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2017年3月

2017年3月31日 (金)

新しいiPadを試用。3万円台で買えるのなら、これでいい。

デジタルデバイスは常に、最上位機種がいい……ということが多いのだけど、同容量のiPad Pro 9.7と較べて、2万4000〜5000円安いとなると、これでいいよなぁ……。

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(ちなみに、向かって左がiPad。右がiPad Pro。この角度の写真では区別はつきませんが)

と、思わされる新しいiPadであります。従来、iPad Air 2っていう商品があったところに、リプレイスされるのですが、iPadの初代からのスタンダードサイズである9.7インチの画面(もちろん、4倍のピクセルを持つRetinaですが)を持つ、普及版のiPadっていう位置づけです。

Wi-Fiモデルの、32GBが3万7800円、128GBが4万8800円、セルラー+Wi-Fiモデルの32GBが5万2800円、128GBが6万3800円とリーズナブルなのが特徴です。

同一画面サイズで、2万4000〜5000円高いiPad Proと何が違うのかが非常に気になるところですが、おおまかに言って、大半の人とってはこの普通の『iPad』で十分です。

唯一、絶対的な差異としては、ProはApple Pencilが使えるという点が挙げられます(接続して使うSmartKeyboardが接続できるのもProだけですが、これは一般的にはBluetoothキーボードで賄えるでしょう。金融機関などワイヤレスでキー入力を飛ばせないところには必要なアイテムですが)。

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(左が iPad Pro、右が新しいiPad)

Apple Pencilの書き心地は極上ですから、これを使いたいのなら、金に糸目をつけず、iPad Proを買うしかありません。逆にいえば、それ以外のほとんどの人は新しい『iPad』で十分なハズです。

一応、微妙な差異をチェックしてみましょう。

まず、Proはエッジ部分がダイヤモンドカットしてある。

微妙な違いですが、ダイヤモンドカットがないだけでやぼったく見える。

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厚みもちょっとだけある。Proが、6.1mmで、無印が7.5mm。1.4mm厚い。重さもWi-Fiモデルで437gと469g。32g違う。わずかな差のようだが持ってみると、新型のiPad Proにあったはずの洗練された感じは少し減って、ちゃんと重いように感じると。

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CPUはProはA9Xだけど、無印は6sなどで使われていたA9。

Proがアウトカメラは1200万画素、Live Photos、True Toneフラッシュ付き、インカメラ500万画素だけど、無印は800万画素、120万画素。

スピーカーはProが4スピーカー、無印が2スピーカー。

このあたりは、Proの方がゴージャスな装備だけど、なくて困るかというとそうでもない。

あと、無印iPadにはローズゴールドがない。iPadのローズゴールドはiPad Pro 9.7にしかない装備だ。

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Appleは、最近、教育関連やプログラム学習にすっごく力を入れている。

このリーズナブルな無印iPadは、学生さんたちに買ってもらうために、特別に安くしているのではないかと思う(ちなみに、学生・教職員価格で買うと、一番安いモデルは3万5800円となる)。

また別途書くが、『プログラミングを学びたいなら、まずiPadを買え!』と言いたくなるぐらいSwift Playgroundsとか『コードを学ぼう』の日本語版はよくできているので、そのための導入としてこのiPadが特別に安くなっているのではないかと思うのだ。

学生さんがiPadを買えば、最終的にiOS、Macユーザーは増える。そういう、息の長ーい戦略なのではないかと思う。もともと、Appleは教育分野では強かったハズだしね。


(村上タクタ)




2017年3月30日 (木)

新型おもいでばこの『クリップ機能』を使ってみた

リビングに置いておける家族写真ストレージの決定版『おもいでばこ』がアップデートしました。

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今度の新しい「おもいでばこ」の注目の新機能は『クリップ』。クリップすることで、スマホやタブレットで、「おもいでばこ」の中の画像を持ち出すことができます! これは便利!

