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2017年4月

2017年4月29日 (土)

何歳になってもプログラミングにチャンレンジできる!  #シニアプログラミング

最新号のフリック!では、小学生、中高生、大学生が『プログラミング教育』を受けている様子をお伝えしている。



だけど僕(48歳です)にも「自分はもういいや」という気分がある。いや、あった。

しかし、もう、そんなことは言ってられない。

82歳にしてSwiftでアプリ開発!?

そんな気分にさせられるイベントを取材している。

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なにしろ、衝撃の登壇者の平均年齢77歳。48歳なんて、まだ四半世紀以上若造である。

こんなことでは、『若いのにプログラミングもできないの?』と言わる時代がやってくるかもしれない。子供たちがプログラミングに興じるのを拝見するのとは、また違った思いがする。

今日取材にうかがっているイベントは『シニア プログラミング ネットワーク#1』。登壇するのは、平均年齢77歳という高齢者の方々。

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プログラミングが必要だ、必要だ……って、よく言いますが、多くの人には「自分は、いまさらやらなくても……」っていう気分があると思う。しかし、70代、80代の人が、その年からチャレンジして、プログラミングを習得されているとなると、もはや言い訳はできない気分になる(笑)

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ただ、高齢者の人がパソコン教室みたいなところで、用意された教材に従って作ってるんだろう……と思ったら、全然そんなことはなかった。いや甘かった。想定外。すごく面白かった。

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まず、最初に登壇された、コンピュータおばあちゃん、マーチャンこと若宮正子さん。82歳。ご一緒に壇上にいらっしゃるのは、若宮さんの師匠にあたる小泉勝志郎さん。震災の支援活動がきっかけで知り合いになられたそうなのだが、小泉さんが仙台、若宮さんが横浜と遠隔地なのに、メッセンジャーやSkypeを使って、プログラミングを教わったのだそうだ。

なんと、XcodeでSwiftを使ってアプリを作ってらっしゃる(汗)

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何がすごいって、コンセプトがしっかりしている。

『高齢者の方が、若者に勝てるゲームアプリを作る』

高齢者の方がスマホなどに親しめない理由のひとつに、ゲームをやっても若い人に全然かなわないというのがあるのだそうだ。たとえば、パズルゲームのドラッグ&ドロップひとつとっても、手が震えて上手くできないのだそうだ。

だから、高齢者の方が、高齢者の方の知識を使って、勝てるゲームを作ろうとしたのだそうだ。それが、このhinadanという、雛飾りを並べるアプリ。どの雛飾りをどこに並べればいいかという高齢者ならではの知識を活かして勝負けが決まって、ドラッグ&ドロップを使わずに、タップで操作できるようになっている。

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高齢者の方が作ったアプリとして話題になり、なんと、2万9500ダウンロードで、75万ビューになっているらしい。

海外のニュースにも取り上げられNAVERのカンファレンススピーカーとして呼ばれて話をしたり、TED Tokyo 2014に登壇して話たりとものすごいことに。

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お話を聞いていると、60歳まで銀行に勤務されていて論理的思考になれていらっしゃったり、海外旅行が趣味で英語に堪能だったり、60歳で定年退職後パソコンクラブに入って、もう20年以上パソコンを使いこなしていらっしゃる……と82歳とはいえ、途方もなくパソコンを使いこなしてらっしゃる。エクセルアーティストとしても有名なのだそうだ。

XcodeとSwiftでアプリを作ると、アップルへ申請や審査のやりとりなどは、英語でやらなければならなかったりするのだが、そういう部分ももとより英語が堪能だったりする部分が役に立ったりしている感じだった。


高齢者による高齢者のためのアプリ開発

次に壇上に上られたのは、鈴木富司さん。ダンディな雰囲気の82歳だ。

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富司さんで、ハンドルが『トミ爺』ていうあたりがかなり飛ばしている。サイトのURLもhttp://tomzyapp.com/だ。こんなイカしたURLはあまり見た事がない。

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そもそも、みなさん普通に個人サイトを持ってらっしゃるのにも驚く。

トミ爺……じゃなかった、鈴木さんが作ってらっしゃるのは、高齢者のためのスマホ解説アプリ。これまた、コンセプトがハッキリしている。

身の周りにスマホを使いこなせない……そればかりか興味はあるのに『私なんかには使いこなせないに違いない』と、言いきって触れようとしない人が多いというのだ。

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そこで、鈴木さんが考えたのが、『ひとりでも多くの年配者がiPhoneを使えるようにしよう』ということだ。身近な問題だからコンセプトがはっきりしている。しかも、どういうところにつまずくか、何で困るかがよく分かっている。

