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2017年9月

2017年9月22日 (金)

とってもディープなiPhone 8&Apple Watch S3情報10

これまで、取材したけど、記事に収録できなかったマニアックなネタを10連発でお届けしよ

1:8/8 PlusのApple Payは海外でも使える

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iPhone 8/8 PlusはApple Payの海外との障壁がなくなって、海外に出かけた時に使えるようになった。Apple Payのマーク、もしくはNFC準拠のPOS端末を示す右のマークがあれば、決済できるとのこと。

2:実は7/7 Plusでも使える

実は7/7 PlusでもiOS 11にすれば使えるらしい。海外旅行にしろ、インバウンドにしろ、Apple Payの国による障壁がなくなるのは大変うれしい。

このあたりは、実際に使ってみたらご報告したいが、今のところ近々は海外出張の予定がないので、誰か試した人、教えて下さい。

3:iPhone 8/8 Plusにはスチールフレームがある

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写真はiPhone 7のシャシーだが、アルミの塊から削り出したバスタブ型の構造になっている。8は底面がガラスなので、大幅に構造が変わっているハズ。『スチール製のフレームを使っている』とのことなのだが、どうなっているのか、分解してみるのが楽しみだ。

4:iPhone 8のカメラは大幅に進化している

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『1200万画素のままと画素数は変化していないが、大幅に進化している』と言われたカメラは、普通に撮っても変化を感じるほど大幅に進化している。ポートレートライティングなどを使わない普通の撮影でも、暗所に強くなり、クッキリと写っている。今後のテストで、もっとさまざまなことが分かっていくだろう。

5:ポートレートモードのHEIFは深度情報を持っている

新たにアップルがJPEGに変わって採用しようとしているHEIFは、さまざまなユニークな特徴を持っているようだ。ポートレートモードで使うと、深度情報を持った画像が撮れるので、撮影後に背景をボカしたり、ライティングを変えたりすることができる。

また、Liveフォトもバースト撮影も1枚の画像として認識される。

このHEIFの持つ情報は当然他のアプリでも利用でき、たとえばPhotofox(旧Enlight)では、深度情報を使って写真を切り抜いたりもできる……と聞いたので、今日自分で試してみたが、やり方は分からなかった。それとも、私が見た実演はベータ版だったのだろうか? やり方が分かった方がいたら、教えていただきたい。

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6:コントロールセンターはカスタマイズできる

使い難いと評判の悪いコントロールセンターがだが、実はこれは強く押すことで拡張メニューが出るし、『設定>コントロールセンター>コントロールをカスタマイズ』で、カスタマイズできる。録画ボタンを表示しておくと便利だ。

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7:Apple WatchのLTEの受信感度はiPhoneと変わらない

少なくとも、日常的に使っている範囲では、iPhoneで受信できる場所では受信できるようで不便はないて……とのこと。

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8:Apple WatchはBluetooth、Wi-Fi、LTEの順で、もっとも節約できる電波を使う

LTEの電池消費は激しいので、Apple Watchはもっとも節約できるBluetoothを最優先に使う。可能なら、Bluetoothを経由してiPhoneと接続して通信するということだ。

次に使うのはWi-Fi。iPhoneが一度接続したことのあるWi-Fiなら、パスワードなどもApple Watchに共有されており、Apple Watch単体でもWi-Fiに接続する。

その2つでの通信ができない場合、はじめてLTEで通信する。

9:Apple WatchからiPhoneを探せる、その逆も可

LTE通信が可能になったことで、Apple WatchからiPhoneを探したり、その逆を行ったりできるようになった。

10:新しいApple Watchは安静時心拍数を取得できる

WatchOS 4にアップデートすると、心臓に関するヘルスケアの機能が充実する。特に有効なのが安静時心拍数を取得できること。安静時心拍数は健康であるほど低い数値を示すらしい。ちなみに、一昨日からWatchOS 4にアップデートしている筆者の現在の安静時心拍数は60ぐらいらしい。今後どう変化するか見ていきたい。

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また、安静とみなされる状態が10分以上続いている(つまり運動していない)のに、高い心拍数(100〜150BPMでiPhoneのApple Watchアプリで任意に設定できる)を記録すると、通知するように設定する。「もしかしたら、素敵な女性を見てドキドキしているのかもしれませんね!」という筆者のジョークはそれなりにウケた。

ともあれ、ヘルスケアのデータに関しては、日本では医療機器としての認証を取っているわけではないので、「参考までに」という状態にとどまるが、常時データをモニタリングしているApple Watchが健康管理のために果たせる役割はとても大きそうだ。

というわけで、実際には試せていない情報もあるが、Apple Eventなどで取材してきた情報をレポートしておく。裏が取れてない部分に関しては、詳細が分かったら、また追記していきたい。

(村上タクタ)

iPhone 8 Plusポートレートモードがスゴイ!(HEIF形式の威力!)

iPhone 8 Plusのポートレートライティングを試してみた。

これはすごい(笑)

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ちなみに、撮影場所は弊社スタジオだが、当然大光量のスタジオ用ストロボではなくモデリングライトの暗い光。モデルをしてくれたのは、バイク雑誌『ライダースクラブ』の人気編集部員、イズちゃんだ。

iPhone 8 Plusのポートレートモードは、iPhone 7 Plusのものより進化している。

iPhone 7 Plusのポートレートモードは、ふたつのレンズで撮影することで、被写体への距離を計測し、まるでF値の明るい大口径レンズで絞りを開けて撮ったように、被写体より後ろにあるものをボカすという効果を与えてくれる。ちなみに、1年間(ベータ)と書かれていたが、iOS 11で晴れてベータではなくなった。実際、iOS 11版の方が、被写体と背景の分離などを上手にこなしてくれるようになっているとのこと。


iPhone 8 Plusのポートレートモードは、それに加えて、その距離情報をより活かして、ライティングを自動的に行うようになっている。つまり出っ張っている鼻はおでこにより光を当て、影になっている部分をより暗くするということができるのだ。

また、撮影時に、色味の効果を変えることができる。

また、それらの効果をすべて、撮影した後に与えることもできる。

実は、これ、iOS11から備わったHEIF形式での保存の効果のひとつで、写真に深度情報も持たせることができるのだ。だからその深度情報に基づいて、あとからライティング的効果を与えることができるのだ。また、従来別々のファイルになっていたLIVEフォトも、バーストモードで撮影した複数の形式もHEIF形式ならひとつの画像として扱える。また保存するための容量も半分ほどで済むというメリットもある(同様にビデオのHEVC方式も容量は約半分で済む)

今のところ互換性の問題などで、HEIFでの保存を避けて、カメラの設定のフォーマットの部分を変えて(互換性を優先にして)保存する人が多いようだが、HEIFにはそんなメリットもあるのだ。ちなみに、ポートレートモードで撮影すると、自動的にHEIF形式で保存される。

というわけで、撮影中の画面はこんな感じ。
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無加工で撮影した写真はこれ↓(ちょっとタイミングが違うので、表情は違うが)。