たとえば、子供が産まれたばかりの時の写真や、お気に入りの写真を集めたアルバムを作っておいて、それをクリップすれば、いつでもスマホやタブレットでそのアルバムの写真を見ることができるわけです。

しかも、画像サイズは自動的にコンパクトになるので、スマホやタブレットのストレージ容量を圧迫しにくいのも嬉しいポイントです。圧縮されるけど、SNSなどでのシェアなら大丈夫……という絶妙な画像サイズとして保存されます。

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使い方は簡単。「おもいでばこ」を見ているスマホやタブレットの、写真やアルバム表示の時にクリップボタンを押すだけ。写真が圧縮されて格納されます。

ちなみに、取材したところによると圧縮は『長辺1920ピクセル以上を確保する、元画像の整数分の1』で、おこなわれます。長辺1920以下の画像はサイズは変わりません(容量を減らすため再圧縮はかかるそうです)。

だからたとえば、3000×2000だったらそのまま。3840×5760だと、長さは半分(面積は1/4)になるわけです。整数分の1にするのは、モアレや斜めの線が欠けたりを防ぐためだそうです。

実際にやってみると、わかりますが、このスピードで画像を圧縮して保存するって、すごく上手なメカニズムが動いているんだなぁと思います。

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やってみると分かるんですが、この機能で、画像パソコン管理派の人も家族写真だけは「おもいでばこ」に完全移行で大丈夫な気がします。

家族が写真を楽しんでくれるし、持ち歩きたい写真は、クリップ機能で持ち歩けるしね。

自宅の「おもいでばこ」に全部の家族写真を入れておいて、家族それぞれが自分が持ち出したいアルバムを作って、それを持ち出す……なんて運用が簡単にできてしまいます。ちなみに、写真の整理やセレクトなども、MacのアプリやiPad、iPhoneなどで行った方が効率的なぐらいです(※クリップはまだiOS版だけの機能です)。

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ちなみにっ! このクリップ機能は、新型だけの機能ではありません。クリップ機能はiOS版ならもう使えますし、Android版は4月提供予定で、従来モデル(PD-1000シリーズ)を使っている人は誰でも無償で使えます。

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本体にアップデートをかけることで、簡単便利なネットワーク設定、バックアップから一部の壊れた写真を補修する『ディスクリカバリー機能』、新画面デザインは、PD-1000シリーズを持っている人は誰でも使えるようになります。クリップ機能はスマホやタブレットのアプリをアップデートするだけ。よっ! 太っ腹!

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では新型と旧型の違いは何かというと……まず見た目が違います。ビミョーに。

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この四角が6つ並んでいるだけで、「おもいでばこ」に見える……ということで、ブランドが浸透したってことですよね。

あとはは、Wi-Fiが11ac対応で、より高速なデータ通信が可能になっているというところが重要なポイントであります。

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発表会は、ユーザーさんの集まりとして開催されたのですけど、本当にユーザーさんに愛されている製品だなぁと思います。

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大事な大事な家族の写真を入れておくストレージに、こんなに愛着が持てる製品が出てきたということは素晴らしいことですよね。

写真ストレージは各メーカーから何度も発売されましたし、ウェブサービスとしてもいろいろあります。でも、「おもいでばこ」一択というような状況になったのはなぜか?

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そりゃ、作っている人が「おもいでばこ」を愛しているし、「おもいでばこ」の中に入っている写真がどれほど大切なものなのか、よく分かっているからだと思います。

全部データを移行したかと思うと辞めてしまうウェブのフォトストレージサービスとか、本当に何を考えているのだろうと思います。人生で一番大切な家族の写真を入れるのだから、その大切さを分かっている人たちが作ったデバイスに入れるべきなんです。

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というわけで新型「おもいでばこ」、こう言っちゃなんですが、新型もいいですし、大半の機能にはアップデートがかかるので、少し値段の下がった旧型を買うというのも手です。Wi-Fiの転送速度のアップに目をつむるなら。


ちなみに、今Amazonで見ると

ac対応の新型
1TB PD-1000S 3万7584円
2TB PD-1000S-L 4万9680円

2年前発売の前モデル
1TB PD-1000 2万2539円
2TB PD-1000-L 3万4360円

(Amazonの価格は変動するし、売り切れる場合もあるのでその場合はご容赦下さい)

となってますし、なかなか悩ましいところではありますねぇ……。

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すべての場所にDyson Pureがあればいいのに #dysonjp

Dysonの空気清浄機の新型Dyson Pureシリーズの発表会に行ってきました。

激しく花粉症な私としては、世の中のすべてのスギの木が切り倒されたらいいのに……と同時に、すべての部屋にDyson Pureが装備されたらいいのにと思っています。

もちろん、我が家のリビングにもDyson Pureの最初の型がありますが、だからといって家から出ないというわけには行きませんからねぇ……。

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例によってメカニズム的なポイントを解説していきましょう。

