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2017年4月12日 (水)

小4が、iPadで理科のレポートプレゼン、プログラムまで【関西大学初等科】

iPadを活用した先進的な授業を行う小学校が、大阪の高槻にあると聞いて取材に行ってきた。

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教室に入ると児童たちは、iPadで理科の実験を撮影中。

授業を受けているのは小学4年生で、『金属はどのように温まるか?』という実験をしているところだった。

ここは、関西大学初等科。つまり関西大学の付属小学校だ。大阪の高槻市の駅前にあって、私立で学費もお安くはない。いわゆる良家の子女が集まる学校。みなさん、すっきりしたデザインの制服を着てて、かしこそう。

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取材時は昨年度。4年生はまだ学校貸与のiPadということだった。今年からは小学校4年生以上はひとり1台のiPadを使うのだそう。こんなコスト負担を保護者に要望できるのは私立ならでは……とは思うが、その効果は絶大に思えた。

実験が終わったら先生の指示で、なんとKeynoteでのレポート作り。驚いたことに、児童達は誰ひとりとして手間取ることなくKeynoteに文字をタッチタイピングで入力し、撮影した動画を貼り込みレポートを作成していた。

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さらにそのiPadを持って、iPadの画面をワイヤレスで、ディスプレイに画面を投影しながら、仮説と、実験後の考察についてプレゼンテーション。

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小学生の時から、こうした自分の考えを人前でプレゼンテーションすることに取り組んでいれば、社会人になってからより上手に意見を述べられる人になるだろう。

これはこれから彼らが巣立つ社会では当たり前に必要とされる能力。いつまでも、児童だけを鉛筆とノート、チョークと黒板に縛りつけておくべきだろうか? 児童たちは未来に向けて生きるのだ。

休み時間に子供たちに話を聞いてみた。

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歴史の授業では、先生がiBooks Authorで作ったオリジナルのテキストを使うのだそうだ。『分からない文字があっても、長押しすると意味が表示されるし、教科書やノートを持つより軽くて便利』とiPadの採用を非常に好意的に受け入れていた。

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もちろん、プログラミングの授業で使われているのは、iPad上で動くSwift Playgrounds。

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ただし、取材時はまだ日本語化が発表されていなかったので、児童たちが使っているのは英語版のSwift Playgrounds。でも、この学校では小学校1年生から英語の授業があるとのことで、平然と英語版のアプリで授業は進んでいた。

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電子化された教科書や、デジタルのノートにメモを取ればいいというものではない。教える側にしっかりした指針があって、その上で、『考え方』を伝えるために、iPadをどう使うか……を工夫する必要があるのだと思う。

関西大学初等科の授業を見ていると、これは紙の教科書とノートで教わってる子たちとは、圧倒的な差がついてしまうな……と思えてくる。児童たちは、調べものにも、考えを伝えるのにも上手にiPadを使う。となると、紙の上でやっているより、明らかに効率がいい。

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先生方にも話を聞いたが、セキュリティの面でも、多くの端末にアプリを入れたり、アカウントを管理したりする上でも、要求されることができるのはiPadをおいて他にないという。多くの学校で、こんな風に上手にデジタルデバイスを使った教育ができればいいのにと思う。

教育でiPadを活用している現場をたくさん取材した特集『思考と学習が花ひらく iPad最新活用術』は、電子雑誌のフリック!最新号でレポート中。


(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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