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2017年11月15日 (水)

世の中を変えるかもしれないエネルギー技術を秘めたMATRIX PowerWatch

『電源はあなた?』というキャッチフレーズのついた、非公開の発表会が都内某所のビルの上で行われた。

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『MATRIX』という名前からして、もしかして、僕らはネバネバした液に包まれて、繭のようなカプセルの中でエネルギー源にされてしまうディストピア的な新製品なのか……と思ったら、そうではないらしい(当たり前です)。

やっぱり語源はマトリックスの世界が人体からエネルギーを得ていたことに由来するらしいが、同社が開発しているのはゼーベック効果を利用した『温度差』で発電するデバイス。温度差さえあればエネルギーを産み出すことができるが、この第一弾のPowerWatchでは周囲の温度と、時計が触れている腕との温度差で発電して、動作するという。

ちなみにここで発電できるのは、最大(たとえば、寒い日にユーザーが走るとかして温度差を高めれば)で0.5mWぐらいなので、消費電力の少ない液晶(シャープ製らしい)など、省電力パーツを組み合わせて作られている。

ちなみに、下の写真でいえば、人体が32度、時計のケースの温度が30度となっており、そのわずかな温度差を使って発電しているのだそうだ。

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時計機能はもちろんのこと、ストップウォッチ、消費カロリーや活動量、睡眠の計測が可能。また上位モデルのPowerWatch Xはスマホの通知も受け取れることのこと。

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熱をエネルギー源とする時計だけに、カロリー(熱量)の計測については、従来のウェアラブルデバイスやスマートウォッチよりかなり正確とのこと。また、それらのデータは当然のことながらiOSデバイスやAndroidなどのスマホでも参照できる。

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このMATRIX PowerWatchは、クラウドファンディングのIndiegogoで164万ドル(約1億8600万円)ものバックを集めたという。現在はまだバックオーダーをこなしている途中とのことだが、50m防水で、フチがシルバーのタイプが169ドル、黒が199ドル、そして200m防水で、通知機能がついたPowerWatch Xが249ドルだという。

今回取材に対応してくれたのは創業者のふたり現在CEOのアクラム(中央・Akram Boukai, PhD)さん、CTOのダグラス(左・Douglas Tham, PhD)さんと、日本びいきの広報のニコルさん。

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興味深いのは、彼らがフォーカスしているのは、時計ではなく、このゼーベック効果を活かした発電の活用であるというところだろう。

たとえば、人体全体の熱を活用すると100W、懸命に走ったりすると1000Wぐらいのエネルギーが得られるらしい。アンダーウェアのような構造で、身体の多くの部分から発電すれば、充電しなくてもいいスマホやさまざまなウェアラブルデバイスも作れるかもしれない。熱量の多くは頭部から発生するということなので、ヘッドフォン、VRゴーグル、などにも使えるかもしれない。給電が不要になるという意味では、体内に埋め込む(と温度差は得難いのかもしれないが)ペースメーカーとかにも向いているかもしれない。

もっとマクロで見ると、熱を発するあらゆるところに使えるわけで、これまで無駄に大気中に放出していた、内燃機関の熱なども余すところなくエネルギーにできる。ここからエネルギーを引き出せれば、地球温暖化に対する効率化としても意味が大きいだろう。

また、このゼーベック効果は逆方向にも使える……つまり、電力をかけると熱の差を発生するのだそうで、この素材を応用した建材ができれば、電気をかけると冷える壁……というようなものも実現可能らしい。ソーラーパネルと一緒に使えば、日中はソーラーパネルの電力をゼーベック効果に使い室内を冷却し、夜は逆に暖を取りながら発電する……ということもできそうだ。

時計としてももちろん興味深いのだが、世界のエネルギー事情を変えるテクノロジーの最初の一歩としても注目すべきデバイスだ。



(村上タクタ)

2017年11月14日 (火)