元々、ダイソンの送風機のシリーズは、その優れた空気力学的な視点から開発されてます。なぜ、ダイソンの送風機が効率的なのかは3年ほど前に書いたこの記事をご覧下さい(ダイソンの扇風機のリクツ)。つまりは、下からブラシレスDCモーターとインペラによる強力な回転で吸い込まれた空気が、円周上に配置された細いリップから吹き出すことにより、流速は高まり、その内側の大きな空気と一緒に流れていくところがポイントなわけです。

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それから、空気清浄機能が付きました。それがDyson Pure Coolでした(花粉の季節にコスモクリーナー『D』登場! 『D』とはもちろん『ダイソン』Pure Cool)。これは、リップから吐き出される空気の流速は速いのに対して、下の広い外周の部分に設けられた吸気部分にHEPAフィルターを設けたのがこのPure Cool。HEPAフィルターは6.45m分が折り畳まれており、ここはひろい分流速が遅い……というのがPM0.1という微細な粒子まで取り除けるポイントであります。

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そして、そのセンサー情報がiPadなどで見られるように、IoT家電化したのがDyson pure cool link(ダイソン+IoT? pure cool linkのスゴさはここだと思う!)。

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さらに、暖房のメカニズムも加えて、Dyson Pure Hot+ Cool Linkに(ダイソン全部入り『Dyson Pure Hot+Cool Link』発表!)となったわけです。

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まぁ、最初に全部入りを出してよ! と思わなくもないですが、毎回改良されていくというdysonの技術力には驚くばかりです。

今回の改良ポイントは、HEPAフィルターの裏に設けられた活性炭の量が3.3倍になっているということにあります。

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70年代ぐらいの高度経済成長を経て、我々日本人の住宅は大半がアルミサッシによって非常に密閉性の高い状態になっています。

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外のほこりが入ってこないのはいいですが、ハウスダストと言われるものや、ダニ、カビ……などが繁殖しやすく、また、それの発生するダストなどを我々が吸い込みやすい状態になっているのも確かです。そして、それらの毒性にさらされたり、それらの影響でアレルギー症状を起こしたり……というのが現代人の体調不良の大きな部分を占めているのもまた確かなことでしょう。

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もちろん、私にとっては花粉を減らせるというのが一番のメリットですが、ハウスダスト、PM0.1レベルの超微小粒子、ホルムアルデヒドやベンゼンなどの建材から発生する可能性のある有毒ガス、家の中のさまざまなニオイなどを除去することができるというのも大きなポイントです。原因の分からない子供のアレルギー症状なども直るといいなぁ……と思います。

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というわけで、空気清浄機をご検討のみなさん。Dyson Pureシリーズ、お勧めです。

2017年3月27日 (月)

『デジタル達人の超愛用品』本日27日発売!! 今回はデスクも取材!

本日2017年3月27日『デジタル達人の超愛用品』発売です。



こちら、紙の本で、全国の書店と、一部コンビニ(多分都市圏中心)で、815円(税別)で、144ページといつもより少しページ数を増してお届けします。

ちなみに、デジタル版は4月1日配信予定です。

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今回は『愛用品』っていう切り口で、みなさんの持ち物を取材しております。

旬があるデジタル製品で、『愛用品』って難しいんですよね。いくら気に入っても、何年かしたら機能的に足りなくなる。そんな中でも、『これは好きだったなぁ』と思える製品を探す助けになればと思います。

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たくさんの方のカバンの中身を拝見しましたが、多く人が使っているアイテムもあるし、なるほど! これは面白いな! と思える特殊なアイテムもあります。

前者は、cheeroのモバイルバッテリーとか、アダプター類とか、ひらくPCバッグとか、ScanSnapとか。後者で、僕が気になったのはケーブルポーチとか、Apple Watchのモバイルバッテリー充電器とか、ケーブルキーパーとか、レーザー測距計とか。細かい持ち物を観察していくのが楽しいです。

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『なんで、こんなの持ってるの?』に、それぞれ理由があるのが面白いですよね。

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そして! 今回新たな記事として、デスクの取材をさせていただいています。

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昨今のセキュリティ上の問題とか、散らかってるとか、会社の許可とか、いろいろ障壁のある中、ご協力下さった7人の方のデスクを微に入り際に入り、ご紹介しております。

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思い入れの品がてんこ盛りのデスクもあれば、いつでも移動できるようなフラットなデスクもありますが、それぞれのお仕事事情が見えて面白いです。

加えて、編集部が『これは長年の愛用の逸品になる!』と思った商品をいくつかご紹介しています。あなたの愛用品選びのご参考にどうぞ。

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ちなみに、カバンの中身、デスク取材で、登場いただいているのは以下の方々。

