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2017年6月13日 (火)

台北とサンノゼでグローバルWiFiと、翻訳機 iliを使った

英語は苦手ですが、旅は好きです。

子供の頃から旅行好きで、常に旅の空に憧れておりました。

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中学の頃にはテントを積んで自転車で琵琶湖を二泊三日で一周したりしており、高校生になったら北海道を自転車で一周したり、ブラジルに行ったり。大学時代には、バックパックひとつでインドやヨーロッパをさまよい歩く、いわゆるバックパッカーでした。

さて、そうは言っても、お仕事に縛られるサラリーマンとしては、原稿を書いたり、お仕事をしたりせねばなりません。

逆にいえば、ネットにさえ繋がっていれば、ある程度は日本の仕事も進行できますし、旅先で取材したことを日本のみなさんにお伝えできますし、そもそも旅自体が便利になります。

そんなわけで今回もグローバルWiFiのWi-Fiルーターを借りて、台湾COMPUTEXとアメリカWWDCへの旅に出かけました。

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(左が台湾行きで使ったタイプ。右はili(後述))

「SIM買ったほうが安いよ!」と言って下さる方も多いのですが、僕はWi-Fiルーター派です。

英語が得意で、ITに強ければ、現地でSIMを買う方がいいのでしょうけれど、恥ずかしながら、私はどっちも弱いのです(笑)

日本の空港で受け取れて、現地で飛行機が着いた瞬間に、電源を入れれば、スマホはもちろん、iPadなどのタブレットも、パソコンもSSIDとパスワードを入れるだけで繋がるこの利便性と安心感は、やっぱり多少のコストには換えがたいです。

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SIMだったら、どこに売ってるかを探して、値段が割に合うかどうかを考えて、パッケージの説明を読みながら初期設定をせねばなりません。団体行動の場合、そんなことをやっているヒマはないかもしれません。レンタルWi-Fiルーターなら、電源を入れるだけです。

というわけで、今回も台湾と、アメリカでそれぞれグローバルWiFiを使いました。台湾はCOMPUTEX、アメリカはWWDCの取材だったので、iPhone、iPad、Macとも記事を上げるために猛烈に通信したのですが、超大容量プランで契約していたので、平気の平左でした。

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※こちらがアメリカに持っていったタイプ。

ただ、さすがに、WWDCの会場基調講演の生レポートだけはなんともなりませんでした。5300人が入るWWDCの会場ではほぼ全員が複数のデバイスでWi-Fi通信をしようとしており、おそらく数万のデバイスがWi-Fiで通信をしようとチャンネルを取り合っている状況で、これはも有線のネットワークでないと、どうにもならないのではないでしょうか?

Wi-Fiルータの性能の問題ではなく、Wi-Fiがそもそも使えない状況だったのです。ちなみに、目の前にあるカメラのWi-Fiが繋がらず、写真を取りこめなかったりもしました。こうなったら、次回はアップルさんが有線接続の回線を用意してくれればいいのに……と思います。

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※ここはCOMPUTEXのプレスルーム。いちおう、ここにはPRESS用のWi-Fiがあったりはしますが、やはり会場のどこでも使えるモバイルWi-Fiルーターは便利です。

iPhoneは、飛行機の機内では機内モードで電波を発さないようにしておいて、海外についたらそのままWi-Fiだけ受信するようにして、グローバルWi-FiのWi-Fiルーターの電源を入れます。SSIDとパスワードを入力すれば、もうLTEの音声通話以外のことはできる状態になります。ついでに、iPadとXperiaのタブレット、MacBook ProにもSSIDとパスワードを入れれば、日本と同じように、すべてがネットに繋がった状態になります。

一日中電源を入れっぱなしだと、夕方にはWi-Fiルーターの電源が切れるので、モバイルバッテリーは必需品だと思います。まぁ、そんなものは、日本にいようが、海外にいようが欠かすことはないので、問題ないですが。

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そんなわけで、台湾でもアメリカでも、けっこうな時間、ホテルにこもって原稿を書いておりました。COMPUTEXでも、WWDCでもプレスルームは使えましたが、まぁホテルの部屋の方が気楽です。そうはいっても海外なので、ホテルの部屋以外だと、貴重品だとかの心配もしないとならないですしね。

