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2018年12月10日 (月)

堀正岳さんの『知的生活の設計』を読んだ

いつも、ScanSnapとかEvernote、ライフハック界隈の取材でお世話になっている堀正岳さんが新刊を出された。KADOKAWAからで『知的生活の設計』という本だ。

堀正岳さんは、北極の気象の研究家であると同時に、Lifehacking.jp(https://lifehacking.jp/)というブログを運営されている。

堀さんといえば、なんといっても前作の『ライフハック大全』で5刷り5万部、kindle総合1位を獲得したヒットメーカーだ。出版社さんも次の本に期待がかかることだろう。


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タイトルは『知的生活の設計』である。渋い。

同業の出版社として考えると、『仕事に役立つ』とか『100の方法』とかいう、実利に結びつけたキャッチ、現世利益のあるようなタイトルの方が売れるという意見も出たに違いないが、『知的生活の設計』で通したところに、堀さんへの信頼感がうかがえる。

内容は、ライフハック系といえばそうなのだが、もっと長いスパンでものを考えた本。

人生において知的に豊かな生活を送るには、どういう積み上げをしていけばいいかという本だ。

さっきのタイトルの議論ではないが、とかく我々は現世利益を求めてしまう。給料がもっと上がらないかなと思うし、リッチな生活を送れないかなと思うし、美味しいものを食べたいし、飛行機に乗るならアッパーなクラスのに乗りたい。そのためには給料を上げねばならないし、昇進しないといけないし、売上げを上げないといけないし、ウェブで言えばPVを上げねばならないし、KPIを達成せねばならない。

しかし、この本を通じて、堀さんは語りかけるのである『それって本当に豊かなんですか?』と。

人は教養を持つことで、同じものを見聞きしても豊かな情報を得て、豊かな発送をし、そして時には豊かな情報発信をできるようになる。それこそ豊かな生活なのではないかと。

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(新著『知的生活の設計』を手に持つ堀さん)

その『豊かな知的生活』を送るための人生の積み上げ方の方法がこの本には書いてある。

コツコツと積み上げて、10年、20年、30年が経ったとき。何もしないでそれだけの時間が過ぎたのと大きな違いが生まれている。年老いた時に、豊かな知性と考え方を持つことができれば、それは本当の意味で豊かな人生だといえるのではないだろうか?

読んでみて僕は、堀さんご自身が『これからの人生の礎』として『知的生活を確固たるものにしよう』と、この本を書かれたような気がする。僕らも人生に迷うし、堀さん自身もどう生きようか迷う部分があり、よりしっかりと『知的生活を設計していこう』と決意してこの本を書かれたように思うのだ。

私も気が付いたら50歳の声を聞こうとしている。それでも、60歳、70歳という歳になったときに、どんな生活を送っているか、ここからの10年20年の知性の積み上げ方によると思える本だった。

人生に迷える方は、ぜひ読んでいただきたい。



(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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