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2017年6月29日 (木)

EOS 6D Mark II発表→使ってみた!→購入を決心

私は4年前に6Dを買うべきだったが、買い損なった

ついにEOS 6D Mark IIが発表された。そこで、4年間買おうかどうか逡巡してきたEOS 6Dと比較してみた。

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そもそも、私は4年前にEOS 6Dを買うべきだった。4年間ずっと後悔していた。

6Dが発表された、この時いいと思って原稿書いてたのに!

フルサイズの一眼レフは本当に楽しい——EOS 6D
http://blog.sideriver.com/flick/2013/01/eos-6d-3c2a.html

いいと思ったものはお金がなくっても買うべきだ。おかげで4年間後悔して過ごしてしまった。CEREVOの岩佐さんや、AppleCLIPの佐藤さんが使ってるのを見て、本当に羨ましく思ったものだ。

しかし、最初の機会を逸したら、「もうすぐ新型が出るかもしれない」と思って買えない。私にとっては高価な買物だから、やはり価値が最大の時に買いたい。新型が出るならそっちの方がいい……と思ってたら、意外と4年間も新型が出なかった。無念が長かった。

4年の間に、ミラーレスも進化しているし、携帯しやすさを考えると、ミラーレスを買うべきかとも思い、その点でもよく検討した。職権乱用ではあるが(笑)キヤノンさんからEOS 6Dと、EOS 5Mをお借りして、台湾のCOMPUTEXとカリフォルニアのWWDCに取材にで使ってみた(WWDCの会場で暗くて遠いステージ上に立つティム・クックさんを狙って、この写真が撮れたのは6Dと300mmF4(これは自前)のおかげ)。

EOS 6DとM5結論から言うと両方欲しいが、身体は6Dを欲しがった
http://blog.sideriver.com/flick/2017/06/eos-6dm56d-734e.html

ここにも書いたがミラーレスとの決定的違いは『仕留めた』って感じが伝わること。フルサイズの魅力は、撮りたいモノにフォーカスした絵作りができることだった。だからやっぱり、僕にはフルサイズ一眼レフが必要なのだ。

4年を経て、全スペックを向上させたMark IIが登場

そして、私が待ち焦がれていたEOS 6D Mark IIが本日ついに発表された。

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発売は8月上旬。ボディ単体価格は22万5000円。24-70 F4キット価格が32万7000円。24-105キット価格が26万9000円。(※いずれも税別・キヤノンオンラインショップ販売予定価格)




簡単にスペックを6Dと比較しつつ列記すると

画素数 2,020万画素→2,620万画素
映像エンジン DIGIC 5+→DIGIC 7
常用最大ISO感度 25600→40000
AF測距点 11点(クロス中央一点)→45点(オールクロス)
連続撮影速度 最高約4.5コマ→最高約6.5コマ
動画撮影 フルHD 30p→フルHD 60p

さらに、バリアングル液晶、フリッカーレス撮影(室内の発表会イベントとか考えると、これけっこう重要)、BLE対応のWi-Fiなども盛り込まれている。

はっきり言って理想的!

ちなみに一部界隈では、動画が4Kでないことが問題になっていたが、私個人でいえば4K動画を撮る技量も再生する環境も(デスクの5Kディスプレイを除けば)家庭にはないし、そんな重いデータを扱いたくもないので、必要ない。4K動画が必要な人は……5D Mark IVをお求め下さい……ということでいいと思う。

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(右がMark II。細部の形状は変わっているが、外観上の差異は控えめ)


外観上の差異は少ないが、使ってみたら隔世の感

というわけで、発表前にお借りして、1週間ほど使ってみた。

正直に言うと、4年経ってもお金はないので(笑) 、6D Mark IIが出て値段が下がる6Dを購入することも検討していた(今Amazonを見ると24-70レンズキットで21万3840円。つまり10万円以上差がある)から、2台借りて使い較べてみた。

ちなみに撮ってみたのは用賀倶楽部のハンバーグ。

こちらが6D。

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6D EF24-70mm F4L IS USM、F4、1/60、ISO400

