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2017年12月30日 (土)

Apple、バッテリー問題に日本でも対応

ニッカドや、ニッケル水素に対して、圧倒的にコンパクトで軽く、形状が自由で、メモリー効果もほとんどないリチウム系バッテリーの進化によって、今のノートパソコンや、タブレット、スマホの進歩がある。

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現在iPhoneなどに使われているリチウムポリマーバッテリーはコンパクトで、軽く、炎上の可能性も可能な限り抑制され、劣化も少ない驚くべき性能を持つバッテリーだ。

とはいえ、内部で化学反応を繰り返し、電力を溜めたり吐き出したりするバッテリーの性質上、反応を繰り返すたびに劣化していくのはやむを得ないし、その劣化に対して、ソフトウェア的にピーク性能を抑制することによって、バッテリーライフの低下による電池の持ちの劣化を抑制しようというのはクレバーな工夫だと思ったのだが、それに対して『裏切られた』と感じて、訴訟まで起すような人たちがアメリカでいたらしい。

『性能抑制を秘密裏に行ったのはユーザーに対する裏切りだし、アップルは性能抑制によって新しいiPhoneを我々に買わせようと企んでいるに違いない!』というのが彼らの主張らしい。

それに、対して、米アップルが対応を発表した。続いて日本でも対応が発表された。アップルは情報を公開せず性能を抑制したことを謝罪し、補償対象外のiPhoneのバッテリー交換を8800円から、5600円減額して、3200円にすると発表した。

リリースはこちら。
『iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて、お客様にお伝えしたいこと』
https://www.apple.com/jp/iphone-battery-and-performance/

私としてはバッテリーが劣化するのは当然だし、対応する必要はないのではないかと思うのだが、アップルはリリースで、まずユーザーの意見を汲み、非公開で性能制限したことを謝罪し、具体的にバッテリー交換の価格を破格に安くすると発表した。問題に対する対応としては、完璧な対応だと思う。

しかし、私としては、ここまでの対応が必要なのだろうかと、少し疑問には思う。四半期ごとに数兆円の黒字を上げるアップルだからこんな対応が可能だが、こんな手厚い対応が業界のスタンダードになってしまったら、他の企業、とくに発展途上の企業やスタートアップが同じようにできるとは思えない。

不当な扱いに対して、ユーザーは声を上げるべきだ。しかし、ネット炎上で脅して、引き出せる対応は何でも引き出すというようなやり口が、本当に最終的にユーザーのためになるのだろうか?

(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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