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2014年11月17日 (月)

私は神に遭った(Ingress的な意味で)

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締切に追われて、例によって家にも帰れないような状態だったが、私(タクタ)はどうしても、お台場に行きたかった。お台場で開催されていたジオメディアサミットで、Ingressを作っている、Googleの社内ベンチャーNiantic Labsの川島優志さんがお話をされるという(ジオメディアサミットの他の部分も面白そうだったので、機会があれば後述)。

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Google Earthを作り、Niantic Labsを創業したジョン・ハンケさんが創造主だとすれば、そこでIngressの開発に携わっている川島さんは神の使徒。話を聞ける機会があるなら、是が非でも行きたいところ。というわけで、徹夜明けで朦朧としながら、秋空の下バイクをカッ飛ばしてお台場に行ってまいりました。

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ジャン! 生、川島さんです! Ingressのシャツかと思いきや、Nianticのシャツです。なるほど(神は作った世界のシャツではなく、神々の国のシャツを着るのですw)。

さて、今回はジオメディアサミットということで、位置情報、地形データ、地図データを扱う人たちの集まりです。その前に登壇されていた方々のお話からすると、そもそも、GPS情報を使ったゲームというのは、昔からいろいろあるそうですが、あまり成功したものはなく死屍累々という状態だそうです(iPhoneでParallel Kingdomとかやったの思い出した)。都会と田舎の密度のバランスが難しかったり、どうしてもゲームバランス的に移動力が大きい人がエライ的な感じになりがちだそうで、そんな中で、最強の地図データ、地形データを持つGoogleがその資産をふんだんに使っているとはいえ、それとはまた別の意味で絶妙なゲームバランスを構築し、大成功を収めているIngressは非常に注目を浴びているようです。

Ingressが始って、ちょうど2年。川島さんが係わるようになって、1年半ほどだそうです。

そして、なんと、この2年間でユーザーが動いた距離が1億km……(アホだ……としか思えない(笑)なんの生産性もなく、1億kmも歩かせてしまうゲームって……w でも、Ingressをやっている人なら分かりますよね!)

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地球、2500周だそうです。

そして、全世界で800万以上のインストール(つまり、ユーザーは800万人ぐらいということになる。200以上の国々で、300万以上のSNSフォロワーがいて、各地に5,000以上のローカルG+グループがあり、600万以上のポータル申請が行われているという!

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ちなみに、日本のユーザー数については非公開。iOSユーザー数では世界一。アンドロイドも含めた数値では、アメリカ、ドイツとともに世界のトップ3にあるという。ポータルが密集しがちで、歴史的資産が豊富にある日本の地勢と密集した人口密度は、とってもIngress向きなんでしょうね(あとで他の人から聞いた話では、某まとめサイトのUUが50万ぐらいなので、日本のIngressユーザーはそのぐらいなのではないかとのこと。世界で800万人、世界3位の日本が50万人という規模感はなんとなく納得)。

特に東京のあるPA01-ALPHA-12というセル(地域)はワールドワイドで見ても特異点といえるほどの活動密度になっているんだそうだ。

それから、600万のポータル申請……となっているが、そのうち通過しているのが300万。つまり世界には300万のポータルがあるということだ……。そして、300万の申請がスタックしているということになる……。そりゃぁ、こっちは無数のユーザーが写真撮って送ってるのに、向こうはちゃんと存在するものなのか? レギュレーションに合致するのかを手作業で調べている風なので、そりゃあ間に合うわけはなさそうだ……。

さて、Ingressのルーツにはジョン・ハンケ氏の個人的体験があるそうだ。

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インターネットに関する仕事に関与し、グーグルアースという居ながらにして世界を巡れるサービスを構築した。しかし、人々は、部屋にこもり、画面を見続け て、子供たちは1日何時間もゲームのとりこになっている。そんな人たちを外に出すサービスが作れないかというところが、スタート地点だそうだ。

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Ingressを作る際に指針にした4つの原則があるのだそうだ。

1.The World is The Game——世界が舞台
2.Move to Play——動いて遊ぶ
3.Urban Exporation——新しい視点から街を見ること
4.Social——現実世界の友情を作る

結果として、僕らが楽しんでいるIngressを省みると、たしかにこれらの原則に基づいて作られているように思える。

そして、多くの人たちがこのゲームを楽しみ、交流してる。

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世界中でイベントが開催され、何千kmという距離を歩いたり、諸外国と交流したり、中にはポータルをハックするためにヘリをチャーターした人もいるという。

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アートや、メッセージ、祈りが大地に描かれた。これらの絵を描くには多くの人が協力する必要があるし、特にユニオンジャックは国家レベル人数の協力が必要だろう。また、現実世界では紛争が続くイスラエルとレバノンのユーザーが協力して、フィールドが作られたこともあるという。ウクライナでも「STOP WAR」というフィールドアートが描かれた。