こちらが6D Mark II。

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6D Mark II EF24-70mm F4L IS USM、F4、1/60、ISO400

まぁウェブに上げると圧縮されるし、はっきり言って2000万画素だろうが、2600万画素だろうが、そのへんは私の使い勝手ではまったく違いはない。

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ただ、実際に1週間ほど使ってみての、使い勝手は明らかに新しい世代にものになっている。

私が私の用途において6Dに対して、明らかに優位だなと思うのは以下の6点

1.暗所性能
2.AF性能
3.連続撮影速度向上
4.フリッカーレス撮影
5.ライブビュー時のAF性能
6.Wi-Fiの接続性

暗所性能(1)は、確かに上がっている。

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6D Mark II EF24-70mm F4L IS USM、F5.6、1/125、ISO25600

拡大すると……。

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まったく同じ条件の写真は撮れなかったのでアップはしないが(クルマの位置が違うので仕上がりが違う明るさになってしまった……)、同じような設定で撮ると明らかに粒状性が向上している。こういった暗所、手持ち、高感度の状態で撮った場合の高感度性能は明確に上がっている。

AF性能の向上(2)も隔世の感だ。

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6D Mark II EF300mm F4L IS USM、F4、1/500、ISO1000

こういう入り乱れたスポーツシーンを撮る時に、6Dの11点では、タテかヨコのセンターにしかAFポイントを持ってこれない。しかし6D Mark IIなら、左上などの顔が来る位置にフォーカスポイントを持ってきて、狙うこともできる。また、ゾーンAFやラージゾーンAFも使えるようになっているし、タッチパネルを使ったAFも便利になっている。

ちなみに、小雨パラつく夕方6時頃。その暗さで、1/500のシャッタースピードで狙えるのだから、昔ISO100のフィルムで空飛ぶラジコン飛行機の撮影をしてた私としては、この性能にはクラクラする。

また、こんなシーンでは秒間4.5コマより6.5コマの方が圧倒的に優位(3)なのは言うまでもない。6D Mark IIがここまで連写性能を上げてくるとは思っていなかったので、これはうれしい誤算。

フリッカーレス撮影(4)も、私の用途では便利。フリック!の発表会の撮影では、会場の照明そのままで登壇者の方を撮らなければならないシーンは多いが、照明が蛍光灯やハロゲン、LEDなど(要するに白熱灯以外)だと、照明が高速で明滅しているので、同じ照明下で撮っても、露出がバラついてしまう。しかし、フリッカーレス撮影の機能があれば、常に照明が明るいサイクルで撮影できる。この機能の搭載もとてもうれしい。

また、これはM5で撮った写真だが、発表会では押し合いへし合いしながら、カメラを持ち上げて撮らないといけないシーンも多い。

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そんな時に、バリアングル液晶とライブビュー時のAF性能の向上(5)がとてもうれしい。従来だと、ライブビュー(つまりミラーを上げた状態)のAFは猛烈に遅かったのだが、これはミラーレスなどで培った技術のDual Pixel CMOS AFのおかげでとても速くスムーズに合焦する。

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私の場合あまり動画を撮る機会はないのだが、もちろん動画撮影中のAFも良くなってるので、動画を撮る人にもありがたい変更だ。


そして、最後にWi-Fiの接続性。

これはBluetooth LE(ローエナジー)が採用されているのが大きい。

取材しながら、Wi-Fi接続してスマホに画像を送ったりする場面も多いのだが、従来モデルの6Dだといちいち接続が切れていたのだが、6D Mark IIはBluetooth LEで接続を維持しつづけるので、Wi-Fiの再接続がとても速いのだ。

以上、6点が1週間ほど併用してみての感想。使い込めばもっと美点が出てくるかもしれない。

価格が下がってる旧6Dを買うことも検討していたのだが、これほどの差があれば6D Mark IIを買わねば、また後悔することになってしまう。

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以上、非常に私情を満載したレポートではあるが、6D Mark IIの購入を検討している方の参考になれば幸いだ。

では、予約しに行ってきます。

(村上タクタ)

2017年6月16日 (金)