定国直樹、松本秀樹、恩田フランシス英樹、市川渚、高松勝範、フジムラトヲル、羽鳥豪(マミヤ狂四郎)、弓月ひろみ、円香、三井公一、春風亭昇々、小路竜嗣、村上丈一郎、百名覚、一戸 晋、助光康大、伊藤好文、霜田憲一、岩切剣一郎、斎賀和彦、岩佐琢磨、ジャイアン鈴木、根本将幸、間島ゆかり、鳥羽恒彰、いしたにまさき、矢崎飛鳥(@ACCN)、コグレマサト、中山智(以上、ページ順、敬称略で失礼いたします)。と、編集部の村上タクタ、安井克至。

荻窪圭さんと納富廉邦さんのコラムも読めます。



というわけで、『デジタル達人の超愛用品』を、よろしくお願いします。


2017年3月24日 (金)

iPhone 7/7 Plus (PRODUCT) RED をキッチリとスタジオで撮った

明日発売のiPhone Plus (PRODUCT) RED を手に入れて参りました。

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(PRODUCT) REDシリーズの商品の収益の一部は、サハラ以南のAIDSの母子感染を防ぐためのグローバルファンドに寄付されるそうです。

これは実はすごく大きな力になっており、この10年の活動で、すでに1億3000万ドルが寄付されているそうです。10年前には、1日1200人もの子供が、母子感染でAIDSに感染してしまっていたのが、今では400人にまで減っているそうです。この人数が0になるまで、
(PRODUCT) REDの活動は続くそうです。

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あなたが(PRODUCT) REDの製品を買うと、この活動を支援することができるということです。

ところで、この新しい(PRODUCT) REDのiPhone 7とっても不思議な撮影しにくい色をしていて、見る場所、当てる光によって見え方が違います。そこで、さっそくスタジオに持ち込んで撮影してみました。

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ジェットブラックと並べるとこんな感じ。

赤は、基本的にはこれまでの(PRODUCT) REDのiPodなどと同じ色なのだそうですが、今のiPhoneはアルマイトの表面をビーズ吹付で梨子地状態にするのでこれまたちょっと違う色味に見えます。

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直接見比べたわけではないですが、iPodの(PRODUCT) REDより、色は濃い感じに見えます。

光の当たり方によって、ころころと陰影が変わって面白いです。

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特徴的なのは、アップルマークのリキッドメタルが、アルマイト(染色?)されておらず、メタルそのままの色だということでしょう。それがすごく印象を強くしている気がします。

また、アンテナ部分を区別するプラスチック部分も赤です。ゴールドやローズゴールドは、このプラ部分が白なので、とても強調されていますが、(PRODUCT) REDは赤なので目立ちません。

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前面は白で、面白いことにLightningコネクター部分と、ビスもシルバーのままです。

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このあたり、これまでのデザインポリシーと少し違って、これから全体のデザインポリシーも変わっていくことを予感させます。

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SIMトレーは抜かりなく真っ赤です。

さて、いかがだったでしょう。お求めはアップルから




2017年3月23日 (木)

アンプラグドな世界が復権する【小林弘人×柳瀬博一 at 刺激スイッチ研究所】

『刺激スイッチ研究所』っていうオンラインサロンが主宰の小林弘人さんと、柳瀬博一さんのトークライブに行ってきました。

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小林弘人さんといえば、『こばへん』のニックネームで知られ、昔のワイヤード日本版作った人で、インフォバーンのCEOで、サイゾー作った人でもあり、GIZMODO日本版を立ち上げた人でもあります。『フリー』『シェア』『MAKERS』の日本版を監修したりした人でもあり、メディアのこれからを一番分かってる人かと思います。

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柳瀬博一さんは、日経BPの人として、いろんな書籍を出して来られた人で、現在日経BPのプロデューサーとして、いろんなモノやコトを動かしている人であります。私にとっては、TBSの文科系トークラジオLifeに出てる人でもあります。

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まったく余談ですが、私にとっては、柳瀬さんは三浦半島にある日本で唯一流域すべてが自然の状態で保たれている小網代で活動している人でもあり、海水魚水槽仲間でもあります。また、これまたまったくの余談ですが、こばへんさんはTL1000というちょっとヘンタイ的なバイクに乗ってらした20年ほど前に、ウチのバイク雑誌に出ていただいたことがあって、変わりモノなバイク談義で盛り上がれる人でもあります。