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上のボタンをタップして、ポートレートモードをONにするとこうなる。背後にあるストロボは箱馬(ベニアで作られたスタジオ用の台)がボケているのがお分かりいただけると思う。

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これが『スタジオ照明』……という状態だが、そもそもがスタジオなので、光が回ってるので分かりにくい(笑)基本的には影を浅くした、全体に光が回った状態を指すと思われる。Img_0030

次に、『輪郭強調照明』。あごの周りが強調されているのが分かるだろうか? 痩せているように見えるし、男性だったら、あごが強調されて精悍な感じに写るだろう。

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そして、『ステージ照明』。スポットライトを浴びているように、顔が浮き立ち、背景は真っ黒に落ちて、身体の方も少し暗くなる。輪郭の強調も効いたままだし、SNSのアカウント用の写真にもいいかもしれない。

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そして、最後にこちらが『ステージ照明(モノ)』。なんか昔のレコードのジャケットのような雰囲気だが、これも男性だと武骨な感じの迫力がある写真になる。

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ちなみに、ポートレートモードはiPhone 8 Plusの場合、インカメラでは撮れない(iPhone XではインカメラでもTrueDepthカメラとして撮影できる)。

ともあれ、このポートレートライティング、現時点ではiPhone 8 Plusならではの機能なので、iPhone 8 Plusを買った方はぜひお楽しみいただきたい。

(村上タクタ)

iPhone 8/8 Plusをひと足お先に開梱!【実機ファーストインプレ】

朝になれば、みなさんのところにも続々とiPhone 8/8 Plusが届き出すとは思うが、実物をひと足お先に手にすることが出来たので、ファーストインプレッションをお届けしよう。

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まず、箱はアップル製品特有(最近はそうでもないか)の折り返しのない、きれいな作りのもの。iPhoneの絵柄部分がエンボスになっていて、周囲の金属部分に、特色のゴールドやシルバーを使っている。印刷に関わる者としては、うらやましいほどのゴージャスな作りのもの。

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すでに、クパチーノのApple Parkで触った本体だが、あの時はプレス同士の争奪戦で混乱状態だったが、落ち着いて触ると、しっとりした持ち心地が気持ちいい。

正面から見るとiPhone 7/7 Plusとの違いは見出せない。もちろん、裏側はガラスで大きく違うが、少なくともケースを付けてしまえば分からないぐらいの違いではある。裏面をガラスにして、非接触充電のメカニズムを入れたせいか、本体はそれぞれ10g以上重くなっている。

従来のiPhone 7/7 Plusは、アルミの塊から削り出したボディそのものがフレームとなっていたが、iPhone 8/8 Plusはスチール製のフレームに基板やバッテリーが固定され、その周りのアルミ7000番台(軽く強いアルミ合金)のボディがあり、裏面をガラスが、表面をディスプレイと組み合わされたガラスが覆っている構造にある。iPhone 8/8 Plusが7からの変化が少ないという人もいるが、むしろまったく違う構造のものを、あたかも同じものであるかのうように、同じ外形の中に押し込んでいるというべきだろう。

シルバーのガラス面は少し青みがかっており、ゴールドの方は逆にベージュっぽい色味になっている。このガラス部分の色味は、裏面から7層のコーティングを施すことで作られており、ちょっと写真で表現するのは難しい。

Appleマークと、iPhoneのロゴもガラスの裏面から描かれているようで、表面からは触れることができない。また、iPhoneロゴの下にあったモデルナンバーや、総務省指定云々といった記述は法制度の変更で『設定>一般>情報>法令に基づく情報>認証』にデータとして記述されることになった。外観がよりシンプルになって美しい。

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ちなみに、私はゴールドのiPhone 8 Plusがいいなと思っているのだが、ゴールドの美しいガラスの色が、逆にプラスチックっぽく見えるといって好まず、シルバーの方がきれいだという人の方が多かった。このあたりは好みだとは思うがご参考まで。

そういえば、昨年モデルのジェットブラックは傷つきやすいのが問題で、私のiPhone 7もけっこうキズだらけになっているのだが、ガラスは傷がつかなくていい。もっとも割れるのではないかと心配する人も多いようだが。

設定はおなじみ、言語を設定し、地域を設定し……というものだが、以前使っていたiPhoneを手近においておくと、Bluetoothで接続し、設定を移行してくれるという新たな工夫が埋め込まれていた。機種の入れ替えは簡単な方がいいので、これはありがたい。

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iPhone 7/7 PlusからiPhone 8/8 Plusの移行でキモになるのはSuicaの移動だろう。クレジットカードは複数のiPhoneやApple Watchに乗せることができるが、Suicaはひとつの端末にしか乗せられない(複数カードを読み込むという手はあるが)。機種変の前に、Suicaだけは前の端末(iPhoneにせよ、Apple Watchにせよ)から退避しておく必要がある(端末から削除すると、クラウド上に退避している状態になる)。

順番を整理すると
●まずはバックアップ
●Suicaの削除
●新端末の立ち上げ
●バックアップからのかき戻し
●Suicaや、クレジットカードの登録
ということになる。

iPhoneも、Apple Watchも移行するとなると、手順が複雑になるので、落ち着いて順番を整理して、バックアップなどをキチンと確保してから、移行したい。
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(村上タクタ)

2017年9月21日 (木)

コンテンツ不足の4Kに救世主! Apple TV 4Kはマストバイ!【実機レビュー】

リビングが、映画館に、ゲームセンタ−に、そして、みんなのiOSに

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iPhoneを使い慣れている人なら、Apple TVがとても便利なのだが、まだiPhoneの普及台数に較べれば使っている人は少ないのではないだろうか? ちなみに64GB版が、2万1800円(税別)、32GB版が、1万9800円(税別)と機能の割に、めちゃくちゃ安い。

今回、みなさんよりひと足早くApple TV 4Kを試す機会を得たのだが、このデバイスがこの価格で手に入るなんて信じられない。結論から言うと、4Kテレビを持っている人なら問答無用で買っておいた方がいい。

4K、多機能……になっていること、知ってる?

当初はスティーブ・ジョブズが『趣味だ』と言ったApple TVだが、コツコツとアップデートし、今回のApple TV 4Kで第5世代。毎回アップデートごとに機能とを増し、今回のApple TV 4 Kでは、相当便利なデバイスに進化している。しかし、いまひとつその魅力は多くの人には伝わっていない感があるので、今回はApple TV 4Kの魅力をたっぷりお伝えしよう。

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今回のApple TV 4Kの最大の魅力はなんといっても、4K HDRであること。家庭で4Kの高精細の映画を見られるようになるのだから、これは実際驚くべき進化だ。

……といいつつ、今回筆者はまだ自宅に4Kのテレビを持っていないので、知人宅で見せてもらい、取材撮影時は、自宅で4KモニターにHDMI接続で撮影した(4K接続にならず、HD画質でしか表示されなかった)。いずれにせよ、写真を撮ってしまうと、もとの高画素は表現できないのだが、4KとHDRの映像は本当に息を飲むほど美しい。思わず私も、4Kテレビの購入することにして、機種の検討を始めてしまったほどだ。