重ガジェットマニア向け、新スタンダードモバイルバッテリー『cheero Power Elite 20100mAh』

久々にデカイの来ました。『cheero Power Elite 20100mAh』。



しかも、ポートはUSB-CとUSB-Aを一口ずつ。

我々アップル好きの使うデバイスは、徐々にUSB-CとLightning中心に入れ変わっていくはずなので、こういう方向性で良いはず。

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cheeroのPP3の20100mAhは横に広かったが、今回は3本ずつのセルを2段に楯に繋いだような形状。触った感じ、金属製っぽい感じ。アルミ製ですね。多分。表面はアルマイトっぽい。

3.7Vの20100mAhで、72.36Whなので、飛行機の機内持ち込みでも個数制限には引っ掛からない(航空会社にもよるがJAL、ANAは160〜100Whは2個まで)。

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手に持つとこんな感じ。細長くなったので収まりはいい。ついでに、ひらPminiに入れるとこんな感じ。やはり収まりがいい。

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ちなみに、手前はツインテール10050mAh。つまり、ツインテールの中身を2個縦に繋いだような内容物なワケだ。というわけで、おそらく3350mAhの18650セル×6本。PP3とは異なり国内製セルではなくて中国製らしい。

重さは公称380gだが、計ってみると400gだった。満充電だったからかも(冗談です)。それほど厳密な秤ではないので、誤差かも。

約400gというと、今どきのスマホ2個分ぐらい。重いと言えば重いが、ガジェットマニアとしては耐えられないほどではない。

ポートがUSB-CとUSB-Aを一口ずつというのもいい。これを気に、ケーブルをUSB-C中心に切り替えて行くってのいうもいいかもしれない(念のためにいろいろ持ち歩くのだろうが)。

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ちょっと注意しなければならないのは、充電ポートがこれまでの多くのバッテリーと違ってUSB-Cの出力ポートを兼ねている点だ。シンプルな方が美しいという意味では、これは美しい。

ただ、充電するためには手元の充電器と繋げるUSB-Cケーブルが必要。こうやって、徐々に機材をUSB-C側に入れ替えていきたい。

ちなみに、MacBook用のUSB-C 29W充電器を使ったら速く充電できるかと思って試してみたが、計測値で4.91V、2.11Aで、iPad Pro用の12W USB-A充電器からの4.87V、2.12Aとほぼ同じという結果だった。いずれにせよ10時間ぐらいかかりそうだ(試してないけど)。

さて、iPhone XにUSB-Aポートから充電してみた。ちなみにサイズ感はこんな感じで、手の大きい私てもこの2つを束ねて持つのはちょっと不安な感じだった(十分持てるけど、万全っていう感じじゃない)。

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流れる電流量を計測すると、5.08V、0.68Aと一般的なモバイルバッテリーからの電源供給とあまり変わらない感じだった。充電速度は早くはない。とはいえ、容量的には計算上iPhone XやiPhone 8 Plusを5回以上余裕を持って充電できるスペック。iPhone 8なら8回近く充電できる。人里離れたところに1週間ほどキャンプに行くとか、家族みんなのiPhoneを充電するとかいうような使い方だって大丈夫だ。

※cheeroさんから、iPhone側が満タン近くなので、電流量が小さいのではないかとご指摘いただいた。また、iPhoneの電池を減らして試してみたいが、とりあえずcheeroさんでは『残電量約40%のiPhoneⅩにUSB-A出力口から接続したところ5V/1.3Aの出力』が確認できているとのこと。ごもっとも。失礼しました。


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続いて、USB-Cということで気になるところの、MacBook Proへの電源供給について試してみた。

答えとしては、『可能。ただし15Wぐらい』という感じだった。つまり、使いながらMacBook Proを充電するのは難しいが、給電するのは可能というぐらいの感じ。

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おそらくMacBookならもっと効果的に充電できるということになる。MacBook Pro 15インチについては今手元にないのでよくわからない。

ともあれ、72.36Whという容量はMacBook Pro 13インチの内蔵バッテリーとほぼ同じなので、バッテリー持続時間(公称10時間)は、このバッテリーを接続することでほぼ倍になるだろう。

