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2014年6月10日 (火)

『ダム・キーパー』を見た

ベイエリアのPIXARを案内して下さった、 PIXARのアートディレクター堤大介さんが自主製作で作られた『ダムキーパー』SHORT SHORTS FILM FESTIVALで、見てきました。

日本でたった3回しかない貴重な機会だったので、見ることができてとっても嬉しかったです。


とても寓話的なお話だから、見た人の数だけ解釈はあるのかもしれない。

人は誰しも『報われない』『誰にも認められない』仕事を続けていると思うことがあると思う。ビジネスだってそうだし、僕が作る電子雑誌もそうかもしれないし、みなさんのお仕事や、子育てをするお母さんだってそう思うかもしれない。

この物語の主人公であるブタくんも、そんな思いを抱いて暮らしています。

また、逆のとらえ方をすれば、僕らが大切に遇してない、汚れ仕事だと思っている仕事をしている人がしている仕事こそ、世界の安全を支えている人なのかもしれない。ゴミ収集をしてている人かも知れないし、産業廃棄物を集めている人かもしれないし、寓話を拡大解釈したら、それはフクイチでいつ終るともしれない作業をしている人だと捉える人もいるかもしれない。

そんな人を本当に大切にできなかった時に、どんなことが起こるの? ということかもしれない。

自分の仕事へのモチベーション、自分がいる社会を支えている人、『一般市民』という自分を含む人々、いじめ、環境、友情、誤解、赦し……。本当にいろんなことを考えさせてくれる作品でした。たった18分の作品なのに!

PIXARにある堤さんのスケッチ同様の、ペインティングナイフで書いたようなCGとは思えない『厚い』テクスチャー感のあるタッチでのCGが新鮮です。

しかも、そこにPIXARでカラースクリプトを描く堤大介さんならではの、光の表現が加わります。心温まる部分には、木漏れ日のような強い露出オーバーぎりぎりの光が、暗い場所は本当に暗く(ただし、ただの墨ではあく暖かみがあるのがすごいところ)、憧れには高い彩度を、悲しみには低い彩度を、本当に魔法のように光の美しい映画でした。

惜しむらくは、当分日本では見られない……ということですよね(そういう意味ではレビューしても、読んだ方は見られないわけだから悲しい)。

日本語公式サイトはこちらなので、今後どこかで上映された時には、取り上げられるのではないでしょうか? 再上映があるようでしたら、このブログでも取り上げますので。ぜひ、もっと多くの人に見ていただきたい映画です。

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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