デジタルガジェットとウェブサービスに関する最新ニュースを、電子雑誌『フリック!デジタル』と連携してお届け! [ Flick! 毎月10日発売 ]

« 『iPad超活用術2018』本日発売! | メイン | 図説! スティーブ・ジョブズ・シアターの秘密 »

2017年9月25日 (月)

SIGMA 12-24mm F4 DG HSMで撮った、Apple Event

iPhoneの発表会は暗い中で遠い縁談の写真を撮らねばならないので、暗所に強く、望遠で撮れるカメラが必要……ということで、清水の舞台から飛び降りてEOS 6D Mark IIを買いました。

が、今回の取材では、もうひとつ問題がありました。

招待状には会場はSteve Jobs Theaterと書いてありましたが、そこがどんなところだかまったくわからず、かつその場所の写真が絶対に必要だということです。

もちろん、だいたいの予想はつきましたが、どういうレンズだと写真が撮りやすいのか分かりません。おそらく、内部から全貌を撮るには短いレンズが必要であることは予想できました。しかし、調べてみると『安い望遠レンズ』っていうのは売ってますが『安い広角レンズ』っていうのは売ってません。どれも高いのです。

というわけで、またちょっとズルなのですが、SIGMAさんから広角レンズをお借りすることにしました。

12-24mm F4 DG HSM
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_12_24_4/

超広角レンズ、しかもズーム! 税込価格18万9000円。

Img_2699

(上質なレンズを紹介しているのにスタジオ写真じゃなくてすいません。あとでサシカエます)

EOS 6D Mark IIに付けるとこんな感じ。Img_8112
我々はプロカメラマンの方と一緒に仕事をするので、そういう人に聞くと、広角レンズは絶対に上質なものが必要なのだそうです。

これだけ大きなガラスを正確に加工しなければならないので、高価なものになるのは当然。そして、ワイドであると同時に周辺が、歪まない、にじまない……というのが、絶対に必要な点であると同時に重要なのだそうです。

カメラマンさんに「よくそんな高価なレンズ買えますね!」と言ったことがあるのですが、カメラマンさんは、
「20〜30万したって、絶対に部屋の中のワイドな写真を撮ろうと思ったら必要だしね。それに、マンションの広告の仕事が1〜2回あれば、すぐに元なんて取れるよ。ワイドで歪まないレンズで撮れば、普通の部屋だって、すっごく広く見えるしね」
ということでした。

なるほど、そういうお仕事で使うものなのですね……我々の取材のお部屋訪問などの記事も、こういうワイドレンズで撮ってもらっています。

というわけで、あとは、このスゴイレンズの写真をご覧いただきましょう。写真はクリックするとちょっと大きな写真が開きますが、別に原寸ってわけじゃないです。すいません。

Img_1717_2

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、16mm、F14、1/160、ISO100、-1EV)

まずは、Steve Jobs Theaterの外からの写真。丘に登る道を歩いていくと、このガラス張りの建物が見えてくる。ちょっと上にカメラを向けると、カリフォルニアの空がとてもきれいに写る。

Img_1738

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F7.1、1/100、ISO100、±0EV)

三脚を立てて、自分も入ってみた。横の方に入ると太っちょに写るので、ここは真ん中に(笑)人が混雑している中、セルフタイマーでこの写真を撮るのは難しかった(笑)

Img_1780

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F22、1/10、ISO100、-2EV)

建物の中に入って、1階。ごらんのようにカーボンファイバー製の屋根は完全に浮いており、柱は一本もなく、ガラスの窓に支えられている。天井の照明の配線や、スプリンクラーのホースは、ガラスの間の目地の部分を通っているのだそうだ。

ここはスローシャッターを切って、人を流れさせて建物を強調したかったので、このために遠路はるばる三脚を持っていったのだ。

Img_1853

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F5、1/40、ISO100、-1 1/3EV)

Steve Jobs Theaterの客席部分。遠くにステージが見える規模感はお分かりいただけるだろうか? 世界中から集まった多くのメディアがパソコンを開き、タブレットを開いてレポートの準備をしている。

ここは三脚は禁止なので、シャッタースピードは少し速めにして撮った。

Img_2225

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F4、1/30、ISO100、±0EV)

入り口の円筒の真下の地下のフロア。タッチ&トライ会場。Apple公式のカメラもほぼ同じ場所で、同じような短いレンズを使って写真を撮っていたので、もしかしたら、似た写真が上がっているかもしれない。

Img_2223

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F4.5、1/40、ISO100、±0EV)

ちょっと横に振ると、こんな風に流れる。これはこれで面白い。

Img_2230

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、24mm、F4、1/30、ISO100、±0EV)

タッチ&トライの階段の途中の踊り場から、こっちが一番テレ側。このものすごい人の中に割り込んで、空いているiPhoneを探して写真を撮らなければならないのだが、英語で早口で言われるとつい負けてしまう……。メディアの争奪戦は激しいのである。


Img_2587

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F4、1/1600、ISO100、±0EV)

ここはおそらく一般の方も入れるようになる場所。Apple ParkのVisitor Centerの屋上にあるテラス。ここから、Apple Parkのリングが遠くに眺望できる。

上のひさしや、床の木材の筋が、ぴっちりと歪みなく描かれるのが素晴らしい。

Img_1601

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、12mm、F4、1/50、ISO400、±0EV)

ちょっと現実離れした場所ばかりなので、ホテルの部屋を撮ってみた。広く、立派な部屋ではあるのだが、広い画角で歪みなく撮るのは難しい。

ホテルに泊まる機会があったら、部屋の写真を撮ってみていただきたい。絶対にこんな風には撮れない。

Img_1608

(EOS 6D Mark II、12-24mm F4 DG HSM、13mm、F4、1/50、ISO800、±0EV)

さらにバスルームのような狭い空間でも、自分の立っている場所以外のほとんどがしっかり写る感じで、その部屋にいるような感覚になれる。

360度カメラという手もあるかもしれないが、360°カメラの歪曲された画像より、私はこのシャープ感のある描写の方が好きだ。

12-24mm F4 DG HSMは本当に素晴らしいレンズで、いろんな景色をクルリと取り込んで、CMOSセンサー上に写し取ってくれる。このレンズを旅をして、いろんな光景を取りこめたらどんなに楽しいだろいうと思う。

端の方の歪みも少ないし、部屋の角のラインが、曲がらずにまっすぐに描かれるのは、不思議な気さえする。

難を言えば重さが単体で1,150gと少々重いことだろうか。今回、これに加えて、標準レンズ、300mmF4、100-300mmのズーム、50mm単焦点、ストロボ、三脚、予備のカメラとしてNEX-5Rと望遠レンズとストロボ……も持って、さらにMacBook ProやiPad Pro……などもあったので、バッグは相当な重さになってしまった。その状態では、タッチ&トライの争奪戦に勝つのは難しい。

ともあれ、一度使うと欲しくてたまらなくなるレンズであることは確かだ。このレンズで日本の風景とか、お寺とか撮ったら、どんな風に写るんだろう……とか、いろいろ思ってしまう。必要に迫られてお借りしたのだが、素晴らしい体験だった。


※日本で、この画角でSteve Jobs Theaterの写真を撮ってる人はいないハズなので、シアターの写真のご用命はぜひフリック!編集部の村上まで! 6240×4160の画像でお渡しできます!(笑)

(村上タクタ)

コメント

コメントを投稿

2017年10月

カレンダー
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

flick_twitter+facebook



このチームが作っている本のブログ

  • 【このチームが作っている
    本のブログ】




flick! editors

  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

flickの広告バナー


  • サイドリバー