませんね。

02
このAppleの公約を守るため、イビデンでは20以上の再生可能エネルギー施設に投資するそうですが、その中には国内最大級の水上太陽光発電システムが含まれているそうです。ここはもともと貯木場だった場所らしく、それも揖斐川を使った水運の要所であった、大垣らしいお話ですね。

イビデンのプロジェクトは、Apple向け製品を生産するのに必要な12KWを越える太陽エネルギーを発電するそうです。

Appleとその製造パートナー各社を合わせると、2018年末までに年間25億キロワットのクリーエネルギーがApple製品のために発電されることになるそうです。

原子力での発電は非常にリスキーであることを人類は学びましたが、化石燃料による発電も温暖化という非常に大きなリスクをもたらしています。太陽光発電にもセルの製造などにおいて本当に地球に優しいのかどうかと疑問をさしはさむ声もありますが、AppleがiPhoneをはじめとして製品の製造で得た大きな利益を、自らを肥やすために使うのではなく、地球環境のために投資していることは素晴らしいと思います。結果として、それが同社の利益になる部分はあるのかもしれませんが、それも含めて、Appleのクレバーな方向性だなと思います。

現在Appleは、23カ国での操業を100%。ワールドワイドでも93%、再生可能エネルギーで行っているのだそうです。

(村上タクタ)

2017年2月23日 (木)

アップル新社屋『Apple Park』として、4月から活用開始

故スティーブ・ジョブズの最後の創造物と言われる、アップルの新社屋が『Apple Park』として4月に入居準備が整い、1万2000人に及ぶ同社の社員が、半年かけての入居を開始するというアナウンスが発表された。建物と庭園の建設は夏まで継続する予定とのこと。



しばらく前まで、『Apple Campus 2』と呼ばれていたこの新社屋は、カリフォルニア州のシリコンバレーにあるクパチーノの旧社屋からほど近いところにある。

実は私も、2014年にシリコンバレーに取材に行った時に、聖地巡礼よろしく旧社屋の前に立ってみた。もちろん、招かれて行ったわけではなかったので、中には入れなかったが……。

こちらが旧社屋。クパチーノのインフィティループ1という住所地にある伝統ある建物だ。

Img_9369
そして、新社屋はこのインフィニティループ1から、フリーウェイを越えて1kmほど隔てた場所に、完全に新しく造成される。

ちなみに、実はこの2014年にも私は見に行ってみたのだが、前の通りはこんな感じ。

Dsc06689
そして、入り口から見えた内部はこんな感じで、まだ何も始まっていなかった。

Dsc06690
故スティーブ・ジョブズがこの計画を発表したのは2011年6月。彼が亡くなる数カ月前だった。iPhoneでいえば、4の時代。4sが発表される少し前のことだ。

それから、6年。ついにこの新社屋が『Apple Parkとして』完成する。

全敷地面積は約175エーカーとのこと。換算すると、約71万1000平方km、坪にすると約21万5000坪。それでも分かり難ければ東京ドーム15個分。いくら換算しても見当がつかないほど広大な敷地だ。

本社の建物は直径500mほどもある巨大なリング状で4階建てになっており、すべてが巨大な湾曲ガラスで覆われている。

Appleparkphoto1buildingtrees
『ワークスペースと庭園は、チームに刺激を与え、環境に有益なものになるように設計されています。私たちは世界でもっともエネルギー効率の良い建物のひとつを作り上げました。キャンパスは完全に再生エネルギーで稼働します』とティム・クックCEO。

庭園の敷地には従業員のために、2マイル(約3.2km)のウォーキングとランニングのコースがあり、リングの内側の庭園には果樹園、芝生、池があるという。

500万平方フィート(14万坪)のアスファルトとコンクリートの土地を、芝生や9000本以上の乾燥に強い木々に置き換えるとのこと。また屋上には17メガワットの太陽電池を備える。これは世界最大のオンサイト太陽発電施設になるとのこと。また、建物自体も自然の力を上手に生かすようにできており、太陽光を通すガラスパネルと、世界最大の自然換気のシステムにより、1年のうち9カ月は暖房や冷房を必要としない構造になっているという。

Appleparkphoto4buildingcloseup
『スティーブは、カリフォルニアの自然の景観によって刺激を受けインスパイアされていました。それは彼が考えをめぐらせるために好んだ環境でした。Apple Parkは彼の精神を驚くほどよく捉えています』とLaurene Powell Jobs氏は述べています。


もし、彼が生きていれば、この2月24日金曜日に62歳になったはずだ。

アップルは彼の記憶とアップル社と世界への影響力を讃えるために、シアターにスティーブ・ジョブズの名を冠するという。今年後半に完成するという1000人収容のシアターは、庭園の一番高いところに設けられ、庭園全体と本館を見下ろせる丘の上にあるという。シアターへの入り口は金属とカーボンファイバーを組み合わせた直径165フィート(約50m)、高さ20フィート(6m)のガラスシリンダーとなっている。

