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2017年9月16日 (土)

3年目のApple Watchは、アーリーマジョリティへ【発表会現地レポ】

いわば『iPhone 4』のステップ


レポートを後回しにしてしまったのは、Apple Watch Series 3については、現場ではいまひとつ分かりにくかったからだ。

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Keynoteで、SUPを楽しんでるスタッフと通話してみせてくれたのは驚きだったが、携帯電話会社の通プランをはじめ、米国のApple側から示されるものが少な過ぎたからだ。

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現場で分かったのは、『サイズ感などはまったく変わらない』『通話、少なくとも着信は簡単』などということぐらいだ。

しかし、発表会後、いろんな人たちと話すにつれ、反響が想像以上に大きいことに気がついた。これまで『様子見』『買わない』と言っていた人が、『買う!』と言ってるケースが多かったのだ。また、初代を持っていた人のリプレイスも多い。

思えば、これはSeries 2の出来の良さの影響が大きいだろう。『なんとか市場に出した』という体で、OSの動きも鈍重だった初代に較べ、『動作はサクサク』『電池もギリ1日から2日は余裕に』『防水』『Apple Pay装備』『単体で音楽も聞ける』『単体でGPSも装備』と、非常に『使えるスマートウォッチ』に進化していた。それを横目で見ていた人が『キッカケがあれば、次は僕も』と思っていたのだろう。Series 3はそのキッカケになったということだろう。

Apple Watchは年々重要な存在になりつつある。アーリーアダプターが、多少の使い勝手の悪さをガマンしながら使うステージから、アーリーマジョリティの手にわたりはじめたと考えていいだろう。あなたの周りでも、いわゆるギークでない人も手にするようになってきたのではないだろうか? 電池の持ちも悪く、動作も引っ掛かりがちで、アーリーアダプターしか使っていなかったiPhone 3G/3GS世代から、多くの人が使いはじめるキッカケになったiPhone 4の登場を思い出す。

Apple Watch Series 3の特徴とは?


では、今年のApple Watch Series 3の特徴を挙げておこう。

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まず、LTE通信が可能となったこと。しかも、別個のSIMを買わなければならないのではなく、メインの回線のオプションとしての回線契約が可能。つまり、電話代が大幅に上がるわけではないし、iPhone にかかってきた電話をApple Watchで受けられるということでもある。

ちなみに、iPhoneとApple Watch、同時に通話はできないが、別個の場所にあるiPhoneで、通話していなければ、Apple Watchで通話することは可能。またデータ通信も行えるので、アプリさえ対応すれば、Apple Watch単体でメッセンジャーや、Facebookメッセージ、Twitterなどを扱うことも可能になるだろう。音声認識で多少の文章入力も可能になるかもしれない。

契約はdocomoが500円、auとSoftBankが350円のオプションとして追加できると発表した。残念ながら、MVNOでこのApple Watch Series 3の電話契約を利用できるという情報はない。Appleは直接キャリアと折衝したようで、今回MVNOは蚊帳の外だった模様。しばらくの間、これは3大キャリアのメリットになりそうだとすれば、サービスはMVNOには当面の間提供されないのではないだろうか?

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この契約を可能とする従来の1/100のサイズのeSIMと、画面の内側に内蔵されたアンテナ、そしてデュアルコアプロセッサ搭載のS3により処理速度は70%向上、W2というカスタムワイヤレスチップによりWi-Fi接続が85%高速に、BluetoothとWi-Fi接続時に電力効率も50%向上しているという。

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GPSモデルと、GPS+セルラーモデルが用意されるが、セルラーモデルのデジタルクラウンは赤くペイントされる。今後、この赤い切り欠きは『通話のできる最新型Apple Watchの象徴』となるだろう。いわば、高性能車の『ターボバルジ』のようなものだ。デザイン的に、ちょっとアンバランスな部分を作ることで、注目を集めるという意味では、iPhone Xの画面の『切り欠き』もそうなのかもしれない。

