デジタルガジェットとウェブサービスに関する最新ニュースを、電子雑誌『フリック!デジタル』と連携してお届け! [ Flick! 毎月10日発売 ]

ipad一覧

ipad

2018年6月15日 (金)

Pages、Keynote、Numbersが4.1にアップデート! Apple Pencilでの利用にさらに最適化

アップルのiPad版のiWork製品がバージョン4.1にアップデートされた。

Img_5055
今回のアップデートについては3月のシカゴでの発表で言及されていたもので、編集に融合した録音データの取り扱い、Apple Pencilを使った時の描画モードと、スマート注釈モードの切り替えのボタン化、図形の取り扱いの表現力の向上……などが主な変更点。

Img_5050

サードパーティ製のアプリで重宝されていた、録音機能が追加された。ノートなどを取りながら録音していると、記述と録音が同期しており、知りたい部分をタップすると、録音が再生される。

〈訂正 2018/06/18〉
プレスリリースを誤って解釈しておりました。書類途中に音声は埋め込めますが、並行作業はできませんした。すいません。プレスリリースを誤って解釈しておりました。

Img_5057

右の『オーディオを録音』をタップすると録音できますが、ご覧のようにそのたびに再生ボタンが生成されますが、その間テキストを書く作業はできません。拡大縮小など閲覧はできます。


バージョン4で追加された、スマート注釈は(β)が取れた。普通の描画と、スマート注釈の区別がちょっとつきにくかったが、結局下部にボタンを付けて切り替えるようになった。スマートな解決作ではないかもしれないが、わかりやすい。

Img_5056

利用出来るグラフィックがとても増えたのがありがたい。レポートやプレゼンテーションに説得力を加えることができる。

Img_5046


グラフを角丸にして、その角丸のアールを変化させられるようにもなった。

Img_5054

iPadユーザーの方は、WordやExcel、PowerPointより、Pages、Numbers、Keynoteを使うことが多くなっているのではないかと思うが、アップルがこうやって定期的にアップデートしてくれると、iWorksならではの表現力を活用出来て楽しい。

とりわけ、Apple Pencilでドキュメントに気軽に書き込めるのは、iPadの大きなメリットなので、ぜひみなさん活用いただきたい。

iPad版の主なアップデートは以下の通り。

〈Pages〉Pages

〈Keynote〉

Keynote

〈Numbers〉

Numbers

なお、これに対応して、Mac版のPages、Numbers、Keynoteも、それぞれバージョン、7.1、5.1、8.1にアップデートされた。

App_store

合わせてアップデートして、最新機能を使いこなしたい。

(村上タクタ)

2018年6月11日 (月)

『iPad超仕事術2019』本日発売!

3万7800円(税別)で買えるApple Pencilが使える新しいiPad(第6世代iPad 9.7インチ)の話も入った『iPad超仕事術2019』本日発売です!

Img_0097


Img_5733

第6世代iPad 9.7を中心に、iPadの活用方法をご紹介しています。

注目は、6人に及ぶ、実際にiPadを活用されている方のインタビュー。やっぱり実際に活用されている方のお話は、我々にとっても参考になるし、あたらしい目線を得られます。

Img_6288

TAM'S WORKSさんこと田村梓さんは、Apple Pencilを使って素敵なロゴを書いてそれを消しゴムはんこにしてらっしゃいます。インスタグラムのフォロワーはなんと4万人近い!

その他にも今回特徴的なのが、マンガを描く方にはおなじみ、クリスタことクリップ・スタジオ・ペイントをご紹介していること。細かい機能をはじめて拝見したのですが、いままでマンガ家さんがパソコンとペンタブレットでやってらしゃったことが、ほぼすべてiPadとApple Pencilできます! これはすごい! もっと注目されてしかるべき(マンガクラスタの人はご存じなのでしょうけど、iPadとApple Pencilを持っていて、マンガやイラスト好きな人は入れた方がいいかも)。
Img_6261

その他にも、学校での導入例として聖ドミニコ学園中学高等学校を取材させていただいたり、1/7の時間で従来の一般的な授業と同じ効果を上げることができるという人工知能型教材Qubenaなど、iPadでできることをいろいろ網羅しています。

もちろん、実践的な活用方法、テクニックなども満載。

Img_1938

さらに、周辺機器やアプリなども利用シーンごとにわけてご紹介。

お手持ちのiPadがさらに便利になり、しっかりと活用できるようになる『iPad超活用術2019』本日発売です!

(村上タクタ)


追記:電子版は現在続々ローンチ中。配信元さんによって、出てるところと出てないところがあるみたいです。もし愛用の配信元さんでまだ出てなければ、しばしお待ちを。

2018年6月 5日 (火)

WWDC速報1:テクノストレスを低減する、新世代iOS

新製品はなかったが真にユーザー本位のアップデート

01

アップルの次世代のOSがエンジニア達に向けて公開されるWWDC 18がカリフォルニア州サンノゼのマッケナリーコンベンションセンターで開催された。

その基調講演の取材に招待されたので、その様子をお伝えしよう。iPhone、Mac、iPadなどの開発者が、20万円近い参加費を払って、世界中から集まるイベントだ。約5000人の枠が用意されるが、それでも参加は抽選になってしまう。

例年、いくつかの新製品が発表されるが、今年は新製品はほとなかった(虹色のApple Watchの新色だけだった)が、それでも開発者たちのとっては、非常に興味深いKeynoteとなったようだ。このあと、開発者たちは個別の守秘義務のあるセッションに臨み、一週間に渡って将来のアプリ開発のために必要な情報を得ることができる。