子供に聞くと、いちいち怒られる。面倒がられる。一度教えてもらった操作を忘れてまた聞くのも申し訳ない……それで『スマホなんて使えなくても』となってしまうのだそうだ。キーボードの操作ができないというコンプレックスも大きいらしい。

しかし、そうやってそっぽを向いている人でも、Siriの音声入力で検索できる様子などを見せてあげると、急に『できるかも?』と目がらんらんと輝きだすのだそうだ。

指が震えてドラッグ&ドロップができない、ダブルクリックをしようとしても2回のクリックの間が空き過ぎてダブルクリックにならない、そもそも皮膚が乾燥していてタッチパネルが反応しない……などの問題にも事細かに答えてあるのだそうだ。

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↑これが高齢者の方向け『スマホの勉強』の画面。最初に初期設定を本人にさせるのは、大変で、そこでつまずいてしまうことが多いのだそうで、そういう部分は『お孫さんなどに設定を頼みましょう』とあっさりと、諦めるのもすばらしい。そこは頼ってしまった方がいいことなのだそうだ。

鈴木さんは群馬の機屋の6男坊。14人兄弟だったのだそうだ。そんな中から商社に入り、自動車の海外事業に没頭。日本のクルマを世界に売ってJapan as No.1を築きあげた世代の人だ。なのに、子会社への道を蹴って米国の動物園設計会社へ、さらに74歳でアプリ開発学校へ……となんども何度も、0からスタートし思いを実現するために頑張ってきたのだそうだ。

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ちなみに、自動車海外事業の下りは本にまとまっているのだそうで、このあたりはお話を聞くと、長い原稿になりそうなので、今日は先へ話を進めよう。

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ちなみに、世界各地で自動車を売ってきたということで、鈴木さんも英語は堪能そう(ご本人は得意ではないとおっしゃっていたが)。うーむ、プログラミングの前に英語か……(汗)

やはり、アプリの申請で苦労されているとのことで、『アップルの厳しい審査のおかげで鍛えられた』と遠回しに、審査の厳しさに苦言を呈されていた。



またぎ×IoTのインパクト。さくらのIoTにもビックリ

今日は強烈な登壇者の方が多いなと思っていたら、最後が一番強烈だった。ここで満腹と思って、油断していた自分を殴ってやりたいぐらいだ。

なにしろ、紹介文が
『マタギとしいて有害鳥獣駆除も手がける中、Ichigo Jamを使ったセンサー付き檻を自作し、年間90頭ものイノシシを駆る猛者!』
である。

渋谷に取材に来て、イノシシを狩るマタギの話を聞くとは思わなかった。しかも、武器はIchigo JamでIoTなのである。

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ちなみに、お3方とも壇上に上って、KeynoteやPowerPointを普通に使いこなしてプレゼンをされていた。40代や50代で、ITが苦手とか言ってる人は猛省した方がいい。

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谷川さんの住む福井県の勝山市では、イノシシの害がひどいのだという。

私の聞き及ぶところによると、近年獣害は増加の一途を辿っており、地方では駆除に苦労しているそうだ。私が毎年泳ぎに行く福井県の民宿でも、素敵な日本庭園がイノシシに掘り返されてひどいことになっていた。野菜は食われるし、田んぼを荒らされると採れるお米にも獣臭がついてしまい、出荷できなくなるのだそうだ。

そんなワケで罠をしかけたりするのだが、イノシシも利口で成獣はつかまらない。しかけをかい潜ってしまうのだそうだ。

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ワンボードマイコンIchigo Jamを使う子供プログラミング教室PCNをの活動を「面白そうなものだなぁ」と見ていた谷川さんは、そのIchigo Jamをイノシシの罠に使とを思いつく。マタギIoT誕生の瞬間である。

超音波センサーは、高周波も聞き取れるといわれる獣相手には使えない。そこで赤外線センサーを使うことにした。シャープが販売する450円のセンサーが一番都合がよかったのだそうだ。

