デジタルガジェットとウェブサービスに関する最新ニュースを、電子雑誌『フリック!デジタル』と連携してお届け! [ Flick! 毎月10日発売 ]

« 元Evernoteのフィルが作った新会社All Turtlesに、メディアとして初訪問した! | メイン | HHKB BTに白色モデル! 先行販売中 今なら先着1000名に専用ケース、プレゼント中 »

2017年6月29日 (木)

EOS 6D Mark II発表→使ってみた!→購入を決心

私は4年前に6Dを買うべきだったが、買い損なった

ついにEOS 6D Mark IIが発表された。そこで、4年間買おうかどうか逡巡してきたEOS 6Dと比較してみた。

_s3a6687

そもそも、私は4年前にEOS 6Dを買うべきだった。4年間ずっと後悔していた。

6Dが発表された、この時いいと思って原稿書いてたのに!

フルサイズの一眼レフは本当に楽しい——EOS 6D
http://blog.sideriver.com/flick/2013/01/eos-6d-3c2a.html

いいと思ったものはお金がなくっても買うべきだ。おかげで4年間後悔して過ごしてしまった。CEREVOの岩佐さんや、AppleCLIPの佐藤さんが使ってるのを見て、本当に羨ましく思ったものだ。

しかし、最初の機会を逸したら、「もうすぐ新型が出るかもしれない」と思って買えない。私にとっては高価な買物だから、やはり価値が最大の時に買いたい。新型が出るならそっちの方がいい……と思ってたら、意外と4年間も新型が出なかった。無念が長かった。

4年の間に、ミラーレスも進化しているし、携帯しやすさを考えると、ミラーレスを買うべきかとも思い、その点でもよく検討した。職権乱用ではあるが(笑)キヤノンさんからEOS 6Dと、EOS 5Mをお借りして、台湾のCOMPUTEXとカリフォルニアのWWDCに取材にで使ってみた(WWDCの会場で暗くて遠いステージ上に立つティム・クックさんを狙って、この写真が撮れたのは6Dと300mmF4(これは自前)のおかげ)。

EOS 6DとM5結論から言うと両方欲しいが、身体は6Dを欲しがった
http://blog.sideriver.com/flick/2017/06/eos-6dm56d-734e.html

ここにも書いたがミラーレスとの決定的違いは『仕留めた』って感じが伝わること。フルサイズの魅力は、撮りたいモノにフォーカスした絵作りができることだった。だからやっぱり、僕にはフルサイズ一眼レフが必要なのだ。

4年を経て、全スペックを向上させたMark IIが登場

そして、私が待ち焦がれていたEOS 6D Mark IIが本日ついに発表された。

_s3a5549

発売は8月上旬。ボディ単体価格は22万5000円。24-70 F4キット価格が32万7000円。24-105キット価格が26万9000円。(※いずれも税別・キヤノンオンラインショップ販売予定価格)




簡単にスペックを6Dと比較しつつ列記すると

画素数 2,020万画素→2,620万画素
映像エンジン DIGIC 5+→DIGIC 7
常用最大ISO感度 25600→40000
AF測距点 11点(クロス中央一点)→45点(オールクロス)
連続撮影速度 最高約4.5コマ→最高約6.5コマ
動画撮影 フルHD 30p→フルHD 60p

さらに、バリアングル液晶、フリッカーレス撮影(室内の発表会イベントとか考えると、これけっこう重要)、BLE対応のWi-Fiなども盛り込まれている。

はっきり言って理想的!

ちなみに一部界隈では、動画が4Kでないことが問題になっていたが、私個人でいえば4K動画を撮る技量も再生する環境も(デスクの5Kディスプレイを除けば)家庭にはないし、そんな重いデータを扱いたくもないので、必要ない。4K動画が必要な人は……5D Mark IVをお求め下さい……ということでいいと思う。

_s3a5493

(右がMark II。細部の形状は変わっているが、外観上の差異は控えめ)


外観上の差異は少ないが、使ってみたら隔世の感

というわけで、発表前にお借りして、1週間ほど使ってみた。

正直に言うと、4年経ってもお金はないので(笑) 、6D Mark IIが出て値段が下がる6Dを購入することも検討していた(今Amazonを見ると24-70レンズキットで21万3840円。つまり10万円以上差がある)から、2台借りて使い較べてみた。