5年前に買ったiPhoneやiPadでも使える

そのWWDC基調講演の様子を我々一般ユーザーレベルで気になることについて2回に分けてお伝えしよう。

まずはiPhone。iPhoneはARKit 2が出て。iPhoneが与えるストレスを抑制する機能が増え、アニ文字の新しいバージョン、ミー文字、そしてGroup FaceTimeで多人数のコミュニケーションが可能になった。

多彩な機能が増えたにもかかわらず、iOS 12はiOS 11と対応機種は同じ。5年前に買ったiPhoneやiPadでも最新のテクノロジーの恩恵を受けることができる。

具体的な機種で言うと、iPhoneは 5s、SE、6……など以降が使える。iPadはAirや、mini 2以降。iPod Touchは第6世代以降が使える。5年前の端末が使えるなんて、かなりユーザー本位だ。

02

単に、利用できるだけでなく部分的には旧OSよりパフォーマンスがアップする部分もあるというからありがたい。

ARが驚異的に進化している!

iPhone、iPadでのAR(仮想現実)体験を実現するARKit2は、より現実を詳細に把握することができるようになった上に、複数人数での共有が実現された。

スーツケースをカメラに写すことで、縦横奥行きのサイズを測ったりすることが可能。これ、宅急便用アプリとか作ると便利そうね。

複数人数でARを共有できるようになったことで、たとえば複数人数での障害物を見ながらのシューティングゲームのようなことが可能になった。

03

iPadでこのゲームを楽しめるかどうかはともかく。将来的には、iOSで動作するApple製のARゴーグルのようなものが搭乗する、そのための布石だと筆者は思っている。

ステージでは、レゴを使ったデモが行われたが。現実のブロックと、仮想現実で追加されたレゴが一体となっていて、ちょっと信じられないほどだった。レゴ好きとしては、このアプリはぜひ試してみたい。買えなかった大きなキットだって、仮想現実なら楽しめるのだ。

04

細かい操作は自動化して、日常を快適に

開発者にとってはSiriを利用できるようになったことが大きなニュースだろう。Siriショートカットという機能により、これまでSiriで実行できなかったようなことをボイスコマンドとして登録できる。

05

さらにSiriショートカットは、複数のアクションを組み合わせることができる。

たとえは『Hey Siri! 家に帰るよ!』

と言うことによって、エアコンの電源を入れ、電灯を付け(このあたりはHome Kit対応の機材が要るので日本では現実的ではないが)、家までの渋滞を含めた時間を調べ、妻に「仕事、終わったよ! ○分後に帰る。愛してる!」というメッセージを送り、自宅へ向けてのルートガイドを起動し、車の中でお気に入りのプレイリストをかける……というようなことが可能になる。

06

この複雑なSiriショートカットはちょっとしたプログラミングのようなものだから、自分で考えるのは手間かもしれないが、きっと『起床時用』『通勤用』『リラックスタイム用』などがネットに公開されるだろうから、それをアレンジして作るといいかもしれない。

我々の生活はあまりにネットに依存していて、iPhoneの操作に手間がかかっているから、手間のかかるアクションはショートカットでこなして、手間を減らしたい。

通知などテクノストレスと上手く付き合う方法

実は、我々の生活に一番影響が大きいのではないかと思えるのが、機能がおやすみモードやSreen Timeという新機能。

07

おやすみモードでは、特定の時間、場所において通知を遮断することができる。この機能、英語ではDo Not Disturbなので、『邪魔をしないで』的ニュアンスがある。つまり、睡眠時や、仕事中、勉強中などに通知をしないようにする設定のこと。

従来より設定が細やかになり、ベッドタイム中は暗くなり通知を表示しないようにもできる。夜中に通知を見てしまったり、朝起きて時計を見ようとしたら山のような通知を見てしまって、朝のさわやかな目覚めを妨げてしまう……というようなことがなくなる。

また、通知はより細やかにハンドリングできるようにな、Siriがあまり活用してないアプリの通知をOFFにするようにサジェストしてくれたり、同じアプリからのたくさんの通知をグループ化して、他の通知を見逃さないようにしてくれたりする。総じて、我々のストレス値は、通知によって上がるので、人生が通知に支配されないようにしようと工夫している。

Screen Timeの機能は我々がどのぐらいの時間をどのアプリに消費しているかを教えてくれる。

客観的に見てみるとFacebookに週10時間を消費しているとか、You Tubeに20時間を消費しているとかは馬鹿馬鹿しいので、自分をコントロールする必要があるだろう。

08

特定のアプリの1日の使用時間の制限を行うこともできる。

また、この機能はファミリーアカウントを設定している場合、親から子供たちのアプリの利用状況を見たり、制限したりが可能になる。これはリモートで設定可能。

子供のiPadは夜8時以降は起動できないようにしたり、You Tubeは1日1時間……などと規制したりできるようになるのだ。

総じて我々の生活がiPhoneの通知やアプリに支配され過ぎないようにと、Apple自体が制限してくれているのが興味深いし、健全だ。

ミー文字は面白そうなので普及して欲しい

最後にもうひとつ。日本ではいまひとつ普及していない感のあるアニ文字とFaceTimeのお話。

アニ文字に、ゴースト、コアラ、タイガー、Tレックスなどの新キャラが登場したとともに、自分の顔を作れる『ミー文字』が登場した。

09
とはいえ、我々にとってはキャラクターがどうもバタ臭いというのが馴染まないポイント。日本人でも自分風の顔を作れるかどうかは、ちょっとiOS 12を実際に使って試してみたいところ。肌の色などはいろいろ配慮はされているのだが……。

