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2017年12月10日 (日)

Yahoo! HACKDAY 2017まとめ! #hackdayjp

と、いうわけで、10周年を迎えるYahoo! HACKDAYにお邪魔してきました。私が取材にお邪魔するのも4回目になる。

当初、お邪魔し始めたころにはIoTが話題で、センサーからデータを取ったり、クラウドサービスに送ったり。また、Arduinoやichigojamのようなワンボードマイコンとそういうものを組み合わせて、物理的に工作物を動かしたりというものが主流でした。

総評を話されたYahoo! CTOの藤門さんによると、HACKDAYが始まった頃は、スマホアプリなんてなかったし、Arduinoもなかったし、もちろん機械学習もなくて、多くの人はWindowsのパソコンでパソコンアプリのコードを書いていたとのこと(多分、いらすとやのイラストも)。

今回のハッカソンで特徴的だったのはマシンラーニングやARの活用。まさにWWDCでアップルがプッシュした部分と共通しているのが今日深いですが、マシンラーニングを使って、音声人認識、文章解析、画像解析をしたり、ARKitを使って、立体画像を眼前に表示したりということを、エンジニアの方々が24時間で開発できたりするようになっているのは、本当に驚くべきことでした。

また、Google HOMEやAmazon Echoを使って、音声認識させたりしている人が多いのも特徴。

受賞したサービスを見ても、そうした最新のテクノロジートレンドを上手に活用して、取り込んで行くというのも重要なポイントであるように思います。

また、多くの人の心に訴えるテーマの選び方、90秒というパッケージにプレゼンをどうまとめるか……というのも大事なことのように思えます。

ちなみに、上位入賞はこちら。

どれも、素晴らしいサービスでした。面白かった。

あと、この他に僕が面白いなぁと思ったのは……

一日の目標歩数に行かないと自宅のドアが開かない Hippo。



街中ののらねこの写真を撮って、その画像をマシンラーニングして、Pokémon GOのようにのらねことの遭遇をゲーミフィケーションする『のらねこにゃー』。これは受賞しなかったのはかなり残念だった。実働すれば、ネコ好きの人は喜ぶと思うのだが。


女子高生チーム『apricot jam』が作って、ARKitをちゃんと実装してた『くまとばいきん時々おかん〜ARでお片づけ』。


コンビを組んだお父さんが出張に出かけてしまい、小学6年生ひとりでプレゼンをやりきったichigoATTACK の『おうちへ帰りたい』。


友達とのお金のやりとりを音声認識し、最終的にはBlockChainまで扱うBlockCharin(ブロック・チャリン)……などが興味深かった。


最優秀賞に輝いた『撮るだけユーチューバー』は、本当によくできていて、動画を入れるだけでセリフがテロップ化され、意味からフォントを選らんで、さらにジェスチャーに応じて、You Tube風に表示されるという作品。

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さらに、アクションに応じて編集もされるという凝りっぷり。なんと、アイデアの持ち込みはなく、現場に集まってからアイデア出しを始めたというからビックリだ。

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審査員や、僕らのようなメディアが反応したのも、実際に動画の編集で困っているからで、動画を撮った瞬間に、編集して適度なサイズにしてテロップを入れて配信できるのなら、それに越したことはないだろう。

たった24時間で、アイデアから出して、実際に多くの人が欲しいと思えるサービスが実現するなんて、まさにYahoo! HACKDAYの趣旨にあったプロダクトだったといえるだろう。

受賞を受けて、今後真剣に製品化を検討したいとのことだが、いっそYahoo!やUUUMとかで買い上げてサービスとしてローンチしてくれたらいいのにと思う。オプションでジェットカットなどが自動でできるようにしてくれたら、かなり喜ぶ人が多いのではないだろうか?

というわけで、受賞作を見渡しても、Arduinoなどを使った電子工作系が減少し(たぶん、完成度の高い作品を短時間で作るのが難しい)、ML、AR系がググッと増えた感じ。2018年も12月にYahoo! HACKDAYは開催されるということだが、来年はどんなサービスが登場するのだろうか。今から楽しみだ。

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ではまた来年。

(村上タクタ)

Yahoo! HACKDAY 2017開催中です!【更新中】

というわけで、Yahoo! HACKDAY 2017開催中です!

興味深いサービスを(手が間に合う範囲で)tweetしているのでそちらもご覧下さい。

こちらにまとめておきます。


以上終了!

面白そうなのを選らんで投稿してますが、私の処理速度が間に合わなくてカバーできていないのもいっぱいあります。書けなかった方、ごめんなさいね!(汗)

秋葉原で、Yahoo! HACKDAY、本日開催です! #hackdayjp

1月号Vol.75『仕事を楽しむ達人の愛用品選び』本日配信スタートしております。



それはともかくとして、本日、秋葉原のUDXでYahoo! HACKDAYのクリエイターズ・プレゼンテーションが開催されます。12:30〜17:00です。観覧無料なので、みなさんもぜひ!