EOS 6DとM5結論から言うと両方欲しいが、身体は6Dを欲しがった

EOS 6Dと、EOS M5をCOMPUTEXとWWDCの実戦に投入

こちら(http://blog.sideriver.com/flick/2017/05/post-81bd.html)で、お伝えした通り、実際の一眼レフとミラーレスの使い勝手の違いを確認するために、キヤノンさんから、EOS 6Dと、EOS M5をお借りして、台湾のCOMPUTEXの取材に出かけた。そして、守秘義務契約の都合上、その時にはお伝えできなかったが、続いて行ったアメリカ・サンノゼのWWDCの取材にも引き続きその2台を持っていった。

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紙媒体用の記事作ったり、本当に確実に美しい写真が必要な時は、プロカメラマンを依頼するのだが、フットワークが必要な場合、歩きながら次々と撮影しないといけない場合、取材記者としてはひとりしか入れない場合……などに、恥ずかしながら自分で撮影する。つまり、フリック!の記事のスタジオ写真以外や、フリック!ニュースの記事はたいてい僕が自分で撮影している。

あまり、大きな機材を持ち歩くとフットワークが悪くなる。また、カメラは私物なので、サラリーマンとしては、それほど大きなコストをかけるのも難しい。そのバランスが難しいのだ。

EOS 6Dの方がいい写真を撮れるのは分かってる。しかし、大きくなると常に持ち歩くのが難しくなる。どちらが望ましいか。2台持って歩くことで、自分の最適解を探そうとしたのだ。

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具体的には、COMPUTEXのような取材の時には、フットワークが重要だ。朝から晩まで、延々と歩き回ることになるし、ブースを歩き回ると資料も受け取るし、カメラが大きいと疲労が早くなる。対して、画質はあまり要求されない。

とはいえ、製品写真を撮る時には、美しく撮れた方がいいのだが。

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EOS M5 18-150mm f3.5-6.3 IS STM ISO1600 18mm 0EV F3.5 1/250

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EOS M5 18-150mm f3.5-6.3 IS STM ISO500 32mm 0EV F5 1/60

対して、アップルの基調講演の取材などでは、望遠での性能と、高感度性能が必要になる。基調講演の席は自由にならないことが多く、遠くて正面から外れた位置になる可能性も高い。そんな中でティム・クックのアップの写真が欲しいとなると、常用ISO感度域が広く、明るい望遠レンズが必要になってくる。

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EOS 6D 300mm f4 IS ISO3200 300mm -1/3EV F4 1/250(ノートリミング)

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(上の写真をトリミング。画素数があって、高感度特性に優れるからここまでクリップできる。日本人メディアの席は遠かったから、ミラーレスではこういうカットは撮れてないハズだ)


ちなみに、実際はこんなに遠い。そして暗い。上の写真が撮れるEOS 6Dがあれば取材写真のクオリティは上がるだろう。

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実際、重いのかどうか。1日中持ち歩くのに耐えられるかどうか? 使い勝手はどうなのか? どちらのカメラも僕は使ったことがあるがあるが、テスト撮影として、歩き回るのと、取材の現場の『実戦』で使うのとではだいぶ違うのだ。


両方欲しい(笑)

結論から言うと両方欲しい(笑)ただ、厳密にどっちかっていうと、僕には6Dが必要だということが分かった。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS ISO100 50mm 0EV F4 1/500


両方使ってみてわかったのだが、重くてもEOS 6Dを使って、高画質な絵を撮りたい……と思うシーンと、M5で身軽に戦いたい……と思う時に両方があった。

ただ、どっちかっていうと、やっぱり6Dを持って出る時の方が圧倒的に多かった。どんなシーンでもいい絵が撮りたいのだ。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS USM ISO800 70mm 0EV F4 1/125


ただ、かさばるから、ちょっと食事……というような場面でカメラを置いて出てしまい、結果何かネタに出会ってしまって撮れないということはある。M5なら持って出られる。

6Dを選ぶ最大の理由は『撮れた感』なのだ。

これをなんと説明していいのか、分からないのだが、光学ファインダーで、対象を見てて、シャッターを押した瞬間に『撮れた』って思う。獲物を『仕留めた』っていう感じが、光学ファインダーの方が高いのだ。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS USM ISO2500 38mm 0EV F4 1/40