ともあれ、ネットに繋がったMacBook ProとiPad Pro 12.9があれば、私の場合仕事の多くの部分がこなせるのです。

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さて、もうひとつ、今回はサービスが始まったばかりのili(イリー)もお借りしてきました。

ボタンを押してる間のこっちの話を聞いて、翻訳したものを音声で出力してくれるというデバイスです。来た。ついに、英語を勉強せずに待っていた、私の時代来た! という感じです。

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iliはインターネットを必要とせず、スタンドアローンで動作するデバイスなので、海外で行った先がネットに繋がっていなくても安心です。

音声認識はかなり高性能で、わりと私の話を受け付けてくれます。意外……といっては失礼ですが使えそう。

ただし、これを人に対して使うのにけっこう勇気が要る。考えてもみて下さい。言葉が通じない人に向かって、不思議な白い棒状のデバイスを突きつけて、そのデバイスが話すという状況を。

もちろん、そんなに翻訳できる内容に自由度があるワケではないので、どうしても内容は「○○に行きたい」「○○はどこですか?」的なシンプルな内容になります。いや、そのぐらいだったら、いくらなんでも僕でも話せませす。

しかも音声はなんか子供みたいな甲高い声。なぜかと思ったのだが、そういう声にしておくことで、内容が子供っぽくても許容できる……ということではないかと。

「この近くにレストランはありますか?」

そして、相手の声は翻訳してくれない。つまり、こちらの発生一方通行。ここでわかったのだが、こちらの言うことはなんとか伝えられる。伝わらなければ、絵を描いてでも伝えればいい。むしろ、わからないのは向こうの言ってること。つまりヒアリングの方が問題なのだ。

というわけで、英語圏の旅行では人に対してはあまり使うことがなかったiliだが、使えるシチュエーションは確実にあるハズ。

まず、英語が極端に苦手な人。道も聞けない、値段も聞けない……という人は、これを使って聞くしかない。また同様に、他の言語、たとえば、スペイン語やフランス語なら、私だって、iliに頼るしか方法がない。ただ、相手の言ってることが理解できないという問題があるが(笑)

もうひとつ。自分が言えない文脈をiliに対して話して、翻訳してもらい、それを自分で言うという方法。これはけっこう使える。もちろん、それは僕の英語力がiliより劣っている(T_T)から使えるワケだが、実はこの手はけっこう使った。

さらに、緊急時。たとえば病気になっちゃって「頭が痛いです」「気分が悪い」「私は盲腸の可能性があると思います」「胃の辺りがいたい」「足の骨が折れていると思います」というようなことを、緊急時に言えるかどうか自信がない人。パニクってたり、猛烈な痛みと戦ってたりすると、英語を脳内で組み立てたりする余力がなくなる。そんな時にiliは役立ちそうな気がする。

「私はお腹が痛いです。病院に連れていってもらえますか?」


最後なんて言ってるんだろう? 訳せてるんでしょうか?(僕のヒアリングがダメ)

ちょっと辛口なレビューになってしまったかもしれませんが、この翻訳機というのは今後絶対可能性のあるデバイスだと思う。もちろん、その役をスマホが果たすのかもしれないが、絶対に10年もすれば、言語の問題は解決してしまうのではないかと思います。僕らはiliの子孫を持って旅行や取材に行くのだ。だから……「もう英語は勉強しなくていいんだ」と、自分に言い訳しているワケですが(笑)

ちなみに、今回の出張では台湾も、サンノゼも、この3つのバッグで行きました。小ぶりなスーツケースと、「かわるビジネスリュック」「ひらくPCバッグmini」だ。

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「かわるビジネスリュック」は機内持ち込み荷物、「ひらくPCバッグmini」はハンドバッグ……として持ち込む。


 MacBook ProとiPadなどは「ひらくPCバッグmini」に。その周辺機器類と、カメラは「かわるビジネスリュック」に入れました。

カメラやPCなど、向こうに着かなかったら仕事にならないようなものは、絶対に身体から離さないようにしてます。

預け入れ荷物は、ロンドンに着くハズの荷物がパキスタンのカラチに着いたり、帰国したのに荷物が帰国しなかった……という経験があるので、これは鉄則です。

というわけで、「かわるビジネスリュック」「ひらくPCバッグmini」の組み合わせは、海外出張では当分手放せないものになりそうです。

(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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