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システムとしてはこんな感じ。

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イノシシをエサでおびき寄せる。高さセンサーがイノシシを感知する。ネズミや他の小動物もエサを食べに来るので、そこは高さセンサーで感知し、10センチ以下のものはスルーする。木の葉などに反応して、いちいち罠が閉じてしまっては、山に入ってそれを解除する手間が発生するので、3度チェックして、3回とも高さのあるものの侵入を感知したら、モータを回して支えを抜き、罠を閉じる。

市内の山に5基の罠を設置し、テスト運用したところ、なんとそのうちの3基で11匹の害獣を捕まえるというかくかくたる戦果を挙げる。

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実際に運用してみたところ、市内の他に地区に較べて、谷川さんの罠をしかけた地区は圧倒的に好成績を挙げたのだという。

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害獣に悩む地方では、この情報はニュースとなり、非常に多くのテレビや新聞でレポートされたのだという。

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ただ、この罠、当然山の中に設置する。50カ所以上に設置すると、毎日捕まっているかどうか確認するたけでも大変な手間になる。

そこで谷川さんが現在開発中なのは、罠にかかったら、スマホに通知が来るシステムの構築だ。

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Ichigo JamにさくらのIoTを組み合わせ、さらにMicrosoft Azureを活用し、イノシシがかかったらスマホに通知が来るようにするのだという。もう、開発はあるていど進んでいる。

さらに将来的には赤外線カメラと連動し、捕獲の通知とともに、捕獲されたイノシシの状態を撮影してクラウドに送信し、猟友会や役場の捕獲情報などのシステムと連動するようにしたいという。

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最後にお3方の対談もあり、非常に充実したイベントだった。

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対談も非常に面白かった。
「ヒマはいっぱいありますから、先はないけど」
とか
「自分の親が徘徊するようになったら、プログラミングで解決してあげればいい。人によって徘徊のパターンは違うから、自分の親のためにだと真剣になれるでしょ?」
とか、切れ味するどい自虐ギャグにはたじたじだった。


最後にちょっと今日学んだことを箇条書きにしておこう。

●何かを学ぶのに遅過ぎるということはない
●ニーズに基づいたしっかりしたコンセプトが何より大事
●プログラミングはやっぱり世界を変えるかもしれない
●高齢者の方の豊富な人生経験は、やっぱり面白い
●こんな高齢者の方が増えれば、高齢者社会も悪くない

ということで、とりあえず、私もSwift Playgroundsに真剣に取り組んで、先々、iPhoneアプリのひとつも作れるようになりたいと思った。

(村上タクタ)

2017年4月20日 (木)

学校の特殊事情に最適化した、バッファローの無線LANアクセスポイントは、何が違うか?

我々にとっては「おもいでばこ」でおなじみのバッファローさんが開催された、ICT教育のモデル授業の取材に行ってまいりました。

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学校において「一人一台」のコンピューティング環境を実現するための、無線LANアクセスポイントとして、学校での使用状況に最適化したWAPM-2133TRというルーターをバッファローが発売したのだが、その実際の運用状況を取材させていただけるということで、今回の取材となった。

取材させていただいたのは、埼玉県飯能市にあるキリスト教系中高一貫の私立校の聖望学園。その中学2年生の数学の授業にお邪魔した。

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学校での無線LAN利用の特殊な問題は、おおきく分けて2つある。

ひとつは、途絶を可能な限り避けたいということ。たとえば、会社環境などでは周波数帯切り替えのために1分ぐらい途絶したとしても「あれ? 繋がらない。あれ? あれ?」ぐらいで済んでしまう。しかし、学校のわずか40〜50分の授業の中で、1分も途絶すると、その間に生徒の集中力が切れてしまい、生徒の集中を再び同じところまで持ってくるのに、大きく時間をロスすることになる。

もうひとつは、20〜50人ぐらいの教室で、「はい、ではこのファイルをダウンロードして下さい」と言うと、同時に一気に負荷が高まるという点。会社などでは、そうはいっても多くの人が瞬間的に同じ動作をするということはなく、負荷は分散されている。

また、従来の授業形態から、デジタル教科書などの運用が本格していく今後、音声データや動画データのやりとりが多くなり、データ転送量が従来の10倍以上に増えていくことも予想される。学校の無線LAN環境にかかる負荷は想像以上に大きいにのだ。

ここの設備をおろそかにすると、生徒たちが必要なファイルを即座にダウンロードできなかったり、画像の共有ができなかったりして、授業が著しく滞ることになる。ひとりのトラブルもなく、画像を開いたり、ファイルを共有したりできることは、ICT教育において、非常に重要な課題であるのだ。