M5のEVFもかなりよくなった。しかし、ドタバタとしている取材時に、シャッター押したその瞬間に仕留めたかどうか分かる、その感触のあるとなしとで、仕事の安心感、確実に仕事ができている感じが全然違う。

この感覚が誰でもそう感じるのかどうかは分からないが、フィルムカメラでEOS 3の時代から使っていた自分の感触に繋がるものがあるので、6Dで撮るのはやはり心地いいのだ。

たとえば、ごちゃごちゃとした発表会会場での撮影でも、絞りを開けられれば、フルサイズなら背景に写っている物をボカして対象をはっきり際立たせることができる。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS USM ISO400 35mm 0EV F4 1/60

とはいえ、M5のメリットも大きい。EVFがないと明るい所では苦労するし、長めのレンズの場合に狙いにくいというのもあるが、EVF装備のM5なら、そのあたりは問題ない。

取材時だと、人垣の上を持ち上げて撮影したりすることも多いのだが、チルト液晶装備のM5ならそういう場面でも便利に使える。

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↑カメラを持ち上げて、人垣の上から撮らないといけないシーンも多い。
EOS M5 18-150mm f3.5-6.3 IS STM ISO2000 18mm 0EV F3.5 1/60

特に、新しい18-150との組み合わせは絶妙だ。35mm換算でいえば、28.8mmから240mmという計算になる。

会場全体をワイドに撮影し、手元で物撮りし、さらに登壇者のアップを撮れるという意味でめちゃくちゃ便利。この性能がこのコンパクトさで撮れるなんて、本当に素晴らしい。

ひらくPCバッグminiへの収まり具合も最高だ。

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↑ウチにこの2台があれば、持ってるレンズと組み合わせて、それなりに便利なんだが……。

両方あれば、太刀と小太刀ということで、使い分けられて本当に便利だと思う。また、EOS M EFアダプターがあれば、300mm F4を480mm相当に使ったりとか、50mm単焦点を、50mmと80mmとして使い分けたりとか、そういう便利さもあると思う。

ただ、懐具合が2台買うことを許さない。となると、やっぱり6Dとなる。

ファイナルアンサーは、6Dだ。

が、悩み所は近日発表予定とウワサされる6D Mark IIの存在。

もし、本当に6D Mark IIが存在するのなら、その6D Mark IIと、その影響で価格が下がるであろう6Dと、どちらを選ぶのかは本当に悩ましい。

(村上タクタ)

2017年6月14日 (水)

オリンパスのタフな防水デジカメ正常進化でTG-5に

『一家に一台!』あった方がいいのがオリンパスのTGシリーズ。

別にダイビングなんてしなくても、海やプールなど水辺に出かける時、防水だったら安心だ。

特に子連れだと、荷物の中に濡れたタオルを突っ込まれたり、テーブルの上にジュースをひっくり返されたりと、精密機器愛好家としては冷や汗をかくようなシーンが多い。そんな時に心配しなくていいだけでも、ストレス度合いがだいぶ下がる。

バイクツーリングや、自転車でのサイクリング中の突然の雨、キャンプ場の夜露。気を遣うことが減れば、より気分良く、人生を楽しむことができる。

そのTGシリーズの最新型 TG-5が発表された(詳細はフリック!7月号にも掲載)。



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オリンパスの防水のシリーズは2006年のμ720SWから数えて11年、26モデル目。TG-5はTG-4からキープコンセプトの熟成となっている。

15m防水、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf。耐低温-10℃のタフ性能は、ここ5年、TG-2から変わらないが、新たに耐結露性能が加わった。

19_tg5_red_right_dobleglass大きな変更点は、撮像素子は1,600万画素から1,200万画素にピクセル数を落としたこと。裏面照射型のCMOSセンサーには、OM-D E-M1 Mark IIと同じTruePic VIIIを組み合わせる。