現状、4Kテレビを買っても、4Kコンテンツはあまり手に入らない。BS/CS、VODでもまだまだ数が少ない。当然のことながらレンタルにもほどんと存在しない。4Kブルーレイの機材は存在するが、コンテンツの価格は高いし、レンタルにもほとんど存在しない。

しかし、Apple TV 4Kがあれば、最新の映画コンテンツを4Kで見ることができる。しかも、価格は従来のHD画質と変わらない。また、従来、HD画質で買ったコンテンツに、4K版が出れば、自動的に4K版を見ることができるという親切ぶりなのだ。

さらに、先日のAppleEventでエディ・キューが述べたところによると、Apple TV 4Kはただの4Kではなくて、HDRにも対応している。鮮やかで深い色味の4Kを楽しむことができるのだ。

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Apple TV 4KはA10X Fusionというアップル製のチップを積んでいる。これはあの2017年6月に発表された驚異的な性能を持つiPad Pro 10.5/12.9に搭載されているのと同じもので、6コアのCPU、12コアのGPUを搭載し、ちょっとしたノートパソコンを軽く凌駕する性能を持っている。こんな性能を持つチップを2万円前後のデバイスに積めるというのは驚きだ。

いつも通りシンプル、コンパクトな設計

さて、ではさっそく開梱してみよう。箱はおなじみ、アップル製品ならではのシンプルで美しいもの。


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本体と、リモコンが、こんな感じで入っている。

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下には、本体の電源ケーブルとLightningケーブルが1本。なぜ、Lightningケーブル? と、思うかもしれないが、本体のリモコンの充電用。

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テレビへの接続はHDMIケーブル1本。今回は4K対応のBelkinのUltra High Speed HDMI Cableを使用した。4Kともなると、データの転送速度も相当なものになるので、このあたりでコストをケチらない方がいい。

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接続すると他のiOSデバイスと同じように初期設定が出てくる。どうやって項目を選択するのか、私はちょっと戸惑ったのだが、リモコンのタッチパッド部分が、MacBookのトラックパッドのように、クリックできるようになっている(しかも、物理的に動作する古いタイプと同じ)。

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Wi-Fiのパスワードをポチポチ入力するのか、面倒だなぁ……と思っていたら、手近なiOSデバイスと同期できる仕様になっていた。これはいいアイデア。

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iTunesで4K映画を見るためだけに、4Kテレビを買う値打ちがある

さて、テレビ(というか、撮影時はモニターだったが)の電源を入れて入力を選ぶと、ホーム画面が表示される。

正式ローンチすれば、急速に増えるだろうけれど、取材時にはまだApple TV 4K発売前だったので、日本対応した4Kコンテンツがまだ少なかった。そこで、Siriにお願い。

「iTunesで4Kの映画を探して」と言うと、視聴可能な4Kコンテンツがずらりと並ぶ。

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『ローガン』や、『オデッセイ』などが4K化されて並んでいる。これで、4Kテレビを買ったけど、見るものがない! と嘆いていたあなたもこれで安心。コンテンツは現時点ではまだ少ないけど、これから充実することでしょう……多分。

また、Netflixも、プレミアム会員なら4Kの映画を見ることができるとのこと。自宅で4Kクオリティで映画を見ることができるとは。これだけで4Kテレビを買う値打ちがあるというものだ。

その他にもいろんな使い道、いっぱい

4Kといえば、エディ・キューも紹介していたが、スクリーンセイバーの映像が息を飲むほど美しい。ドバイの街並み、ロサンジェルス空港などが、高精細なスロー画像で表示される。上空から、クルマ1台1台が、おどろくほど精細に表示される。

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Siriが搭載されているのも便利ポイントだ。

リモコンのSiriボタンを押してマイクに向かって話す。

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と言えば、ご覧の通り。

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アップルの株価もかなり詳細に教えてくれる。

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ゲームもいろいろできる。コントローラがiPhoneと同じく、加速度センサー内蔵なので、トラックパッドに加えて、コントローラの傾きなども使える。ドライブゲームにもだいぶ熱中してしまった。

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自分のアカウントのiTunesの音楽も聞けるし、Podcastも視聴できる。すでに先日のApple Eventのムービーもあった。

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我が家でよく使うのが、AirPlayを使ってのMacやiOSデバイスの画面のミラーリング。

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家族それぞれのiPhoneの写真を表示して見るのにも便利。

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旅行から帰って、旅行の光景を写真で見るのにも最適だ。また、iCloudに上げている写真なら、このApple TV 4K単独でも閲覧することができる。

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Macのサブディスプレイとしても使える。

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ともかく、これだけの機能を持ちながら、2万円前後という価格が信じられない。

4Kテレビを持っているのに、4Kで視聴できるコンテンツがないとお嘆きの方、ぜひApple TV 4Kを。そして、私のように持っていなくても、このApple TV 4Kがあれば、十分に4Kテレビを買う理由になるだろう。

(村上タクタ)

2017年9月20日 (水)

iOS 11が来た! ARと、マルチタスクiPadの世界へようこそ!

新時代に、みんなを連れて行くiOS 11、本日から

本日、2017年9月20日、iOS 11がローンチされた。

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みなさんのiPhoneや、iPadにも今日からダウンロードできる。

(iPhoneでいえば5s以降、iPadでいえばAir、mini 2以降)

iOS 11の詳細については、6月のWWDC 2017のレポートで述べているので、詳細はそちらをご覧いただきたい。

ARやMLなんて、なんで要るの? →そのうち分かります

軸になるのは、AR(拡張現実)とML(マシンラーニング)が、大きく将来のiOSを支える技術として、取り込まれたこと。すぐに、影響が出ることではないが、今後出てくるアプリやサービスは、このARとマシンラーニングを取り入れたものが増えてくるはずだ。

簡単な例を見ていただこう。これはAppleの新社屋のVisitor Centerに設置された、Apple Parkの立体模型。




現実に目の前にあるのは、モノトーンのカタチだけのApple Parkの立体地図。そこに、iPadをかざすと、植栽や色を見ることができる。フリックすると内部も見える。

また、時間を変えて夜、昼、夕暮れなどさまざまな時間の様子も見られるし、どのように風を使って冷却しているか、太陽電池のエネルギーは設備の中をどのように流れるかを見ることができる。

iPadを上に掲げれば上から見られるし、近づけばクローズアップが見られる。

こんな表現を容易に取り込むことができるのが、iOS 11なのだ。

機械学習は、言語解析、画像解析などに使われる。iPhoneの写真が、いつのまにかカテゴリー分けされているのも機械学習の効果だし、Face IDの顔認識にも使われる。言語認識の形態素解析などにも使われるので、今後、翻訳やSiriなどの音声解析の性能も急速に高まるに違いない。

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iPadは、マルチタスクがとっても便利に

表向きの話でいえば、iPadではマルチタスクの機能が大きく変わった。

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まず、Dockの作法が変わって、アプリを開いていてもいつでも呼び出せるようになった。それによって、スプリットビューや、スライドオーバーを簡単に扱えるようになった。