過去のレポートはこちら

Yahoo! HACKDAY 2014
Yahoo! HACKDAY 2015
Yahoo! HACKDAY 2016

Yahoo! HACKDAYは、もともとYahoo!の社内イベントとして始めって、社外の人も参加できるようになったイベントで、チームを作って24時間で、何がしかのサービスを開発し、それを90秒でプレゼンするというイベント。

昨日の昼から徹夜で開発されており、それをたった90秒でプレゼンしないといけない。しかも、アイデアや完成度が問われるという非常に面白いイベントです。

プレゼンの90秒も、せっかく素晴らしいアイデアを持っていても90秒で上手く語れないところもあったり、機材トラブルでテンパってしまったり、逆に非常に上手くプレゼンされたりと、非常に面白いです。

昨夜も、ちらりと覗いてきましたが、10年目ともなると、みなさん、熟練されていて、手慣れた感じで開発が進んでいました。

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謎の巨大な構築物を作ってるチームがあったり、
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スチロール製の大きな什器を作っているチームがあったり(旅行先を入力すると、この箱の中が旅行先の気温になって、服を合わせられるのだそうです)。

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こちらは、女子大生のチーム。子供にお片づけを促する、ARアプリを開発中だそうです。

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こちらは、友達とのお金の貸し借りを記録するアプリ。Google Homeで、声で入力できて、返すときにはBitcoinでの返済も可能なのだそうです。

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画面も凝ってます。

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親子で参加されているチームもあります!

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息子さんは小学校6年生。自転車を漕ぐと、Googleストリートビューの中を移動できる仕組みを作るそうです。ランダムに日本のどこかへ飛ばされて、自転車を漕いで家に帰ってくるのだそうです。

こちらは毎年おみかけするベテランの方々が集まったチーム。

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ミシンまで持ち込んで、なにやら大掛かりなものを作ってらっしゃいます。

こちらはディープラーニングを使った画像認識で、ひとりでクラッピーたちと『だるまさんが転んだ』をプレイできる装置だそうです。もはやなんだかわかりません(笑)

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テクノロジーの無駄遣い感がすごいですが、昨夜の時点で、ちゃんとクラッピーを画像認識してました。

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こちらのチームは『ビジュアルを可聴化する』のだそうです。

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街角の光景を動画として撮影して、それを音楽に変えて行くという仕組みで、街角の混雑具合やテンポが、メロディとして奏でられるという仕組みです。

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というわけで、もうすぐ、プレゼンテーションが始まります! 17:00までやってるので、みなさん、秋葉原へGO!





2017年10月23日 (月)

AUGM TOKYO 2017 後半戦 #AUGM東京

一昨日、AUGMのレポートを書いていたのですが、途中から登壇者の方になってしまい(登壇前の打ち合わせとかあって)レポートが知り切れトンボになってしまいました。

ので、続きを書いておきます。

Adobeの西山さんが大事な話をされていたので、ちょっと遡りますが、そこから。

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フリック!ニュースでもちょっと前に安井さんが書いてくれてますが、先週開催されたAdobe Creative CCのアプリが大量にバージョンアップされています。

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で、一番話題になったのが、

Lightroom Classic(旧Lightroom CC)と、(新しい)Lightroom CCの違い。

問題は、従来のスタンドアローン版がClassicという名前になったことで『古いの?』『そのうちなくなるの?』という疑問を呼んだことにある。

英語で言う『classic』は、『最高水準の』とか『由緒ある』って言う意味であって、日本で言うような古くさいという意味はないんです! ……ということなのだが、同じ名前のアプリが2つ存在するとやはり片方がなくなるのではないかと心配になってしまう。

西山さんの説明によると、Lightroom Classicは、これまで通り何テラバイトもの写真データを持つようなプロフェッショナルの人に使って欲しいとのこと。

対して、新しいLightroom CCは、スマホやタブレットで写真を撮るような、でも美しく加工したい……というような人に使って欲しいとのこと。

たしかに、画面のデザインからして、仕様が違う。

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↑どっちかっていうと、プロっぽい雰囲気のLightroom Classic(グレー60%は、写真の色評価に影響を与えない色として、プロが背景に使う色)。

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扱いとしてはこんな感じ、基本はデータをパソコンに置いておいて、クラウド経由でiPhoneやiPadで参照・加工する流れ。

対して、新しいLightroom CCは、まるっとクラウドに置かれるのがポイント。

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(CCCではなく、CCですけど……)

画面設計も、美しくて楽しい。写真の美しさを堪能できる感じになっている。

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続いて、フォーカルポイントさんのプレゼンから。

この日、発表のAfterShokzの骨伝導ヘッドフォンの新型、TREKZ AIR。たった30gでメガネより軽いほど。オープンエアで防水、ジョギングなどに最適とのこと。外の音が聞こえるから、会社で仕事しながら音楽聞くのにも便利ですよね。発売も21日からです。