日常的にある話ではないが、ヨーロッパ便の飛行機の電源のない席で仕事をし続けるとか、終日続くカンファレンスの電源のない席でMacBook Proを使い続けるとか、そういうニーズある人にとってもは必携のバッテリーとなるだろう。






※電流量、電圧に関しては、取材時に計測値。計測誤差もありますし、iPhone やMac側でいろいろと制御される(満充電が近くなると電流量を減らすとか)ので、すべての条件で当てはまる数値ではありません。


(村上タクタ)

2017年11月13日 (月)

新たなるスタメン登場の予感。cheeroツインテール1万50mAh。

ずーっと、cheeroのPP3を4番バッターに使ってるのですが、久々にその座を脅かしそうなバッテリーが登場した。それがcheeroツインテール10050mAhだ。価格は定価4980円(Amazonでは3380円/初回限定2980円。楽天&Yahoo!では3480円/初回限定3080円)。



ツインテールといっても初音ミクも帰ってきたウルトラマンも関係ない。ご覧のように、バッテリーの両側からコネクターが引き出せるようになっているのだ。

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引き出せるコネクターは、Lightningとmicro USB。その他に、通常通りUSB-Aのコネクターも設けられているので、USC-Cが要るとか、逆にLightningを2個充電したというような時にはそちらから引き出せばいい。

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充電はmicroUSBで、する。その他、LEDライトとしても付かせる。

本体はアルミっぽい。ひんやりとしてて、丈夫そう(傷は付くかもしれないが)。

ちょっと気になるとすれば、コネクターを含めての商品なので、コネクターが断線したら、バッテリー自体のデバイスとしての価値がなくなるのが心配……だが、まぁ、そんなことを心配してもはじまらないか。とりあえず、試用してみて、そのあたりの耐久性はレポートする。

1万mAhあるのにコンパクト。ケーブル収納時はシンプル。っていうのがいい。10050mAhってことは、3350mAhのリチウムイオンのセルを3セルだと思われる。

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早速出張に持って行ったが、コンパクトかつシンプルなので、一応ケーブルを持ってるとしても、別の用途に使える、もしくは収納したままにしておけるので便利。

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ついでに、もうひとつcheeroの商品をご紹介しよう。このデバイスとセットで持ち歩けばすべて事足りそうケーブルも発売されている。こ

商品名はcheero 3-in-1 USB Cable(Fabric braided)

価格は参考小売価格が1900円(Amazonでは1650円/初回限定1230円。楽天&Yahoo!では1750円/初回限定1330円)。

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ポートはメインがmicro USBで、LightningとUSB-Cのアダプターが付く。

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けっこうしっかりした作りで、断線などの心配は少なそうだ。高耐久ナイロンファブリックを巻いてあり1万回の折り曲げ試験、50kg以上の引っ張り強度試験に合格しており、cheero比で約10倍の強度を確保しているという。

普段はツインテールでまかない。ポケットにバッテリーを入れながらiPhoneは使いたいという時にも便利に使えそう。



ちなみに最大電圧は12V、電流量は2.4Aで、クアルコムのクイックチャージには対応しているがPDには非対応とのこと。データの転送速度はUSB 2.0準拠なので480Mbpsとなっている。

(村上タクタ)

2017年11月12日 (日)

カジュアルに使えるケースはXになってもAndMesh。初回限定1000円(税込)

うう……。実はiPhone Xの発売前にお預かりしていたのに、iPhone X発売以来の怒濤のニュースラッシュで、紹介しそびれていました……ごめんなさい後藤さん、佐藤さん(読者の方には誰? という話ですが)。

フリック!は小世帯なので、ニュースが多いとパフォーマンスが追いつきませぬ。申し訳ない。

というわけで、iPhone X用のAndMesh出ました。AndMeshだけど穴のないBasic Caseというタイプですね。穴のあるタイプは国産のエラストマーですけど、Basic Caseは薄くて固いポリカーボネート。でも、表面がしっとりとした不思議な触り心地に仕上がってます。