話としては、まさに現場できかないと……なことなのですが、テキサス州オースチンで開催されたSXSWで何が起こってるかというところから話が展開されていきました。

超要点だけ言うと『Social But Unplugged』ということで、20年前はまさに『ワイヤード』というか接続されることが新しくて、『攻殻機動隊』や『マトリックス』も繋がった世界で、パーマリングで接続されいることが大事だった。

で、ウェブサイトがコモディティ化されて、もうもう一周回って、接続されてないこと、リアルな世界で起こってることが大事になってきた。

全部が接続されてきたあとで、『シンゴジラ』『この世界の片隅に』『君の名は』みたいな、ちゃんと分かって作り込まれたもの。お金だけ集めて、ちょいちょいと作ったものではなく、庵野さんや、片渕さん、新海さん……たちが熱量をもって作り上げたものが、自然とネットで盛り上がってくる。オーセンティックなものが復権して、それをテクノロジーが助けるという世界になってきている。

というお話でした。

実際、ウチの会社でも、レストランがあったり、本が主催するイベントが盛り上がったり、本から企画した商品が売れてたりしますから、もう一回アンプラグドな世界が大事になってるっていうのは、本当にそうだと思います。

会の中では、ボイパのReatmoさんの演奏とかもあって面白かったですよ。ボイパにiPadとMacBook Proを組み合わされて曲にされててて、すごい良かったです。

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暗くて写真ブレててすいません。曲はこちらで買えます。

というけで、やっぱりアンプラグドな世界が大事になってくるなと思った一夜。個人的にはその後、せきさとるさんの還暦パーティになっちゃったり、こばへんさんとバイク談義ができたり、柳瀬さんと熱帯魚談義ができたりしたのも面白かったです。

リアル世界のイベントもいろいろ行かないとねw







『天然オイルを要求するー!』Cerevoが【1/8タチコマ】をリアライズした

いやね。もう、悶絶ですw

電源入れると、タチコマの声優さんの玉川佐記子さんの声で
『また会いに来てくれたんですね! 光栄ですぅ! ……オンラインにすることに成功しました! ヒャーッ! 経験値上りそうな気配っ!』
って言うんですよ。

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もちろん、Cerevoのことですから、ただの録音音声が再生されているわけではありません。

なにしろ、正式は商品名は『うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ』ですw 価格も15万7400円! 正直、それが『安いっ!』って思えるほどすごい製品です。

ちなみに、本日(3月23日)から受け付け開始だそうです。商品の発送は6月の予定とのこと。

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(模型はローアングルで撮るのが鉄則ですなっ!)

まず、一連のCerevoの製品と同様、インターネットに接続します。コネクテッド・ハードウェアです。

まず、音声認識します。しかも、ちゃんと自然言語認識して、玉川さんの声を元にした音声で返答してくれます。


YouTube: Cerevoに製造してもらったんだ! と身振りを交えて話す1/8タチコマ


丸い球状のところにはカメラがついていて、上下左右に動くのですが、そのカメラで撮影した映像を、ディープラーニングで作ってデータベースで解析して、何が写ってるかを認識します。

つまり、バナナを見せて『タチコマ、これは何?』と聞くと、『バナナですよね!』って解答してくれるんです。

もう、これだけで某100万円ぐらいするロボットよりすごい。音声認識にも画像認識にも人工知能って言われたりするディープラーニングのAPIが組み合わされているので、いきなりすごいことになってます。

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その上、走る! 15個のサーボに6つのDCモーターと、22軸で動作。間接もぐにょぐにょ動きます。ちなみに、DCモーターは車輪を動かすのに4個、目玉……というかカメラを動かすのにX軸、Y軸で2個使ってます。

ちょっとメカ詳しい人だと、この不自然な位置に付く車輪をどうやって動かすんだろう? って思うかもしれませんが、モーターは脚の下部に縦方向に内蔵されていて、べベルギアで車輪を駆動します。

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ちなみに、重心の関係上、バッテリーは4本の足にそれぞれ1本ずつ内蔵されていて、並列で接続されています。

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感覚的には後ろのポットにでも内蔵したいところですが、そんなところに内蔵すると、あっという間にひっくり返るのだそうです。本体内はサーボなどでいっぱい。そりゃそうか。でも、4本の脚に下から、モーター、バッテリー、サーボなどがギッシリ詰ってるかと思うと、さすがは多脚式戦車……と妙なところに感心してしまいます。

ちなみに、だからといって足が太くディフォルメされているワケではなく、基本的にはアニメで使われた図面の通り作られているらしいです。というか、アニメのデータから成形されるワケですから、実物を寸分たがわぬものができるワケです。

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なんか、カニっぽいですね。甲殻機動隊?

