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2018年11月14日 (水)

『わたし(あなた)』の依り代である名刺はセンシティブ——Eightで名刺スキャンナイト

4000枚以上の名刺のスキャンに挑戦

「名刺、スキャンしたいのに溜まるよね……!」とFacebookで雑談していたら、「みんなで集まって、スキャンしましょう!」とEightのSansanさんが、名刺用SansanモデルのiX500と、場所と飲食を用意して下さいました。

というわけで、割と内輪なイベントですが、飲食雑談しながら名刺をスキャンする会。

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実は我々が通常使っているEightの他にこういう場面でダイレクトにScanするためのEight Scanという専用アプリがある。それで、大量にスキャンして、Eightに取り込む。

1回に取り込める量は100枚ぐらいということで、延々とスキャンして取り込みます。意外と表面を揃える作業が大変。そして、100枚投入しては、Eight ScanとEightを同期……というのを繰り返す。

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素敵な会場のご提供、Eightの小池さん、小父内さん、ありがとうございました。

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(ちなみに現場での会話としては、どの名刺が最強かの『名刺ジャンケン』的な話題とか、スキャンし難い名刺、しやすい名刺問題とか、名刺の素材問題とか、昔の名刺取って置くか問題とか、米国や中国など海外の名刺問題とか、Ingressのバイオカード問題とか、名刺のデータは会社のものか個人のものか問題とか、名刺の中にレシートが混じってる女社長問題とかいろいろありましたが、それはまたの機会に)

名刺情報はとってもセンシティブ

で、スキャン作業をしながら、名刺談義。

けっきょく分かったのは名刺ってとってもセンシティブなものだってこと。

個人情報だし、中には、営業さんで「可能な限りいろんな人に渡して、いろんな人の名刺を手に入れたい」って思っている人もいれば、「ちゃんと顔と名前が一致する範囲でのコミュニケーションをしたい」って思っている人もいる。何千枚も名刺をやりとりする人もいるかと思えば、数年で数十枚しか交換しないけど、その人たちとは濃いやりとりをするという人もいる。

また、なんというか、日本人は名刺に濃い思い入れがある。

『目下の人から名刺を渡す』『会社ロゴの上に指を置いて受け取らない』『テーブル越しに渡さない』なんていう名刺の渡し方のマナーや、『いただいた名刺はスキャンしても捨てられない』などに象徴される、名刺を相手の『象徴』として大切に扱うというか、魂が宿っているというような考え方だ。

たかだか、情報を書いたカードなのだが、それをまるで相手のエイリアスのように大切に扱うことがマナーだということになっているのも面白い(余談だが、日本で印刷物として名刺が一般的になったのは明治維新以降だから、まぁたかだか150年ぐらいの歴史しかない作法なのだが)。

また、名刺の肩書きが『係長』から『課長補佐』になったことに、その人の人生の誇りのすべてが詰ってることだってある。軽々には扱えない問題なのだ。

逆に結婚して専業主婦になった人や、仕事をリタイヤした人にとっては、交換して表示される情報自体が少なくなるだろうから、名刺の枚数が少なくなることで、アイデンティティの喪失感が大きいかもしれない。とてもセンシティブな問題だ。

『単なる情報カード』から『お会いした方の魂の依り代』まで、いろいろな考え方があるのを、一括して考えるのはなかなか難しい。

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一方、個人情報のやりとりであるなら、スマホのアプリが代替すればいいとか、FacebookやEight、LinkedInのアカウント情報をやりとりすればいい! っていう意見もあるかもしれない。

が『紙カード』というローレベルなプロトコルだからこそ、シリコンバレーのIT社長も、田舎の企業のオジサンも、事前のOSやアプリ仕様などの調整なしに情報交換ができるというメリットがある。

なんなら、30年前に交換した名刺でも、保存さえされていれば連絡先がわかるのだ(その情報が今も役立つかは別問題だが)。というわけで、紙の名刺すごい。


Eightの問題と苦労

そんな紙の名刺をデジタルで便利にしてくれるのがEight。

我々は、以前からクラウド名刺管理アプリとして紹介しており、便利だと感じているが、一方Eightで名刺管理することを『気持ち悪い』と感じる人もいる。

『何か知らない間に、自分の情報が交換され、流通しているのが気持ち悪い』というのだ。ごもっとも。

私(タクタ)などは、会社の住所や電話番号、メールアドレスなどは本の奥付に掲載している公開情報だし、いまさら隠そうとは思っていないが、全体に流通させたいわけではないという人もいる。

とはいえ、たとえば自宅で仕事されている女性のライターさんなどは、最低限編集者などには(ギャラの振込先などの情報として)住所は渡すにしても、それをセミオープンに公開されるのは困るということがある。

極端に有名な人も、いろんな連絡が来過ぎては困るから、オープンにはしたくないだろう。でも、そういう人も仕事上の付き合いがあるから、必要に応じて名刺は交換しているのだ。しかし、それを他の人には渡したくない。

今、Eightがなんとなく『気持ち悪い』と感じる人がいるというのは、そういう人たちに対して、ケアが足りなかったのではないだろうか?