10

このあたり、オープンにしていただいて、ジャパニメーション風のキャラが作れたりすると、爆発的に(たぶん日本以外でも)普及すると思うのだが。

もうひとつはGroup FaceTime。

32人までの人数でFaceTime会議ができる。これは、便利そう……。特に話している人の画像が自動的に大きくなるあたり、とても便利そう……。なのだが、iOSの人ばかりの環境はなかなかないからなぁ……。

11


地味だけど、幸福度合いは上がりそう

貴重講演で公開されたiOS新機能の概略はこんな感じ。飛び抜けて驚くような機能はないけれど、通知の整理や抑制、アプリの使い過ぎの抑制、ここに書いた以外にも広告の追跡のブロック、ヘルスケアアプリの情報が漏れないようにする工夫など、『個人情報をビジネスにしない』ということを中心に、我々の『テクノストレス』を提言する機能が多く設けられている。

秋が来れば、我々のストレス値は下がり、もっと快適で健全な生活が送れるようになるかもしれない。

(村上タクタ)

2018年6月 4日 (月)

未来のiPhone、Macが分かるWWDC 18現地レポート!【更新終了】

Img_9463_2

いよいよ、WWDCの基調講演まで、あと8時間というところになってきました。

こちらは深夜ですが、日本は夕方、みなさんお仕事を終えられたあたりでしょうか?

発表会場の回線状況にもよりますが、可能であればTwitter ( @flick_mag )と、こちらで、リアルタイムのレポートをお送りしたいと思います。お楽しみ下さい!


現地情報としては、すぐに買えるようなハードの情報は少ないらしい……とのウワサもありますが、となるとその分OSの発表がデカイのかもしれません。

招待状や会場の3Dっぽいグラフィックからすると、今年もAR/VR系の発表が多いのではないかと思いますが……これは実際に何かを表しているのでしょうか?



【更新終了】

2018年4月 9日 (月)

フリック!5月号Vol.79、今夜0時発売!!!

今夜0時発売のフリック!5号Vol.79の特集は、『iPadで学ぶ、仕事する、実践活用術』です!

Flick_digital_2018_05_200dpi_size_l


3月27日にシカゴで発表された、新型iPadを中心に、アップルがどのように教育に力を入れているかをはじめ、とっても便利になったiPadの活用方法をお伝えします。

_key4


とりわけ、たった3万7800円(税別)で買えるようになったiPadで、Apple Pencilが使えるようになったインパクトは大きいです。快適なApple Pencilの使い心地を、ぜひ楽しんで下さい。

_key2


4月7日にはApple新宿がオープンしたのは既報の通りですが、それに先んじてオープンしている、シカゴのApple Michigan Avenue、サンフランシスコのUnion Square、Apple Park Visitor Centerなどの写真で、新しい『タウンスクエア』型店舗について解説します。

_key

その他、ピークデザインのエブリディスリング、フェンダーのヘッドフォン、バード電子の周辺機器、モーフィーのワイヤレスチャージャーなどのレビューをお届けします。


_key3

また、鞄の中身は豪華2本立て。日経× TECH副編集長、日経ものづくり編集長の山田剛良さん、成蹊大学理工学部システムデザイン学科教授の酒井孝さんにご登場いただいています。

本日深夜0時、フリック!5月号Vol.79発売です。ぜひ、ご覧下さい!

2018年4月 7日 (土)

Apple新宿、オープニングレポート! 2018.4.07

ついに、日本初の『タウンスクエア型』店舗、Apple新宿がオープンしました!

Dsc08447

オープン時にTシャツが配られるとあって、始発あたりから行列が始まっていたそうです。

Dsc08425


オープン、30分前ぐらいに、行列を辿ってみました。


今回は、行列は地下道に誘導されていて、これはグッドアイデアですね。他のお店の迷惑にならない。待ってる間はっちょっとたいくつだと思いますが、今回はiPhoneの契約するとかそういうのではなくてTシャツを配るだけなので、入場が始まったら、案外早く行列は解消したようです。

非公式な某所情報によると10時時点での行列は1000人を越えていたとのこと。

店舗オープン時間が近づいてくると、スタッフのみなさんが出てきて、行列とハイタッチ(地上だけだった?)。新宿のスタッフの方は約160人とのことですが、今日はほぼ全員出勤だそうです。

Dsc08431

Dsc08443



カウントダウンがあって、いよいよオープン! 店内へ!


スタッフの方、すごいハイテンションですね! こういうの楽しいです!

Dsc08476

初のタウンスクエア型店舗というところで、店内の什器も最新のものが使われています。

店舗中央には、大きな6Kディスプレイがあり、その前には木とレザーのキューブ型のイスが置かれる『forum』と呼ばれるスペースがあります。普段はリラックススペースとして、Today at Appleなどのイベントが行われる時にはイベントスペースになります。
Dsc08464

電源兼、盗難防止用のケーブル。

Dsc08463

iPhoneケースの棚はご覧のように展示されており、試すことができ、

Dsc08475

引くと引き出しとなっていて、商品をピックアップすることができます。

Dsc08473

ヘッドフォンもスタッフの方に言うと試用させてくれたりします。ここの引き出しは、店舗スタッフの方が持っているiPhoneのNFCを使ってロック解除できるようになっています。