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Dockから、アイコンをドラッグ&ドロップすれば、スライドオーバーの状態にある。そして、そこから境界線を中央にずらせば、スプリットビューだ。

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ドラッグ&ドロップも簡単にできるようになったので、ウェブを見ながら原稿を書くとか、テキストを書きながら写真アプリで見つけた写真を挿入する……というようなことがとても簡単にできるようになる。

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その他、iPad Proでは、ロック画面をApple Pencilでタップするといきなりメモが取れるなどの便利な機能も追加されている。

日常生活もけっこう変わる

細かい所では、iOSのビジュアル自体もけっこう変わっている。
1パスコード入力画面も、コントロールセンターも、文字入力のキーボードもけっこう変わっている。

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非常に細かいところだが、アイコンの角Rがより緩やかになって、アイコン自体が丸っこくなった(この全体に丸くなる傾向は、シリコンバレーの流行なのだろうか?)。画面キャプチャーを取った時のアニメーションも変わったし、そのアニメーションをタップすると、そのまま画面キャプチャーに描き込めるようになる(ちょっとiPadっぽいインターフェイス)。またApp Storeの風情も大きく変わっている。

これ以外にも、あらゆるシーンでインターフェイスデザインが少しずつ変化しているので、楽しんでいただきたい。

ダウンロードは、『設定>一般>ソフトウエアアップデート』でiOS 11をインストールしていただきたい。

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(↑ちなみに、この赤丸も新OSの機能を使ってマークアップしたもの)

アップルデートは十分にバッテリーがある状態で、少なければ電源に繋いだ状態で。また、万が一の可能性に備えて、事前にバックアップを取るのもお忘れなく。

また、32bitアプリは動かなくなるので、日常的に使ってる32bitアプリがあると代替策を考える必要がある。まず、『設定>一般>情報>App』で動かなくなるアプリのご確認を。

では、新しいiOS 11を一緒に楽しみましょう。

(村上タクタ)








2017年9月18日 (月)

AppleEvent取材、Wi-Fiと機材の話

安心便利な海外Wi-Fiルーター

Wi-Fiはいつも通り、安定のグローバルWiFiさんにお願いしました。

マニアな人はSIMを用意しないの? と言いますが、空港に着いたら電源ONで使えるモバイルWi-Fiルーターの方が私は気楽で便利なんですよね
というわけで、お申し込みはこちらから(笑)

グローバルWiFi

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最近は、ランディングして、シートベルトサインが消えたらもう、電波機器の電源を入れていいんですよね。そこで、iPhone とiPadとMacを接続してしまえば、あとは旅行中ずっと電源入れっぱなしです。

そうしたら、旅行中、ずっとWi-Fiに繋がってられる。

SIMを手に入れて、電話が使えた方が便利な状況もなきしもあらずですが、どっちにしろ英語が苦手なもので……(汗)アップルのスタッフの方は、僕を捕まえにくくて、困られる状況もあるかもしれませんが、メッセンジャーでの連絡をお願いしています。他の取材記者の人たちともメッセンジャーが主な連絡手段ですしね。

iPhone もiPadもMacも旅行中、ずっと繋いでました。

レポートするのに写真をいっぱいアップロードするのに超大容量プランだったのですが、1470円でしたし、いずれにせ、取材はいつも弾丸なので、入る日と出る日をいれても4日ですしね。


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あ、あと、今回は発表会会場から、アップルさんの用意してくれた、ホテル、移動のバスに至るまで『Apple Wi-Fi』が飛んでいたのはうれしかった。

いつもは、会場のWi-Fiが濃厚過ぎて、Wi-Fiが掴めない、目の前のカメラのWi-Fiも掴めない、モバイルWi-Fiルーターも電波を掴めない……っていう状況に陥りがちなのですが、今回はApple Wi-Fiのおかげで、会場からもライブtweetができました。このおかげで、Wi-Fiルータの通信容量を心配しなくて良かったのも助かりました。

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コンピュータ関係の機材はおなじみ、iPhone 7とiPad Pro 12.9初代、MacBook Pro 13 Touch Bar(2016)です。

ついに新兵器キヤノンEOS 6D Mark II投入!


あと、カメラは以下の通り。カメラが2台とレンズが7本。

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サブがこれまで使ってたソニーNEX-5Rです。レンズはNEXが標準の16-50mmと、55-210mm。あとストロボ。

なんで、サブがいるかというとメインが壊れた時というのもあるし、基調講演の取材って、SDカード読み出したり、レンズ変えたりしている時に決定的瞬間が訪れることがあるから。あと、近く撮る用と、遠く撮るよう2台あった方が便利でもあるし。

まぁ、理想は同じカメラ2台が理想なのですが、予算的に……ね。

そしてっ! カメラは今回の取材から、ついにEOS 6D Mark II投入。前回のWWDCの時も6D使ってましたが、あの時はキヤノンさんから借りてた広報機材でしたが、今回は正真正銘の自腹機材。

標準レンズはEF24-70mm F4L USM。それと、壇上を撮る用にEF 300mm F4(これはフィルム時代から20年ぐらい持ってるやつ)。それに50mm F1.8 STM(結局使うヒマはなかった)。EF 70-300mm(これも20年ぐらい前の、ステージが300mmじゃあ寄り過ぎだった時のために。あまりに古くて、三井カメラマンに笑われた)。

それから、今回の必殺技、SIGMAさんからお借りしていった12-24mm F4 DG HSM。まぁこれに関しては別途詳しく書きますが、Steve Jobs Theaterを撮るために必要なんじゃないかと思って、SIGMAさんにわがままを言って借りていったんですが、本当にこれでしか撮れない絵がいっぱいあって、感動したレンズでした。これがなかったら、Steve Jobs Theaterの会場全景は撮れなかった。

まぁ、のちほど、別途詳しく書きます。

それと、その12-24mmを使うために3脚を持っていきました。これがでかくてスーツケースも結果、デカイ方を持って行くハメに。僕のカーボン三脚なので、裸のまま預けられないし、機内にも持ち込めるかどうかもわからなかったし。

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で、どうだったかっていうと、結果として、機材多すぎ、重過ぎだった(笑)

人がすごい多いし、その中をかき分けて、iPhoneを手に入れて取材しないといけないのに、三脚まで持ってると、割り込んだり、人のすき間に入ったりできない。

次回の取材までにどの機材を削るか考えなきゃなぁ……。

望遠の絵柄がどのぐらい必要かっていうのもあるんですけどね。手元のiPhone取材と、ステージ上の人の撮影。両方って欲張るから機材が大きくなるわけで。

あと、予備カメラを諦めるかどうか。でも、これも取材中にカメラが壊れたことがあって、できればこういう大一番の時は持ってたいのよねぇ……。

(村上タクタ)

2017年9月16日 (土)

3年目のApple Watchは、アーリーマジョリティへ【発表会現地レポ】

いわば『iPhone 4』のステップ


レポートを後回しにしてしまったのは、Apple Watch Series 3については、現場ではいまひとつ分かりにくかったからだ。

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Keynoteで、SUPを楽しんでるスタッフと通話してみせてくれたのは驚きだったが、携帯電話会社の通プランをはじめ、米国のApple側から示されるものが少な過ぎたからだ。