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それと、ちょっとユニークなモバイルバッテリーCAT'S EYE バッテリー。

1万mAhで、猫の目の開き方でバッテリー残量が分かるのです。

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ネコの目はけっこう大きいのですが、LEDで光るそうです。これは新しい仕組みらしい。サイズもiPhone 8 Plusにフィットする感じで、1万mAhにしては軽くてコンパクト。とってもいいですよ。

フォーカルのプレゼンは、新しく広報を担当することになった石川うららさんです。『うらりー』と呼んでねとのことです。

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その後、サンプラザ中野くんと、大西結花さんが登場! 村上丈一郎さんと、弓月ひろみの4人で、4人のアップル愛が語られます。

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大西さんは弊社のiPadの本にも登場いただいたことがあるのですが、実際にお会いすると(その時は私が担当ではなかったのです)やっぱりすごい美人さんでした。また、本当に話題が古くからのMacユーザーでびっくりしました。

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サンプラザ中野くんは、なんとApple Storeの表参道に並んでiPhone 8 Plusを買ったエピソードを披露。お店の方も、さぞやビックリしたでしょうね。それともサングラスをしていなかったそうなので、逆に分からなかったのでしょうか?

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その他にも、サンプラザ中野くんが、iPhoneを2台持ち歩いているのは、片側で作詞、片側で作曲するためとか、はるか昔、名古屋の大学のライブで消火器をぶちまけた時、村上丈一郎さんは高校生で現場にいたとか、いろいろ面白そうな話満載でした。

そして、その次はiPhone X発表会に行った3人組。フリーライターの西田宗千佳さんと、ギズモード編集長の鈴木康太さんと、私が登壇。

芸能人の方で盛り上がって、暖まり切ったステージなので、敷居が高かったですが(笑)、この200人近いアップルファンの人の中でも、iPhone Xに触ったことがあるのも、Apple Parkに行った事があるのもこの3人だけということで、そんなお話をしてきました。

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閉会して、ちょっと時間を置いてから、別の場所のライブハウスで、打ち上げ&懇親会。

弊誌にもよく登場して下さる弓月ひろみさん率いる、Yzuquito Errorsや、SandyTrip、どこからともなく現れたAppleManさんや、しまいには某芸能人の方もステージに上がっての、大盛り上がりのライブな打ち上げとなりました。

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恒例のじゃんけん大会も、豪華景品で楽しかったです!

(村上タクタ)









2017年10月21日 (土)

本日AUGM TOKYO 2017開催中です! #AUGM東京

本日は、AUGM TOKYO 2017開催中です。11:00から、新宿で。

AUGM TOKYO 2017

AUGM とはApple User Group Meetingの略で、アップルユーザーの方の集まりで、終日、いろんなベンダーの人がお話する会合です。

ちなみに、事前申し込みの必要なイベントなので、残念ながら今から参加することはできません。

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面白そうなことがあれば、ボチボチと追加で描き込んでいきますね。
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まず、最初のお話はユニティテクノロジーの𥱋瀨洋平さん。

なぜだか、私の写真とか、ウチの息子の話とか出てきてビックリしたのですが(笑)、これからARにアップルが力を入れていく中で、すっごく重要になってくるテクノロジーだなぁと思いました。

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とにかく、立体を描写するといえばユニティ。たとえば、Pokémon GOも、ほとんどのゲームも、さまざまな研究機関でも、とにかくユニティが使われています。

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𥱋瀨さんのお話では、誰でもちょっと頑張れば使えるというお話で、私の息子が小学校5年生の時に作った3D映像をプレゼンで使って下さっていたというワケです。

この話、本当に家に転がってた古いMacに「パパ、ユニティをインストールして」と言われて、本当にインストールだけしたら、あとは自分で(英語もわからないのに)、島の上をF16が飛び回る画像を作ってましたから、簡単に扱えるというのは本当のようです。


続いては、マックファンにとっては昔から馴染みの深いベルキンの石井靖人さん。

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いろいろとQi関連のお話が面白かったです。安全性が高く、7.5Wで充電できるっていうのは、かなり難易度が高いそうです。

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ナイショの話もいろいろとして下さって楽しかったです。

続いてトリニティの星川哲視さん。

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もう、めっちゃすごい勢いでプレゼンして下さいましたが、電源通らない系の製品がいろいろ出てたのが良かったなぁ。このコロニーというデバイススタンド、欲しい。

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続いて、Apple CLIPの公開収録。

大塚商会の丸山さんと、弓月ひろみさんであります。これはあとでPodcastで聞けるはず。丸山さんが、やたらペッパー君について愚痴ってらっしゃったのが面白かったです。

さて、今回ちょっと特徴的だったなぁ……と思うのが、いらっしゃっているベンダーさんの顔ぶれがだいぶ変わってたこと。AUGMといえば、良くも悪くも『いつもの』ベンダーさんがいらっしゃっているのだったのだが。今回はひと味違った。