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取材させていただいた聖望学園では、iPadを利用されていた。

iPadが、指定教材となっており、リース代と月額の校外でのLTE通信費(3GBの契約)は父母の支出となっている。使ってるiPadは9.7インチのもので、授業で主に使うのはMetaMoJi Shareの学校版MetaMoJi ClassRoom

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先生は、自分のiPad(Proの12.9でした)をApple TV経由で電子黒板に表示。電子黒板上でかき込んだりしながら使われていた。

MetaMoJi ClassRoomは、PDFをはじめとしたさまざまな資料を共有・表示でき、その上に手書きできるアプリ。手書きで自由に書き込むこともできるし、手書き文字認識mazecを使ってテキストを入力することも、写真や動画を貼り込むことも、録音したりすることも、それを2500倍までシームレスに拡大縮小したりすることもできる。

さらに、そのファイルをグループで共有したり、先生がモニタリングしたり、全生徒分を先生のiPadに表示したり、そのうち一人の画面を先生のiPadに表示して、電子黒板に投影することもできる。

おおよそ、理想の電子的な学習デバイスに必要なことは、すべてここにあると行ってもいい(ちなみに、私はこのスタンドアロン版であるMetaMoJi Noteで取材のメモを取っている)。

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授業では、先生も生徒達も驚くほどナチュラルにMetaMoJi ClassRoomの機能を使いこなしていた。授業で実際に使われているのを初めて拝見したが、これは便利だと思った。

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上は先生が自分のiPadの、クラス全員の画面を電子黒板に投影している様子。「理解できた人は枠を青くして」みたいなことも可能。

先生が板書している時間に生徒たちが気を散らすようなこともなく、また生徒たちがそれをノートに写すために時間が必要なこともない。貴重な授業の時間を、対話し、思考することに費やせるのだから、これは大きい。手を動かして書くことが記憶に必要だというのであれば、それは家でやればいい。同じ教室にいる貴重な時間は、思考やアドバイスに費やすべきなのだ。

さて、この教室で使われているのが、バッファローの新製品WAPM-2133TR。

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仕様上、ひとつのバンドで最大128台、3バンドで384台の接続が可能で、実際に80台の同時動作もテストで行っているという。

聖望学園の中学には10教室と、職員室、理科室、講堂に無線LANアクセスポイントが設置されており、この新型が導入されたのは2教室。

実はこの聖望学園が取材の会場に選ばれたのにはワケがある。この聖望学園、入間基地、横田基地、朝霞駐屯地、所沢通信基地などが近くにあり、航空レーダーの影響を強く受ける。

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航空機の安全運用のために、すべての5GHz対を使う無線LANルーターは、航空レーダーと周波数帯がカブった場合、他の周波数帯にホップすることになっている。その際に切り替え先の周波数を1分間観察して、問題なければ移動する使用になっている。これはバッファロー製のみならず、すべての無線LANルーターがそういうルールで設計されているのだ。

この際に1分間途切れてしまうことになる。学校以外の環境なら1分間ぐらいのたまの不通は許容されるし、W52と呼ばれる航空無線の影響を受けない周波数帯もあるので、さほど問題にはならないが、学校の場合教室ごとに違う周波数帯を使っていくとW52だけでは足りなくなるし、1分間の中断が生徒の集中を著しく損ねることもあり得る。この問題をDFS(Dynamic Frequency Selection)障害という。

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WAPM-2133TRはこの問題に対する対策として、あらかじめ空いてる周波数帯をチェックしており、DFS障害が起こった時に瞬時に切り替えることができるようになっている。

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バッファローのシステムとして、この障害などをモニタリングすることができるが、実際に1週間に16回のDFS障害が発生しているのだそうだ。また、聖望学園での頻度こそは多いが、他の都市圏でも同様な問題は起こるのだそうだ(たとえば、東京だって羽田の影響などを受ける)。

動画再生中にDFS障害と同じ状況を作りだしてみた映像を拝見したが、再生が止まってしまったりする端末が発生し、これではたしかに困るなぁ……と思った。

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WAPM-2133TRはDFS障害回避機能(バッファロー提供の関連動画)に加え、5GHz1系統、2.4GHz1系統のトライバンドによる安定した通信環境(バッファロー提供の関連動画)、ひとつの端末で障害が発生した際にその影響を他が受けてしまわないように、多数の端末の通信を均等に配分する「公平通信制御機能」(バッファロー提供の関連動画)などをサポートしており、学校での利用に最適な無線LANルーターとなっている。ちなみに定価は9万9800円(税別)。