しかし、画素数を落とすことで逆に受光性能を上げ、薄暗い場所での解像感を向上させている。

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防水デジカメを活用するシーンは実は暗い場所が多い。川でも海でも、水に浸けると、陽光は水面で反射去れてしまうので、露出は1段、2段分は確実に暗くなる。実は、筆者は10年ほど前に、μ725SWを持っていたが、当時は防水で水中で撮影できても、シャッタースピードが遅くなって、ブレブレになってしまったものだ。

また、キャンプをはじめアウトドアに出かけると、夕方や早朝など、薄暗いシーンでの撮影が多くなる。となると、TG-5が確保した高感度性能は確実に役立つようになる。

タフなシチュエーションの状況を記録するフィールドセンサーは、GPS、標高水深、温度、方位などを記録するが、スマホアプリのアップデートもあって、歩いたルートと、その場所で撮った写真を記録することもできるようになっている。

動画は4Kムービー、FHDで120fps、HDで240fpsの高速度撮影が可能になっており、楽しみの幅をさらに広げている。

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また、外観はTG-4と同様のコンセプトだが、グリップ感が向上していたり、ズームレバーの位置が変更されていて、扱いやすくなっていたり、電源スイッチが小ぶりに、より薄くなっていたりと、細部の操作感が向上している。

市場想定価格は5万5000円。発売は6月下旬より。

(村上タクタ)

2017年5月29日 (月)

台湾取材で試してみる、ミラーレスか、一眼レフか?

いろんな議論はありますが、個人的に、次にどっちを買うか悩んでいます。つまり、極めて私見からの話です。

ずっと、次は『EOS 6D』の次期モデルを買うんだ……って思ってましたが、ミラーレスカメラの性能がだんだん上ってくると、心がゆらぐという話です。

EOS 6Dが欲しかったのは、試用したときにめっちゃ楽しかったからです。撮った絵が、キレイだし、僕好みでした。

また、僕は、そもそもフィルムカメラ時代から、EOS 3、5などで、仕事の撮影をしていたので、いろいろな操作がやっぱりEOSがやりやすいんです。仕事の撮影といっても、本当のクオリティの高い撮影が必要な時はプロに頼むので、別にガチで撮れる必要はありません。

しかし、発表会取材や、今回のような展示会取材だと、プロカメラマンを連れて行く予算もなければ、フットワーク的にも難しい(ライティングとかをしっかりやり出すので時間がかかるし、画像もちゃんと補正するので速報が無理)ので、自分の手持ちカメラが要るのです。

で、次に6D Mark 2が出たら買おうと思っていたのですが、ミラーレスが十分高性能になってくると、これでいいんじゃないかという気がしてくる。

両方試用してても悩むわけです。デカさや、取り回しの負担というのは、実際に使ってみないとわからないので。

というわけで、取材で実際に試用するために、キヤノンさんからお借りしてきました。という非常に個人的、試用です(^_^;)

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EOS 6Dと、EOS M5。

M6じゃないのはファインダーが欲しいからです。取材していると周りが明るくてファインダーがないと困るシーンがままあります。また、老眼が進行しているので(笑)背面液晶を見ようとすると、身体からカメラが遠くなって腕が伸びるのでカメラのホールドが不安定になります(笑)

EVFだと視度調整もできますしね。

こうやって、手元に持って見るとボリューム感がやはり大きく違う。

EOS M5についているのは、新しい18-150(35mm換算で28.8〜240mm)。発表会の撮影だと、手元の製品撮影や、目の前の人の撮影と、壇上の人のアップを撮るための望遠レンズの両方が要るのですが、これなら両方をカバーできるところがとっても魅力的です。じっさい、壇上の人が発表する瞬間にレンズを換えるのが間に合わないこともありますし、そもそもレンズ交換が頻繁だとホコリも入りますしね。

EOS 6DもひらP miniに入らなくはないですけど、今みたいにMacBook ProとiPad Pro 12.9と一緒にひらP miniに入れる運用は無理っぽいですよね……。