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現場で分かったのは、『サイズ感などはまったく変わらない』『通話、少なくとも着信は簡単』などということぐらいだ。

しかし、発表会後、いろんな人たちと話すにつれ、反響が想像以上に大きいことに気がついた。これまで『様子見』『買わない』と言っていた人が、『買う!』と言ってるケースが多かったのだ。また、初代を持っていた人のリプレイスも多い。

思えば、これはSeries 2の出来の良さの影響が大きいだろう。『なんとか市場に出した』という体で、OSの動きも鈍重だった初代に較べ、『動作はサクサク』『電池もギリ1日から2日は余裕に』『防水』『Apple Pay装備』『単体で音楽も聞ける』『単体でGPSも装備』と、非常に『使えるスマートウォッチ』に進化していた。それを横目で見ていた人が『キッカケがあれば、次は僕も』と思っていたのだろう。Series 3はそのキッカケになったということだろう。

Apple Watchは年々重要な存在になりつつある。アーリーアダプターが、多少の使い勝手の悪さをガマンしながら使うステージから、アーリーマジョリティの手にわたりはじめたと考えていいだろう。あなたの周りでも、いわゆるギークでない人も手にするようになってきたのではないだろうか? 電池の持ちも悪く、動作も引っ掛かりがちで、アーリーアダプターしか使っていなかったiPhone 3G/3GS世代から、多くの人が使いはじめるキッカケになったiPhone 4の登場を思い出す。

Apple Watch Series 3の特徴とは?


では、今年のApple Watch Series 3の特徴を挙げておこう。

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まず、LTE通信が可能となったこと。しかも、別個のSIMを買わなければならないのではなく、メインの回線のオプションとしての回線契約が可能。つまり、電話代が大幅に上がるわけではないし、iPhone にかかってきた電話をApple Watchで受けられるということでもある。

ちなみに、iPhoneとApple Watch、同時に通話はできないが、別個の場所にあるiPhoneで、通話していなければ、Apple Watchで通話することは可能。またデータ通信も行えるので、アプリさえ対応すれば、Apple Watch単体でメッセンジャーや、Facebookメッセージ、Twitterなどを扱うことも可能になるだろう。音声認識で多少の文章入力も可能になるかもしれない。

契約はdocomoが500円、auとSoftBankが350円のオプションとして追加できると発表した。残念ながら、MVNOでこのApple Watch Series 3の電話契約を利用できるという情報はない。Appleは直接キャリアと折衝したようで、今回MVNOは蚊帳の外だった模様。しばらくの間、これは3大キャリアのメリットになりそうだとすれば、サービスはMVNOには当面の間提供されないのではないだろうか?

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この契約を可能とする従来の1/100のサイズのeSIMと、画面の内側に内蔵されたアンテナ、そしてデュアルコアプロセッサ搭載のS3により処理速度は70%向上、W2というカスタムワイヤレスチップによりWi-Fi接続が85%高速に、BluetoothとWi-Fi接続時に電力効率も50%向上しているという。

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GPSモデルと、GPS+セルラーモデルが用意されるが、セルラーモデルのデジタルクラウンは赤くペイントされる。今後、この赤い切り欠きは『通話のできる最新型Apple Watchの象徴』となるだろう。いわば、高性能車の『ターボバルジ』のようなものだ。デザイン的に、ちょっとアンバランスな部分を作ることで、注目を集めるという意味では、iPhone Xの画面の『切り欠き』もそうなのかもしれない。

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ここでも述べたように、最終的にはiPhoneは発展的にその姿を解消し、Apple Watch、AirPods、『何かグラス型のデバイス』が、我々の感覚器官をサポートしていう……という方向に進化していくと思うので、このApple Watchの進化も、その文脈で考えると分かりやすい。

 

新型Apple Watchが誤解されている点


とはいえ、初代からApple Watchを使い続けている筆者としては、『ちょっと誤解されている』『発売後文句を言う人がいるのではないか?』と思う点がある。
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ひとつは、電池容量と通話の関係だ。

現在のApple Watchだって、1週間も電池が持つワケではない。せいぜい運良くて3日、基本的には毎日充電するデバイスだ。これが通話によって、LTE通信と音声出力で電池を消費するとなると、かなり電池の持ちは厳しくなるはずだ。つまり、そもそも長時間通話をできるデバイスではない。

あくまで非常用というか、連絡を受け取るため……と考えられるならいいが、AirPodsを使って、長時間しゃべり続けたりすると、電池切れの憂き目にも合いかねない。筆者はApple PayこそApple Watchの有効な使い方のひとつと考えているので、電池切れで改札を出られなくなるような目には遭いたくない。

また、そもそも、いくら通話が受けられるからといって、iPhoneを置いてApple Watchだけを装着して行動することは(少なくとも私は)あまりない気がする。ジョギングや、ロードスポーツでのサイクリング、サーフィンなどのウォータースポーツなどのシーンぐらいだろうか?

また、そもそもiPhoneを持っていれば、初代からApple Watchで通話することは可能なのだが、声はスピーカーから出るので、周囲に人がいるような状況で電話に出るのは、なかなかに恥ずかしい。ということを考えると、Apple Watch単体で通話することはあまりないだろう。
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実は、たぶんそれよりもデータ通信の方が有効なハズだ。iPhoneを置いて出てもApple Watchの位置はiCloudに上がり続けるだろうし、SNSのメッセージも受信できる。Pokémon Goのような位置情報ゲームだって、Apple Watch単体で可能になるなら、また違った展開があるのでないだろうか?

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Appleは4000万曲の音楽をApple Watch Series 3で楽しめると言っているが、すべてをウェブ経由で行うには、通信量の増大を覚悟しなければならない。

つまり、Appleがプレゼンテーションで見せた状況を実現するには、電池の減りと、ギガの減りを気にしなければならないということだ。Apple Watchの電池容量の厳しさを体験してきた層には分かり切ったことではあるが、初めてApple Watchを購入する層は、このあたりに(悪い意味で)驚くのではないだろうか? ちょっとそこは覚悟しておいて欲しいところではある。

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ともあれ、第3世代になったApple Watch Series 3には新しい使い方を含め相当期待できそうだ。筆者の現在の使い方は『通知の受信』『ライフログの取得』『Apple Pay』というところが中心となっている。新しいSiriウオッチフェイスなども含め、この使い方がどう変わっていくのかも、興味深く感じている。

(村上タクタ)

2017年9月14日 (木)

Apple新社屋の建築がすごい! 2——新社屋、ビジターセンターなどと、細かい部分編

はるか彼方の、巨大な新社屋

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なにかと秘密主義なAppleのこと、いろいろと秘密のデバイスが山盛りでありそうな本社の方に行く機会はなさそうだなぁと思っていたが、やはりSteve Jobs Theater以外の場所には一切行けそうもない。残念ながら。

なんでも、自然の光や風を上手に活かして室温をコントロールする仕組みがあったり、個人で集中する仕事をしたり、チームでコラボレーションする仕事をしたり……を容易に切り替えて、それぞれ快適に行えるような構造のなっているらしい。興味深い。