学校でのICT教育の必要性が叫ばれて久しいが、スムーズに動作する端末やアプリケーション、MDMの運用なども大事だが、すべての生徒がスムーズに快適に通信できる環境も非常に大事なのだなぁ……と感じた取材だった。

(村上タクタ)

2017年4月18日 (火)

ScanSnap Cloudが使えるものになったかも

いや、便利なんですよ。ScanSnap Cloud(15年11月の記事)。

スキャンしたものがクラウドに飛んで、そこから各サービスに行く。便利なはずなんです。

が、意外と身の回りのScanSnapユーザーに聞いても使っている人が少ない。なぜなら、旧来のスキャンして、身近なデバイスを経由して、クラウドに飛ぶので十分だから。『ケーブルで繋がってるデバイスにコピーされる方が、なんか分かりやすいんですよね』という人が多い。また、直接飛ばすとOCRがかからないとか、そういう問題もあったんですよね。

結果、便利なはずはのに、「前のままでいいや、安定して繋がってるし」という人が意外と多いということに。

そんな問題をそのまま放置せずに、キチンとアップデートしてより便利な手段を提案してくるのがScanSnapのすごいところ。クラウドなので、すでに勝手にアップデートがかかって、本日(2017年04月18日)からみなさん自動的に使えています。

New170418001 新機能のポイントは3点
1)検索可能なPDFをクラウド上で生成
2)自動ファイル名生成機能を名刺・レシートにも
3)スマホのカメラでもスキャン可能に

ということだ。

1)検索可能なPDFをクラウド上で生成

は、けっこう大きくて、これまでScanSnap Cloud経由で検索されたものは文字認識されていなかったのが、これからクラウド上で文字認識してくれるようになった。

New170418002 2)自動ファイル名生成機能を名刺・レシートにも

New170418003 書類のタイトルや日付などからファイル名を生成してくれる機能は便利だったのですが、その機能がレシートや名刺にも適用された。これも便利ですよね〜。特に、名刺の方はEvernoteやEightに飛ばすにしても、pdfのファイル名にちゃんと人物名が入っているというのは何かと便利。

3)スマホのカメラでもスキャン可能に

というのも、スマホで写真を撮った画像や、名刺はこれまで違う流れになっていたのが、ScanSnap Cloudアプリで撮影したら、iX100やiX500でスキャンしたものと同じように処理してくれる。

たとえば、名刺でいえば、普段、たまった名刺をiX500でスキャンしてEightで管理している人なら、外出先で受け取った名刺をスマホのScanSnap Cloudアプリで撮影するだけで、自動的にEightに取り込まれるということになる。これはかなり便利。極論、名刺を受け取らなくったって、現場で撮影させてもらうだけで、Eightに取り込まれるということになる。

これは便利。

これまで、ScanSnap Cloudを使ってなかった人も、これを機会にScanSnap Cloudに乗り換えてみてはいかがだろう? iX100/500を使っても、スマホをつかっても 自動的に、DropboxやEvernote、Eight、STREAMED、freeeなどに、振り分けられるという便利さを、そろそろ活用してみた方がいい。

詳細リリースはこちら

(村上タクタ)

2017年4月13日 (木)

Mastodon(マストドン)始まりました

数日前から話題になってた、新しいSNS『Mastodon(マストドン)』に、日本サーバーを立ち上げた人がいらっしゃったので、アカウントを作ってみた。

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ご覧のようにTwitterに近い感じ。

大きく違うのは、オープンソースになっていて、『インスタンス』というサーバーを独自に立てられること。すでに何十ものサーバーが世界に立ちあがっているようです。

こちらにリストがありますが、フラッグシップであるmastodon.socialは現在、Registrationを閉じているようですが、これはで比較的日本のひとがたくさんいたのは、mastodon.cloudのようです。そして、今朝、日本人の人がmastodon.jpを立ち上げたようで、私の界隈は本日から一気に盛り上がっているようです。
こちらの方(https://mstdn.jp/@nullkal)が、インスタンスを立ち上げられたようです)