Dsc08452

奥の丸井店内と繋がる部分のガラスは、可動式で開く。

Dsc08482

ガラスはスライド式でピッタリと壁に収納される。Steve Jobs Theaterの壁を彷彿とさせる。細部まで本当に凝っている。

Dsc08480

Dsc08483

なお、Tシャツの配布は、12時ぐらいに終わった模様。


(村上タクタ)

2018年4月 5日 (木)

Apple Store日本第二期、Apple新宿4月7日オープン事前情報

Img_892101
アップルストア日本第二期展開の先陣


世界24の国と地域に、約500店舗を展開しているアップルストア。

アップルストアの展開が始まる以前は、アップル製品は家電量販店の片隅などに、あまり良くない状態で展示されることの多かったものだ。より良いカタチでユーザーが触れられるようにしようということで2001年にアメリカ国内から、直営の店舗展開が始まった。

日本では2003年のApple Store銀座(現在はApple銀座とStoreを外した名称になっている)を皮切りに、2006年までの3年間に7店舗がオープンしたが、その後2014年に表参道がオープンしたのみで、ほとんど新店舗展開がされていない。

しかし、アップルの発表によると、いよいよ日本での第二期店舗展開が始まるようだ。2018年中に3店舗、そしてその後もさらに継続して複数の新店舗のプロジェクトが進行しているとのこと。

その第二期の店舗展開の皮切りとなるのが、2018年4月7日10時にオープンするApple新宿。

場所は新宿丸井本館の1階。

今、Appleが世界的に展開している新コンセプトを導入した店舗となっている。

37mにわたるガラス製のウォール

Img_897701

Appleが展開する新店舗のコンセプトとは『タウンスクエアになる』というもの。

『街に溶け込み、人の集まるところになる』ということを目的としている。共通するのは屋内外を融合させたデザイン。

Apple新宿の前面も横37m幅のガラスで構成されており、外からは中の様子が見え、中にいても街と接していられる、街に溶け込んだ店舗デザインが特徴だ。

Apple新宿はエントランスのところのガラスが、少し内側に回り込んだデザインとなっている。この部分で、最新の店舗で特徴的な曲面ガラスを使っており、内外の融合を表現している。入り口の上には、ステンレス製のアップルマークがある。
Img_899902

大きなガラス、ステンレス、構成要素を極限までそぎ落とした直線と曲面のみで構成されるデザイン。iPhone Xをはじめとした、商品デザインのコンセプトが、店舗デザインに至るまで徹底されていることがよくわかる。


人々が集うべく作られた、6Kモニターとキューブ状のイスで構成されるForum

Michigan Avenue、Union Squareなどと同様、巨大なビデオウォールが店の中心に据えられている。

Img_898203

6Kのクオリティを持つビデオウォールの前に、キューブ状のウッドとレザーのイスが、ランダムに置かれており、ここを『Forum』と呼ぶ(このイスのレザーは、フェラーリに使われるレザーと同等のものなのだそうだ)。

Forumでは参加無料の Today at Appleというセッションが開かれたり、ライブイベントや、トークイベントが開催される。また、普段は、このスペースで、座って休憩したり、自分のMacやiPhone、iPadなどをAppleのWi-Fiに接続して、利用したりすることもできる。

まさに、街ゆく人が集まる場所を提供するのである。

もちろん、店舗内には数多くのアップル製品が展示されている。

最新デザインの展示スペース

Img_899101

展示されているiPhoneや、iPad、Mac、Apple Watchなどは自由に触れることができ、中にインストールされているアプリなどを使ってみることができる。

思えば、Apple Storeができるまでは、店舗に展示されているパソコンや電話機は動作していなかったり、ベタベタとしてチラシや値札やステッカーに埋め尽くされていたものだ。Appleは、デジタルデバイスを販売する店舗の基準自体を塗り替えてしまったのである。

Img_898902

ヘッドフォンを試してみたり、Apple Watchを試してみたりもできる。他の店舗にはあまり置いていないような、IoTデバイス、Apple製品と相性のよい美しくシンプルなデザインで、使い勝手の良い特別に選ばれた周辺機器が展示されている。

どこにもレジはないように見えるが、カジュアルなロゴ入りTシャツを着た、フレンドリーなストア店員に呼びかければ、彼らの携帯端末で精算してくれて、どこからともなく(テーブルの下に隠されている)袋を出して、購入終了。このスムーズは購入体験は、一度体験してみるべきだ。

Img_900303

新タイプの店舗には、ジーニアスバーに相当するカウンターは設けられていないが、どこのテーブルでも、どのスタッフに話しかけてもジーニアスバーのサポートを受けることができる(とはいえ、ジーニアスバーはウェブから予約していった方がいい https://getsupport.apple.com/?caller=home&PRKEYS=)。

Apple 新宿では、アートやデザイン、音楽、写真、プログラミング、などの参加無料の Today at Appleセッションが毎日開催されている。

初めてApple製品に触る人ならQuick StartやHow Toセッションがためになる。

経験者なら、Music Labs、Sketch Walks、Photo Walksなどを通じてそれぞれのクリエイティブな興味を掘り下げていくこともできる。

また、Swift Playgroundsを使ってコーディングを学んだり、ロボッ
トのプログラミングを学んだりできる。Studio Hoursでは誰もが自分が制作中のプロジェクトを持ち込んでアドバイスを受けたり、 共有スペースを使って作業したりもできる。 子ども向けのKids Hour、教師向けのTeacher Tuesdayというイベントも開催されている。

