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2016年8月23日 (火)

Windowsを使うなら、Macを買った方が便利【Parallels Desktop 12 for Mac】

『Windowsを使うなら、Macを買った方が便利』って、もはや何を言っているか分からないことを言わせてくれるのが、『Parallels Desktop』

例年通りの時期に、今年のニューバージョン『12』が発表された。近い将来発表されるmacOS Sierraと、Windows 10の最新版に対応したバージョンだ。

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使ったことのない人には、ぜひ使ってみて欲しいアプリケーションだ。

簡単に言うと、Macの上でWindowsを動作させるアプリ。

しかし、その便利さが尋常じゃない。

Macの上のひとつのウインドウとして、Windowsを使うこともできるし、ひとつのアプリだけMac上で立ち上がっているようにすることもできる。また、macOSを見せずに、完全にWindowsパソコンのように使うこともできる。

他のWindows環境から動作環境を吸い出すこともできるので、これまで使っていたWindowsパソコンのOS、アプリ、データなどを丸ごと吸い出して、Mac上で使うこともできる(ただし、ライセンスの問題は別個にユーザー側で解決しなければならないが)。

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それどころか、Mac上で、異なるWindowsのバージョンを同時に動かすこともできる。つまり、Mac上で、Windows XP、7、8、10を同時に動かせるのだ。そればかりか、他のバージョンのMac OS(Lionや、Mavericksなど)を動かしたり、LinuxやUbuntu、Google Chromeまで動作させられる(各OSのライセンスは別個に必要)。

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これはとっても便利で、たとえばWindowsの各バージョンでの動作確認なんかも1台のMacで行うことができる。アプリやウェブの開発者にとっては非常に便利な環境だ。

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さて、そんな便利なParallels Desktopだが、最新版の変更点の主だったものを挙げておこう。

・macOS Sierra対応
・メモリー周りの速度が大幅に向上
・仮想マシンウィザードからWindowsを購入可能に
・仮想マシンの差分バックアップが可能なAcronis True Imageの1年分サブスクリプションが付属
・Windowsのアップデートを、夜間などの端末を使用していない時間に実行するようにスケジュール可能
・macOS Sierraの『ストレージの最適化』で、仮想マシンのストレージスペースを直接操作可能に
・Mac上で便利な日常のタスクをこなすための20のツールをまとめたParallels Tool Box for Macが付属
・MacですべてのXboxゲームのストリーミングやプレイを可能にするWindows 10 Xboxアプリケーションをサポート

というわけで、従来の圧倒的便利さを踏襲しつつ、最新OS環境に対応し、さらに便利さを増している。

新製品の説明をして下さったのは、シニア・プロダクトマネージャーのカート・シュマッカー(Kurt Schmucker)氏。

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これは発表会後に彼に直接質問して聞いたことなのだが、依然このバージョンでもParallels Desktopは、Mac OS上で動作しており、ハードウェアをダイレクトに操作しているワケではないのだという。ハードウェア>Mac OS>Parallels Desktop>Windows(など、クライアントOS)となっているわけで、その上で可能な限り速度を向上させるために、今回は処理が引っ掛かって時間がかかるじょうなシチュエーションを徹底的にチェックして、スムーズな動作を実現させているのだという。

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以前から、Parallels DesktopにはさまざまなOSをインストールするためのウィザードが用意されているのだが、ついにそこからWindowsが買えるようになった。とは いえ、Microsoftのウェブサービスにジャンプするので、Parallels Desktopより、Windowsの方がはるかに高価だという問題は何も解決しない。

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せめて、Parallelsを部品の一部だと認めてDSP版が買えたりするとありがたいのだが。

オマケ的機能だが、Parallels Tool Boxも便利そうだった。

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ツールバー常駐のアプリで、スクリーンショットを撮ったり、動作状態の動画を撮ったり、タイマーなどの時計機能を使ったり、URL指定で、動画をダウンロード>保存しておいたりと、かゆいところ手が届くツール群がパッケージされている。

Astropad(3600円/App Store)というアプリを使って、iPadをタブレットとして使うこともできるようになる。その際に、Microsoft OfficeのInk機能をも利用できるようになっている。

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手書き文字認識も可能だし、

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PowerPointやWordに赤ペンで描き込むこともできるようになった。

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これ、かなり便利そう。数式を書いたりするのにも便利だ。

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ゲーム関係のパフォーマンス向上にも努力されており、Blizzard社のOverwatchがプレイ可能なようにチューニングさている。

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また、Mac上のWindows 10でXboxアプリケーションを動作させることもできるようになっている。

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もうひとつ注目しておきたいのは日本での販売施策。こちらは日本法人代表の下村慶一さんから説明があった。

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日本での価格は、かなり本国版と違ってパッケージ版が多く、サブスクリプション版も豊富でさらにUSBメディア版もあったり、多年度更新版なども存在する。

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魔法のようなParallelsの動作にさらに磨きがかかっている。Macを使ってみたいWindowsユーザーにとっては、もしWindowsアプリを使う必要が生じたらこれさえあればいつでも使えるし、根っからのMacユーザーにとっても、ちょっとWindowsアプリを使うような状況の時にとっても便利だ。

無料の試用版もあるので、そういう方はぜひ試してみてほしい。

Parallels Desktop 12







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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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