そんなわけで、私も個人アカウントをmastodon.jpに作ってみました。
https://mstdn.jp/@takuta

なんというか、最初の頃のTwitterみたいで楽しいです。新しいSNSあるあるですが、最初の頃はネットリテラシーの高い人が来てて、意識高い系の○○警察な感じの人もいないし、居心地はいいんですが、いつまでもそういうワケにはいかないでしょうから、だんだんユーザーが増えてくるとこういう雰囲気が消えていくでしょう。

というか、始まってまだ半日しか過ぎていないのに、広瀬香美さんが来たり、津田大介さんが来たり……と、Twitterの最初の頃の歴史の数年分を1日ぐらいで辿るようなことになるのかもしれません(笑)とはいえ、まだ数千人のオーダーなのでまだまだアーリーアダプター。

なんか、午前中に話題になっていた話によると、このmstdn.jpは個人の人が個人のサーバーで運営されているようなので、ユーザー数がどんどん増えていった時にどこまで耐えられるのかどうか分かりません。その方が頑張るのか、寄付を募るようなカタチで運営されていくのか。たとえ、消えてしまったり、落ち足りしてもその方を恨まない方向で、よろしくお願いします。むしろ、可能なら応援したいですよね。

今のところmstdn.jpはTwitterみたいな雰囲気で加速していますが、もしかしたら、話題ごとにインスタンスが立ちあがって分散型になっていくのかもしれません。1投稿500文字まで許容しているので、ちょっと長い文章を共有していくのに使われてもおかしくありませんが、今のところTwitterと同じような使われ方に留まっています。

サーバーが分散型でゆるく繋がっているというのは、インターネットの仕組みみたいなものか……と思うと、パソコン通信みたいに中央にサーバーがあるTwitterに対して、Mastodonはインターネット風に進化したもの……というようなことになるのかもしれません。

これから、どういう風に展開していくのか、楽しみですね。

そうそう、iOS用のクライアントアプリも出てます。

Kadomaru Amaroq for Mastodon
無料

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すでにネタフル@コグレさんが詳しい記事を書いてらっしゃるので、詳しく知りたい方はそちらに。









世界初のApple Watch専用ResearchKitアプリ、ネスレから登場

医療の進歩には、データの収集が欠かせないもの。でも、医者が横に寄り添って、データを計測しつづけられる人数はごく限られたものでもある。

統計的なデータとして活用するには、多人数のデータがあった方がいい。そのために開発されたのが、アップルのResearchKit(詳しくはこちら)という仕組み。多くの人が持っているiPhoneやApple Watchからのデータを、暗号化し匿名の状態で収集して医学の進歩のために役立てることができるというわけです。

そのResearchKitを活用したアプリ『Itch Tracker(イッチトラッカー)』がネスレ スキンヘルスからリリースされた。

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これはアメリカ以外で初めて世界同時公開となるResearchKitアプリで、Apple Watch専用アプリとしては世界初なのだそうだ(ResearchKit自体としては日本で11番目)。

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かゆみは、人間にとって一番の苦痛だと言われている。

でも、かゆみの強度というというのは伝わらない、計測できないのが難しいところ。

たとえば、医者の「どのぐらいかゆかったですか?」
という質問に対して
『すっごくかゆいです!』
と答えた人がいたとしても、この『すっごくかゆい!』が他の人の『すっごくかゆい!』と同じなのかどうかは分からないですよね?

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そこで、少しでもかゆみのデータを取るために、Apple Watchを使って、夜中に掻いているのを計測するアプリを開発したというワケだ。

ネスレスキンヘルスは、非常に数多いネスレグループの会社のひとつ。最近の食品関連メーカーさんは、バイオテクノロジー関連企業ということで、医療などにも深く関わってらっしゃるケースが多い。ネスレ スキンヘルスも、そのひとつというわけだ。

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説明して下さったのは、左からネスレ スキンヘルスの医学博士でもメディカルディレクターの生駒晃彦さん、同じくプロジェクトマネージャの竹村公利さん。

計測する前と後にはアンケートに答える。これにより、どんな状態の時にどのぐらい掻いたかが分かるというわけだ。たとえば、疲れている時にかゆいのか、お酒を飲んだ時にかゆいのか……というようなデータでさえ、これまで意味のある状態で集めることができなかった。それが、これにより非常に多くのデータを集めることができる。