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ここでも述べたように、最終的にはiPhoneは発展的にその姿を解消し、Apple Watch、AirPods、『何かグラス型のデバイス』が、我々の感覚器官をサポートしていう……という方向に進化していくと思うので、このApple Watchの進化も、その文脈で考えると分かりやすい。

 

新型Apple Watchが誤解されている点


とはいえ、初代からApple Watchを使い続けている筆者としては、『ちょっと誤解されている』『発売後文句を言う人がいるのではないか?』と思う点がある。
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ひとつは、電池容量と通話の関係だ。

現在のApple Watchだって、1週間も電池が持つワケではない。せいぜい運良くて3日、基本的には毎日充電するデバイスだ。これが通話によって、LTE通信と音声出力で電池を消費するとなると、かなり電池の持ちは厳しくなるはずだ。つまり、そもそも長時間通話をできるデバイスではない。

あくまで非常用というか、連絡を受け取るため……と考えられるならいいが、AirPodsを使って、長時間しゃべり続けたりすると、電池切れの憂き目にも合いかねない。筆者はApple PayこそApple Watchの有効な使い方のひとつと考えているので、電池切れで改札を出られなくなるような目には遭いたくない。

また、そもそも、いくら通話が受けられるからといって、iPhoneを置いてApple Watchだけを装着して行動することは(少なくとも私は)あまりない気がする。ジョギングや、ロードスポーツでのサイクリング、サーフィンなどのウォータースポーツなどのシーンぐらいだろうか?

また、そもそもiPhoneを持っていれば、初代からApple Watchで通話することは可能なのだが、声はスピーカーから出るので、周囲に人がいるような状況で電話に出るのは、なかなかに恥ずかしい。ということを考えると、Apple Watch単体で通話することはあまりないだろう。
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実は、たぶんそれよりもデータ通信の方が有効なハズだ。iPhoneを置いて出てもApple Watchの位置はiCloudに上がり続けるだろうし、SNSのメッセージも受信できる。Pokémon Goのような位置情報ゲームだって、Apple Watch単体で可能になるなら、また違った展開があるのでないだろうか?

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Appleは4000万曲の音楽をApple Watch Series 3で楽しめると言っているが、すべてをウェブ経由で行うには、通信量の増大を覚悟しなければならない。

つまり、Appleがプレゼンテーションで見せた状況を実現するには、電池の減りと、ギガの減りを気にしなければならないということだ。Apple Watchの電池容量の厳しさを体験してきた層には分かり切ったことではあるが、初めてApple Watchを購入する層は、このあたりに(悪い意味で)驚くのではないだろうか? ちょっとそこは覚悟しておいて欲しいところではある。

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ともあれ、第3世代になったApple Watch Series 3には新しい使い方を含め相当期待できそうだ。筆者の現在の使い方は『通知の受信』『ライフログの取得』『Apple Pay』というところが中心となっている。新しいSiriウオッチフェイスなども含め、この使い方がどう変わっていくのかも、興味深く感じている。

(村上タクタ)

コメント

Apple Watchの機能がますます多くなった。
いつの間には一人前のツールになれるでしょう。
今、もうiPhoneがなくても使えるらしいです。

I do knoѡ а rеcreation we are able to play tthat is
like Dadⅾy iis talking abⲟut.? Mommy metioneⅾ making both boys need tо know the game ɑ
lot. ?It?s caled ?Whats the smartest thing about God.
And eaϲh оf us has to provіde you ᴡith one actuаlly
good thing we ⅼike ab᧐ut God. Wһo needs to go first??
Lee and Larry jumped and shouted ?ME ME!? waviing their fingers in the air lјke they ddo at school.
Lastly, Mommy stated, ?Effеctiveⅼy Lee, since yоu are two mknutes oldeг than Larry,
you mɑy go first.

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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