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2016年9月 8日 (木)

iPhone 7/7 plus『究極普遍端末に!』現地生レポ

せっかく、現地に来れたのだから、スペックは他に任せて、基調講演を生で聞いて、端末に触れたからこそ、分かる話をしよう。

iPhoneは意識から消えてなくなる

iPhoneは、日常生活で引っ掛かる部分をどんどん取り除いて、究極的には普遍的な存在に、つまり消えてなくなろうとしている

空気のような存在に。でも、ないと即座に生きていけない。それがiPhoneの目指すところだと思うのだ。

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何を言っているか分からないと思うので、ゆっくり解説しよう。

たぶん日本では、何が変わったか抜き書きして、スペックを比べたりしていると思う。でも、iPhoneが求めているのはそういうことではないような気がするのだ。

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※ティム・クックに1mまで近づいたよ!

考えてもみて欲しい。2年ぶりのモデルチェンジなのに、外形はほぼ変えなかったんですよ。Dラインという線がなくなったぐらいで、外形はほぼ変更なし。2年これでいくとしたら、iPhoneは4年間カタチを変えてない。

主張したかったら、何がなんでも売りたかったら、もっと主張するよね?

デカくしたり、画面を広くしたり、薄くしたり。

AppleはiPhoneの外見をほぼ変えなかった。

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それどころか、ヘッドフォン端子を無くした。水に浸けたら壊れるなんてこともなくして、端末自体の自己主張をどんどん減らしていっている。日常でiPhoneが気持ちに引っ掛かる部分をどんどん減らしている

SUICAも使えるようになった。iPhoneさえ持っていれば、お金がなくても電車にも乗れるし、缶ジュースも買えるし、コンビニで買い物もできるし、クレジットカードとして使えば、けっこう高価なものも買える。もうサイフは要らない。

iPhoneが完全に生活に溶け込んでいるのに、iPhoneなしには生きて行けない。そういう存在になってきている。これまでもそうだったが、もっとその傾向が強くなってるのだ。

さて、現地で聞いたもうちょっと細かい話をしよう。

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IP67。日本語表記としては『耐水性能』を持っている。とのこと。防塵で、一定の水の中に一定期間つけても大丈夫。ただし、防水とは少しニュアンスが違う。いろんな表記でも『濡れても大丈夫』というぐらいになっている。泳ぐのはダメだろうし、お風呂も微妙かも(聞き漏らした……)。

でも、これは大きくて、急な雨に濡れても、テーブルでワインがこぼれても大丈夫ということだ。

外形はiPhone 6シリーズとほぼ完全に同じ。

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ただし、レンズの位置とサイズがまったく違うので、ほとんどのiPhoneケースは使えなくなると思う。

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ただ、カメラ穴が極端に広いタイプや、カメラ穴とか関係ない袋状のタイプは同じように使えるはず。

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バンパータイプ。特に気になるのはSQUAIRのようなタイプはどうかというと、これは分からない。現地の解説員の人としても「非常に厳密にいうと、まったく同じかどうかは分からない」とのこと。

ボタン周りとか、ほぼほぼ一緒だけど、音量ボタンの上下のつながりのミゾがなくなったりとか、非常に目立たない変更点はある。

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それにしても、やっぱり、Dラインはない方が美しいよね。

Air Podsに触れると、感動して絶対買っちゃう

さて、ヘッドフォンの話をしよう。

ヘッドフォンジャックがなくなった。そんな強引な……って思った。僕も。

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で、従来のBluetoothヘッドセットの感覚で「接続が面倒」「充電が面倒」「そもそも装着が手間」とか思ってたけど、全然そんなことない。

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まず、耳にする。超軽くて、落ちるようなものじゃない。入れたら、即座に存在感がなくなる。左右を繋ぐケーブルさえもないし。

で、最初にiPhoneに現れるAir Podsのガイダンスをタップする。それだけ。

たとえば、耳から離すと止まるし、入れると再生が開始される。

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ケースに24時間分のバッテリーが内蔵されていて、入れるとそこからAir Podsが充電される。入れるだけ。コネクターも何もない。ケースから出して耳に入れたら繋がる。再生ボタンを押すだけ。

あまりにスムーズ過ぎて、驚く。

同じiCloud IDにひも付くから、iPhoneの再生を止めて、Apple Watchの再生ボタンを押したら再生されるし、MacやiPadも同様。

もう、自分のい耳の補助器官のようなもの。16,800円と、それなりの値段がするが、これはもう絶対に、Air Podsと、それ以外のヘッドフォンとは比べ物にならないから、買うしかない。

ケーブルがあるとか、左右繋がってるとか、ペアリングが要るとか、そういう世界には2度と戻れないと思う。

と、いいつつも、iPhone本体のオーディオもすごいことになってる。

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画面の左右にスピーカがあって、すっごい振動を含めたサウンドを鳴らすし、さらにタップティックエンジンもそれに迫力を加える。ゲームをやってると、スピーカー含めいろんな振動がどんどんきてすごい。

このゲームとか、サウンドでiPhone自体が震える上に、動かすとか、攻撃するとかのアクションのたびに違う感触の振動が手に伝わってきて、これは体感しないと分からない凄さ。