ぜんぶ、参加は無料だ。

当日、朝は、Tシャツとピンバッチを無料配布

リテール担当シニアVP、アンジェラ・アーレンツは「Appleの日本における歴史は長く、特別なものです。Apple 新宿は私たちが 今後数年の間に日本でオープンするいくつかの新しい店舗の先駆けとなるもの。新宿の躍動的なコミュニティをお迎えし、Appleがお届けする最高なも
のすべてを体験していただくのが本当に待ち切れない」とコメントしているとのこと。

Img_894002

また、4月7日にさきがけて行われたプレス向けのセッションに登場した、シニアマーケットディレクターのデニー・トゥーザは「アメリカ以外の初めてのアップルストアとなった銀座があることからわかる通り、アップルは日本の市場をとても重要だと考えています。新宿というクリエイティビティにあふれた街のひとたちが集まるストアをオープンできることを嬉しく思います」と述べた。

Img_128801

ちなみに、オープン当日の4月7日の午前10時から、ご覧のようなデザインのTシャツと、ピンバッチが無料配布される。当日、この場所でしか手に入らない非常に貴重なものになるだろう。

数量は非公開とのことだが、関係者によると「それなりの数は用意している」とのこと。過去の表参道店などオープン時の状態からすると、午前中ぐらいに行けば手に入るのではないだろうか?(保障はできないが)

今週末は、ぜひ新宿に行って、新しいアップルストアを楽しんでみてただきたい。

Apple新宿
東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館
2018年4月7日オープン予定
https://www.apple.com/jp/retail/shinjuku/

(村上タクタ)

2018年3月28日 (水)

アップル、シカゴでの教育関連発表の真意。日本に欠けてるものがそこに

Photo
『教育』こそ、未来の世界をよくするための唯一の方法だ


2018年3月28日、アメリカ・シカゴの歴史ある私立の高校、Lane Tech College Prep High Schoolで行われた発表会は、非常に重要なものだった。その意味がきちんと伝わるかどうかで、国の将来、我々の子供たちの将来が変わってしまうほど。現場で体験した私はそう思った。

1

テクノロジーを正しく使えるかどうかは、良い未来を迎えるために、非常に大きな意味を持つ。

おそらく太古の世界で、火を使えた部族は、使えなかった部族より良い未来を迎えられたはずだし、馬車に乗り続けた人たちより蒸気機関や内燃機関を利用した人の方が、より豊かな生活を送れるようになったはずだ。

50歳近い筆者が中学生の頃、親世代の人たちにとってコンピュータは『高価なゲーム機』だと思われており、小学生時代にはそろばんを習わされた。当時、そろばんに取り組んでた人と、パソコンでプログラムに取り組んでいた若者と、どちらがより大きな可能性を得られたかは、説明するまでもないだろう。未来は見通し難いが、旧弊なものにこだわるのは賢いスタイルではない。

しかし、親というのはいつの時代も、旧時代の成功体験を子供に受け継がせようとするものだ。多分我々の親はそろばんができることで仕事にありついたのだ。今、多くの保護者のみなさんは、子供がタブレットを使っているよりも、ノートと教科書を広げて勉強している方に、安心感を覚えるのではないかと思う。しかし、それはそろばんにこだわっているのと大差ない。

タブレットを与えられた子供たちを良く観察して欲しい。

彼ら、彼女たちは、知りたいことを瞬時に検索して知り、表計算アプリで高度な演算をこなし、You Tubeの海外映像から海外の言語の発音を学ぶことができる。Google Mapで世界中の地理と距離感を体感し、ドラムのループとベースのループを組み合わせてあっと言う間に音楽を作り上げ、自分だけの映画をタブレットのカメラで撮影して、編集することができるのだ。

ノートと教科書しか持っていない子供と比べると、石器を持っているか鉄器を持っているか、以上の違いがある。

筆者の子供は「それは覚えなくてもいいよ。検索すればいつでも分かることだから。それより、理解することが大事なんだから」と言い放った。グウの音も出なかった。

思い出して欲しい。我々が子供の頃、ポンペイを滅ぼした火山が何だったか知るためには、百科事典を延々とめくるか、図書館に行かねばならなかった。「フィボナッチ数って、なんだっけ?」と思っても、すぐに答えが出なければ放置しておくしかなかった。「squirrel(リス)」の発音が分からなければ、ネイティブ並みの発音ができる英会話の先生を探さねばならないかった。

今なら、どれも瞬時に分かる。子供たちはそんな世界に生きてる。正しい方法で、テクノロジーを与えられた子供たちはそれを使いこなす。あなたの子供が、取り残されたしまってもいいのだろうか?

自分自身がテクノロジーを手にした時に、まずセクシャルな画像を探すためにその力を使ったからと言って(笑)、子供たちからテクノロジーを取り上げるのは、間違っているということをご理解いただけただろうか?