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メッシュタイプの安定した触り心地もいいけど、Basic Caseも、ポリカーボネートとは思えない肌触りが心地よいっす。新しいiPhone Xを買っての、最初の1枚のケースにお勧めです。

iPhone Xを入れるとこんな感じ。

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赤の裏側はこんな感じ。

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サンプルとして、レッド、ブラック、ミッドナイトブルーをサンプルとしてお送りいただきましたが、iPhone Xのシャープなデザインを見せるのにはマットクリアとかがいいのではないかと個人的には思って、Amazonで買ってみました。届いたらまた写真を掲載しますね。

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従来から、AndMeshのエラストマータイプは日本製に拘ってらっしゃいましたが、Basic Caseはポリカーボネートなので中国製でコストを抑えて安価で提供されている模様。

いずれにしてもAndMeshさんならクオリティに妥協はないでしょうから、安いほうが助かります。

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カラーバリエーションは10色。今回はちょっと地味目のペールな感じが多いですね。DAQさんはファッションのお仕事もされているので、このあたり今年の流行色なのかもしれません。

Andmesh_iphone_x__basic_case__andme

価格は1980円(税別)。ブラックとマットクリアは初回限定1000円(税込)とのことなので、黒やマットクリアがほしい方はお早めに。安く買えます。記事書くのが遅れちゃったので、心配しましたが、執筆時点では、まだ1000円で売ってるようです。












2017年11月10日 (金)

フリック!2017年12月号Vol.74 サブスクション特集、本日発売です!

本日、11月10日、フリック!12月号Vol.74『組み合わせると超便利、月額課金ウェブサービス』配信開始です。



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緊急特集として、iPhone Xのレビューを。ウェブメディアにはかないませんが、紙の雑誌にはまだ出てないでしょうし、その中間タイミングの電子書籍ならではの記事になっていると思います。
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特集はサブスクリプションについて。みなさんは、サブスクリプションに月額いくら払っているか把握していますか? 月額課金って、積もり積もるとけっこうな金額になります。メリットとデメリットを見極めて、効率的に課金しましょう。
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というわけで、我々の周りのユーザー8人の、サブスクリプション状態を確認してみました。元々はEvernote、Dropbox派が多かったんですが、今はそれにiCloud、Googleドライブ、OneDriveが加わって、さらにAdobe CCやhuluなどの動画系も合わさって、けっこうな金額を払ってる人が多いです。これ、1年、10年というスパンで考えると、どのぐらいになるかっていう話ですよね。

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第2特集は、iPhone 8/8 Plusの全バラ。これ、フリック!創刊して以来、iPhone 4sの時からずーっとやってますが、バラしてみると、毎年変化の多さに気がつきます。

5の時は、切削加工と、周囲のアンテナの絶縁、裏側のガラス窓の構造が面白かったし、6sの時はその形状のリファイン、6sはセミ防水構造的な感じになって、7では防水構造が完成。で、こんどの8は、実は5以来の大変革で、アルミは外周だけになっていて、裏側にステンレスのバックプレートがあり、Qiのコイルがあり、その上にガラスが張ってあると。それを実現するために、いろいろ新規の構造が入っていて、これまた面白いです。

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ぜひ、ご覧になってみて下さい。

その他、Google Home や、Windows 10秋アップデート、Adobe CCのニューバージョンなどをご紹介しております。新製品は、Galaxy Note 8やTREKZ AIR、TUNEWEARのネコ目バッテリー、Sphero mini、BoseとSonyの完全ワイヤレスイヤフォン、TrackRなどをご紹介。盛り沢山です。

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というわけで、フリック!12月号Vol.74『組み合わせると超便利、月額課金ウェブサービス』ぜひお楽しみ下さい。



(村上タクタ)



2017年11月 7日 (火)

唐突ですが……ビジネス特化型SNS、LinkedInのアカウントを作っておいた方がいい

みなさん、LinkedIn(https://www.linkedin.com/)のアカウントはお持ちだろうか?

