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2017年5月12日 (金)

昨日発売の新型MBP用、Thunderbolt 3対応アダプターTB1を1カ月前から使ってみた

新型MacBook Proは、Thunderbolt 3を4ポート(ファンクションキータイプの13インチは2ポート)のみというすごい仕様なので、たいていの場合変換アダプターが必要になります。

で、便利なのがフォーカルポイントさんのTUNEWARE ALMIGHTY DOCKシリーズです。万能タイプのC1、コンパクトでSDカード対応のCM1、HDMI対応のCM2がありましたが、新らたにTB1というThunderbolt 3対応タイプが出ました。

これ、1カ月前からプロトタイプを使わせていただいていて、超便利に使っています。

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会社で、必要なケーブルは全部これに挿しておいて、会社についたらガッチャーンと繋げば接続OK。とっても便利です。

そもそも、最初にこの製品のことを聞いた時はちょっと不思議だったのですよね。

だって、「Thunderbolt 3ポート2口を使って、Thunderbolt 3を2口供給するって、どういうこと?」と思ったわけです。プラマイゼロやん! と。さらによく仕様を見ると、Thunderbolt 3は1口だけで、手前側はUSB-Cに格下げされるじゃないですか。なんなんっていう話ですよ。

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でも、使い始めてみると、TB1がめっちゃ便利であるということに気付きます。


全部繋いでおいて、ガチャってできるのは、これだけです。私の使用環境だと。これでないと5Kディスプレイ繋げないし、電源の充電はフルスピードでないんです(詳しくは後述)。

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そもそも、ちょっと遡って考えると、これが40Gbps、100WのThunderbolt 3フル対応……ってことは、他のアダプターは違うのかってことです。

そうなんです。違うんです。

他所のメーカーさんのはもちろん、ALMIGHTY DOCKのC1/CM1/CM2も、全部USB-C(正確にはUSB3.0、もしくはUSB3.1 Gen 2など)でうごいてます。40Gbpsどころか、10〜5Gbpsで動いているワケです。

で、それでダメなのかというと、それはそんなことない。

なぜなら、今、僕らが使ってる大半のデバイスに40Gbpsはいらないから。マウスやキーボードはUSB2.0の速度で十分だし、ハードディスクやSSDだって、USB-Aのケーブルから変換してるなら、USB-Aの速度で十分だから。

だからALMIGHTY DOCKのC1/CM1/CM2でOK問題ない。ちなみに、当時Thunderbolt 3のが動作すると高価になるという問題もあったし、USB-Cで十分じゃん、C1/CM1/CM2がリーズナブルな価格で出てることにこそ価値があるよ、と思ってた。たぶん、これはこれ。

5でも、USB-C(USB3.0、もしくはUSB3.1 Gen 2など)のじゃあ対応できない問題が3つある。

ひとつは電源。Thunderbolt 3は最大100W流せる。MacBook Proでも15インチは87W、13インチは61Wをアダプターが供給する。

これにはThunderbolt 3かもしくはUSB-CのPDの規格が必要になる(正しく書こうとすると、どんどん長くなるな、この記事……。PDについては省略するのでググってw)。

USB-C規格のC1/CM1/CM2だと、それぞれ48/60/40Wしか供給してない。別にそれでもいいけど、充電時間は実はダイレクトに繋ぐよりちょっと遅い。

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ふたつ目は、ストレージ。40Gbpsの速度でがんがんデータをやりとりしたいなら、USB-Cじゃ間に合わない。ただ、フツーのハードディスクだと、もちろんそんな速度が出るワケはなくて、数台をRAIDで動作させて高速化するビデオ編集用の特殊な機材を使っていない限り関係ない。

最後に、ディスプレイ。僕が使ってるLGの5Kディスプレイのように5,120×2,880(1470万以上)ピクセルで、10ビットカラーを60Hzで動かそうとすると、膨大なデータのやりとりが発生してしまい、計算上Thunderbolt 2の20Gbpsでも追いつかず、Thunderbolt 3が必要になる(だた、このLG 5Kって内部的には3200×1800で認識されているんで、もしかしたら、そこまでのデータ量はやりとりしてないかも)。

というわけで、いろいろ考えると、2本のThunderbolt 3を接続し、1本はThunderbolt 3として使用し、残りの1本をUSB-C×1とUSB-A×2、SD、micro SDに振り分けているTB-1の仕様大正解というわけです。

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Mac側が2ポートなのも、しっかり接続できるという意味で大正解。ぐらぐらしないから安心感がある。比較的カッチリ嵌まるUSB-Cだが、やっぱり毎日抜差ししてると緩んでくるし、個体差もある。2口にすることで、それを防ごうという考え方は正しい。

ただし、ポートの間隔がいつまでも同じかどうかは分からないので、もしかしたら、この世代のMacBook Pro専用のデバイスになる可能性もある。

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ちなみに、私が使わせていただき始めてから、発売まで時間がかかったのは、コネクターの挿さり具合を深くするために改良していたから。私はそんなに不具合を感じなかったのが、基盤の位置を動かしまでして、完全に深く挿さるように変更したという。「100Wの電源が通る可能性のあるコネクターだから、完全に挿さるようにしたい」というフォーカルポイントさんのご意見は、電源を扱う電気製品の取り扱いとしては正しい。そういう真摯な態度を取るメーカーさんだから、安心して使えるワケです。

この手のデバイスは、作ってる深圳のメーカー(?)さんは、同じボディでいろんなところに出荷してたりしますが、細かい仕様や内部チップなどに違いがあったりしますし、フォーカルポイントさんのように「自分ところで売るのはこの仕様で」と細かく注目をつけているメーカーさんの商品を買うべきです。もしかしたら、同じようなのはいくつか出るかもしれませんが。

詳しくはフォーカルポイントさんのメーカーサイトで。







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flick! editors

  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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