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さて、このへんの話まではみんな知ってる話なので、その続きを。

これから、向こう1年ぐらいかけていろいろなことが発表されるそうです。

そして、なんと! 1年半か2年ぐらいかけて、Ingressのストーリーはいったん終了に向かうそうです(ゲームが終了するとは言っていない)。

そして、また同じぐらいの期間の間に、IngressのAPI(他とやりとりするためのインターフェイスプログラム)が、公開されるそうです。地図の情報や、ポータルに関する情報などそういうIngressを地図ゲームとして成り立たせている情報を、部品として、他社がゲームを作れるというわけです。

さらにっ! すでに『多くの人が知ってるゲームの会社』さんと、コンタクトを取って、やり取りしているそうです。どこでしょ〜?

このIngressの次の展開は、APIとか、ENDGAMEとか、いろいろ大胆な施策が用意されているようです。

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これは私の推測ですけど、APIを公開したら、あるていどゲームバランスが変る(たとえば、最寄りのP5以下のポータルをクロールするアプリ……みたいなのも規約によっては作れてしまうかもしれないワケで)だから、それまでに、いったん今のストーリーは終結させてしまうってことなんでしょうかね?

そして、この日にあった大異変。

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会場では多くは語られませんでしたが、15日の8〜9時頃に、全国のローソンが全部ポータルになったっていう話です。

賛否両論あるようですが、何しろローソンはソーシャルネットワークに力を入れてらっしゃいますからね(リンク先にフリック!でご一緒した際のリンクもあります)。そう、ローソンのあきこちゃんです。何しろあらゆるSNSでローソンは1番にアカウントを作るように努力されているそうですから、イングレスではアカウントを作るつもりが、ポータルまで作っちゃったってことなのでしょう(笑)このあたりは、またちょっと近いウチに情報をお伝えできると思います。

実は、現場にはローソンのあきこちゃんも来てたので(笑)、なんらか次の展開がありそうです。

以下、私の私見ですがローソンさんとのタイアップが始ったことで『これが、Googleの本当の目的(商売)か!』みたいな話をする人もいますが、別にここであんまりお金の動きはないような気がします。むしろ、SNSにノリのいいローソンさんと、『一緒にやりましょー!』『やりましょう!』的な話でしかないような気がします。

そして、さらに私見の私見ですが、Googleさん的にはすべてがいろいろ実験して、試しているだけなような気もします。突如、XMPが3倍出るようにしてゲームバランスを変えてみたり、ローソンとタイアップしてみたり。これからも、どんどん、そんなトライが出てくるんだと思います。私見ですが。

さらに、そのあとには、Ingressのパネルディスカッションが行われました。
飯田和敏さんをモデレーターに川島さんと、通ったあとは草も生えないと言われる強力なCFerである@inuroさん、Ingress Resistance Tokyoと、Ingress Enlightened Tokyoの代表の方という強力なメンバーでした。これもとっても面白かったです。

さて、当座は12月13日のDarsana(イングレスの公式イベント)が問題です。どうなるのでしょうか。なんだか数千人が集まるすごいイベントになりそうです。

おまけ===============================

イベントの会場からは、4つのポータルが見えて、うち2つは届きました。

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で、当然のことながら、破壊してレゾを挿そうとしたのですが……あれ? レゾを挿そうとしたら、青くなってる。おかしいなぁ……で、破壊。で、レゾを挿そうとしても……青い。そう、誰かが猛烈な勢いでレゾを挿し返すんです。

気が付いたら、そう、そこはイベント会場ではなく、XMPの爆風吹き荒れる戦場。

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レゾを挿せたら、こんどは1本挿してる間に、他の全部が埋まる。数秒で、R8がバババッと埋ったかと思うと、そのXMがまた数秒で短くなって消えてしまう。必死でリチャージするけど、溶けるのが早くてまったく追いつかない。あわてて、レゾを挿すけど、あっという間に溶けていく……なにこれ!(汗)

XMPぶちまけながら、レゾさしながら、取材メモ取りながら、写真撮りながら、Facebookにそんな状況を報告、しながらリチャージ!……めっちゃ、忙しいじゃないですか!

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(↑挿したレゾがあっという間に短くなって、歯欠けになっていく……)

そう、会場にはレベル10を超えるようなエージェントが、数十人もいて、和やかな川島さんの講演会の背後で激烈なバトルが繰り広げられていたのです。まさに『目に見えるものが全てではない』。聞いた話では、現場には最高レベル15のエージェントの人までもいて、中にはセッションの間にX8を300発使ったという人もいて、まさに秒単位で、X8が嵐のようにブチかまされていたのですガクガク((((;゚Д゚)))ブルブル

Darsanaでは、数千人の戦いになるそうで、R8が1秒持たずに溶けるといいますが、その片鱗を味わったわけです。数十人でこれなのに……いったい、どういうことになってしまうんでしょう……。

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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