お持ちでないなら、早めに作っておいた方がいい。もし、以前作ったきりプロフィールを更新してないなら、更新して最新のものにアップデートしておいた方がいいだろう。

Linkedin
LinkedInは、2003年にスタートしたビジネス特化型SNS。日本では、転職用SNSのように思われて、会社員の人はちょっと登録しにくい雰囲気もなくはないが、本来はビジネスコミュニケーションのためのツールで、かならずしも転職ツールではない。

終身雇用的な働き方が終わりを告げ、通りのいい会社の名前があれば安穏としていても仕事が来るような時代は終わった。会社名で仕事をオーダーするのではなく、○○さんがいあるから仕事を頼む……というような属人化の傾向はこれからますます強くなる。会社員だって、個人としてエンパワーしていかないと、仕事のできない人になってしまう。

思えば7〜8年前、TwitterやFacebookなどのSNSが日本に入ってきた時、「基本実名制のFacebookは普及しない」なんてことが言われたが、いまやかなり普及して、仕事の場面でもFacebookのメッセンジャーが活用されるシーンは多々ある(業種によっては一般的ではないかもしれないが、我々の仕事ではかなりその傾向が強い)。ただ、やはり基本的にはプライベートツールであるFacebookとは違って、ビジネス上の情報を発信することに徹したLinkedInの方が、公私混同の恐れがなくて便利な側面もある。

以前、アメリカに取材に行った時(http://blog.sideriver.com/flick/2014/05/5-e3e8.html)、お会いした人の記事を書く時にLinkedInで検索すると、その人の正確な履歴や何を得意としているか……などが、すべて分かってとっても便利だった記憶がある。

さて、なぜ突然、こんなことを言い出すかというと、Yahoo!のCMO(チーフ・モバイル・オフィサー)だった村上臣さんが、Yahoo!を辞めてLinkedInの日本代表に就任したからだ。村上臣さんは、2012年のYahoo!の大改革の時に、弱冠36歳の執行役員として、モバイル対応が少し立ち遅れたYahoo!に大きな変革をもたらした方。Yahoo!ハッカソンなどでも旗振り役として活躍されたし、LODGEの責任者でもあった方。

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しばらく前に「Yahoo!でやるべきことはやったので、離れます」という発信はされていたので、その去就は気になっていたのだが、LinekedInとは予想してなかった!

たしかに、考えてみれば、ビジネスSNSの必要性はあるし、Eightが同様の方向性を目指しているがまだ定番とはなっていないし、ワールドワイドでは4億人が使っていて日本が乗り遅れているだけだし、LikedIn自体はMicrosoftに買収されていて資本と基盤はあるから、これはすごく可能性のあるビジネスだ。

とりあえず、LinkedIn、まだの人はアカウントを作った方がいいですし、放置状態の人はプロフィールメンテナンスした方がいいですよ。

(村上タクタ)



2017年11月 1日 (水)

ホームボタンがなくなったiPhone X、使い心地は?【動画アリ】

ついになくなったiPhoneの象徴


iPhone Xはボディ前面全体を覆う、大きなディスプレイが使われている。そのため、従来からiPhoneの象徴のように存在していたホームボタンがなくなっている。

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「困ったら、ホームボタンを押せばいいから」と、初心者の人に教える時には言ったものだが、その初心者の心の拠り所がなくなってしまったのだ。

試しに、Safariを開いた状態にして、妻に渡して『ホーム顔面に戻してみて』と言ったら、3分ぐらい悪戦苦闘してもホーム画面に戻せなかった。

答えは「画面下からフリックアップする」である。

動画で見れば一目瞭然。

覚えておきたい、いろいろな基本動作


下からすり上げるようにするとホーム画面になる。


ホーム画面からだとタスク切り替えになるが、その場合はすり上げて少し待つ必要がある。


2枚目以降のホーム画面では、フリックアップすると「ぴゅん!」と1枚目のホーム画面に戻る。

コントロールパネルは従来とは逆に右上から


逆にコントロールパネルは、画面上部右のバッテリーや電波状況のアイコンが出ているところから引き下ろすと出てくる。


コントロールパネルについては、従来のiPhoneと逆になるから注意が必要だ。


タスクの終了もタスクの切り替え画面で、タスクを長押しすると消去ボタンが出てくるので、それで消すのが基本になる。消去ボタンが出ている時には、従来通り上にフリックアップでも消すことができる。

