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2016年7月14日 (木)

アップルの秋リリースOS体験レポート(3:watchOS編)——『7倍速! これなら戦える!』

3回に分けて、先日WWDCで、秋にリリースされると発表されたアップル製品の新しいOS……iOS10、macOS Sierra、watchOS 3をご紹介する。

アップルの秋リリースOS体験レポート(1:iOS 10編)——『さらに生活に馴染んで』
アップルの秋リリースOS体験レポート(2:macOS Sierra編)——『iCloudを増量したくなる』

続いて、watchOS 3。

Watchos3_hero
Apple WatchのwatchOS 3のベータ版はこのタイミングでは提供されていないため手元の端末では試していないのだが、デモで見せていただいたものは相当サクサクと動いていた。

これは本気で羨ましいと思った。



私は、Apple Watchしばらくは本体ハードのアップデートをせず、ソフトウェア的に成熟していくべきだと思っている。

「購入した時計の価値が維持されることが大切だと思う」のだ。

Watchos3_fitness
だから、ハードのモデルチェンジなく、ソフトウェアでこれだけサクサク動くようになったことは大変うれしい。アプリもサクサク切り替えられるし、ウォッチフェイスも簡単に切り替えられるようになっている。


従来は、サイドボタンを押すと友達リストが出ていたのが、機能が変わってドックが出てきて頻繁に使うアプリを呼び出せるようになった。グランスはなくなった。かなり大幅な機能変更だが、これはApple Watchがまだ試行錯誤中のデバイスだということを表していると思うし、だからこそ大幅な機能改善が期待できるんだと思う。

Watchos3_activity
アクティビティロガーというか、フィットネス系、ヘルス系の機能も充実している。アクティビティを仲間とシェアしたり、ウォッチフェイスからアクティビティの機能に簡単にアクセスしたりが容易になっている。

エクササイズでもハートレートを5秒に1回計測しながらの表示などもできるようになっており、全体に以前だと電池の持ちを抑制するように制限されていた機能がいろいろ追加されているので、電池の持ちにも自信が出てきたのかもしれない。

Watchos3_breathe



Breatheという深呼吸アプリがも面白い。深呼吸の吸って吐くというテンポをグラフィックで表示してくれるのだ。健康のために1時間に1度立った方がいいのと同様に、時々深呼吸をして精神の安定を図った方がいいらしい。

画面には呼吸を促するグラフィックが表示されると同時にTaptic Engineの振動でもテンポを教えてくれるので、瞑想のために目をつぶっていても深呼吸のテンポを知ることができる。また、その時の脈拍も表示してくれる。

プレッシャーがかかるシーン、疲労がかさんだり、ストレスがかかるようなシーンで、Apple Watchに従って深呼吸をして、集中力を増すこともできるわけだ。



Watchos3_messagingApple Watchでメッセージの返信に手書き文字が使えるようになったのは嬉しいけど……これは英語と中国語のみの対応。中国語の対応が先行されたところに、今の日本と中国のマーケットサイズの差を感じるような気がして少し寂しい。なるべく早期の日本語への対応を期待したいところ。



緊急通話の発信機能は、なかなか使う機会はないかもしれないし、そんな機会はない方がいいかもしれないが、万が一の時には命を救うかもしれないとっても有効な機能。

Img_4133


サイドボタン長押しで、緊急通話を発信することができる。心筋梗塞の危険がある人や、リスクの大きな持病のある人はぜひ設定しておきたいところ。特定の相手に緊急メッセージを発信するようにも設定できるので、家族などに非常事態であることを伝えることもできる。

iPhoneよりも身近にあるApple Watchだからこその機能だ。

この機能は日本でも動作するし、移動すれば自動的にその国の救急番号に伝わるのだそうだ。

iPhoneと同様にメディカルIDも表示することができるので、こちらも緊急時に血液型や持病の有無などを伝えるのに役に立ちそうだ。



車イスのサポートは中々興味深い。移動のために両手を使わなければならない車イス利用者には、Apple Watchを便利に使っている人が多いのだそう。だから車いすの移動でもアクティビティを計測できる専用の機能を追加したのだという。

Watchos3_roll

考えてみれば車イスの利用者の方が多いのであれば、スタンドの機能で1時間ごとに「立って下さい」と表示されるのは「だって立てないんだから!」と辛い気持ちを感じさせるものだったのかもしれない。

そういう方の気持ちに寄り添ってスタンドの変わりに「少し移動して下さい」と促する車イスの方のためのスタンドに相当する機能が設けられたというのは素晴らしいことだと思う。スタンドで1分ほど立ち上がる代わりに、車イスを前後に少しゆらゆらと動かしたり、左右を逆回転にして車イスを揺らすと、動いたことが感知されるのだという。



ともかく、これまで不満に思っていたことの多くが解消されているから、Apple Watchを持っている人は、このアップデートを本当に楽しみにしていいと思う。





Ios10homeさて、再び全体の話になるが、最初にも書いた通り、全体としてはとっても便利になって、生活全体をwatchOS、iOS、macOS、tvOSが包み込むようになっている。

その中でSiriによる音声操作が重要になってくるし、3D Touchでできることが増しているし、iCloudの重要性も増している。

Macos_sierra_photosmemoriesどうやら、写真も個々のデバイスに入れておくのではなく、iCloudにすべて置いておくのがベストのようだ。

またMacの書類とデスクトップファイルもすべてiCloudに置いてiOSからアクセスする機能、端末のストレージが足りない時に、自動的にiCloudを使うようにする機能……など、iCloudを使う便利な機能がどんどん増えているとを考えても、iCloudを無料の5GBのままにしていては、本来のアップル製品の価値を惹き出すのは難しいような感じになってきている。



Icloud____apple



1300円/月払って、iCoud ストレージを1TBにして、写真やドキュメントをすべてそこに入れるようにした方がいいのだろうか……?(これは悩ましい問題)。

iCloudに1TBの容量があれば、逆に購入する端末のSSDは少なめでもいいかもしれないし……SSDの容量下げることでセーブしたコストをiCloudのストレージ代に遣うのが、これからの流れに沿った考え方なのかもしれない。

3つのOSがすべてリリースされると、私たちの生活はまた大きく便利になりそうだ。

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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