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2017年6月16日 (金)

EOS 6DとM5結論から言うと両方欲しいが、身体は6Dを欲しがった

EOS 6Dと、EOS M5をCOMPUTEXとWWDCの実戦に投入

こちら(http://blog.sideriver.com/flick/2017/05/post-81bd.html)で、お伝えした通り、実際の一眼レフとミラーレスの使い勝手の違いを確認するために、キヤノンさんから、EOS 6Dと、EOS M5をお借りして、台湾のCOMPUTEXの取材に出かけた。そして、守秘義務契約の都合上、その時にはお伝えできなかったが、続いて行ったアメリカ・サンノゼのWWDCの取材にも引き続きその2台を持っていった。

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紙媒体用の記事作ったり、本当に確実に美しい写真が必要な時は、プロカメラマンを依頼するのだが、フットワークが必要な場合、歩きながら次々と撮影しないといけない場合、取材記者としてはひとりしか入れない場合……などに、恥ずかしながら自分で撮影する。つまり、フリック!の記事のスタジオ写真以外や、フリック!ニュースの記事はたいてい僕が自分で撮影している。

あまり、大きな機材を持ち歩くとフットワークが悪くなる。また、カメラは私物なので、サラリーマンとしては、それほど大きなコストをかけるのも難しい。そのバランスが難しいのだ。

EOS 6Dの方がいい写真を撮れるのは分かってる。しかし、大きくなると常に持ち歩くのが難しくなる。どちらが望ましいか。2台持って歩くことで、自分の最適解を探そうとしたのだ。

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具体的には、COMPUTEXのような取材の時には、フットワークが重要だ。朝から晩まで、延々と歩き回ることになるし、ブースを歩き回ると資料も受け取るし、カメラが大きいと疲労が早くなる。対して、画質はあまり要求されない。

とはいえ、製品写真を撮る時には、美しく撮れた方がいいのだが。

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EOS M5 18-150mm f3.5-6.3 IS STM ISO1600 18mm 0EV F3.5 1/250

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EOS M5 18-150mm f3.5-6.3 IS STM ISO500 32mm 0EV F5 1/60

対して、アップルの基調講演の取材などでは、望遠での性能と、高感度性能が必要になる。基調講演の席は自由にならないことが多く、遠くて正面から外れた位置になる可能性も高い。そんな中でティム・クックのアップの写真が欲しいとなると、常用ISO感度域が広く、明るい望遠レンズが必要になってくる。

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EOS 6D 300mm f4 IS ISO3200 300mm -1/3EV F4 1/250(ノートリミング)

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(上の写真をトリミング。画素数があって、高感度特性に優れるからここまでクリップできる。日本人メディアの席は遠かったから、ミラーレスではこういうカットは撮れてないハズだ)


ちなみに、実際はこんなに遠い。そして暗い。上の写真が撮れるEOS 6Dがあれば取材写真のクオリティは上がるだろう。

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実際、重いのかどうか。1日中持ち歩くのに耐えられるかどうか? 使い勝手はどうなのか? どちらのカメラも僕は使ったことがあるがあるが、テスト撮影として、歩き回るのと、取材の現場の『実戦』で使うのとではだいぶ違うのだ。


両方欲しい(笑)

結論から言うと両方欲しい(笑)ただ、厳密にどっちかっていうと、僕には6Dが必要だということが分かった。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS ISO100 50mm 0EV F4 1/500


両方使ってみてわかったのだが、重くてもEOS 6Dを使って、高画質な絵を撮りたい……と思うシーンと、M5で身軽に戦いたい……と思う時に両方があった。

ただ、どっちかっていうと、やっぱり6Dを持って出る時の方が圧倒的に多かった。どんなシーンでもいい絵が撮りたいのだ。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS USM ISO800 70mm 0EV F4 1/125


ただ、かさばるから、ちょっと食事……というような場面でカメラを置いて出てしまい、結果何かネタに出会ってしまって撮れないということはある。M5なら持って出られる。

6Dを選ぶ最大の理由は『撮れた感』なのだ。

これをなんと説明していいのか、分からないのだが、光学ファインダーで、対象を見てて、シャッターを押した瞬間に『撮れた』って思う。獲物を『仕留めた』っていう感じが、光学ファインダーの方が高いのだ。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS USM ISO2500 38mm 0EV F4 1/40

M5のEVFもかなりよくなった。しかし、ドタバタとしている取材時に、シャッター押したその瞬間に仕留めたかどうか分かる、その感触のあるとなしとで、仕事の安心感、確実に仕事ができている感じが全然違う。

この感覚が誰でもそう感じるのかどうかは分からないが、フィルムカメラでEOS 3の時代から使っていた自分の感触に繋がるものがあるので、6Dで撮るのはやはり心地いいのだ。

たとえば、ごちゃごちゃとした発表会会場での撮影でも、絞りを開けられれば、フルサイズなら背景に写っている物をボカして対象をはっきり際立たせることができる。

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EOS 6D 24-70mm f4 IS USM ISO400 35mm 0EV F4 1/60

とはいえ、M5のメリットも大きい。EVFがないと明るい所では苦労するし、長めのレンズの場合に狙いにくいというのもあるが、EVF装備のM5なら、そのあたりは問題ない。

取材時だと、人垣の上を持ち上げて撮影したりすることも多いのだが、チルト液晶装備のM5ならそういう場面でも便利に使える。

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↑カメラを持ち上げて、人垣の上から撮らないといけないシーンも多い。
EOS M5 18-150mm f3.5-6.3 IS STM ISO2000 18mm 0EV F3.5 1/60

特に、新しい18-150との組み合わせは絶妙だ。35mm換算でいえば、28.8mmから240mmという計算になる。

会場全体をワイドに撮影し、手元で物撮りし、さらに登壇者のアップを撮れるという意味でめちゃくちゃ便利。この性能がこのコンパクトさで撮れるなんて、本当に素晴らしい。

ひらくPCバッグminiへの収まり具合も最高だ。

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↑ウチにこの2台があれば、持ってるレンズと組み合わせて、それなりに便利なんだが……。

両方あれば、太刀と小太刀ということで、使い分けられて本当に便利だと思う。また、EOS M EFアダプターがあれば、300mm F4を480mm相当に使ったりとか、50mm単焦点を、50mmと80mmとして使い分けたりとか、そういう便利さもあると思う。

ただ、懐具合が2台買うことを許さない。となると、やっぱり6Dとなる。

ファイナルアンサーは、6Dだ。

が、悩み所は近日発表予定とウワサされる6D Mark IIの存在。

もし、本当に6D Mark IIが存在するのなら、その6D Mark IIと、その影響で価格が下がるであろう6Dと、どちらを選ぶのかは本当に悩ましい。

(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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