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2017年10月19日 (木)

Adobe Creative Cloudがアップデート。新Lightroomが登場!? 『Classic』が付いたこれまでのLightroomはどうなる?

ラスベガスで開催されているAdobe MAXで、新しいCreative Cloudが発表されました。

 

Adobeがクリエイティビティのプラットフォームと居続けるCreative Cloudは、『Next Generation Experiences』と題し例年以上に大規模なアップデートを行っています。

 

気になるのはやはり新しいアプリケーション。デザイン/Webデザイン関係としてAdobe XD、Adobe Dimension、Adobe Sparkが、ビデオ関係としてはAdobe Character Animatorが登場。そして写真関係としてLightroom CCが新たにリリースされています。

 

Dimension_cc_decal

↑パッケージデザインなどに最適なグラフィックデザイナー向け3Dツール『Adobe Dimension』

 


Lightroomがふたつに?

デジカメの進化、そしてスマホの登場になった写真。記録のため、作品としてといった役割だけでなく、Instagramの流行などからもわかるようにきれいで手軽に撮れるようになった写真は、大切なコミュニケーションツールとしても大事なものになっています。また、その量も大幅に増えていて、賢い管理もまた重要なものに。そんな写真データの管理、画像処理を行うソフトがAdobe Photoshop Lightroomです。

 

そんなLightroomですが、先にも触れたとおり、今回のアップデートで新たに『Adobe Photoshop Lightroom CC』が登場しています。この『Lightroom CC』はクラウドベースのフォトサービスで、画像処理もできますが主な役割は写真の管理。用意される1TBのクラウドストレージ上にフル解像度の写真データをバックアップすることが可能で、PCのアプリからはもちろん、スマホアプリなどからもアクセス可能。端末を問わず写真を見たり、編集することができます。

 

Adobe_lightroomcc_macbookpro_3

↑ネーミング的にはメインはこっち? クラウドでの写真管理が得意な『Lightroom CC』。

 

一方、従来のLightroomは『Adobe Photoshop Lightroom Classic CC』に名前を変えて進化。プレビュー生成の高速化をはじめとしたパフォーマンスの向上だけでなく、色域・輝度指定マスク作業ができるようになるなど機能の追加が図られています。『Lightroom Classic CC』は、これまでのLightroom同様、ローカルだけでなくクラウドにも写真を保存することが可能です。

 

Lightroom_classic_cc_color_range_ma

↑ローカルでの写真編集が得意な『Lightroom Classic CC』。

 

同じLightroomの名前を持つだけに、できること、役割は大きくカブっていますが、『Lightroom CC』は、写真の管理や共有が得意なツール、『Lightroom Classic CC』は写真の編集が得意なツールになっています。併用する必要はなく、PCだけでなくスマホやタブレットでも写真を見たい、編集したい、そしてSNSへも投稿する機会も多いといったユーザーであれば『Lightroom CC』のほうが便利だし、編集作業がメインだというユーザーであれば『Lightroom Classic CC』を選べば問題ないと思います。

 


写真の管理と保存、どうしよう?

とはいえ、気になるのはネーミング。新サービスが『Adobe Photoshop Lightroom CC』となっているのに対して、これまでの進化版であるはずのツールには『Adobe Photoshop Lightroom Classic CC』と『Classic』というワードが追加されています。

 

この『Classic』、日本語の『古い』という意味ではないとのことですが、従来の延長にあるほうに『Classic』とついてしまうと、遠くない未来にツール自体がなくなってしまうのではないか……という不安も……。

 

過去、写真共有サービスであるFlickrが料金体系を見直しを行った際、大混乱を起こしたり、Adobe自身も画像保存サービスである『Adobe Revel』を終了させました。写真データは容量が大きいこともあり、終了するサービスから他に移るにしてもその作業は大変で面倒なものです。また、写真は二度と手に入らないものす。それらを管理・保存するサービスはとても重要なものはずですが、途中でサービス自体が終わってしまうという出来事が少なからずありました。

 

『Adobe Revel』が終了する際に提案されたのがLightroomへの移行。そのLightroomに『Classic』というワードが追加された……ということは……。どっちを使えばいいのか? クラウドベースで新しい『Adobe Photoshop Lightroom CC』にさっそく移行したほうがいいのか? それともこれまで通り『Adobe Photoshop Lightroom Classic CC』のままでいいのか? Lightroomはプロが使うことが多いツールだけに、ふたつのLightroomが用意されたことによる混乱は少なくないようです。すぐに決めてしまう必要はないのですが。

 

Adobe_lightroomcc_editanywhere

↑クラウドでの写真管理が普通になった現在、新『Lightroom CC』が写真保存の定番になるのかしら。

 

料金は『Lightroom CC』『Lightroom Classic CC』『Photoshop CC』が使えるCreative Cloud フォトプランが980円/月(税別・20GBクラウドストレージ、1TBのクラウドストレージ付きプランは1980円/月)、新たに設けられた『Lightroom CC』のみが使えるLightroom CCプランは980円/月(税別・1TBのクラウドストレージ付きプラン)になっています。

 

また、『Lightroom CC』『Lightroom Classic CC』は4980円/月(税別)のすべてのツールが使えるコンプリートプランでも利用可能です。ただしクラウドストレージは100GB〜。気がねなくクラウド上で写真データを管理・保存するには増量する必要があるようです。


(安井克至)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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