そうそう、ホームボタンの機械的な動きもなくなった。タップティックエンジンで振動が来るだけ。そう、MacBookのトラックパッドと同じような感じ。

カメラは、ついにスマホの領域を越えて

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もともと、iPhoneのカメラはビックリするほどキレイに写る。小さなCMOSなのに、それを補ってありあまる賢いチップでのチューンと、どんな絵柄を重視するかという設定の持ってきかたなのだと思うが、空は青く広く写るし、食べ物は美味しそうに写る。

しかし、どうしたって、無理な部分があった。

それが、レンズが短いというポイントだ。

iPhoneの外側のカメラのレンズは、焦点距離が35mm換算で29mm相当で、ちょっとワイド目のレンズだ。何を撮るのかにもよるが、人を撮るとちょっとおデブさんに写るし脚も短めに写る。

バイクやクルマを撮ると顕著で、なかなか普通のスタイリングカットを撮るとカッコよくは写らない。なぜなら、こういうモノは、プロは100〜400mmぐらいのレンズで、ひずみが出ないように引いて撮るものだからだ。その方がかっこいい。中心以外のところもひずまずに、スタイリッシュに写る。

が、iPhone 7 Plusはなんと2個レンズを搭載し、片方をテレ側のレンズとして使ってる。

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焦点距離は教えてもらえなかったが、単にワイド側が前の6 Plusと同じだとすると、29/58mmとなる。これは標準よりちょっと長めで、少しスマートに撮れるようになる。

が、信じられないのは、このズームの切り替え。1Xと書いてある画面をタップすると、2Xになって切り替わるのだが、左右にスライドさせるとスムーズに変化していくのだ。

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これは仕組みが分からない。そして、2倍を超えるとそのままデジタルズームで、10倍まで拡大できるのだ!!

一体、どういう仕組みなのか分からないが、解説員の人に聞くと常に両方のレンズの画像を使っているという。ど、どういうこと?(汗)どうやら、結局どの状態も両方のレンズの画像から完成品を合成しているから変曲点がないのだそうだ。本当にそんなに深くまで、制御された画像なのだろうか? この検証のためだけでも、7 Plusを買いたい気分だ。

もうひとつ、7Plusの超機能が、ボケの追加。『被写界深度エフェクト』。これは開発時にオプションで、達成できたらボーナス……というほどの、難度の高い機能だったそうだが、12月頃にアップデートに追加される。

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こういう写真で、深度情報を取って、背景をボカすことができるのだ。

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『一眼レフみたいな背景をボカしたポートレートが撮れる!』ということで、レンズの長さが2種類になったことも含め、かなり気になる機能だ。

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ピントの深さ情報はごらんの通りかなり多段階に取るらしいので、本当にすごい機能になるかもしれない。すくなくともInstagramで、注目を得るポートレートになるだろう。


どのぐらいの合成技術なのかが気になるところ。サンプル写真を見ていくと、髪の毛が消失というか、ピントが来ているところにない写真もあったので、仕組み的にはたとえば、髪の毛の毛先にシャープに来てて、背景はボケているという、ピンが来てる部分のシャープネスを演出するような使い方はできないのかもしれない。

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まぁ、展示品は試作。最終的にはもっと作り込まれたアプリになるかもしれないので、ここのところは期待して待ちたい。

Felica対応で、日本でも現金不要になる

あと、日本的に超大きな発表がFelica対応だ。SUICAが使えるようになる。10月後半から。

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これで、電車も乗れるし、ジュースも買えるし、コンビニの支払いもOK。さらに、クレジットカードも使えるようになる。上にJCBや三井住友カードが見えるが、これはiDやQuickPayへの対応。これで大きな買い物も日本でiPhoneでできるし、本当にもうサイフは要らない。もちろん、そのカードを使ってSUICAにチャージすることもできるし。

ついに、出かけるのにほぼ完全にサイフが不要になった

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ちなみに、現在のところ、 SUICA以外の交通系カードが使えるという話はないし、対応カードにVISAの名前がなかったり、日本仕様以外のiPhoneを買っても現時点ではこのFeliCaに対応しないタイプだとか、いろいろちょっとややこしいポイントはある。

が、ともかく、大きな一歩だ。僕はサイフを持つのをやめようかと思う(笑)


この他にも、4つのコアで速度と節電性能を同時に上げたA10 Fusionチップ、やタップティックエンジンの強化、ジェットブラックのボディなどいろいろあるが、とにかくすべての機能が素晴らしく便利で、しかし深い自信に裏付けられているのか主張しない。

iPhoneはこのままどんどん、必要不可欠になって、持ってることにも気がつかないような存在になっていくと思うのだ。

ともかく、実際に触ると単なる進化というより、より必要不可欠度合いを増している。

私は、7 Plusの128GBを買おうかと思っている。






 




コメント

最後まで読んで、「私は、。。。」のくだりでPlusを止めようと思った気持ちが揺らいでしまった。う〜ん。カメラの性能と画面の解像度ですよね。今は6plusなので7無印の大きさを体験したくて悩んでます。

Its such as you learn my mind! You seem to understand
a lot approximately this, like you wrote the ebook in it or something.
I feel that you simply could do with some percent to force the
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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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