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たとえば、今回、めずらしくフォーカルポイントがブースを出してなかったし、cheeroのブースも、プレゼンもなかった。しかし新たに、SynologyやStarTech、アクロキューブなどのブースが増えているし、Ankerの出展も根付いてきたような気もする。

参加者としては、入れ替わり、立ち替わりでも、いろんなベンダーさんが参加してくれた方が、毎回目先が変わって嬉しいと思う。

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さて、お昼を超えて、Parallels、Anker、Adobe、フォーカルという馴染み深いメーカーのプレゼンが続く。

Ankerさんは、モバイルバッテリー屋さんというところから、どんどん商品展開が広がっています。

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そのうちのひとつがスマートスピーカーのeufy。

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zoloというもっと家電寄りのブランドも用意されており、そちらには音質のいいスピーカーが搭載れているとのこと。

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さて、続いて、Adobe。部署が変わって営業戦略本部の部長さんになったゼットン……もとい西山さん。

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えーすいません、忙しくなっちゃって、Adobeとフォーカルの話しはできず(またしますね)、本日のスペシャルゲスト、サンプラザ中野くん、大西結花さんの登場!!

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そして、すいません、このあと、私も登壇しなきゃいけなくて、打ち合わせとかあって……ちょっとレポート途切れます(笑)またのちほど。



(村上タクタ)

2017年10月19日 (木)

Adobe Creative Cloudがアップデート。新Lightroomが登場!? 『Classic』が付いたこれまでのLightroomはどうなる?

ラスベガスで開催されているAdobe MAXで、新しいCreative Cloudが発表されました。

 

Adobeがクリエイティビティのプラットフォームと居続けるCreative Cloudは、『Next Generation Experiences』と題し例年以上に大規模なアップデートを行っています。

 

気になるのはやはり新しいアプリケーション。デザイン/Webデザイン関係としてAdobe XD、Adobe Dimension、Adobe Sparkが、ビデオ関係としてはAdobe Character Animatorが登場。そして写真関係としてLightroom CCが新たにリリースされています。

 

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↑パッケージデザインなどに最適なグラフィックデザイナー向け3Dツール『Adobe Dimension』

 


Lightroomがふたつに?

デジカメの進化、そしてスマホの登場になった写真。記録のため、作品としてといった役割だけでなく、Instagramの流行などからもわかるようにきれいで手軽に撮れるようになった写真は、大切なコミュニケーションツールとしても大事なものになっています。また、その量も大幅に増えていて、賢い管理もまた重要なものに。そんな写真データの管理、画像処理を行うソフトがAdobe Photoshop Lightroomです。

 

そんなLightroomですが、先にも触れたとおり、今回のアップデートで新たに『Adobe Photoshop Lightroom CC』が登場しています。この『Lightroom CC』はクラウドベースのフォトサービスで、画像処理もできますが主な役割は写真の管理。用意される1TBのクラウドストレージ上にフル解像度の写真データをバックアップすることが可能で、PCのアプリからはもちろん、スマホアプリなどからもアクセス可能。端末を問わず写真を見たり、編集することができます。

 

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↑ネーミング的にはメインはこっち? クラウドでの写真管理が得意な『Lightroom CC』。

 

一方、従来のLightroomは『Adobe Photoshop Lightroom Classic CC』に名前を変えて進化。プレビュー生成の高速化をはじめとしたパフォーマンスの向上だけでなく、色域・輝度指定マスク作業ができるようになるなど機能の追加が図られています。『Lightroom Classic CC』は、これまでのLightroom同様、ローカルだけでなくクラウドにも写真を保存することが可能です。

 

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↑ローカルでの写真編集が得意な『Lightroom Classic CC』。

 

同じLightroomの名前を持つだけに、できること、役割は大きくカブっていますが、『Lightroom CC』は、写真の管理や共有が得意なツール、『Lightroom Classic CC』は写真の編集が得意なツールになっています。併用する必要はなく、PCだけでなくスマホやタブレットでも写真を見たい、編集したい、そしてSNSへも投稿する機会も多いといったユーザーであれば『Lightroom CC』のほうが便利だし、編集作業がメインだというユーザーであれば『Lightroom Classic CC』を選べば問題ないと思います。

 


写真の管理と保存、どうしよう?