Appleparkphoto2theater
このイラストの建物(?)がその入り口だとしたら、1000人を収容するというシアターは一体どこにあるのだろう? もしかしたら、この丘の中自体がシアターなのかもしれない。

社屋全体には外部の者は入れないが、このシアターは新製品の発表会などにも使われる模様。いつか取材に行く時が来るといいのだが……。

このシアター以外にも一般ユーザーが訪問できるApple Storeと、カフェも設けられるという。その他にもちろん従業員のオフィスと、セキュリティに守られた研究開発施設、フィットネスセンターなども設けられているという。

こんな環境で働けるアップルの社員のひとたちが本当にうらやましい。

(村上タクタ)


2017年1月 6日 (金)

App Storeが元日に1日で約280億円を売り上げ、最高記録更新

人は日常になってしまったものを『当たり前』と感じて、それ以前の状態がどうだったか、忘れてしまうらしい。

Img_2966
今、考えるとばかげた話だが、その昔、アプリケーションというのは紙箱に入って店頭で売っているものだった。

初代iPhone、そして初代iPod Touchの時代には、アプリはプリインストールされているものだけで、僕らはカレンダー、連絡先、電卓……などのプリインストールだけを見つめて約1年を過ごした。

そして、2008年7月10日。iPhone 3Gの発売とともに世界は変わった。アカウントにクレジットカードがヒモ付けられ、タップしてパスワードを入れるだけでアプリケージョンが買えるようになったのは驚くべきことだった。もちろん、Android携帯も、
Google Playストアもなかった時代の話。世界を変えたのは、iPhoneであり、App Storeだった。

そこからほぼ8年半経った元日。App Stpreは、なんと1日で約2億4000万ドル(約280億円)の売り上げを挙げたとAppleが発表した。これは、これまでの一日の売り上げの最高額だという。

Appleがデベロッパに支払った金額は、2016年の1年間で200億ドル(約2兆3200億円)になるという。これは2015年より40%多い。

この数字にはリリース後わずか4日でダウンロード数4000万以上になった任天堂の『Super Mario Run』のものも含まれているし、また年間で最もダウンロードされたアプリケーションである『Pokémon GO』の貢献度合いも大きい。

App Storeは総計約220万本のアプリケーションを提供しており、この数は昨年に対して、20%も増加している。

8年半前には存在しなかったマーケットが、大きく世界を変え続けているのだ。

(村上タクタ)

2016年12月 5日 (月)

今週! Appleストアで子供向け無料プログラミング教室【Hour of Code】

今、身の回りにあるすべての機械はプログラミングによって動いているのだから、プログラミングの構造は早いうちに学んでおいた方がいい。

12月5〜11日、世界中で『Hour of Code』として、プログラミングに取り組むキャンペーンが開催されており、日本のApple Storeでも1時間の無料子供向けワークショップが開催されている。

Dsc01519
もう空き席はわずかなようだから(ストアによってはすでに席がない……執筆時点12/5 22:00では表参道と心斎橋以外はまだ席がある模様)、急ぎ申し込みたい……という方はとり急ぎ、こちらからどうぞ。11日まで。つまり日曜日までの開催だ。

日本のストアでは、ディズニーと協力しているHour of Codeのサービスが使われるようだ。これは、無料でウェブから使えるので、お子さんに体験させたい方はこちらからどうぞ。

さて、そんなわけで、本日夕方、Apple Store表参道で開催されていたHour of Codeワークショップに取材に行ってきた。クリスマスに彩られた街、表参道でのワークショップはApple Storeの店内の一部を使って行われる。

Dsc01594
ワークショップで使われるのはディズニーのHour of Codeサイトで動作する環境。Scratchのようなブラウザ上で動作するブロックを組み合わせて作るプログラミングだ。

Dsc01530
会場では最初に先生役のスタッフの人から説明がある。サイトには動画もある(字幕がもうちょっと平易な日本語(漢字が少ないとか)だともっといいのだけど……。

Wayfinding_with_code__hour_of_code_
実際、1時間のワークショップでできることは限られているだろうなぁ……と思っていたのですが、なかなかどうして子供たちの吸収力というのはあなどれないものがあります。

Dsc01573
ワークショップのスタッフの方のアドバイスを受けながらも、次々に課題をクリア。

Dsc01580

最初は簡単、簡単と思ってのぞいていた課題も、途中から繰り返しなどが入ってきて、だんだん難しくなります。

Wayfinding_with_code__hour_of_code
最後にはこの続きを家のパソコンやiPadでやる方法を聞いたり……。

Dsc01539
Sphiro BB-8 with フォースバンドのデモンストレーションを見ながら、Sphiroはプログラミングでも動作させられることを聞いたりして……。

Dsc01603

最後にそれぞれ認定証をもらって記念写真。

Dsc01611
というわけで、1時間にしては濃厚なワークショップでした。

たぶん、あっという間に席は埋まってしまうと思いますが、ご興味ある方はお早めに。こちらからお申し込みをどうぞ


flick_twitter+facebook



このチームが作っている本のブログ

  • 【このチームが作っている
    本のブログ】




flick! editors

  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

flickの広告バナー


  • サイドリバー