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2014年4月16日 (水)

『note』がとっても面白い

コンテンツが個人で販売できるとしたら、あなたは何を売りますか?





僕の身の回りには、いわゆるライターさんや、カメラマン、イラストレーター、ブロガーなど、何かを作って、お仕事にしている人が多いので、先週始まったnoteが急速に広がっています。なんと、初日で1万人以上がアカウントを作ったそうです。





このサービスを提供しているのが、数多くの記事が週150円で読み放題になるサービスcakesを提供しているPiece of Cake, incのCEOである加藤貞顕さん。『もしドラ』こと、『もし、高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら』で大ヒットした編集者の方です。





本や雑誌というメディアの『次の姿』を探すために、会社を設立し、cakesやそして、今回のnoteというサービスを提供してらっしゃいます。





サービスが始まってすぐに、僕も個人アカウントを作って、他の人の書いたのを読んでみたり、買ってみたり、いろんな人をフォローしてみたり、コメントしてみたりしました。こういうものを理解するにはどっぷりハマってみるしかありません。


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見た目はMediumみたいにすごく洗礼されて読みやすい。トーク、イメージ、テキスト、サウンド、ムービーというコンテンツをアップするためのボタンが ちょっと、Tumblrっぽいけど、それはまた見た目だけのこと。アカウント作ってエントリー、フォロー機能があったりして、基本的にはブログサイトとい うか、SNSというか……という感じの使いやすいサービスです。





が、根本的に違うのは、noteはこれらコンテンツに100~1万円の値段を付けて、販売することができるということです。これがユニーク。





たとえば、ちょっと文章書いて、それが100円で売れる、イラスト書いて100円で売れる、写真撮って100円で売れる、音楽作って100円で売れる(動画は現在のところ、VimeoやYoutubeの動画を貼り込めるだけで販売はできません)って、面白いと思いません?


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一般の方がどう思われるのかはこれからの動向をみないと分からないのですが、少なくとも身の回りの『なんか作るのが好きな人』はとっても盛り上っています。





だって、古来、これらの『コンテンツ』は、裕福なパトロンが出資するなど『作品』のカタチで売るか、我々出版社のようなところが買ってそれをまとめてパッケージングして多くの人に売るかしかなく、個人の人が同人誌的な感じで売るっていうのがなかなか難しかった。





noteはそれを、ほぼワンクリックと……とまでは言いませんが、非常に簡単な操作で実現してくれます。





買う側は、1度目はクレジットカード番号を入れる必要がありますが、2回目以降はほぼワンクリック。売る側も売る時に有料設定にするだけです。もし、売れたら、あとで振込先を設定して、振込みを指定したら振り込まれます。



ちなみに、決済手数料(現状5%)を引いた価格の10%がプラットフォーム利用料として差し引かれます。手元に残るのは85.5%。これはものすごい高率で す。我々のやっている電子雑誌だってだいがいが配信元50%、出版社50%が定番です(もちろん、そこを中心にいろいろな契約があります)。さらに振込み を頼むと、1回につき260円の手数料がかかります。





これが、やってみると非常に面白い。いろんな人のコンテンツを買うのも面白いが、売るのが初体験な感じで面白い。ガレージセールに初めて出店するような気分?





自分のコンテンツに値打ちがあるとは思っていても、買ってもらえるかどうかはまた別の話です。買ってもらえるように工夫して、ドキドキしながら、公開する。しばらくして、誰も買ってくれないと悲嘆してみたり、1つ売れたと超ハッピーになったりする。





コンテンツが100円で売れるというのは100円の価値があると認められたということで、『いいね!』どころではない、『超いいね!』なんです。

現状のとこ ろユーザー数がそれほど多いわけではないから、数百円の稼ぎにしかならない人の方が多いと思うけれど、単に100円もらった以上のウレシサがあります。





すでに、いろんな人が、このnoteという新しい遊び場所をどう楽しむか工夫を始めてます。

たとえば、弊誌でもたびたび登場いただいているブログ『みたいもん!』のいしたにまさきさん(https://note.mu/ishitani)、ネタフルのコグレさん(https://note.mu/kogure)、Lifehaking.jpのmehoriさん(https://note.mu/mehori)、さんが交換ノートという試みをやってます。



Kindleが日本で始まった時に、早々に『限界集落(ギリギリ)温泉』という本を出してスマッシュヒットを飛ばした鈴木みそ(https://note.mu/miso)さんは、すでにマンガを売ってらっしゃいます。このカタチはありですよね。特に4コマ漫画的な短編コンテンツはアリな気がする。



漫画家のCLAMP(4人組の漫画ユニット)(https://note.mu/clamp)さんもイラストの販売などを始めてらっしゃいます。これはバカ売れしそうですね。



そして、ネット界隈で有名人らしい(らしいですいません、私面識がないので……)岡田育さん(https://note.mu/okadaic)が、非常に快調にコンテンツを売って、もうかなりの金額(初期に10万円を越えたというウワサは聞きました)になっているようです。



何ができるかは、まだまだ分かりませんし、機能も変わっていくでしょう。



現状は、まだアーリーアダプターのクリエーターが模索している段階です。どんな文章だった売れるのか、どういう売り方だった売れるのか? たとえば、イン ディーズのミュージシャンでライブハウスでCDを手売りしているような人は、noteで売った方がずっとスマートでしょうし、4コマ漫画などは非常に売り やすいでしょう。文章は『何かお得』があった方が売りやすいような気がします。たとえば、文章は全部読めて、最後に課金ボタンがある「面白かったら100 円払って」的な、『投げ銭システム』を検討している人もいます。



何ができるのか? どんな風に広がっていくのか、とっても興味深いシステムです。



実はそんなわけで、先日、さっそくPiece of Cake, incの加藤さんにお会いしてお話をうかがってきました。

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詳しくは5月10日配信のフリック!でレポートしますが、サービスの開始を楽しみにして、期待はしていたけれども、初日で1万人以上の人に使ってもらえるなんて、想像以上だということでした。

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サービスを開始するときに心がけたのは「多くの人は、お金のやりとりに慣れていないでしょうから、そこをとにかくシンプルに分かりやすくすることにつとめました。それ以外の部分の機能が増えることで、複雑に見えるのは避けたかった。」とおっしゃっていました。現状、検索機能さえないわけですが、我々がnoteの機能に慣れれば、段々と実装されていくと思われます。

もちろん、見るだけ、買うだけという楽しみもあるでしょうし、始まったばかりのサービスなので、今後どう広がっていくのかは未知数です。でも、加藤さんがすっごく深く考えて作ってらっしゃることはよく分かりました。

みなさん、ぜひ一度、noteにアクセスしてみて下さい。

※追記

フリック!でもアカウントを取って、記事コンテンツの販売を始めました! どうぞよろしく!

【フリック!記事販売】noteで記事のバラ売り始めました!
http://blog.sideriver.com/flick/2014/04/note-fb51.html


↓この動画も素敵です。

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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