とはいえ、気になるのはネーミング。新サービスが『Adobe Photoshop Lightroom CC』となっているのに対して、これまでの進化版であるはずのツールには『Adobe Photoshop Lightroom Classic CC』と『Classic』というワードが追加されています。

 

この『Classic』、日本語の『古い』という意味ではないとのことですが、従来の延長にあるほうに『Classic』とついてしまうと、遠くない未来にツール自体がなくなってしまうのではないか……という不安も……。

 

過去、写真共有サービスであるFlickrが料金体系を見直しを行った際、大混乱を起こしたり、Adobe自身も画像保存サービスである『Adobe Revel』を終了させました。写真データは容量が大きいこともあり、終了するサービスから他に移るにしてもその作業は大変で面倒なものです。また、写真は二度と手に入らないものす。それらを管理・保存するサービスはとても重要なものはずですが、途中でサービス自体が終わってしまうという出来事が少なからずありました。

 

『Adobe Revel』が終了する際に提案されたのがLightroomへの移行。そのLightroomに『Classic』というワードが追加された……ということは……。どっちを使えばいいのか? クラウドベースで新しい『Adobe Photoshop Lightroom CC』にさっそく移行したほうがいいのか? それともこれまで通り『Adobe Photoshop Lightroom Classic CC』のままでいいのか? Lightroomはプロが使うことが多いツールだけに、ふたつのLightroomが用意されたことによる混乱は少なくないようです。すぐに決めてしまう必要はないのですが。

 

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↑クラウドでの写真管理が普通になった現在、新『Lightroom CC』が写真保存の定番になるのかしら。

 

料金は『Lightroom CC』『Lightroom Classic CC』『Photoshop CC』が使えるCreative Cloud フォトプランが980円/月(税別・20GBクラウドストレージ、1TBのクラウドストレージ付きプランは1980円/月)、新たに設けられた『Lightroom CC』のみが使えるLightroom CCプランは980円/月(税別・1TBのクラウドストレージ付きプラン)になっています。

 

また、『Lightroom CC』『Lightroom Classic CC』は4980円/月(税別)のすべてのツールが使えるコンプリートプランでも利用可能です。ただしクラウドストレージは100GB〜。気がねなくクラウド上で写真データを管理・保存するには増量する必要があるようです。


(安井克至)

2017年9月25日 (月)

図説! スティーブ・ジョブズ・シアターの秘密

会場からも興奮してレポートしたのですが、まったく伝わってなかったことに、Steve Jobs Theaterの構造があります。

まず場所としては、例の巨大は本社の『リング』とは少し離れた場所にあります。

そして盛り土で作られ、周囲に木が植えられて、まるで古墳のようになった丘の上にある円筒型のガラスの入り口から建物内に入ります。

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こういう構造になっています。

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※なお、この図は筆者の記憶に基づいて描いてもらったものなので、正確な図面から起したものではありません。だいたいの感じを理解していただくための概念図だと思って下さい。

で、地上階から、円周に沿って緩やかなカーブを描く階段を降りていきます。

こんな感じ。

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そして、降りたところはこんな感じの狭いスペースになって、シアターの観客席の方に繋がっている。

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左側はシアターへの入り口。入り口の上には『Steve Jobs Theater』と掘り込まれている。

右側は大きな太い柱のようになっている。

ところが、Keynoteが行われている間に、この部分が開いてドーンと、タッチ&トライの会場が現れるのだ! まったく、現場にいると、キツネにつままれたような気分でしたよ。

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それが、この場所。

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シャッターはどこに収納されるのかはAppleの人は教えてくれませんでした。

上に上がるのかなと思いましたが、上の壁とはツライチだったので、収納するには少し引き込まねばなりません。もうひとつの想像としては、Appleマークのある白い壁の方に引き込まれるのではないかということなのですが、引き込まれるとしても壁の部分にはほとんど痕跡がありません。

私は、どっちかっていうとこの背面に隠れる派なので、パネルが開いて収納するのではないかと思うのですが……どう思われますか?

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床には一切の痕跡もレールもありません。実に不思議です。そういえば、Keynoteの間って、後ろ側ってドアかなにかで閉まってたっけ……? そんな記憶もありません。

シャッターはどこへ消えたのか? この謎、いつか明かされることはあるのでしょうか?

(村上タクタ)


※ILLUSTRATION/A-LA-BULKA アラブルカ











2017年9月14日 (木)

Apple新社屋の建築がすごい! 2——新社屋、ビジターセンターなどと、細かい部分編

はるか彼方の、巨大な新社屋

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なにかと秘密主義なAppleのこと、いろいろと秘密のデバイスが山盛りでありそうな本社の方に行く機会はなさそうだなぁと思っていたが、やはりSteve Jobs Theater以外の場所には一切行けそうもない。残念ながら。

なんでも、自然の光や風を上手に活かして室温をコントロールする仕組みがあったり、個人で集中する仕事をしたり、チームでコラボレーションする仕事をしたり……を容易に切り替えて、それぞれ快適に行えるような構造のなっているらしい。興味深い。

しょうがないので、入り口にあるApple Park Visitor Centerの屋上から、めいっぱいの望遠レンズ(300mm)で撮ってみた。窓ガラスの中には何も見えないし。そもそも、300mmで撮って、このサイズって、どんだけデカいんだ。

さらに近い側の窓にを見てみる。やっぱりあまり何も分からない。

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逆にワイド側で撮るとこんな感じ。ズームレンズだが、EXIFによると19mm相当。

