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2017年6月 9日 (金)

WWDCで刷新されたiMac、MacBook Proは買いなのか?

「WWDCは開発者会議なんだから、新製品は発表されないよ! もう3年もWWDCでは新製品は発表されてないんだし!」……とか言っててごめんなさい。山のように新製品が発表されましたね……。

性能の細かい差異や、値段の違いは日本にいる方の方が詳しいのではないかと思いますが、現地での展示の印象は、とにかくVR/AR押しでした。

つまりは、『MacはVR/ARの開発プラットフォームに使えるよ!』というメッセージが一番強く発信されていたということです。

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MacBook Pro (Late 2016)の発売から7カ月しか経っていないのに、すべてが刷新された理由はこのあたりにあるようです。iMac の下位モデルがBroadwell、上位モデルがSkylake世代、MacBook ProがSkylake世代のチップセットを使っていたのに、すべて一気に、Kaby Lakeプロセッサを搭載したのもそう。それでもなおかつ外付けGPUを使用しないとHTC Viveを駆動できないのですから、いかにVR/ARにマシンパワーが必要とされているかわかります。

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しかし、これはVR/ARが将来のインターフェイスになると、アップルが判断し、推進することにしたということに他なりません。WindowsですでにVR/ARを推進してきた人からすると、『何をいまさら!』という気はするかもしれませんが、アップルが参加することでユーザーベースが一気に増えるということで、Adobeなどベンダー各社もVR/AR方向に舵を切れるということになり、AR/VRの普及は一気に進むでしょう。

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ハンズオンでいくつかのデモを体験させてもらいましたが、このインターフェイスが将来かなり標準的なものになるのは間違いないでしょう。一部の仕事はVR空間の中で行うようになるでしょうし、ARによる情報提供も普及すると思います。

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映画やゲームが没入型になるのは間違いないですし、仕事でもVR空間内でミーティングをしたり、プレゼンをしたり、コンテンツを作ったりするでしょうし、ARマーカーを見られるグラスを見ながら行動することになるでしょう。たとえば、空港内を歩いてる時に、どこがラウンジで、搭乗ゲートはどちらかは、ARで空間上に表示されるでしょうし、自分の母国語でない言語で書かれている文字は、AR上で翻訳して見ることができるでしょう。

そのためのコンテンツクリエイターのための道具に、Macはなると宣言したわけです。

外付けGPUを付けてでも、それは今やらないといけないことだったのです。

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まだ、スペック上でしか分かりませんが、iMacも、MacBook Proも大幅に性能向上しているので、かなりお買い得だと思います。特に下位モデルのお買い得感が高まっているように思います。

また、これによりさほど性能が必要じゃない人は旧モデルを安く買のも選択肢として選べるでしょう。

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iMacの5K/4Kの液晶は実物を見ると本当に色鮮やかで、目をみはるようです。

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iMacのラインナップは21.5インチのディスプレイのモデルが1,920×1,080ピクセルのディスプレイのタイプと、4K (4,096×2,304ピクセル)の2種類なりました。一番安いモデルは12万800円。このモデルは2.3GHz Core i5でメモリ8GB、ストレージは1TBのHDD。安いとはいえ一般的な作業には十分すぎるぐらいのスペックです。4KモデルはP3対応の高色域のディスプレイを持ち、HDDモデルとフュージョンドライブのモデルの2種類。どちらもスペックの割にはリーズナブルといっていいでしょう。

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5,120×2,880ピクセルの5Kディスプレイを持つ27インチのモデルは、一番安いモデルで19万8000円。これでも十分以上に実用的なモデルですが、あとはCPU性能、ストレージ、メモリーの積み方次第。デスクトップを使うなら、このあたりが非常にお勧めです。

状況としては当然ですが、Thunderbolt 3ポートの搭載もニュースです。こうやって、Thunderbolt世代の機材が普通になってくると、対応製品数も増えてくることになるでしょう。

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私はずっと、テンキー付きのマジックキーボードが欲しいと思っていたのですが、それがようやく用意されます。これは嬉しい。なぜ、今になったのかはよく分かりませんが。

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MacBook Pro 15インチは2モデルでというラインナップで、CPU、GPU、ストレージがその違い。13インチは4モデルがラインナップされますが、Touch Barなしが2モデル用意されるようになりました。もしかしたら、Touch Barなしでいいという人が多いのかもしれません。以前はTouch Barありとなしでは、かなり処理速度に差があったのですが、新しいモデルではどうなのか? 計測するのが楽しみです

12インチのMacBookも大幅に変更を受けており、処理速度の大幅な向上が期待できます。また、キーボードがMacBook Proと同じ第2世代のバタフライキーボードになっており、打鍵感があまりに薄過ぎて不満だった人の声に応えています。

ともあれ、全般に性能向上が著しいので、フルモデルチェンジ直後の初物買いより、熟成され性能向上をしたものが欲しい人は、本当に『買い』なタイミングだと思います。

それと、もうひとつ。

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最大で18コア、22テラフロップス、メモリー最大128GB、10Gb Ethernet搭載……という途方もない性能を持つiMac Proは、重いVR/ARの処理を楽々こなすハズだが、なにぶんお値段も8コアの再廉価なモデルでさえ4,999ドルからと、お値段もプロ用となっている。

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本当の意味でプロの映像作家や、本当にVR/ARの本格的なコンテンツを製作する人に向けたモデルになりそうです。しかし、そうしたプロにとって一体型が、果たして受け入れられるのでしょうか? 少々不思議だし、Mac Proの次期モデルとの整合性はどうなるのかなど、気になることは多いですよね。ともあれ、発売は12月とのことなので、じっくり考える時間はあります。

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(村上タクタ)

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flick! editors

  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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