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どんな時でも頼りにしていたホームボタンがなくなってしまったのは非常に心もとないが、どうやら新しいインターフェイスはこちらのようだ。


『慣れるか?』といえば慣れそうな気もするが、初心者にとってはホームボタンの分かりやすさには敵わなわなそうだ。反面iPhone Xを使う人はベテランなのだから、そんな心配は無用ではないかとも思う。

支払いの時はサイドボタンダブルクリック、画面キャプチャーはサイドボタンとボリュームの+……と、インターフェイスが変わった部分については戸惑いがないかといえば、ウソになる。

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しかし、画面が広くなるだけではなく可動部分がなければ、故障も減るし、防水性における問題もなくなる。Touch IDより、Face IDの方が個人を特定する能力は高く『なりすまし』は難しいので、セキュリティ性能も上がっていることになる。

使いはじめて24時間が経ったが、まだ指はホームボタンを探している。だが、そのうち慣れそうな気配。どのぐらいで慣れるのか、またご報告したい。

(村上タクタ)

11月3日に備えよう、iPhone X箱開けと初期設定

アップル製品の箱を開けるのは何度やっても楽しい


美しく梱包されたアップル製品の箱を開けるのはとっても楽しい。何度やってもワクワクする。従来品とだいぶ様子の違うiPhone Xの箱開け&初期設定レポートをお届けしよう。

要約すると、箱開けは従来通り。初期設定はいろいろと複雑になってきた手順を簡便にする工夫がされている。

iPhoneからの移行であれば、下準備はこちら(https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/flick-447822/)を参照のこと。要は、Apple PayとLINEとApple Watchの人は、前の端末で準備しておこうということですね。あとは、もちろん、iTunesかiCloudにバックアップを取っておきましょう。

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さて、取り出したりまするはiPhone Xの新品の箱。相変わらず、角ののりしろ部分などがない美しい箱で、本体部分は微妙なエンボス、周囲の金属部分と『iPhone』の部分にはメタリックを使った凝りに凝った箱だ。

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内容物はご覧の通り。以前プラスチック製だったヘッドフォンケースは、最近は簡略化されて紙になっている。ヘッドフォンの下にLightningケーブルがあるので、忘れないように。ホームボタンがなくなったあたりの扱い方を書いた簡単なマニュアル(といっても3つ折りぐらいだが)も入っている。

電源を入れると、こういう説明が出てくる。


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写真やアプリなどのコンテンツはバックアップから復元するしかないのだが、言語などの簡単な基本設定を近くにある端末からコピーする『クイックスタート』という方法が用意されている。

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Apple Watchのような3次元バーコードを読み込んで、通信を確立する。従来ポチポチと設定していた項目を一気に読み込むことができる。

新しい設定項目、face ID。まずは顔を認識させねばならない。

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指示に従って、顔をiPhoneに向けて、グリングリン回す。

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動画でお見せするとこんな感じ。

3万もの赤外線ドットが照射され、それで把握された立体構造をディープラーニングで解析し、顔の形状を取得する。その情報はローカルに残され。iPhoneから外に出ることはない。

髪形が変わろうが、メガネをかけていようと、認識できて、他の人が認識できる可能性は、Touch IDより低い。

設定が終了すると、ホームボタンがなくなったことによって、若干変わった部分の扱い方についてチュートリアルが表示される。

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これで箱開けと初期設定を終了。さぁ、iPhone Xを満喫しよう!