「子供の教育は何より大事だ」とティム・クックは言う。「情熱が世界を変える。子供たちに教育が与えられた時に魔法のようなことが起る。子供たちが世界を変えたいと思い、情熱を持って教育を受けたときに世界は変わる。より良い世界で、みんなが幸せに暮らすためには、子供たちにより良い教育が必要なのだ。そして、テクノロジーが教育を変えると信じている」と。

2
(ちなみに基調講演の冒頭でティム・クックは『この週末に情熱をもってワシントンから世界を変えようとした若者たちがいる』と、銃規制問題に対する学生の意思表明に賛意を表明した。つくづくアップルはトランプ政権とは逆の方向にいる会社だ)

40年間教育に携わってきたアップルの乾坤一擲

今回の発表でアップルは、新しいiPadという道具立てを用意し、アプリケーションを用意し、『クラスルーム』や『スクールワーク』という教えるための道具だてを用意し、『Everyone Can Create』という新たなカリキュラムを用意し、先生方にさまざまな革新的な教え方を提案するApple Teachersプログラムを立ち上げ、Swift Playgroundsというプログラム教育の方法論を磨き上げ、40年間教育に携わってきた、『アップル』という会社の総力を挙げて教育に取り組んでいる。

テクノロジーを使った教育は決して『お金持ちのための方法』ではない。むしろ、テクノロジーは『教養』を民主化するものだ。古い時代には、裕福な家の子供しか手に入れることができなかった特別な知識や教育を、貧しい子供にも、世界のどこの国にいる子供にも手に入れることができるようにする道を開いている。新しいiPadはApple Pencilと一緒に買っても税込4万6384円で手に入れることができる。

Img_8422_4
また、新しいApple School Managerの『共有iPad』の機能を使えば、学校の全校生徒分のiPadがなくても、学校が購入したiPadを複数の生徒で共有することができる。生徒はログインすれば、1分もかからずに、iPadを自分の環境として使うことができるし、そのために必要なiCloudの共有ストレージは、なんと1人200GBをアップルが無償で用意するという。この機能は、経済的に裕福でない地域の公立学校などでiPadを導入するための大きな助けになるはずだ。

4
そればかりか、アクセシビリティの機能により、弱視者や色弱の子供、手に不自由がある子供、会話や耳の機能に不自由のある子供たちにとっても、可能性を大きく広げてくれるデバイスであることも注目したいポイントだ。

もはや、紙とノートで表現していては置き去りになる

では、順番にもう少し詳しく触れていこう。

iPadについては、これまでのiPadは、これほどの機能をこの価格で子供たちに提供できるようになるまでの序章だったのではないかと思えるほど、教育にフィットした性能と価格を持つデバイスだ。

詳しくはこちら(https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/flick-461887/)に書いたが、キーボード操作がテクノロジーに接するための障壁にならず、多彩な表現力を持つApple Pencilによる手書きが可能になり、学びのために非常に有意義なソリューションにあるAR表現が可能なA10 Fusion(最初にiPhone 7に搭載された高性能チップセット)を搭載しているということに意味がある。

手書きとAR。これがものすごく教育にフィットしているということは、アップルの提供している動画を見ればわかるはずだ。

5

Pages、Numbers、Keynoteというアプリに、本格的にApple Pencilでの描画を取り込んだのも意義が大きい。エクセルの表に、マジックでぐるっと囲みの円を入れたり、矢印を入れたりできればどんなに便利だろうと思ったことはないだろうか? iPad用のNumbersとApple Pencilを組み合わせればそれが可能になるのだ。

また、A10 Fusionによって複数のアプリを同時に使う性能も担保されている。

さらに、ARが大きな可能性を広げる。Boulever ARは世界の美術館にある絵画作品が、あたかも目の前の壁にかかっているかのように見せてくれる。壁にiPadを近づければ、あたかも壁の絵に近づいたかのように細かなマチエールまでもが表示される。

6
Free Riversは起伏のある土地を流れる川はどのように流れるかを知ることができるし、ダムなどの治水がどういう影響を与えるかを自分でダムを作ったりして学ぶことができる。

8
FroggipediaはAR空間に精密なカエルを登場させ、骨格だけにしたり、血管だけにしたり、筋肉が見えるようにしたり、卵から成体への変化を連続的に見ることができる。Apple Pencilをメスに見立てて、解剖することだってできるのだ。実際に解剖することも大事だが、気持ち悪さが先に立ったり、命を奪うことに気持ちの大部分を持って行かれるより、知識を得ることに集中できるかもしれない。

7
『クラスルーム』は、教師が生徒のiPadをすべてマネージメントするためのツール。それぞれがどんなアプリケーションで何をやっているかを把握することもできるし、授業中に、他の作業をしないように特定のアプリケーションにロックしたり、iPadでの操作を停止させたりもできる。このアプリはiPadからだけでなく、Macを使う先生も使うことができる。

9

10
また、『スクールワーク』は生徒たちの課題を管理するサービス。授業で提供する練習問題や、教育アプリ中の課題を割り当て、生徒の進み具合を把握することができる。宿題を出すのも、発表させるのも簡単だ。

生徒側からいえば、今、何をすればいいのか『スクールワーク』を見れば一目瞭然。まずパソコンを立ち上げて、生徒に課題を渡すだけで一苦労……という従来のパソコン教育とはまったく違った快適さを実現している。

PDFや書類、ウェブリンク、アプリ内のアクティビティへのリンクを配ったり、お知らせ、リマインダーなどを扱うこともできる。

プログラミング思考と、テクノロジーを使ったクリエイティビティを!

『プログラム教育』について、Swift PlaygroundsとSwiftを利用した『Everyone Can Code』に基づくソリューションが非常に優れていることは以前お伝えした(https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/flick-461548/)。これにもAR機能などが追加され、非常に興味深いことになっているのだが、今回はさらにこのソリューションを他のあらゆるクリエイティビティを育てるために活用する『Everyone Can Create』というソリューションが発表された。

子供と接した教師や親は、誰もがその天才性に驚いたことがあるはずだ。

『Everyone Can Create』はその天性的なクリエイティビティを花開かせるカリキュラム。

11
理科や、算数、社会の勉強のためにClipsやiMovieで動画を作ったり、世界の多くのものを写真に撮り自分だけの図鑑や、発表資料を作ったり、GarageBandで音楽を作ったり(筆者の子供は小学生の頃にガレージバンドで歌謡曲を再現したりしていた)、自由自在な色彩を駆使して絵画表現を行ったりできる。

さらに、それを組み合わせることもできる。絵をムービー上にちりばめ、自作の音楽を背景に、鉱物や、生物、人体の不思議について、自分の子供が研究発表したら、感動しない親がいるだろうか?