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しかし、こういう形状のものをサーボのトルクで支えようとすると、かなり大変な気がします。本体に近い関節とか、力点、作用点が遠くなるから、かなり負荷がかかりそうなものですがねぇ。関節から覗くケーブルを見るとJRのサーボかしらんとラジコンオールドタイプの私は思ってしまいますが、今はいろんな他のメーカーもこの色のケーブルを使ってるんでしょうかね?


YouTube: 『うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ』はこんな風に走る!


さて、話がそれてしまいましたが、もうちょっと音声認識と画像認識の話をしましょう。

話しかけた人の音声は、Googleの音声認識で認識され、語意認識はジェットラン。そして、意味を解析して、返事をする際の音声合成エンジンはAIのものが使われています。さらに画像認識はMicrosoftのコグニティブエンジン。もう、数年前には影もカタチもなかったような、最先端のテクノロジーがふんだんに使われています。

あらかじめ玉川さんが録音した音声が600種類以上、それ以外の会話については玉川さんの音声をベースにした音声合成で会話します。ネット連携機能を持ち、Googleカレンダーと連携して予定を教えてくれたり、『明日の天気は?』などと聞くと、合成音声で答えてくれたりします。


YouTube: 明日の天気は?  と聞かれたタチコマは、ネットにアクセスしてこう答える


よく分からない人には『アニメのロボットのオモチャ』に見えるかもしれませんが、むしろ『ネットに繋がり人工知能を利用して人とコミュニケーションするロボット』に近いです。オモチャという人は、『マネできるものならしてみろ!』って言いたくなりますよね(笑)そして、これぞクールジャパンw

さらにっ! アニメのタチコマにあったように、並列化も可能です。

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すべての1/8タチコマはインターネットを介して、学習したデータを共有しており、ある人がレモンを画像認識させて『レモンは甘いよ!』と記憶させると、しばらくすると、1/8タチコマたちは『レモンは甘いらしいですね!』と言うようになるというワケです。

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劇場版のアニメから20年以上経ってるわけですが、ついに人類はここまできたわけです。義体化はまだ全然進んでませんし、電脳化も進んでませんが、『うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ』で遊べる世の中はやってきたワケです。


YouTube: 『笑い男』について聞かれた1/8タチコマはこう答える



YouTube: 『草彅素子のマネをして』と言われた1/8タチコマはこう振る舞う

発売記念のSPECIAL EDITIONでは一部のパーツにアルミ削り出しパーツを使用し、17万7400円で発売するとのこと。

買って、塗装したり、ディテールアップしたり、ウェザリングを施したりするのも楽しそうですねぇ。

もうちょっと、細かい情報を補足しておくと、本来、関節の動作範囲はもっと広いようなのですが、現状まだテスト中ということで可動範囲を狭めてデモしているようです。大きく足を動かしたりすると、レバー比が高くなって関節にストレスがかかりますからね。実際にはもっと派手はアクションも可能になるようです。また、言葉を覚えて並列化したりはしますが、『攻殻機動隊』の作品の世界観を壊すような言葉(たとえば、下品な話など)はフィルタリングされるそうです。あくまで、世界観を楽しむための製品です。また、実は『例の歌』も歌える機能もあるようですが、ただいま権利問題の交渉などを行っているようです。

いずれにしても、なんともすごいモノが製品化されてしまったものです。

ああ、欲しいなぁ……。

ちなみに、3月25日からの『Anime Japan 2017』や、3月31日に福岡で開催される『「映画×リアル」〜「福岡IoT元年」×cross fm』でも展示されるそうです。



2017年3月22日 (水)

VAIO Phone アンドロイド版、2万4800円、DSDSで登場!【VAIO Phone A】

わりとビックリ! なニュース。

VAIO Phoneのアンドロイド版が2万4800円(税別)で登場です。
しかもDSDS……つまり、デュアルSIMデュアルスタンバイに対応です。

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DSDSとは、『デュアルSIMデュアルスタンバイ』のことで、SIM 2枚分で待ち受けできるってことです。つまり、ひとつのVAIO Phone Aに、会社用のSIMと個人用のSIMを入れて、同時に待ち受けできるってことです。