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木々が植えられたばっかりの現状でさえこうなんだから、後々木々が根付いて生い茂ってくると、ほとんど何も見えなくなりそうだなぁ……。

我々に一番身近なApple Park Visitor Center

そもそも、行く機会がなく、行ったら行ったで守秘義務にしばられて、何も書けなくなりそうな本社社屋はともかく、その土地の外周道路の外側にあるApple Park Visitor Centerは、今後営業を開始したら、一般の方も立ち寄れることになりそうな場所。

現在のところは、今回のiPhone Xプレスイベントのために1日だけ臨時で運営したそうだ。正式な営業開始日は、また後日告知されるとのこと。『Visitor Center』って自然公園などにあって、そこを訪れた人が、その公園のことを知り、外側からそっと観察するためのような場所ですよね。おそらく同じような役割を果たす模様。

2階はテラスになっており、上の写真のように本社を展望することができる。

1階は、中央がアップルストアと、本社売店のように世界で唯一(今は二つか)アップルの公式ロゴ入りのTシャツなどの記念品を売る場所になっており、左ソデがiPad ProのAR機能を使ってApple Parkを解説するような場所、左ソデがカフェになっている。

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ワイドに張り出した屋根と、柱のない天井までのガラスの壁が基本フォーマットらしい。どれも途方もなくお金のかかりそうな建築物だ。

中央がApple Storeになっている。

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アップル製品が展示され、おそらくは購入できるようになるハズだ。

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世界でここにしか売ってない『Park』の公式ロゴ入り記念品。

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ちなみに、Tシャツは40ドル。読者のみなさんのために、2枚ほど買っておいたので、のちほど何らかの手段でプレゼントしたい。

右ソデはカフェ。

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Faemaのエスプレッソマシンがある。

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スタッフの方の胸には『Coffè Macs』と入っているので、これがお店の名前なのだろうか?

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実際に運営を開始した時に、どういうメニューになるのかは分からないが、当日は軽食がサーブされていた。

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スティーブ・ジョブズの魂は、細部に宿る?

唯一自由に歩けたビジターセンターの写真をもう少しご紹介しよう。

まず、本社社屋を展望できる屋上はこんな感じ。

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イスやテーブルはウッド。床もウッド。上は微妙に日差しを遮るルーバー構造となっている。

床にはライトが埋め込まれているところがある。夜には建物自体を的確な明るさで照らすようになっているのだろう。夜も見てみたい。

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上り下りする階段が素敵。

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この大理石のようなセメントは、グラスファイバー入りセメントと説明されていた。

手すりも一体で成形されており、ひんやりとした肌触りが素敵。

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もはや、これだけでもアートのようなたたずまいだ。

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壁自体と、手すり部分の間の溝の部分が掃除するのが面倒そうだなぁ……とは小市民の感想。きっとイノベーティブな方法で簡単に掃除できるようになっているに違いない。

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シンプルなパイプ状のドアノブにも工夫が凝らされている。押す方向、引く方向にそれぞれスイッチになっているのだ。ドアによってはパワーアシストされている感じだった。Steve Jobs Theaterの入り口は同じような構造だったが、もっと巨大なドアなので、開こうとすることでスイッチが入り、自動ドアとして動作するようだった。

ストレージ……も、こ洒落たサインで指示されている。下の金属のバーには点字が入っている。

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ついでなので、トイレも見てみよう。

サインは極一般的なものだが、分かりやすくていい。

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便座はこんな感じ……(笑)だが、流す方法が分からなくて苦労した。

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イノベーティブな方法で勝手にウォッシュされるのかと思ったが、そうでもない。

実は壁面にある金属のボタンを押すことでフラッシュされる。デザイン的には分かりやすいが、誰もが急を要して来る場所なので、もうちょっと分かりやすいインターフェイスの方がよいのではないか……とも思うが、まぁ、アップルらしいといえば、アップルらしい。

水道の蛇口はごく一般的な形状。

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スイッチは、ちょっと分かりにくいが、シーソー式でなく、2つのスイッチになっている。

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ドアノブやロックも一般的な形状だが、これは分かりやすくて使いやすい。

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もっともっと見るべきところはあるのかもしれないが、それほど建築に詳しいワケではないので、わからない。

今後、いろんな記事で紹介されていくと思うが、細かい場所に使われているデザインの理由について知りたくなるような建物だった。

(村上タクタ)









2017年8月 9日 (水)

6人一緒にVRの世界にダイブ!【アバル:ダイナソー】@六本木ヒルズ

最終的にはコンテンツはVR状態で楽しむものに収斂していくと思う。ゲームにしても、映像にしても。

問題は、いつから、どういうコンテンツが……かということ。

詳しい人に聞くと、8Kレベルで120fpsぐらいになると、かなり良い……とのことだけど、現状の再生環境ではそれは難しい。ただ、解像度の問題は時間が解決するハズなので、これはじっくりタイミングを待って、普及するレベルの再生環境を手に入れればOK。