(村上タクタ)

『iPhone Xにして良かった!』——ファーストインプレッション

『iPhone Xにして良かった!』そう叫びたくなる

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10月27日16時01分予約受付開始、11月3日発売のiPhone X。受付開始数分で1カ月待ちとなってしまったこの最新のiPhone Xを、ひと足先に借り受けることができたので、その感触をお届けしよう。

今年はiPhone 8/8 Plusと同時にiPhone Xが発表されたので、どちらを購入しようか迷った人も多かったに違いない。

iPhone Xは256GBにして、アップルケアを追加すると、税込16万4808円という高価なスマートフォン。さらに、初期生産数も限られているということで、入手が困難。製品として安定しているであろうiPhone 8/8 Plusと迷った人も多かったに違いない。

しかし、万難を排してiPhone Xを予約したあなたの決断は間違っていなかった。実際に手にしてみると、想像していたよりもiPhone Xは未来を感じさせてくれる極めて完成度の高いスマートフォンだ。従来のiPhoneでiOS 11を使っていると、少し戸惑うような部分があったが、あのインターフェイスはむしろこのiPhone Xを念頭に置いて作られていたのだなと、納得する。

入手初日のファーストインプレッションとして、iPhone Xの美点を要約してお届けしよう。ポイントは以下の4点。

1.小さくて大きいサイズ
2.美しいディスプレイ
3.Face IDの認証の速さとTrue Depthカメラ
4.アウトカメラの優秀さ


小さくて大きいiPhone X

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手に持つと、その小ささに驚いた。

筆者は、9月12日にカリフォルニアApple Parkの発表会で、一度iPhone Xを手にしているのだが、やはり発表会場で押し合いへし合いしながら、触れるのと、落ち着いて自分のデスクで触るのとでは感触が違う。

iPhone Xは小さかった。サイズ感としては、iPhone 6/7/8とほぼ同等。ボディ素材がステンレスだからか、密度感が高くて少し重く感じる。

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iPhone 8(左)、iPhone 8 Plus(右)と並べるとご覧の通り。サイズ感としは、iPhone 8に近い。手の中に収まっていても、ポケットに入れてもそう感じる。

ただ、画面を見た途端にその感触は覆される。むしろPlusに近い感じにあるのだ。

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ピクセル数を見てもだいたい想像がつくのだが、画面はPlusより縦長で幅は狭い。画面キャプチャーを撮るとその状態に驚くが、縦横比は2:1以上なのだ。


ガラス表面にとても近い画面

画面がエッジに迫る様もこれまで以上。

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OLEDの画面の表示部分の周囲は内側に曲げられているとのこと。そこまでにして、ギリギリまで画面を追い込んでいるのだ。

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私の稚拙な写真ではちょっと表現されていないと思うが、この画面を見ているだけで、iPhone Xを選らんで良かった! と思えるに違いない。

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OLEDという特殊な感じはしない。従来のiPhoneの画面品質の延長線上で、さらに美しく高精細になったといえる。液晶と異なり、黒の部分は発光していないので非常に黒が絞まっており、さらに発色が良い。

従来モデルで1300:1だったコントラスト比は、なんと100万:1に向上している。

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AR表現に向いた形状


画面以外の部分が少ないので、AR表現にとても向いている。

3Dキャラクターが暴れ回るゲームをしてみると、あたかもそこにそのキャラクターがいるかのようだ。

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パズルゲームをしても、楽しい。

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これがiOS11のARキットの成果であり、A11 Bionicの威力である。机の上面を把握して、そこに瞬時にレンダリングして映し出して見せるのだが、本当に驚くべきことだ。

顔認証のFaceIDは使っていることを感じさせないほど


画面上部に設けられたFace IDの認証スピードも驚くほど。従来のiPhoneは、ホームボタンを押して指紋認証せねばならなかったが、iPhone Xは使おうと思って画面を見たらもう認証が終わっている。

ちなみに、Face IDは5回認証を失敗したらパスコードが必要なモードになる。つまり、他の人が5回のぞき込んだら、Face IDだけではロックは解除できなくなる。パスコードの頻度もそれなりにありそうだ。

また、このFace IDのためのTrue Depthカメラがさまざまな機能を実現してくれる。Animojiもそうだし、まだローンチされていないが、Apple Parkの発表会ではCLIPSや、SnapChatでも顔の位置と形状を把握して顔にピッタリとフィットしたマスクを描画する……というようなユニークな機能を実現していた。寝起きの時や、女性で化粧をしていなくて顔を画面に表示できないような時には、画面描画上でマスクをする……ということも一般的になりそうだ。