もしくは、海外SIMとか入れておいて、海外に行ったらSIMを入れ替えずにそのまま待ち受けとか。また、国内回線のローミング受け付けもできるし。

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トリニティのNuAns NEOも、VAIO Phoneもこの時期にAndroid版登場というのは、Windows Phoneについて、マイクロソフトさんと何か契約があったのかもしれませんね。だいたい1年ぐらいだし。VAIOさんに、質問してみましたが「特にそういうワケではありません」ということでした。

が、Windows Phoneについては、もっと盛り上げってもいいのに……と思いますが、いまひとつ盛り上がりません。マイクロソフトさんからのプッシュがもっとあってもいいなぁ……と思いますが、コンシュマー向けには対応アプリが少な過ぎる……という問題はありますよね。

しかし、B to Bならセキュリティの担保などが難しいAndroidより、Windows Phoneはアリだと思うのですがねぇ(フリック!としてはiPhoneをお勧めしますがw)。

ちなみに、VAIOさんは、Windows版のVAIO Phone Bizはやめるわけではなく、B to BとしてはBizを押してAもあるよと、B to CとしてはAを押してBizもあるよ……という方針で行くそうです。

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外見上はまったく変わらず、本体はアルミ削り出し。ボディカラーも一緒。個人向けとしては『勝ち色』(藤色)バージョンも欲しかった気もしますが。

Bizと同様に国内ならではのBand 19/21というdocomoで強いバンドがあるのは良いですし、さらにAからはバンド5というアメリカでat&tが使ってるバンドも追加されたそうです。これは今売ってるBizの方でもバンド5がカバーされるとのこと。

5.5インチのフルHD(1080×1920)で、オクタコア(Snapdragon 617)で、3GBメモリーで、2万4800円ってけっこういい選択肢だと思います。安心の日本製、安心の安曇野フィニッシュですし。

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プリインのOSは、安定性を選んでAndroid 6.0.1(Marshmallow)。7のNougatではありません。アップデートがリリースされたりするかどうかもまだ未定。プリインアプリはほぼ素のAndroid。FM Radioが入ってるぐらいしか変わりません。

販売は、家電量販店、MVNO各社、ソニーストア、VAIOストアとのことですが、MVNO各社とは、IIJmio、DMM mobile、ビッグローブ、LINEモバイル、イオンモバイルの5社だそうです。

また、Windows版のVAIO Phone Bizも、Aの価格に対応して、5万4790円(税別)から、2万9800円(税別)に値下げとのこと。これまた魅力的なお値段です。


Apple、Swift PlaygroundsとLearn to Codeを日本語化! これで子供たちが日本語でプログラムを学べる!

Appleが、Swift Playgroundsの日本語化を発表しました。

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Swift Playgroundsは、Appleが、iPhone、iOS用のアプリを開発できるSwiftのプログラミングを楽しく学べるSwift Playgroundsの日本語化を発表しました(正確には、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、ラテンアメリカのスペイン語にも対応)。

これにより、英語を解さない小学生でも、Swift Playgroundsでプログラミングを学ぶことができます。

iPadのラインナップの変更も、実はこの件のためだったのではないかと思われます。

つまり、今後のアップデートのためにA7搭載のmini 2をなくして、最安値のモデルをA9搭載の『iPad(9.7)』にして、その32GBを最安値の3万7800円にすると。

子供たちには安いからといってminiを渡すより、9.7インチのiPadを渡した方が扱いやすいという結論なのではないでしょうか? そして、mini 4はビジネスマンが手帳代わりに使う人が多いから128GB(5万2800円)のみにと。

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英語のままだと、普通中学生の2〜3年にならないと理解できない感じでしたからね!

ともかく、Swift Playgroudsの日本語化は大きいですよ。これで小学生の天才Swiftプログラマーなんてのが出てくるかもしれません。

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※しかし、まだ日本語版は落ちてきません。

そして、さらなるニュースは、SwiftのLearn to CodeというiBooksの教師用のテキストも『コードを学ぼう』として、日本語化されたというお話です。

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これで、プログラミングにあまり明るくない先生でも、生徒達を導いてプログラミングを教えていく道が開けたのではないかと思います(とは言いすぎ?)。

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こういう、ドキュメントの日本語化はありがたいですねぇ。

この勢いで、Intro to App Development with Swiftとかも日本語化していただけると嬉しいです……が、ともかく、小学生の時にやりたい部分の日本語化はたいへんありがたいですね。

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私の環境下では、ちょっとレイアウトが崩れてますが、他の端末だと大丈夫なのでしょうか? あと、動画を再生すると、その音声もちゃんと日本語になってます。えらい。

というわけで、Appleは、今回のiPadのラインアップの変更も含めて、教育方面に力が入れてるなぁ……という感じであります。

みなさん、Swift Playgroundsやってみましょう。面白いですよw


こちらにもSwift Playgroundsに関するレポートが載ってます。



2017年3月21日 (火)

アップルから、赤いiPhone 7/7 Plusと、新型iPad登場!!

