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2014年7月12日 (土)

EVERNOTE DAYS 2014 TOKYO 2日目 #EvernoteDays

さて、『記憶の未来』を考える、EvernoteDays2日目です。

昨日は、全部のセッションをフォローしようとして、結局ゴチャゴチャしたレポートになってしまったので、今日は腰を据えていくつかセッションをレポートしたいと思います。

さて、11:00に、今日もEvernote JAPANのGM、井上健さんの挨拶からスタートしました。

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井上さんの挨拶は、二日続けて、「下の階でやってる『うんちの未来』の展示に負けたくないので、応援して下さい」というものでした(笑)よほど、うんちが気になるようです……(笑)

というわけで、基調講演はMITメディアラボ副所長石井裕氏( @ishiii_mit )の『未来記憶』。

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記憶の話は、東日本大震災の話から始まります。記憶の風化。『未曾有、想定外』っていう風に言うけど、未曾有でも想定外でもない。過去にあった情報が風化する、リマインドされないから、経験が、活かせない。

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twitterは面白い。石井氏のtweetを再現するbot( @ishii_mit_BOT )もある。もうお亡くなりになった、お母様のBOTもあり( @Kazuko_Ishii )、生前詠まれた俳句がtweetされる。そこに記憶が、あり、リマインドされる。時折、目にして思い出すことができる。

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アップル、グーグル、Amazon……コンピューターの、デバイスからOS、アプリケーション、インターフェイスの各レベルは、日本が『モノ作り』とか言っているうにちすべてアメリカの企業に抑えられた。アジアの企業にキャッチされている。

そこをすべての記憶を残すというコンセプト『Ever……永遠に』というコンセプトで貫いたのがEvernote。

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石井教授の研究のテーマ。GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)、TUI(タンジブル・ユーザー・インターフェイス……つまり触れるインターフェイス)そして、RADICAL ATOMつまり、モノ自体が動くようになると考えられていらっしゃる。

コンピューターはプログラムで、BITを動かすけど、そうじゃなくてATOM(原子、モノ)を動かすという考え方。

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実際に、ビットが動くことで、リアルのモノ自体が動く。コンピューティングのプログラムが現実のものに作用するということができるようになるわけだ。

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最後に石井氏が大事にされている言葉を三つ。

出る杭になる力と

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道を切り開く力、道程力、

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最後に、頂きを作り上げる力、造山力。

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今、発言してても、2050年には私(石井氏)はたぶんいない。2100年には、みなさん(観客の人)もいない。でも2200年にも、我々の子孫がいるハズで、そこに何を残せるか? どんな『記憶』を積み重ねていけるか……が重要。

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続いては、『教育とEvernote』というテーマで、Evernoteの外村仁さんがモデレータとして、品川女子学院と、千葉県袖ケ浦高校の教授が、高校教育の現場での事例をレポート。

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袖ケ浦高校は本当に一般的な効率の高校だそうだ。品川女子は私学でこういうことに力をいれていて注目されている学校だ。

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先生が授業の前に資料を生徒に配って事前に学習しておいてもらったり、あとで家庭にいる生徒をフォローしたり、生徒たちが自分たちでノートを集めて共有したり……と活用されているとのこと。

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フィルや外村さん、リンダさんが、品川女史に来た時の感想も、Evernoteにとりまとめられて、リンクとして、外村さんに提供されたという。感想にはテキストもあれば、写真もあれば、音声もあったという。

Dsc00119(↑女子高生にかこまれて嬉しそうな外村さん)

今日のお話の関連資料はこちら( http://bit.ly/ED2EDU )のノートにまとめられ、公開されているとのこと。このあたりもとってもEvernote的なのであります。

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さてっ! 次は脳科学者の茂木健一郎( @kenichiromogi )さんの『脳とイノベーション』のお話。会場はいっぱいで、サテライト会場で中継でご覧になるかたもでるほど。

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IBMのワトソン。クイズ番組に出てきたコンピュータ。質問にはコンピューターが答えられる。日本の大学の多くの入試は、もう人工知能が答えられるレベルになっている。

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じゃあ、人間の脳は何をすればいいのか?

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セレンビリティ、偶発的な出来事から成果を生み出す能力。
Aへ行こうとして、Bへ到達する能力。

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3Mは強力な接着剤を作ろうとして、弱い接着剤ができてしまって、賛美歌からしおりが落ちてしまってそのしおりが落ちないようにできないかと思ってPost Itができた。

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ゼロックスのパロアルト研究所に行って、マウスを見て、GUIのコンピューターを作り上げたのはスティーブ・ジョブズ。ジョブズがそれに気が付いたのもセレンビリティ。

でも、常に追い求めていたから、ウォズアニックと、常に追い求めていたから、セレンビリティが働いた。考え続けないと、もがき続けないと、そこには到達できない。

Dsc00175(茂木さん、めっちゃ動かれます……大半の写真はブレブレ)

フロー。

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世界記録を出したウサイン・ボルトはがちがちに緊張してたり、すっごい苦しい状態にはあるわけじゃない。むしろ、楽しくてしょうがないはず。すごいいい状態にないとそういうところにはいけない。

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(最後、時間がなくなって、めちゃくちゃ早回し)
猿が毛繕いでコミュニケーションするのは150匹。これをダンパー数と言う。これが多い方が脳が発達した猿になる。多くの人と会って、コミュニケーションした方がいい。日本、ヤバいんじゃないか? 日本の会社はもうイノベーションを受け入れられる状態にない。活性化してない。イノベーションしなきゃいけないとは思ってない。イノベーションを阻害する方向にしか向かってない。TEDにいるようなイノベーションを起こすような人たちは、会って1秒目から全開。任意の人と会っていきなり1秒目から本質的な話ができる。初対面の脳は最初の数秒間ですごく活性化している。そこで名刺交換をするなんてもったいない。名刺交換って本当にやめて欲しい。最初の10秒間がすごく大事なはず。日本はヤバいけど、ここにいる人たちはイノベーションに積極的な気持ちを持っているはず。ぜひ、フローの状態になって、いろいろ発想してイノベーションを起こして欲しい。


東大寺の住職さん、森本公穣さんのお話。

お坊さんのお話というと、かたい法話なイメージがするけど、なんとプレゼンソフト(Keynote?)を使いなら、平易な口調でのお話。そもそも、お話をするのがお仕事だからか流暢。

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なんと、1200年続いたお寺の住職さんによる、記録と記憶の話。

歴代の住職さんの記録や、さまざまな法要の記録が残っている。火災があって喪失したりもしているけど、その火災があったあったとか、いうことまで含めて記録が残っている。

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記録がなかったら、その時代にそんなこと、そんな想いがあったということも記録が残らない。記録があるから、そにそうした想いが残って行く。

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正倉院にはその頃からのの宝物がいっぱい残っている。それを受け継いで、未来に繋いでいくことこそが、『記憶の未来』になっていくのではないでしょうか?


MIT石井さんの記憶の話から、脳科学者茂木さんの記憶のイノベーションのお話、1200年続く東大寺住職の過去から預り未来へ繋ぐ記憶の話。

記憶こそが、人を人たらしめ、歴史を作り、文化を作ってきた。そして、Evernoteは、その『記憶』それ自体にイノベーションを起こそうという企業だということが滲み出たイベントであった。

 #EvernoteDays 


(一応、更新終了?)








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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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