しょうがないので、入り口にあるApple Park Visitor Centerの屋上から、めいっぱいの望遠レンズ(300mm)で撮ってみた。窓ガラスの中には何も見えないし。そもそも、300mmで撮って、このサイズって、どんだけデカいんだ。

さらに近い側の窓にを見てみる。やっぱりあまり何も分からない。

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逆にワイド側で撮るとこんな感じ。ズームレンズだが、EXIFによると19mm相当。

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木々が植えられたばっかりの現状でさえこうなんだから、後々木々が根付いて生い茂ってくると、ほとんど何も見えなくなりそうだなぁ……。

我々に一番身近なApple Park Visitor Center

そもそも、行く機会がなく、行ったら行ったで守秘義務にしばられて、何も書けなくなりそうな本社社屋はともかく、その土地の外周道路の外側にあるApple Park Visitor Centerは、今後営業を開始したら、一般の方も立ち寄れることになりそうな場所。

現在のところは、今回のiPhone Xプレスイベントのために1日だけ臨時で運営したそうだ。正式な営業開始日は、また後日告知されるとのこと。『Visitor Center』って自然公園などにあって、そこを訪れた人が、その公園のことを知り、外側からそっと観察するためのような場所ですよね。おそらく同じような役割を果たす模様。

2階はテラスになっており、上の写真のように本社を展望することができる。

1階は、中央がアップルストアと、本社売店のように世界で唯一(今は二つか)アップルの公式ロゴ入りのTシャツなどの記念品を売る場所になっており、左ソデがiPad ProのAR機能を使ってApple Parkを解説するような場所、左ソデがカフェになっている。

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ワイドに張り出した屋根と、柱のない天井までのガラスの壁が基本フォーマットらしい。どれも途方もなくお金のかかりそうな建築物だ。

中央がApple Storeになっている。

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アップル製品が展示され、おそらくは購入できるようになるハズだ。

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世界でここにしか売ってない『Park』の公式ロゴ入り記念品。

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ちなみに、Tシャツは40ドル。読者のみなさんのために、2枚ほど買っておいたので、のちほど何らかの手段でプレゼントしたい。

右ソデはカフェ。

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Faemaのエスプレッソマシンがある。

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スタッフの方の胸には『Coffè Macs』と入っているので、これがお店の名前なのだろうか?

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実際に運営を開始した時に、どういうメニューになるのかは分からないが、当日は軽食がサーブされていた。

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スティーブ・ジョブズの魂は、細部に宿る?

唯一自由に歩けたビジターセンターの写真をもう少しご紹介しよう。

まず、本社社屋を展望できる屋上はこんな感じ。

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イスやテーブルはウッド。床もウッド。上は微妙に日差しを遮るルーバー構造となっている。

床にはライトが埋め込まれているところがある。夜には建物自体を的確な明るさで照らすようになっているのだろう。夜も見てみたい。

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上り下りする階段が素敵。

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この大理石のようなセメントは、グラスファイバー入りセメントと説明されていた。

手すりも一体で成形されており、ひんやりとした肌触りが素敵。

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もはや、これだけでもアートのようなたたずまいだ。

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壁自体と、手すり部分の間の溝の部分が掃除するのが面倒そうだなぁ……とは小市民の感想。きっとイノベーティブな方法で簡単に掃除できるようになっているに違いない。

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シンプルなパイプ状のドアノブにも工夫が凝らされている。押す方向、引く方向にそれぞれスイッチになっているのだ。ドアによってはパワーアシストされている感じだった。Steve Jobs Theaterの入り口は同じような構造だったが、もっと巨大なドアなので、開こうとすることでスイッチが入り、自動ドアとして動作するようだった。

ストレージ……も、こ洒落たサインで指示されている。下の金属のバーには点字が入っている。

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ついでなので、トイレも見てみよう。

サインは極一般的なものだが、分かりやすくていい。

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便座はこんな感じ……(笑)だが、流す方法が分からなくて苦労した。

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イノベーティブな方法で勝手にウォッシュされるのかと思ったが、そうでもない。

実は壁面にある金属のボタンを押すことでフラッシュされる。デザイン的には分かりやすいが、誰もが急を要して来る場所なので、もうちょっと分かりやすいインターフェイスの方がよいのではないか……とも思うが、まぁ、アップルらしいといえば、アップルらしい。

水道の蛇口はごく一般的な形状。

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スイッチは、ちょっと分かりにくいが、シーソー式でなく、2つのスイッチになっている。

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ドアノブやロックも一般的な形状だが、これは分かりやすくて使いやすい。

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もっともっと見るべきところはあるのかもしれないが、それほど建築に詳しいワケではないので、わからない。

今後、いろんな記事で紹介されていくと思うが、細かい場所に使われているデザインの理由について知りたくなるような建物だった。

(村上タクタ)









Apple新社屋の建築がすごい! 1——ビックリの新構造を秘めたシアター編

9000本の木が植えられた、まるで公園のような新キャンパス

良い製品を作るためには、仕事がしやすく、イマジネーションの湧く環境を作らねばならない……と、スティーブ・ジョブズが生前に作りはじめていた、Appleの新社屋。最初はCampus 2と呼ばれていたが、最終的にはApple Parkと呼ばれるようになった。

1km四方ぐらいの土地に、総額50億ドル(約5000億円)かけて作られ、1万2000人の社員が働くと言われている。中心となるのは、ガラスの壁で作られた4階建ての、直径約500mのリング状の新社屋。その他に駐車場や発表会を行う『Steve Jobs Theater』、社外から来た人が訪れることになる『Apple Park Visitor Center』などが作られた。

陽光を上手く取り入れ、遮り、風も使って温度を調整し、一年のうちの9カ月は冷暖房を必要としない仕組みになっているとのこと。新社屋屋上などにはソーラーパネルが設置され、100%再生可能エネルギーで運用できるようになっているという。

域内にはなんと9000本もの木々が植えられ、自然に満ちた公園のようになっている。スティーブ・ジョブズがしばしば散策しながら新しいアイデアを得たり、ミーティングをしたりしたことから、自然が身近に感じられる環境を構築した。

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草木はまだ植えられたばかりで、テーマパークに入り込んでしまったようなぎこちなさはある。しかしこれから1年、2年と時が経つにつれて、木々は根付き、枝を伸ばして密生し、そのうち本当の森の中にある小道のようになっていくに違いない。

発表会をするために作られた建築物Steve Jobs Theater

小高い丘のようになった場所にSteve Jobs Theaterの入り口がある。そこにあるのは入り口だけで、シアターそれ自体は地中に埋まっている。

今回の取材はiPhone X、iPhone 8/8 Plusの発表会であると同時に、このSteve Jobs Theaterのこけら落としでもある。つまり、i10年近い歳月をかけて作られたスティーブ・ジョブズ最後の作品であるApple Parkの発表会でもあるのだ。

小道を歩いていくと丘の上に、Steve Jobs Theaterのエントランスが現れた。完全な円形。曲面ガラスだけで支えられたカーボンファイバー製の屋根を持つエントランスだ。