『3月21日の週に何か出る』というウワサは根強くありましたが、アップルから発表会もなしに、突如赤いPRODUCT REDのiPhone 7/7 Plusと、新しいiPadが発表れました。

新しいiPadは9.7インチのRetinaなので、価格帯的もAir 2の後継と思われます。

Apple_2
赤いiPhone 7は猛烈に目立ちそうですね。アルマイトは画像を見る限りでは、ジェットブラックみたいなツヤツヤのではなく、ゴールドなどと同じような、ツヤ消しのアルマイト、つまりiPodのプロダクトレッドなどと同じように見えます。いや、サイトの写真を見る限りでは、ちょっと渋い感じの色でしょうか?

Apple_3
iPadはちょっと不思議な感じです。

9.7インチのRetinaにA9(iPhone 6s/6s Plus/SEに搭載されていたチップ)を積んだ感じなので、Air 2の後継だと思われますが、名称は『iPad』となっています。

ちょっと不思議なことに、Airより32〜4g重くなって、厚さも7.5mm(Air 2は6.1mm)と厚くなっています。

Apple Pencil対応とかではないので、A9を採用した分、電力が必要になって、厚くなったのかもしれません。

そして、価格が下がってます。

この価格の下がり方もちょっと奇妙で、32GBのWi-Fiが5000円、128GBのWi-Fiと32GBのセルラーが4000円、128GBのセルラーが3000円という値下がり幅です。

iPadの価格というのは、どのサイズでもすべてWi-Fiとセルラーは1万4000円差、32GBと128GBは1万円差だったので、そのルールを変えてでも、32GBのWi-Fiモデルを安くする必要があったようです。

……ラインナップをじっと見つめてみたのですが、どうやら秘密はiPad mini 2とmini 4の32GBモデルが密かにラインナップから消えたということになりそうです。iPad mini 2はA7搭載ですから、OSアップデート的にはやっかいな存在になってきます。そこでラインナップから落ちました。

mini 4が128GBのみになったというは、これはどっちかっていうとビジネスユースに振りたいということでしょうか?

となると、最安値は、Air 2の32GHz Wi-Fiの4万2800円になりますが、他社製品との対抗上、一番安いモデルが4万2800円では困るということなので、新しいiPad 9.7は3万7800円というところになったようです。これでもmini 2の2万9800円よりは高くなってますけれども。

※このあたりは、他機種の価格が反映されてないだけかもしれないので、若干様子が変わるかもしれませんが。

なお、このニューモデルで、iPadが欲しくなっちゃった方は、こちらでさらに詳しく研究するのも手かなと思います。

Watchfamily

Apple Watchは、春らしい新色のベルトがたくさん登場しました。

新しいバンドとストラップのコレクションは以下の通り。

Apple Watch
スポーツバンド:ペブル、カメリア、アジュール / 各5,800円
ウーブンナイロンバンド:ベリー、タホブルー、オレンジ、レッド、ポレン、ミッドナイトブルー / 各5,800円
クラシックバックル:サファイア、ベリー、トープ /各15,800円

Apple Watch Nike +
アンスラサイト/ブラック(新色)、ピュアプラチナ/ホワイト(新色)、ブラック/ボルト / 各5,800円

※NIke+のバンドが別売りになったようです。で、ツートンカラーは黒と蛍光のみがキャリーオーバーで、穴あきの真っ白と、真っ黒のベルトが追加されたようです。

Apple Watch Hermès
38mm ドゥブルトゥールレザーストラップヴォー・エプソン ブルー・ゼフィール / 54,800円
42mm ダブルバックル・カフストラップ ヴォー・バレニア / 74,800円
42mm シンプルトゥールレザーストラップ ヴォー・エプソン ライム / 39,800円
42mm シンプルトゥールレザーストラップ ヴォー・スウィフト コルヴェール  / 39,800円

※Apple Watch Hermèsには新たに Apple Watch Hermès 38mm  ダブルバックル・カフストラップ のヴォー・バレニア(オレンジのスペシャルなHermèsスポーツバンドも付属)のケースとストラップ/バンドのセットがコレクションに加わったとのことです。

Apple_watch_series_2__apple_2
選ぶのがさらに楽しくなりますね!

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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