問題は、どういうコンテンツか? というところだろう。そして、こちらは再生環境が完全になる前から、それぞれが模索しなきゃならない。再生環境が整った段階では、競争に負けている可能性が大きいし、何より発展途上のテクノロジーにこそ、ユニークなコンテンツが生まれるものだ。

というわけで、六本木ヒルズの、テレビ朝日 夏祭りSUMMER STATIONに行ってまいりました。そこで公開されているコンテンツ『アバル:ダイナソー』を体験するためです。

テレビ朝日 六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION
http://www.tv-asahi.co.jp/summerstation/

アバル:ダイナソー
http://abal.jp/

特徴的なのはただのVRではなくて、こちらの身体をリアルにセンシングして、VR空間の中で位置特定して、描写、しかも6人もの大人数で、それを体験できるということです。

……何言ってるか、わかりませんね(笑)順を追って、私の体験したことを説明しますので、ちょっと待って下さい(笑)

さて、六本木ヒルズのお隣であるテレビ朝日本社の中に入り口があります。ここに来るには、夏祭りのイベントに入るためのパスポートが要ります。

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入り口を通ると、こんなお部屋があります。6人それぞれ、中央の四角い箱に座って、指示を待ちます。荷物は手前のロッカーに入れなければなりません(なので、体験中の写真はないのですが……)。

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ここでガイドの人に従って、VRゴーグルと、手足にそれぞれ装具を付けます。VRゴーグルでは、もちろん3D映像見られるわけですが、ゴーグルの上についた角と、手足の装具にはその位置をセンサーに報せるためのポイントが付いています。

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これにより、映像空間の中に、自分の位置関係とポーズが再現されるわけです。

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VR空間の中にも、この部屋と同じ空間が再現されており、他の5人と自分の手足がアバターとなって、表示されている状態になります。

そして、このVRゴーグルをしたまま、ストーリー上のゲートをくぐると(実際には、ゴーグルをしたまま隣の部屋に歩いていってるんだと思う)。そのゲートの向こうの世界では、恐竜のいる世界での冒険が展開されます!

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これは、その異世界で、いかだ下り状態のアドベンチャーを体験しているところですが、中央に見えるのが、他の人です。実際に、VRゴーグル内ではアバターに見えてますが、実際にそこに人がいるので、肩を叩いたり、ハイタッチをしたりもできます。アバターに手を伸ばすと、実際にも接触するというワケです。

この、現実と、空想の混濁した感じがすごいです!

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そして、いかだで川下りするとともに、巨大な恐竜達が現れ……というストーリーです。他の仲間に触れられたりするので、現実とVR空間の感覚が混濁したまま、巨大な恐竜の下をかいくぐっていくわけです! すごい迫力!

約15分のコンテンツで、異空間の中を実際に歩き回ったり(もちろん、現実には普通に部屋にいるので、歩ける距離には制限があるし、VR空間内で他の人のアバターにぶつかると現実にもぶつかる)しながら、迫力の映像体験ができるのはすごいです。

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現実には、たぶん何にもない広い部屋で、この赤外線センサーによって、僕らの位置やポーズが計測されており、それがVRゴーグル内の映像に反映されているワケです。

お互いのゴーグルの中に、お互いの位置関係がリアルタイムに表示されているので、これはけっこう高度な処理のように思えます。現状では、レイテンシーを高めるのが没入感のためには一番重要ということで、レイテンシー重視。そのために、画像解像度(ゴーグルはGalaxy VR)やポリゴン数は控えめになっているそうです。また、描画も60fpsぐらいに押えられているとかで(動きのキャプチャはもっと速くて180fpsぐらいまで取れているそうです)、まだまだ理想の状況ではないようですが、それでも『複数人の共有体験』&『移動したり触ったりできる』というのは、興味深い体験でした。

……何言ってるか、わかりませんよね(笑)

面白いので、8月27日までに六本木ヒルズに行って体験してみて下さいってことです(笑) 

http://abal.jp/











2017年7月28日 (金)

10万円で誰でも遺伝子合成できるってホント?【THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO】

デジタルガレージさんが主催する『THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO』の1日目にお邪魔してきた。

取材……という体ではあるが、なにしろ私ごときでは受け止め切れないあまり圧倒的に膨大な『知』の表出なので、ちょっとだけ感想文として書かせていただこうと思う。いずれにしても、いずれにしてもほぼ8時間にわたり21人の圧倒的な知識人の方の話を、ひとつのウェブ記事で書くなんて不可能だ。

それでも、驚くようなお話をいくつもお伝えできることは間違いない。

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デジタルガレージといえば、ウェブ界隈への広告、決済、投資、ベンチャー育成などを手がける最先端企業。わかりやすいところでいえば、Twitterにいち早く目をつけ、日本に持って来たのもデジタルガレージだ。