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世界中から約1000人のプレスが集った。撮影時には、まだSteve Jobs Theater内部への道は閉じられていたので、混雑状態だった。

Img_1785エントランスの内部に入るとこんな感じ。頭上に円盤が浮いているようだ。

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上からの強い日差しは遮られ、斜めに入る柔らかな光だけが内部を照らしている。

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階段は2方向にあり、外周に沿ったカタチで階下に降りていく。Apple Parkにある他の階段などと同じく、グラスファイバーセメントという大理石っぽい仕上がりのセメントで作られてるのだそうだ。

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小ぶりな円筒形のエレベータがひとつだけ存在する。身体の不自由な人への配慮ももちろん欠かさない。


Img_1825 ではゲートオープン。いよいよ下に降りていこう(実は外観の写真を撮っていて出遅れた。席取り合戦には相当出遅れた感じ)。

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降りるとこんな感じ。円筒形のエントランスの下は巨大な柱状になっている。実はここに大きな秘密が隠されているのだが、この時の私は知る由もなかった。


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正面はこのようなカタチで通路になっており、その先にシアターがある。上部にSteve Jobs Theaterと書いてあるのが見えるだろうか?


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シアター内部はステージに向かってかなり強い傾斜となってる。1000人ほどが座れるらしい。

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出遅れたので、慌てて席を取った。後ろ半分は急なスロープになっており、どの席からもステージが見やすい。

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イスはとても座り心地のいいレザーでできており、背板はウッド。


Img_7959 足下には電源があり、長期間の講演でもパソコンの電源の心配はない(が、事前アナウンスがなかったため、アダプターは持参しておらず、バッテリーが15%ぐらいまで減ってヒヤヒヤした。モバイルバッテリーとUSB-Cに接続するケーブルは持って来ていたのだが、カメラ2台を抱えて、イス下のバッグからバッテリーを出すのが困難な状況だったので、本当に脂汗をかいた)


そういえば、今回安定してレポートできたのは、会場にもホテルにも、そして移動のシャトルバスの中にもAppleのWi-Fiが飛んでいたためだ。1000人いて、それぞれが数台のデバイスを使っていても、ちゃんと使えたのだから、たいしたものだ。これまでの発表会では、あまりにも人数が多く、Wi-Fiに接続できず、さらにセルラーの電波も飽和していてつかめず、リアルタイムでのレポートが難しい……という状況がよくあった。

Steve Jobs Theaterの秘密の構造


基調講演が終わり、シアターの後方から出て仰天した。

入場時に存在したエントランス下の巨大な柱が忽然と消えており、そこに発表されたばかりのiPhone X、iPhone 8/8 Plus、Apple Watchを展示したタッチ&トライ会場が出現していたのだ。

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仕組みはよく分からないが、円筒状の壁が屏風よろしく背後に折り畳まれるようになっていたようだ。

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エレベータの下部を撮った写真の左側にある壁部分に降りたまれていくようだ。床には何の痕跡もないから本当に驚いた仕組みだ。ちなみに、エレベータはら旋状に回転しながら降りてくる。


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階段を途中まで上がった状態で見下ろすとこんな感じ。あの群衆の中で、ラグビーよろしく押し合いへし合いしながら、地元アメリカのメディアから端末を奪い取らないと、レポートできないのだ……なかなか大変(汗)

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Steve Jobs Theaterの秘められた構造がおわかりいただけただろうか? 各メディアの記事が例年以上に興奮気味だったもここでの発表だったから、ということもあるかもしれない。今後もSteve Jobs Theaterは発表会などで使われていくだろう。いち早く『未来』に触ることができる場所のこけら落としの日に立ちあえたのが本当に貴重な経験だ。うれしい。

(村上タクタ)

2017年9月13日 (水)

iPhone 8/8 Plus何が新しい? iPhone X 何が違う?【発表会現地レポ】

3機種と過去のモデルの違いを分かりやすく

2017年9月12日、新しいSteve Jobs Theaterで発表された3機種のiPhone。氾濫する情報に、いったい何が違うのか分からなくなった方も多いのではないだろうか? そこでその違いを分かりやすく解説しておこう。

今回は事前にリーク情報が氾濫して何がなんだか分からなくなったが、登場したのはiPhone 8と8 Plus、そしてiPhone Xだ。

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iPhone 8(左)は、7の進化型、iPhone 8 Plus(右)は7 Plusの進化型、そして、iPhone X(中央)は別ラインのモデルと思っていい。

iPhone 7s/7s Plusではなく、iPhone 8/8 Plusとなったのは、中身の進化もさることながら、ボディ形状が変わったことが大きいだろう。裏面は、表面と同じような形状のガラスになった。つまり、iPhone 4s時代のフレームを上下ガラスでサンドイッチする構造に戻ったということだ。アルミのフレームがユニボディとしてバスタブ形状になっているのか4sのように周囲だけなのかは公開されていないので、分解してみなければ分からない。

iPhone Xも同型状、つまり金属フレームを上下ガラスで挟んだ構造だが、ディスプレイが液晶のRetina HDディスプレイではなく、OLEDを使ったスーパーRetina HDディスプレイとなっており、ボディ上下左右ギリギリまで液晶面が伸びており、角は丸く、正面中央上のセンサー部分は切り欠かれた構造になっているのが、まったく新しい。

ちなみに、本体サイズは8<X<8 Plusであるにも関わらず、画面サイズは4.7<5.8> 5.5となっている。つまり、iPhone XはiPhone 8 Plusより小さく持ちやすいにも関わらず、大きな画面を持っている……ということになる。

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最初に大きくまとめておくと

iPhone 8/8 PlusはiPhone 7/7 Plusと違って
●背面がガラスになった
●A11 Bionicチップ採用でまた高速化
●大きく早くなったCMOSセンサーを持つカメラ
●4Kビデオ撮影などが可能に
●ARがさらに活用できる
●ワイヤレス充電対応

さらにPlusは
●ポートレートモードに、ポートレートライティング追加

となっている。

iPhone Xは、これとは別ラインのモデルだが、A11 Bionicチップの採用など共通点も多いがそれに加えて
●ステンレスのフレームに背面ガラス
●対角5.8インチだが、角が丸くセンサー部に切り欠きのあるOLEDスクリーンに
●ホームボタンがなくなり、認証はFace IDに
●インカメラもポートレートライティング可能
●アウトカメラは望遠側も手ブレ補正可能に

となっている。

7sではなく8となった、iPhone 8/8 Plus

例年同じ形状のモデルでマイナーチェンジを挟みながら、2年ごとにフルモデルチェンジをする慣習だが、何もそれが絶対にそうすると宣言されているワケではない。

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背面がガラスになるというのは、構造上はかなり大きな変更だからモデルネームが大きく変わるのに相応しいと思う。

触感、見た目の質感は、たしかに、iPhone 5、5s、SE、6、6s、7とは大きく違う。名にしろ背面がガラスなのだ。不思議な透明感のある外観で、外周のアルミのアルマイトと、きれいなコントラストを為している。ツルツル、プルン……といった外見は独特。特にゴールドは、少し白っぽいガラス部分となっており、金属部分とのコントラストが美しい。