ちょっとした商品撮影のために、ストロボを天井にバウンスさせて撮ることが多いのですが、天井にバウンスさせるためのストロボを取り付けるとこんな感じ。

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めちゃめちゃボリューム感に差が出ます。

クオリティは高い方がいいけど、デカイと持ち歩くのが大変です。重いからと持ってないシーンが出るよりは、軽いカメラがずっとバッグに入っている方が、特ダネを逃さない……っていうこともあります。

僕が、ミラーレスもEOSがいいなと思うのは、このストロボやレンズも(ちょっとだし、今となっては高価なものではありませんが)手持ちのものが役に立つっていう意味も大きいです。もちろん、プロやハイアマチュア目線でいえば「こんなの意味ないから、全部買い替えろよ!」っていうところだと思いますが、僕のようにカメラにかけらえる予算が限られた中で戦おうと思うと、手元にある望遠レンズやストロボが使える意味は大きいです。

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EF EOS Mマウントアダプターを使うと、手持ちの長いレンズをM5に付けられるというのも、まぁ、最悪使えなくはないというのもメリットです。

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昔、ラジコン飛行機を撮影していたEOS 3に付けていた300mm F4をEOS 6Dに付けるとこんな感じ。とっても取り回しがよくて撮影しやすいです。

EOS M5につけるとこう。

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なんだかもう、レンズにカメラがくっついてるようですが、一応使えます(笑)EOS M5にはファインダーがあるから、これまでのEOS Mと違って、望遠レンズが圧倒的に使いやすいです。やっぱり、長玉はパッと狙った時に、背面液晶では対象を捉えられません。そもそも、身体からカメラが遠くなるから不安定だし(老眼だからますます)。

試してみましたが、AFもそれなりの速度で動作しますし、使えなくはないです。動くものはやっぱり、一眼レフの方が狙いやすいですけどね。

しかし、一方、6Dの測距点11個というのは、今となっては寂しいですよね……。

というわけで、2台を持って、台湾に来ています。

私が今回の取材のレポートで使う写真は、すべてこのどっちかで撮ってます(もしくははiPhoneかw)。1週間の取材後、私がどっちを選んだか、またレポートしますね! 

(村上タクタ)






2017年2月15日 (水)

ミラーレスと一眼レフのエントリーモデルを拡充。キヤノン M6、9000D、Kiss X9i発表

fgキヤノンさんの発表会に来ています。
M6、9000D、Kiss X9i発表です。

もうM6なんですね……早い……。

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そして、コンパクトなミラーレスとしてのM6、一眼レフスタイルの9000D、Kiss X9iとなるみたいです。どっちかっていうとオートで撮るKiss X9iと、若干マニュアル操作設定のやりやすい9000Dという棲み分けのようです。



M6っていう名前がちょっとややこしい気もしますねぇ。


M3 Mark IIかな、いや、M5のEVFなし版というのが実際のようなのだけれど。


【更新終了】

2016年11月 2日 (水)

『一眼レフ』>『ミラーレス』でなくなった日【OM-D E-M1 Mark II】

プロカメラマンは一眼レフを使う。

もっと手軽に、低コストに、レンズ式交換カメラを使うならミラーレス一眼がいい。

……という時代は、今日終わりを告げたのかもしれない。

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今日発表された、OM-D E-M1 Mark IIを手に取って触らせていただいて、そう思った。

AF/AE追従で18コマ/秒、固定で60コマ/秒って、もうミラーという物理的なモノを動かしていては絶対不可能な連写速度を実現してる。

無音撮影、手ブレ補正6.5段、などなど、『ミラーレス一眼』が『一眼レフ』を凌駕しつつある……という意味で歴史的な一台になるんだろうな……と、思います。

オリンパスの人がよく言う、『ボディ2台、レンズ数本、ストロボ』というプロ機材も、フルサイズの一眼レフで持つと大荷物だが、マイクロフォーサーズだとかなりコンパクトで済む。荷物が軽くてフットワークが良くなるということは、一眼レフを使っている人が到達できないところに行けるということでもある。

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とりあえず、次号のためにお借りして触ってみよう……。

(村上タクタ)

2016年9月15日 (木)

キヤノンからやっと本気のミラーレス登場【 EOS M5】

キヤノンファンとしては、『やっと本気になってくれたか!』というミラーレスが登場した。11月下旬発売のEOS M5だ。

(そうM3からひとつ飛ばしてM5なのだ。)