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もちろん、Apple Watchは医療機器としての認証を受けているわけではないので、このデータはあくまで参考として扱われて、医学的に正規のものにはならないのだそうだが、それでも、これまでになかった貴重なデータになるはずだ。

実際にこれまでテストした方でも、『こんなに掻いてるとは思わなかった』という話もあり、スキンケアをていねいにしたら掻かなくなって、クオリティオブライフが向上したということも、すでにあったらしい。

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ちなみに、Apple Watchをつけるのは普段付けている方の腕でいいらしい。人間は以外と利き腕の方で掻くということはなく、かゆい場所に応じて左右の手を適切に使い分けて掻くらしく、利き手の反対の手で掻いたモノが、ほぼ実際に掻いている状態の半分と解釈しても問題がないのだそうだ。

実は、私事だが、私の息子は皮膚がかゆい病気で、もう10年以上も医者に行っているが、原因不明(アトピーではない)、病名不明で、対処療法的にお医者さんにいただいた薬を塗っている。小さい頃には夜中に泣き叫びながら掻きむしり、シーツに血の跡が点々と残り、なんとも痛ましかったものだ。親としてはなんとか直してやりたいと思い、10軒以上の皮膚科を渡り歩いたが、結局解決はしなかった。意外と、皮膚のことひとつ取ったって、医学がすべてを解決できているワケではないのだ。

先に述べたように医療機器として認証の取れたデータにはならないが、それでも一番身近で、いつも身に付けている精密な計測機器として、iPhoneやApple Watchの価値は高い。これまで数十人から収集するのだって、大変だったデータが、ResearchKitの仕組みを使うことで、何万、何十万、ひょっとすると何百万人からのデータだって集められるようになるかもしれないのだ。

ResearchKitが活用され、ひとりでも多くの人が健康で快適な生活を送れるようになることを期待したい。

(村上タクタ)

2017年4月12日 (水)

小4が、iPadで理科のレポートプレゼン、プログラムまで【関西大学初等科】

iPadを活用した先進的な授業を行う小学校が、大阪の高槻にあると聞いて取材に行ってきた。

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教室に入ると児童たちは、iPadで理科の実験を撮影中。

授業を受けているのは小学4年生で、『金属はどのように温まるか?』という実験をしているところだった。

ここは、関西大学初等科。つまり関西大学の付属小学校だ。大阪の高槻市の駅前にあって、私立で学費もお安くはない。いわゆる良家の子女が集まる学校。みなさん、すっきりしたデザインの制服を着てて、かしこそう。

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取材時は昨年度。4年生はまだ学校貸与のiPadということだった。今年からは小学校4年生以上はひとり1台のiPadを使うのだそう。こんなコスト負担を保護者に要望できるのは私立ならでは……とは思うが、その効果は絶大に思えた。

実験が終わったら先生の指示で、なんとKeynoteでのレポート作り。驚いたことに、児童達は誰ひとりとして手間取ることなくKeynoteに文字をタッチタイピングで入力し、撮影した動画を貼り込みレポートを作成していた。

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さらにそのiPadを持って、iPadの画面をワイヤレスで、ディスプレイに画面を投影しながら、仮説と、実験後の考察についてプレゼンテーション。

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小学生の時から、こうした自分の考えを人前でプレゼンテーションすることに取り組んでいれば、社会人になってからより上手に意見を述べられる人になるだろう。

これはこれから彼らが巣立つ社会では当たり前に必要とされる能力。いつまでも、児童だけを鉛筆とノート、チョークと黒板に縛りつけておくべきだろうか? 児童たちは未来に向けて生きるのだ。

休み時間に子供たちに話を聞いてみた。

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歴史の授業では、先生がiBooks Authorで作ったオリジナルのテキストを使うのだそうだ。『分からない文字があっても、長押しすると意味が表示されるし、教科書やノートを持つより軽くて便利』とiPadの採用を非常に好意的に受け入れていた。

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もちろん、プログラミングの授業で使われているのは、iPad上で動くSwift Playgrounds。

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ただし、取材時はまだ日本語化が発表されていなかったので、児童たちが使っているのは英語版のSwift Playgrounds。でも、この学校では小学校1年生から英語の授業があるとのことで、平然と英語版のアプリで授業は進んでいた。

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電子化された教科書や、デジタルのノートにメモを取ればいいというものではない。教える側にしっかりした指針があって、その上で、『考え方』を伝えるために、iPadをどう使うか……を工夫する必要があるのだと思う。