12
そういえば、こうやって子供が身近にあるiPadを使ってインタラクティブな研究発表を夏休みの宿題として作り上げたら、iPadを学校に持ってくることを禁止して、プリントアウトで展示させられたという話がある。

ムービーでBGMまで付いた動画を作ったのに、貧弱なプリントアウトで展示させられては、子供のクリエイティビティが育つどころか、『二度とやらない!』という気持ちになってしまうことは想像に難くない。「iPadを壊したり、紛失したり、盗難が起ったらどうしよう?」と思った先生が責任逃れをした結果、子供のクリエイティビティが永遠に失われたわけだ。しかし、哀しいかな、それが日本の多くの小中学校の現実である。

13_2
アップルのこの大きなムーブメントを子供たちに提供しようとする教師たちのために、Apple Teacherというプログラムが、先生たちがiPadをうまく利用して子供たちの能力を引き出す方法を教えてくれる。教え方に関するさまざまなプログラム、アドバイスが用意されている。さらに、Apple Teacher Learning Centerのプログラムを受けることで、バッジを受けて自分の進み具合を確認することもできる。

ニッポンにはリベラルアーツが必要だ

アップルは『クリエイティブの天才』を産み出そうとしている。

知識はエントロピーに逆行して『Wheels for the mind(知恵の車輪——アップルが1980年に提唱していたコンピュータは人間の知恵を大きく効率的にするというコンセプト)』を加速させる。

『明日の教室を作ろうとした』とティム・クックは言う。

13
スティーブ・ジョブズはアップルを『テクノロジーとリベラルアーツの交差点にいる』と言った。ティム・クックはこの言葉をもう一度取り上げた(これは長年のアップルファンにとっては嬉しいポイント。ジョブズの精神は受け継がれているのである)。

テクノロジーとリベラルアーツはどちらも不可欠なのだ。

リベラルアーツとは日本語に簡単に訳せば『一般教養』となり、大学で受けた通り一辺の授業を思い出してしまうが、英語圏で言う『リベラルアーツ』は、もっと広い範囲で、科学、文学、音楽、絵画などの芸術、論理学……などを含んだ表現だ。

昔あったはずの『教養』という概念に近いのではないだろうか?

日本は、もしかしたら不幸な戦争と、高度経済成長の間に『教養』を置き去りにしてきてしまったのかもしれない。あまつさえ、文系の学科は要らないなんて言う政治家がいる貧しさだ。テクノロジーや、経済学、商学を駆使して経済成長を得るだけでは、片輪で走っているようなものだったのだ。

日本にはリベラルアーツが要る。

AIがより完成度を高め、普及していった時に、どの製品が売れるかとか、株式がどう動くかなんてAIの処理に人間はかなわなくなってします。どこにコンビニを出店するか? どの新製品が売れのか? その最適な流通経路はどこなのか? ……AIが大きく世の中を変えるはずだ。

その時に必要な『教養』こそが『リベラルアーツ』なのではないだろうか? スペック(つまりテクノロジー)だけを追うのではないアップル製品の豊かさはそこにある。

フィボナッチ数(一種の数列。たとえば巻き貝の成長の仕方など、自然の中に多く見られ、同時に絵画作品の中などに多く隠されている)を見て、その美しさに気付き、数的な神秘に興奮し、生物学の研究に活かすような人を産み出すためには、真の意味での『教養』が必要なのだ。

子供たちに、iPadを使ってテクノロジーと一緒にリベラルアーツを提供すべきではないだろうか? いや、そうしない限り、日本の将来はなかなか開けないのではないか? とさえ思えてくるのである。

最後にアップルが基調講演の中で紹介した動画を観ていただきたい。『宿題、宿題……いやだよねぇ』というモノローグを背景に、すごく楽しそうな顔をして『Gravity』についての宿題をやっている子供たちに創意工夫、天才性に驚いて欲しい。この天才はあなたの子供にも秘められているのである。



(村上タクタ)

Appleシカゴ発表会速報・『新iPad』

新製品だけにフォーカスすると、安いiPadの性能が上がったという話だけになるので、日本では『物足りない』と評している人もいるかもしれない。

スティーブ・ジョブズが言ったように、Appleは『テクノロジーとリベラルアーツのクロスするところ』い立つ会社で、今回はこの『リベラルアーツ』の部分を非常に重視した発表だった。

テクノロジー的には『安価なiPad』なのだが、リベラルアーツの側面を重視しているからAppleはAppleなわけで、逆に言うと、今の日本の製品や、我々日本人に、あまりにリベラルアーツな側面が足りないのではないだろうか?

Img_8545_3
昔は、『教養』って大事にされていたと思う。でも、今の日本では『技術的に優位に立つこと』『お金を稼ぐこと』だけが勝利条件になってしまっている。

なぜ風が吹くのか。太陽の熱はどうやって地球を暖めるのか? 人はなぜ月を目指したのか? この絵画はなぜ美しいのか? 人の心を打つ音楽はどうやって奏でればいいのか? そんな教養をこそ大事にするう姿勢がAppleにはあり、それをこうやって大胆に打ち出せるところに、この会社の強みがあるのだと思う。逆に言うと、CPUクロックの速さ、画素数の大きさだけを新製品の価値として打ち出していた会社は、いったいどこへ行ってしまっただろう?