専用サイトはこちら

やっとの、EVF標準搭載。デュアルピクセル CMOS AF搭載。DIGIC 7、約2420万画素。常用ISO2万5600。このスペックをEOSなインターフェイスで使えるのが嬉しい。

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どうも、これまで一眼レフを食わないように遠慮しているような気がしていたのだけど、今度の性能は十分に一眼レフに食い込める性能だ。それに当然ミラーレスなので、コンパクト。こうこなくちゃ。

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取りながら、モードを変える、シャッタースピード変える、露出補正をする……というようなシチュエーションで操作系が変わるとやりにくいんだけどれども、キヤノンで機材を統一すれば、一眼レフを使う、ミラーレスを使う、コンデジを使う……というように持ち替えても戸惑うこともなく扱うことができる。

ちょっと触らせてもらいましたけど、EVFもキレイだし、AFも早いし、AF追従でも秒間7コマ切れるし、これはかなり使えそう。EOS Mの時に『AFが遅い』と書いて広報の方からひと言あったものだけど、やっとワクワクする性能のミラーレスがキヤノンから出てきたのは本当に嬉しい。

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さらに同時発売で18-150mm F3.5-6.3という非常に取材に便利そうなレンズも出る。いわゆるこれ一台で、どこでもOKって感じのレンズだ。

発売は11月下旬とちょっと先だが、またお借りしてレビューしたいと思っている。

ちなみに、キヤノンのオンラインショップで現在ボディ単体で11万2500円(3000円キャッシュバック)。15-45付きで12万7500円(7000円キャッシュバック)。


2016年9月 1日 (木)

Olympus TG-Trackerで撮る、サーキット激走動画 #TGTracker

TG-Trackerは面白いですよね! バイクのみならず、自転車、サーフィン、ダイビング、スキー、カヌー……などなど、アクティブ系の趣味をやっている人必携です!

Olympusのログ取りカメラ、TG-Trackerをくっつけてサーキット激走して動画撮ってきました。



走ってるサーキットは、千葉の袖ケ浦フォレストレースウェイ。弊社のライディングパーティっていうサーキット走行イベントで走ってます(みんなも走りに来てね!)。

レースイベントでなくて、革ツナギさえ来てたら、自分のバイクでサーキットを走れるイベントです。こんな感じで走ってます。

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昔、バイク雑誌にいたよしみでマーシャルとして走っているので、バイクは全部借り物で、だから映像のたびにバイクが違うわけです。

カメラは、GoProマウントでバイクに固定してみたり、胸のところに付けてみたり、シートカウルに固定してみたり、いろいろやってみました。

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バイクに固定すると映像はきれいになるけど、動きがあんまり出ないのね。身体に固定している方がグラグラするけど、乗ってる感の迫力は出る(笑)

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ちなみに、このカメラはGPSのログとかも録ってくれるから、地図にはちゃんとサーキットのどこを走ってるか表示してくれて面白い。これツーリングでも面白い記録が撮れそう。こんどはツーリングでやってみよう。


サーキットをバイクで走っても、山を歩いても面白いTG-Tracker。アクティブな趣味を持っている人は一台持ってると面白いと思います。

こちらもどうぞ。

5秒に1回写真を撮りながら8時間山歩きした動画【TG-Tracker】


(村上タクタ)

2016年8月25日 (木)

キヤノンから5D Mark IV発表!9月8日発売!