ちなみに撮ってみたのは用賀倶楽部のハンバーグ。

こちらが6D。

Img_1019
6D EF24-70mm F4L IS USM、F4、1/60、ISO400

こちらが6D Mark II。

Img_6613
6D Mark II EF24-70mm F4L IS USM、F4、1/60、ISO400

まぁウェブに上げると圧縮されるし、はっきり言って2000万画素だろうが、2600万画素だろうが、そのへんは私の使い勝手ではまったく違いはない。

_s3a5512


ただ、実際に1週間ほど使ってみての、使い勝手は明らかに新しい世代にものになっている。

私が私の用途において6Dに対して、明らかに優位だなと思うのは以下の6点

1.暗所性能
2.AF性能
3.連続撮影速度向上
4.フリッカーレス撮影
5.ライブビュー時のAF性能
6.Wi-Fiの接続性

暗所性能(1)は、確かに上がっている。

Img_6647

6D Mark II EF24-70mm F4L IS USM、F5.6、1/125、ISO25600

拡大すると……。

Img_6648_jpg

まったく同じ条件の写真は撮れなかったのでアップはしないが(クルマの位置が違うので仕上がりが違う明るさになってしまった……)、同じような設定で撮ると明らかに粒状性が向上している。こういった暗所、手持ち、高感度の状態で撮った場合の高感度性能は明確に上がっている。

AF性能の向上(2)も隔世の感だ。

Img_6587
6D Mark II EF300mm F4L IS USM、F4、1/500、ISO1000

こういう入り乱れたスポーツシーンを撮る時に、6Dの11点では、タテかヨコのセンターにしかAFポイントを持ってこれない。しかし6D Mark IIなら、左上などの顔が来る位置にフォーカスポイントを持ってきて、狙うこともできる。また、ゾーンAFやラージゾーンAFも使えるようになっているし、タッチパネルを使ったAFも便利になっている。

ちなみに、小雨パラつく夕方6時頃。その暗さで、1/500のシャッタースピードで狙えるのだから、昔ISO100のフィルムで空飛ぶラジコン飛行機の撮影をしてた私としては、この性能にはクラクラする。

また、こんなシーンでは秒間4.5コマより6.5コマの方が圧倒的に優位(3)なのは言うまでもない。6D Mark IIがここまで連写性能を上げてくるとは思っていなかったので、これはうれしい誤算。

フリッカーレス撮影(4)も、私の用途では便利。フリック!の発表会の撮影では、会場の照明そのままで登壇者の方を撮らなければならないシーンは多いが、照明が蛍光灯やハロゲン、LEDなど(要するに白熱灯以外)だと、照明が高速で明滅しているので、同じ照明下で撮っても、露出がバラついてしまう。しかし、フリッカーレス撮影の機能があれば、常に照明が明るいサイクルで撮影できる。この機能の搭載もとてもうれしい。

また、これはM5で撮った写真だが、発表会では押し合いへし合いしながら、カメラを持ち上げて撮らないといけないシーンも多い。

Img_0405

そんな時に、バリアングル液晶とライブビュー時のAF性能の向上(5)がとてもうれしい。従来だと、ライブビュー(つまりミラーを上げた状態)のAFは猛烈に遅かったのだが、これはミラーレスなどで培った技術のDual Pixel CMOS AFのおかげでとても速くスムーズに合焦する。

_s3a5945

私の場合あまり動画を撮る機会はないのだが、もちろん動画撮影中のAFも良くなってるので、動画を撮る人にもありがたい変更だ。


そして、最後にWi-Fiの接続性。

これはBluetooth LE(ローエナジー)が採用されているのが大きい。

取材しながら、Wi-Fi接続してスマホに画像を送ったりする場面も多いのだが、従来モデルの6Dだといちいち接続が切れていたのだが、6D Mark IIはBluetooth LEで接続を維持しつづけるので、Wi-Fiの再接続がとても速いのだ。

以上、6点が1週間ほど併用してみての感想。使い込めばもっと美点が出てくるかもしれない。

価格が下がってる旧6Dを買うことも検討していたのだが、これほどの差があれば6D Mark IIを買わねば、また後悔することになってしまう。

_s3a5917


以上、非常に私情を満載したレポートではあるが、6D Mark IIの購入を検討している方の参考になれば幸いだ。

では、予約しに行ってきます。

(村上タクタ)

コメント

コメントを投稿

2017年7月

カレンダー
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

flick_twitter+facebook



このチームが作っている本のブログ

  • 【このチームが作っている
    本のブログ】




flick! editors

  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

flickの広告バナー


  • サイドリバー