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逆に表面から、7系と見分けるのは難しい。

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CPUの性能アップは著しい。

A11 Bionicは、A10 Fusionより25%高速な高性能側のコアと、電力消費効率を追及しながら70%も高速になった4個の省電力側のコアで、全体的な性能を向上させている。それぞれに役割を分担させる第2世代のパフォーマンスコントローラーは、全体の効率と速度をさらに改善している。

また、Apple設計の3コアGPUを搭載しており、前世代のモデルより30%高速のグラフィック処理を可能としている。

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カメラのピクセル数は変わらないが、CMOSセンサーはサイズが拡大され、より高速で、新しいカラーフィルターを持ち『深い』ピクセルを持っているという。

会場の説明員の方は『深い』を強調してたのだが、隣のピクセルとのセパレートがよりはっきりするのだという。

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Plusの2つのカメラは、望遠、ワイドと使い分けられ、ポートレートモードで背景ボカしをかけられる他、こんどはライティング自体を変えられるという。

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我々、画像を扱う者にとって、ライティング=写真の仕上がりを決めるものだ。広い範囲、いろんな方向からから光が当たると、ものは柔らかく、暖かく、ソフトに写る。女性、特にアイドルの写真や、パンを始めとした食べ物はそうやって撮ることが多い。

逆に限定した明かりでライティングすると、ものは硬く、鋭く、強く写る。機械もの、金属はそうやって撮ることが多い。

新しいiPhone 8 Plusのポートレートライティングは、ポートレートを撮った後に得られる深度情報を元に、明るさを追加したり、減らしたりして、あたかも違った照明で撮影したかのように、仕上げることができるのだ。

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データのつきを取る美肌モードとか、目を大きくするモードとかには、文字通り目もくれずに、立体物をハードとソフトの組み合わせで把握して、違ったレベルの加工を施そうとするところがアップルらしい。でも、もしかしたら、美肌モードや目を大きくする方が一部の人にはウケるのだろうけれど。まぁ、それはサードパーティのアプリで実現すればいいのかもしれない。

ビデオはついに、30fpsもしくは60fpsの4Kに。高速度撮影は、従来の2倍の240fpsが可能になっている。このあたりは処理速度向上のなせるワザだろう。

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6月のWWDCで発表されたiOS 11のAR機能はさらに強力になってそうだ。デスクの上でロボットがガチャガチャ歩いていた。

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そういえば、Plusの方が深度情報が撮れるのだから、平面だけでなくもっと複雑な立体物も3Dオブジェクトとして認識できそうな気もするが、今のところ、そこは触れられてない。

そして、背面をガラスにしたメリットのひとつであるワイヤレス充電。割と普及している(古いとも言う)技術であるQi(チー)。を採用してきたのが興味深い。

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iPhone 8/8 Plusは技術的には変更点が多いが、iPhone 7/7 Plusと同様に確実に使える、正常進化というに相応しいモデルだ。

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iPhone Xは将来への投資

そして、ティム・クックはついに、アップル社に伝わる伝家の宝刀を抜き払った。

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「この言葉は軽々しく使うべきではないと思うのだけれど……」と前おきしながら、さらに「The Future of the smartphone」とまで言って、iPhone Xを紹介した。

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とはいえ、iPhone 8/8 Plusに対するiPhone Xの違いは、前面のほとんど全部がOLEDスクリーンであること、そしてそれによって無くなったホームボタン・Touch IDの代わりに、さまざまなセンサーを搭載して、Face IDを実現したということ。加えて背面のカメラを縦並びにして、望遠側も手ブレ補正が可能なようにするなど、若干の変更を行ったことぐらいだ。

しかし、それが大きな違いなのだ。サイズに対して液晶は極大化し、スマートフォンが10年間かかって求めてきた『大画面化と小型軽量化』の、最後の到達点に届いたのだと思う。

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ぬるりんとしたOLEDスクリーンは本当に美しい。スーパーRetina HDディスプレイと呼ばれ、100万:1という途方もないコントラスト比を実現し、真の黒と、深く美しい色を表示する。2,436 x 1,125ピクセル解像度で、458ppi。

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OLEDというと、これまで少し彩度が高過ぎるような発色のものが多かったが、iPhone XのOLEDは、従来のRetina HDディスプレイの進化の線上にあるような自然な感じがする。

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端まで写真や動画を表示することで、すごく広がりを感じる。これは新しい体験だ。

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この中のドットプロジェクターと、投光イルミネーター、赤外線センサーがミソで、この3つから構成されるTrueDepthカメラシステムが正確な奥行きを把握し、高度な顔認識を行いFace IDという間違いの起り難い認証システムを実現している。

Face IDでは、3万以上もの目に見えない赤外線ドットを投射し、この赤外線イメージとドットパターンがニューラルネットワークに送られ、それぞらの顔の数学モデルが作られる。

だから帽子をかぶろうが、メガネをかけようが、認識できるし、髪形が変わったり、太ったり痩せたり、経年変化があっても認識してくれるのだ。

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このテクノロジーのオマケとして、アニ文字という、アバターに表情を認識させる技術が提供されている。

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我々が怒ったり、笑ったり、する表情を読み取って、絵文字のようなキャラクターが同じ表情をするのだ。

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これ、こういうアメリカンなキャラクターで提供されると、さっぱりピンと来ないが、ジャパニメーションのキャラクターを活用できるなら、FaceTime電話の時は初音ミクになるとか、アムロレイになるとか、そういうアバターシステムとして活用していけるのではないだろうか?

もっとリアルなキャラクターが使えるなら、こっちがパジャマ姿でも、スーツを来たビジネスマンのアバターでFaceTime通話に出る……というようなGene Mapperの拡張現実っぽい使い方も可能になってくるのかもしれない。

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ボディの両面ガラス、フレームがステンレス……という構造は、スティーブ・ジョブズ存命中の最後のiPhone である4、4Sを彷彿とさせる。オマージュなのかもしれない。

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カメラは縦配列になって、iPhone 8 Plusと違って、望遠側も広角側も手ブレ補正が付く。

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ARも効果的に働くようだ。

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スペックだけ眺めると、『画面が違うだけ』と思うかもしれないが、画面のサイズが上がり、ホームボタンをなくしたことがすべてを変えている。いろんな意味でアーキテクチャはこれまでのシリーズのものを使ってるが、逆にそれがこれまでのシリーズの集大成であることも物語っている。

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とはいえ、安価ではない。

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iPhone Xの256GBは、12万9800円(税別)、アップルケアを入れて税も計算すると15万4424円と、ちょっとしたパソコンが買える値段になる。iPhone 8の64GBモデルなら、7万7800円と半額ぐらいで買えるが。そして、iPhone SEならさらに半額。

こうしてみると、iPhone Xはマニア向けのテストモデル、もしくは最高級品……という位置づけではある。それでも、そこに未来が見えるから、欲しくなる人は多いと思うのだが。

(村上タクタ)




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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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