関西大学初等科の授業を見ていると、これは紙の教科書とノートで教わってる子たちとは、圧倒的な差がついてしまうな……と思えてくる。児童たちは、調べものにも、考えを伝えるのにも上手にiPadを使う。となると、紙の上でやっているより、明らかに効率がいい。

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先生方にも話を聞いたが、セキュリティの面でも、多くの端末にアプリを入れたり、アカウントを管理したりする上でも、要求されることができるのはiPadをおいて他にないという。多くの学校で、こんな風に上手にデジタルデバイスを使った教育ができればいいのにと思う。

教育でiPadを活用している現場をたくさん取材した特集『思考と学習が花ひらく iPad最新活用術』は、電子雑誌のフリック!最新号でレポート中。


(村上タクタ)

2017年4月10日 (月)

フォーカル最大91%OFFの激安セール開催

フォーカルポイントが、最大91%OFFという激安セールをやってます。

http://www.focal.co.jp/clearance/

在庫一掃セール的な感じで、6/6s/6 Plus/6s Plusあたりのケースが多いのですが、探すと7/7 Plus用もあります。5sやSEに使えるケースもたっぷり。一部Galaxy系やKindle Fire用なんていうのもあります。

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恩田社長が戻ってらしたり、会社を六本木から横浜に移転したり、他の場所にあった倉庫と統合したりといろいろ活発になってきているフォーカルポイントさんだけに、一度現在の在庫を一掃して身軽になろうという感じかもしれません。

というわけで、事実上の在庫一掃セールっぽいので、かなり激安なものが多いのではないかと思います。めちゃくちゃたくさんの種類があるので、ぜひ一度、ご覧になってみて下さい。


2017年4月 8日 (土)

フリック!5月号Vol.67、日曜日深夜発売!!!

フリック! 5月号Vol.67が、4月10日(月)発売です!!

つまり、日曜日の深夜0時ごろから配信開始ってことですね。

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今回の特集は、3月21日に発表された新しい『iPad』の話を皮切りに、教育関連のお話です。新しいiPadはその優れたコストパフォーマンスからして教育市場を大きなターゲットのひとつとして開発されたiPadだと思います。

_pages アップルは、教育とプログラミング教育に秘蔵に力を入れています。

意外と注目されていませんが、Swift Playgroundsと、その教師用ドキュメントなどがすべて日本語化されたことは驚くべきニュースです。

Swift Playgroundsがいかにプログラミング教育に役立つかは、自分でやってみたり子供にやらせていたりすれば分かります。なぜその要素を学ぶ必要があるのか『理由』を含めて教えてくれますし、0スタートからiPhoneアプリのプログライングまで、ちゃんとステップが用意されています。

_pages_2 iPadを持っていて、まだSwift Playgroundsをやってことのない人がいたら、ぜひやってみて下さい。ましてや、お子さんがいらっしゃるなら、絶対にやらせてみるべきです。

加えて、関西大学初等科(小学校)、三田国際学園中学・高校、早稲田大学グローバルエデュケーションセンターなどに取材にうかがって、その驚くべきiPad活用方法を取材してきました。

もう、これは『電子教科書』みたいな概念を大きく超えていて、今後、iPadを活用している学校と、紙の教科書やノートしか使えない学校では、教育レベルに大きく差がついてしまうのではないかと思いました。

小学校4年生が、理科のレポートをKeynoteで作って教室の前のディスプレイで共有してプレゼンしてたり、英語版(当時はそれしかなかった)のSwift Playgroundsでプログラミングしてて、先生がiBooks Authorで作ったオリジナルの教科書で歴史の授業をしているんですよ! とにかく一度読んでみて下さい。

_pages_3 その他、積水ハウスでのiPad活用や、赤いiPhone 7/7 Plus PRODUCT RED、Bose QC35、マイクロソフトの音声リアルタイム翻訳、VAIO Phone A、新型「おもいでばこ」、AirSelfie、Logicool Spotlight、TUNEWEAR TUNEMAX for Apple Watch、iFrogz summit wireless Bluetooth earphone、ASUS TransBook Mini、などをご紹介してます。カバンの中身は春風亭昇々さん、東京女的生活他連載陣ももりだくさんです。


月曜日の通勤のお楽しみに、ぜひどうぞ。

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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