Apple Watchが見せてくれる未来【麻布十番に開発者が集結】
FBのウォールを見てみると、Apple Watchを買って大はしゃぎな人(私もですw)、買ってみたけど不満顔の人(何したらいいか分からないタイプ)、入手せず「あんなものは不便に決まってる」という酸っぱいブドウ派の方、そしておそらく一番多いであろう『様子見派』の方など、買おうが買うまいがいろいろな意見があって、とっても興味深いです。
まだ、登場したばかりのアイテム。ここからどんな未来が見えるのか透してみられるかどうかっていうとことが、興味深いと私は思うんですが。
(昨夜撮った記念写真。帰る間際に撮ったのですが、イベント開催中に撮れば30個ぐらいのiPhoneはあったかも! この中から、将来超話題になる開発者の方が出てくるか!?)
iPodの最初のタイプもHDDが入ってて、5GBしかなくて、重かったけど『音楽が全部持ち歩ける』っていうところが革命的だったし(それまではアルバム1枚をメディアとしてCDやMDを持ち歩いてたんですよ。ご記憶でしょうか?(笑)) iPhoneもiPod Touchも初期型の時はなんとApp Storeがなくて、10個ちょっとのアプリで1年間過ごしたんですよ(笑)
そのころは「電池が持たない」「重い」「ガラケーの方が便利」とさんざんな言われようではありましたよ。
ただ、もちろん、Apple Watchの可能性は未知数なワケで、今はこれをいじくり回して、その可能性を透して見ようという段階です。もしかしたら、やっぱり流行らないなんてこともあるかもしれません。
さて、昨夜開催されたイベントの正式名称は『INNOVATION LIFESTYLE TALK SESSION 〜IT・デザイン・モビリティが生活をどう変えていくのか〜』というちょっと固いものでしたが、簡単に翻訳すると『発売されたApple Watchからどんな未来が見えるか考える、開発者とジャーナリストの会』でした。
ディレクションはおなじみ林信行さん。Appleから日本でたった2人だけ、発売日前に2週間ほどApple Watchを託されていた人であります。
ちなみに、このイベントの開催が決まったのが前日の昼間。そこから、登壇者の人が決まり、呼ばれ、準備し、メディアに連絡が入ったわけです。
私が聞いたのも前日。夜にメッセンジャーで聞かれて、『行きます!』と即答しましたが、40あった席はわずか1時間ぐらいで埋まってました。
主催はBMW i3のオーナーの集りであるEVERDRIVE PROJECTの代表の石川淳哉さん。ドリームデザインのCEOであり、会場や資材の提供をしてスポンサードして下さっていました。
ちなみに、アプリ開発者の方々は、これまでMac上のシミュレータ上でApple Watchアプリの開発を進められており、なんとApple Watch実機にアプリをインストールするのはこの日が初めてだったり、中にはApple Watchに触れるのは初めてという方もw
さて、まずは先日発表会があったNuAnsからは永山純一さんが登壇し、実はNuAnsのデスクスタンドCONEをApple Watchでコントロールできたことを発表。iPhoneのところまで行かなくても、ライトつけたり、音楽の再生をコントロールしたりできるそうです。
続いては、連続写真を1枚に収めるアプリClipstroをリリースしているSPLYZA inc.の土井寛之さん(こんな動画が撮れます)。
従来は誰かに撮ってもらうしかなかったけど、三脚に据えてApple Watchから制御することで、ある意味セルフィーのように連続写真が撮れるようになったってこと。
続いて、MoneyTreeの代表のポール・チャップマンさん。
もう、Apple Watchのアプリは動作していて、入金があった、支出があった、カードの残高はいくら? どのカードにどれだけポイントが貯まっている? ……というようなことをApple Watchから簡単に見られるそうです。
入金があったら、腕に通知が来るなんて、便利そう!