詳しくはこちら

5Dは、プロもメイン機として使う『ほぼ』フラッグシップ機です。スポーツなどの動き物を撮るなら1D X Mark IIということになるのでしょうけれど、スタジオ撮影などではプロでも5D系を使っている人が多いです。もうこれで十分なスペック。

5D Mark IVのお値段は約46万7000円(オンラインショップ価格)。写真の24-70 F4Lのレンズキットで、約59万1000円(同上)という高級機です。

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注目のスペックは以下の通り。

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3,040万画素に高画素化しつつ、常用ISO 3万2000と、5Dシリーズの特徴である優れた高感度特性を合わせ持つというところが魅力でしょう。ここが強いと表現の幅が広がるし、使い勝手もいいからすっごい魅力的。

連写も1D X Mark IIには遠く及ばないながらも、3,040万画素で秒間7コマ撮れるようになりましたから、普通に考えると十二分です。

AFは1D X Mark II譲りのAFシステムを移植して、61点レティクルAFを搭載。動画撮影にも便利なデュアルピクセルCMOS AFも搭載。

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GPS搭載でカメラ単体で位置情報を記録できるし、Wi-Fi搭載で画像転送にも便利。

これだけの性能を実現しながら5D Mark IIIの860gから800gへと軽量化しているのも驚き。

ああ、欲しいなぁ……。

2016年7月 8日 (金)

5秒に1回写真を撮りながら8時間山歩きした動画【TG-Tracker】

OlympusのTG-Trackerが、とても面白い。

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簡単にいうとすべてのログを撮ってくれるカメラ。いわゆるアクションカム的なカメラなのだが、動画やタイムラプスを撮りながら、GPSの位置や、高度を記録してくれる。

そして、それをiOSやAndroidのアプリで閲覧できる。こんな感じで。




写真の方から、位置や高度を特定できるし、逆に地図の方から、写真を表示できる。

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この日は、妻と息子と3人で、丹沢のヤビツ峠から入って、二ノ塔、三ノ塔、行者ケ岳、塔の岳と尾根筋を縦走してバカ尾根を渋沢の方へ向けて降りた。

距離にして約15km。別のアプリによると3万6000歩ほど歩いていた。

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高度の推移はヤビツ峠が700mぐらいで、塔の岳が最高で1500m弱。どこが高くてどこが低かったのかもすぐに分かるし、すべての写真がどこで撮影されたか分かる。

そして! これが5秒に1回、8時間撮り続けたタイムラプス!

8時間歩いた時に見たすべての光景が残ってるというのも不思議な感じ。

これ、Youtubeに上げる時に圧縮がかかっているが元画像は、すべて1920×1080の高精細な画像なので、その本番画像を大画面でみると、なんというか1日見たすべての光景がそこに残っているというスゴいものなのだ。

上り坂を延々と上って、休憩して、尾根筋を歩いて、崖を下りて、また尾根筋を歩いて、頂上が見えて、また尾根筋を歩いて……という1日の出来事がすべて画像に残っている。しかも、GPS情報も高度も、1カットごとに記録されているのだ。これはログ好きにはたまらんw




ログごとのこういう記録も残るので、いろんなスポーツしている人は参考になるのではないだろうか?

ログをとっていた時間は8時間17分で、その間の移動距離は14.4km。高度差は1190mなのだそうだ。

最高移動速度は5.8km/h、平均移動速度は1.7km/h、最高昇降速度は24.8m/min、平均昇降速度は6.5m/minなのだそうだ。

Img_8619
本当にいろんなログが残るのって面白い。

ちなみに、GoPro用のホルダーを使って、こんな感じで装着していた。

P5220107
アップにすると、こんな感じ。

P5220105
すっごく面白いのだが、少しだけ難渋した部分がある。

できるだけ、高画素な方がいいかと思って、最高画質で撮ってしまったのだ。おかげで、5秒ごと8時間分の画像は2GB。これをスマホ側に読み出すスペースがなく、なかなか書き出せなくて、ブログを書くのが遅くなってしまったのだ。

P5220143(丹沢の低い山でもこれだけ面白いのだから、もっと高山を登ったり、ダイビングしたりする人はもっと面白いに違いない)


スマホは十分に空き容量のあるものを使いたい(笑)また、長時間のタイムラプスなどを撮る時は、画像サイズは落としておいた方がいい。どっちにしろ2GBの動画なんて、保存が大変なばかりだ。

というわけで、アクティブスポーツを楽しむ人は、Olympusの  TG-Trackerは持ってると絶対面白い記録が残せそうだ。そんなにガチなスポーツをしていなくても、日々のタイムラプスを撮るだけでもとても面白いと思う。

2017年7月

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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