CPUのクロックが早いからいい、ストレージが大きいからいいのではない。この『iPad』というタブレットを作ることによって、人の人生がいかに豊かになるか? そこにフォーカスした発表会だったのだ。

というわけで、ともかくまずは発表された唯一の新製品であるiPadについて説明しておこう。

Img_8737

要点は2つ。

ひとつは、Apple Pencilが使えるようになったこと。

いまひとつは、CPUにA10 Fusionが搭載されたこと。これにより重い処理、特にAR関連の処理を行えるようになったこと。

このふたつが、教育市場でiPadを有効に使うために必要だったのだ。

重量、寸法、価格は、従来までの無印iPadと変わらない。

しかし、処理能力の向上はかなりのもので、AR以外のあらゆる処理を軽快にこなせるようになっている。

Img_8416_2

単純にスペックだけを取るなら、iPad Pro 10.5の優位性はSmart Keyboardのみになってしまったのではないかと思えるほどだ。特に、Apple Pencilを使えるようになったのは大きい。そして、KeynoteやPagesなど多くのアプリがApple Pencil対応になったことで、表現力が大きく増した。

パソコンで使えるドキュメントに、手書きで強調線を入れたり、説明図を入れたりしたと思ったことはないだろうか? 従来ならレイアウトソフトや、IllustratorやPhotoshopが必要だったそんな作業を、Apple Pencil 1本でこなすことができるようになったのだ。

Img_8422_3

Img_8424

スペック的には、A10 Fusionチップ搭載の他、9.7インチのRetinaディスプレイ、Touch ID、800万画素カメラ、ジャイロ、加速度計……など、必要なものは一通り揃っている。

新たにいろいろと登場した教育関連のARアプリを使いこなすのに、このパフォーマンスは非常に重要だ。

Img_8640

Img_8580

Img_8596

Flogpediaは、カエルについて詳しく知るためのアプリ。Apple Pencilで解剖することだってできる。ARグラフィックスで、カエルの構造についても学べる。カエルを死に追いやらなくてもカエルの解剖を擬似体験できる。

Img_8620


この新しいiPad、アメリカでは329ドルで提供される。

Img_8445_3

32GBが3万7800円(税別)。32GBのセルラーモデルが5万2800円(税別)。128GBが4万8800円(税別)。128GBのセルラーモデルが6万3800円(税別)。Apple Pencil は1万800円(税別)の別売り。

アカデミック価格はiPadを3万5800円(税別)、Apple Pencilは9800円(税別)。合計の税込価格は4万6384円。

このリーズナブルなiPad用に、Logicoolから児童用の安価なキーボードケースも発売される。

Img_8458_3


また、クレヨンという安価なスタイラスも。筆圧筆圧検知はないようだが、子供にも使いやすそうな価格と仕様。

Img_8459_3


この性能と価格なら、子供に買い与えるにもいいし、実は大人が買うにしても、iPad Proに対してかなり安価なので、多くの人にはこれで十分。

ただし、液晶の指紋のつきやすさや、画面の美しさなどは、やはりiPad Proの方が圧倒的に良いので、クオリティに拘る大人なら、iPad Proがいいという声も十分にあり得る。それとはまた違う位置づけのデバイスなのだ。

子供たちが、写真を撮り、ドキュメントを作って、動画を編集し、ARで学び、手書きで書き込めるデバイス。それが、Apple Pencilを含めても5万円せずに買えるというところに、このiPadの価値がある。

(村上タクタ)

2018年3月27日 (火)

シカゴApple発表会速報! #AppleEvent

Twitter @flick_mag でレポートしますが、余裕があれば、補足を入れつつここに、貼っておきますね。

Dyviereu8amtuut


前日にシカゴに到着して、シカゴの街を散策して最新型のApple StoreであるMichigan Avenueを視察したりしました。このあたりはまた、後日レポートしますね。


そして、今、当日の朝です。日本は夜ですよね。


会場のようすが分からないので、どのぐらいのレンズを持って行くのかとか、毎回悩みます。長い、明るいレンズがあった方がいいのですが、あまりいろいろ持って行くと重いし……。

Img_7209

Img_8403

Img_8402_2

Img_8404

↑↑ごめんなさい、これ、『付属』はデマですね。同時通訳の人がそう言ったように思ったのだけど、私も間違いかも。英語では『対応』というようなニュアンスだったようです。 ともあれ、Apple Pencilは別売りです。

Img_8414_2

Img_8416

Img_8418_2

Img_8422_2

Img_8428

Img_8432_2

Img_8435

Img_8441_2

Img_8442

Img_8445_2


日本円では、32GBが3万7800円(税別)。32GBのセルラーモデルが5万2800円(税別)。Apple Pencilは1万800円(税別)の別売り。アカデミック価格はiPadを3万5800円(税別)、Apple Pencilは9800円(税別)。合計の税込価格は4万6384円。

Img_8449_2

Img_8454_2

Img_8451

Img_8458_2

Img_8459_2

Img_8463_2

Img_8495

Img_8519

Img_8524_2

Img_8528_2

Img_8536

Img_8534_2

Img_8542

Img_8545_2

Img_8566




【更新終了】

(村上タクタ)






flick_twitter+facebook



このチームが作っている本のブログ

  • 【このチームが作っている
    本のブログ】




flick! editors

  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

flickの広告バナー


  • サイドリバー