また、インカメラでポートレートモードを使えるのも便利。そもそも最近ポートレートは自撮りであることも多いしね。背景ぼボカしたり、ライティングを変えたり、自由自在だ。

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外側のカメラの進化も著しい


大きいのは、望遠側のレンズがF2.8からF2.4へと大幅に明るくなり、手ブレ補正装備となったこと。

そもそも、望遠側の方がブレやすいのだからこの改良はありがたい。さらにポートレートモードは望遠側のレンズを使うので、暗いところでポートレートモードを使える可能性も大幅に広がった。

あいにく、iPhone Xを受け取ってから、まだ昼間の戸外で撮影する機会を得られていないが、この外側のカメラも、これまでのiPhoneよりもさらに写りが良いハズだ。また、近日中にレビューするので楽しみにしていただきたい。


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つい、ディテールについて語ってしまったが、iPhone Xの最良の点は、そのトータルでの使い勝手の完成度の高さにある。

個人認証しているとも思わないほど瞬時に、従来のどんなスマホより確かな個人認証を行い、あたかも画面そのものを持っているのではないかというほど美しくワイドな画面を持ち歩ける。あらゆる動作がスムーズで速い。もちろん、アップル製品の進化は、Apple Watch、AirPods、iPad Pro、Mac、Apple TV、そしてiCloudなどとの連携においてこそ発揮される。

アップル製品の真骨頂である、使っていることを意識しないほどの使い心地は、iPhone Xでさらに一段上のレベルに到達したといえるだろう。

(村上タクタ)

2017年10月30日 (月)

フォーカルから骨伝導 AfterShokzの軽量版登場

フォーカルポイントが販売していたAfterShokzの軽量版TREKZ AIRが登場した。


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AfterShokz TREKZ AIRは、骨伝導で音を伝えるヘッドフォン。最大の特徴は骨伝導なので、耳を塞がないこと。だから外の音が聞こえる。たとえば、道を歩いていても危険な感じはしないし、会社で仕事をしながら音楽を聞いていても、話しかけられた時に聞こえる。

AIRの名の通り、従来モデルより軽くなっており、なんと重量は30g。バッテリー駆動時間は約6時間。価格は1万9310円(税込・Amazonストア価格)。

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ヘッドフォンには『引きこもるための装置』としての機能があり、周囲がうるさい時にはその機能が必要なこともあるが、TREKZ AIRはむしろオープンな感覚を楽しむための装置。たとえばジョギングしていたって、周囲のクルマや他の人の走る音などは聞こえる。

規制は地方自治体にもよるが、東京都の場合、周囲の音が聞こえれば自転車でも使用出来るとのことで、サイクリング中のバックミュージック用としても使えそうだ。なんというか、耳を塞いで他の音を聞かないのではなく、自分専用のスピーカーが近くにある感じで聞こえてくる。

その特性上、音質は少し軽め。私は、前モデルのTREKZより、音の広がりが増し、低音も豊かになった気がしたが、基本的には音質は前モデルと同様とのこと。私が、骨伝導の音に慣れたのかもしれない。

ちなみに、付属のイヤープラグをすると、音質はさらによくなり、値段相応の音の響きを提供してくれる。やっぱり耳の穴が開いたままの状態では、中低音の音の響きでは少し不利なようだ。なので、ジョギングしたり、屋外を歩いたりする時には耳を開けて、室内で聞く時にはイヤープラグを使うといいだろう。

従来モデルの36gから、30gへ、軽量化は6gだが、顔に付けるデバイスで、この6gは大きい。30gになると、ちょっとしたメガネぐらいの重さしかなかいから、とっても軽く付けることができる。
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テンプル部分のチタンワイヤーが細くなっていて軽快感が増しているというのもあるかもしれない。

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ジョギングしながら、周囲の音を聞いて安全に音楽を楽しみたい……という人にはぜひお勧めだ。


(村上タクタ)



2017年11月

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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