続いては、Pocket SuperNovaという会社の渡邊拓貴さん。
WatchMeという、Apple Watch世代のビデオチャットアプリ。
渡邊さんの言うように、短いコンテンツの動画、しかもいろいろな情報を盛り込んだ動画をやりとりすることは今後もっと多くなってくるハズ。その時にそれを見るのは、スマホじゃなくてApple Watchになるのはこれまた当然。
『ピザ美味しいよ! 食べにおいでよ!』って言うと、自動的にピザの絵がセレクトされて、それを配置するだけ。顔認識されていろいろな画面の装飾も顔に追従する。
iPhone同士でもやりとりできるけど、見てるとやっぱりApple Watchで受け取るのが真骨頂。届いたメッセージをApple Watchで見て、そのまま簡単な返信を返すことができます。これは若い人の間でめっちゃ流行りそう!
続いてはO:der。プレゼンは代表の新田剛史さん。
これはもう一部の店舗で動いているサービスで、お店に行く前にiPhoneなどからオーダーしておいて、店に着いたらすぐに商品が提供されるというサービス。
お店の方では、人が店舗に入ったという情報をiBeaconなどで感知して、本当に人を待たせないスムーズな購入体験を実現できます。
たとえばいつもの、キャラメルラテみたいなオーダーなら(多くの人は店で、わりといつも決まったモノをオーダーするらしい)Apple Watchからオーダーして、店に行ったら受け取るだけ、支払いはカードみたいなフローが実現する。つまり、お金もカードも持たずに、Apple Watch(とiPhoneか)だけで完結するお買い物が実現できるのです。
ちなみにthe 3rd Burgerの六本木アークヒルズ店では、すでにこのApple Watchでの購入が可能で、しかもApple Watchを使ってオーダーしたら、記念品がもらえるキャンペーンをやっているそうです。
さて、続いてJALのCountdown App。
ANAもそうですが、さっそく搭乗支援アプリが出てます。
チケットを買ってから、搭乗するまでの日々をアプリが楽しく演出してくれます。搭乗当日になると、飛行機のアイコンが現れるなど、微妙な演出の違いで、ウッカリのミス(搭乗日を間違えるとか)を防ぐのにも役立ちそうです。
もちろん、Apple WatchにQRコードを表示させて、搭乗することもできます。
JALとIBMという超お固いイメージの会社が、Apple Watchにノリノリなのが面白い。発売日に表参道に行ったそうですが、出立ちはまるでギズモードですw
さて、最後に会場を貸して下さった、EVERDRIVEの石川淳哉さんのi3とアプリの連動デモ。ちなみに、EVERDRIVEではApple Watchの発売を祝って、8台のi3が表参道に集ったそうです。
Apple Watchがクルマのドアのカギ代わりになることはもちろん、クルマの位置を地図上に表示させたり、広い駐車場でどこにあるのか分からない時にパッシングライトで位置を探したり、乗る前にエアコンをつけて空調を動かしておいたり、窓を開けたり、充電の状態をみたり(多くの人は安価な夜間電力で充電できるようにセットするらしく、その様子をApple Watchから見られる)できるとのこと。
法整備上の問題などはともかくとして、BMWでは自動運転などの技術も開発されており、技術的には、Apple Watchから呼べば駐車場から勝手にクルマが眼の前に来るなんてことも可能になっており、ナイトライダーの世界もすぐそこに……という感じであります。
これはでは、シミュレータ上で開発していた開発者の方々ですが、実機にインストールしてみて『あ、こんなこともできるんだ』『こうやった方が便利だな』という気付きも多いそうです。
たとえば、Clipstroの土井さんは、「画像の生成に40秒ぐらいかかるのですが、生成が終了したらApple Watchからブルッと振動が来るようにしおけば画面を見つめている必要もなくなるので、ストレスが減りますよね」とおっしゃっていた。
時計はじっと見つめ続けるものじゃないし、チラリと見ることにどれだけの意味を見いだせるかが勝負になってくると思う。Android Wearのアプリには画面を見続けることを強要するアプリ(たとえば、ブラウザ的なものや、ゲームなど)がかなりあるが、Apple Watchはその点を周知徹底したのか、Apple Watchを数秒見ることで解決するアプリが多くリリースされている。
それでもやっぱり、実機を生活の中で使っていくと、開発者の方にも多くの発見がありそうだというコメントが聞けた。
Apple Watchは、今始まったばかり。どんな可能性が広がっていくのか、楽しみに盛り上げていきたいですね♪
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