そのデジタルガレージが世界中さまざまなスピーカーを集め、おこなうイベントが『THE NEW CONTEXT CONFERENCE』。今回は1日目がバイオテクノロジー、2日目がブロックチェーンをテーマに開催されたのだが、私はスケジュールの都合上、1日目だけうかがった。

1日目はデジタルガレージの代表である林郁氏のあいさつ、共同創業者でMITメディアラボ所長を務める伊藤穣一氏(写真上)の基調講演を皮切りに、5つの大別されたセッション、21人の登壇者による多くの講演と、対談によって構成されていた。

ともかく、頭の良さそうな人が、続けざまに朝9:30から、夕方18:30まで、多少の休憩はあるにしろ、延々と高レベルのプレゼンテーションを続けるので、凡庸な頭脳しか持たない私としては聞いているだけで知恵熱が出そうだった。
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で、私は良くわかっていなかったのだが、とにかくこれから多くの注目を集める業界になるのが、『バイオテクノロジー』と『ブロックチェーン』なのだそうだ。

1日目のテーマであるバイオテクノロジーだが、とにかく進歩が著しいのだそうだ。そりゃあ理屈では分かっていたが、遺伝子はプログラミングと同じコードの並びで、解析は長足の進歩を遂げているのだそうだ。
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特に一日中何度も、いろんな人が見せてくれたのがこの下のグラフ。DNA解析にコストも、DNA合成のコストも猛烈な勢いで安くなっている。特にDNA解析の費用はムーアの法則をはるかに上回る勢いで低価格化が進んでいる。

10年前には数千億円必要だったゲノム解析が、10万円ほどできるという。さらに10万円ほどで細菌などの遺伝子をプログラミングすることさえ可能なのだそうだ。

ためしに、知識のあるメディアの人が天然痘のような細菌をオンラインで注文したら10万円程度で合成加工されたものが送られてきたという。

ええっ! 遺伝子工学ってそこまで進んでた&一般化が進んでたの?(汗)

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研究所じゃなくて、一般市民レベルでの遺伝子の加工も可能で、なんと電子工作のように遺伝子を加工するバイオハックに挑戦する人が増えていて、なんとストリートバイオなんでいう言葉までできてるらしい。想像を絶する。

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法規制してしまうと、コンピュータのクラッカーなどと同じく水面下に入ってしまうし、そうならないように、表向きのコミュニティを作る方向なのだという。

ほんとうに驚きばかりだ。

これらのテクノロジーは機械学習の進化などにより加速しており、猛烈な速度で進歩しているという。

遺伝子加工のもたらす可能性も飛躍的に大きくなっており、駆使すれば、食料難を解決する高カロリーの食料、逆に超低カロリーの食料、効果的な腸内細菌、などを設計できるという。

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また、植物性の素材から、エビそっくりの食材を造り出したり、

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牛肉を培養して、ミートボールを作ったり……ということも可能になっているという。家畜を殺すことを続けるか、食べられる肉だけを培養するか……ということを選択できる世代もすぐそこになっているのだという。

今のところ、このミートボールひとつを作るのに3000ドル(約33万円)かかっているのだそうだが、そのうちに量産され安価になっていくのかもしれない。

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また、喫緊の課題であり、あらゆる分野の専門家が警鐘を鳴らすと同時に、ほぼお手上げの状態になりつつある地球温暖化問題さえバイオテクノロジーで解決するかおもしれないとのこと。

はるか昔、大気中のCO2が4000ppmだった頃は、大西洋を海水に耐性のあるアオウキクサの仲間が覆って酸素を造り出していたそうだ。ならば、今海水の上でも生きて行けるアオウキクサを作ったら? もしくは他の植物のCO2処理能力をもっと高めたらどうだろう? 人類の危機を解決できるのなら、試してみるべきなのかもしれない。

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もちろん、テクノロジーの可能性を考えるイベントだから、技術の進歩について語られているのかもしれないが、市井の市民としては、そんなにDNAがいじられているのは、ちょっと怖いような気がする。

個人のゲノムデータを唾液を送って、遺伝子解析してもらえるサービスを行っているジーンクエストの高橋祥子さんは、自分の健康リスク、体質、祖先解析などをしてもらえるキットを紹介されていた。

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結果はパソコンやスマホから閲覧できるという。

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この他にも、本当にさまざまなバイオテクノロジーについてのお話があり、それがどこまで進むのか、法的にはどうしていったらいいのか、僕らが議論する前にテクノロジーの方が進歩していっているような気がする。

たしかに、私の話の理解度は高くないかもしれないが、バイオテクノロジー関連の技術は今後も猛烈に進んでいきそうだ。法規制も大事だが、規制しているうちに、海外の技術の方が圧倒的に進んでしまう……というもあり得なくはない。

多くの人がバイオテクノロジー技術について知り、適切な運用を考えなければ、大きな不利益を被るようなことになるかもしれない。これは、誰もがもっと勉強するべき事柄だろう。

(村上タクタ)






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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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