『オープンで、シェア!』の掛け声で、オプトアウトでじゃんじゃん行こうよ! という時代があったことは確かで、SNSやクラウドの初期の頃はそれで良かったというか、それでなければ進まないというか、そういう人が集まっていたのだとは思うが、今やそれでは済まない気がする。特に名刺というセンシティブな情報においては。

実は、その後Eightも軌道修正をして、自分の情報が勝手に広がっていくということはない。ただ、少しずつ修正していっているし、都度都度の情報発信が、全体に行き渡っているわけでもないので、『現在の安心して使えるEight』の情報が伝わっていないということもあると思う(これについては我々メディアにも責任はあると思うし)。

誰もが『名刺管理サービス』だと思っていたEightが『ビジネスSNS』という方に舵を切ったときに、ソーシャルグラフを一気に公開側(全公開ではないが、可視化される方向)に持っていった時に、裏切れたように思った人が多かったのだと思う。『ウェブでやりとりしたいワケじゃない! 自分の名刺を管理したいだけなの!』というわけだ。

日本人の名刺に対する思いは軽くはないのである。

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今のEightについて、もっと情報発信していくべきでは?

EightはSansan社内にあるSansanとは別のサービスで、導入企業からのサブスクリプションで成立しているSansanと立場を異にするフリーミアムから始まったサービスだということがすべての根源にある。

Eightの収益源は3つある。ひとつは、SNSとしてEightのウォールなどに入る広告収益。ふたつ目はプレミアムユーザーからの会費。そして最後に人材サーチ(人事の人が有償で特定のキャリアの人を探すことができる)だ。

メインである広告収益を増すためには、情報のやりとりを増やさなければならない。ユーザーとしてはそのあたりにいぶかしさを若干感じる。しかし、名刺の管理だけに月額何百円かのサブスクリプションを払う人がたくさん(Eightが成立するほど)いるとも思えない。その難しさだと思う。

ちなみに、イベントで名刺をスキャンしながら聞いたのだが、現在のEightでは、基本的には自分のアカウントの詳細情報が勝手に表示されることはない。住所やメールアドレス、電話番号などは繋がっている人(名刺登録相手がEightユーザーの場合につながる)にのみ公開される。そうでない場合は名刺画像にはボカシがかかっている。

自分のアカウント用名刺も、最初に自分で登録するか、誰かが登録しているものを『これは自分です』という認証しない限り登録されない(たいていの場合、アカウントを作った時に表示される『これは自分です』を簡単に認証するようになっているフローに問題があるかもしれない。最近アカウントを作った場合、どういう風に表示されるかは知らないが)。

現在のEightでは、自分の情報をどこまで出すか、どういう風に交換するかは、FacebookやLinkedInなどのSNSに近い形式になっている。住所や電話番号だって、設定画面で個別に公開設定を変えられるという詳細さだ。

となると、問題はそれが『分かりにくい』『情報発信されてない』というところが問題なのか?

この界隈には、まだまだいろいろ問題がありそうなので、フリック!としても継続して取材して、改善すべきところはEightに提言し、告知されていない部分はパブリティし、名刺の未来を考えていきたいと思う。

(村上タクタ)


2018年11月 5日 (月)

先を見据えていまからメッシュWi-Fiシステム導入。LinksysのVELOP登場

日本でも徐々にその数が増えてきたメッシュWi-Fiシステム。今回、ベルキンのブランド『Linksys(リンクシス)』からメッシュWi-Fiシステム『VELOP(ヴェロップ)』が登場。11月9日から販売されます。

20180517034105_velop_combo_lifest_4LINKSYSはベルキンのブランド。創業は1988年と30年前。

家の中に設置された各ルーターがつながり、建物全体にWi-Fi環境を提供するメッシュWi-Fiシステム。中継機を使い、親となるルーターの電波を離れたところにある機器にまで届けようとすると、途中でスピードが減衰したり、デッドスポットが生じてしまい、通信できない場所が出るといった問題がありました。

Sub6_2 メッシュWi-Fiシステムは、家中すみずみまで快適なネットワーク環境を実現する。

スマホやタブレットなど、家の中でも持ち歩くガジェットの増加、そしてテレビやプリンター、スピーカーなどWi-Fiシステムに接続する機器が、どんどん増えています。ひと昔前までは、据え置きのパソコンなど使う場所が決まっているガジェットが安定して繋がっていればOKでした。しかし、さまざまなタイプのガジェットがWi-Fiに接続するこれからの毎日では、従来のWi-Fiシステムでは性能においても、快適さにおいてももの足りなくなっています。そんな問題を解決してくれるのが、メッシュWi-Fiシステムです。

P1010978_2右がデュアルバンドモデル、左がトライバンドモデル。

『VELOP』は強力なメッシュWi-Fiシステムで、建物中に充実したWi-Fi環境を実現してくれます。個々のルーター、ノードは無線で接続できるだけでなく、Ethernetで有線接続することも可能です。セットアップも簡単。コンセントに繋ぎ電力を供給、専用の『Linksysy App』で各ルーターの接続も行なえます。また、アプリが最適な配置を教えてくれるため、ノードの置き場所に悩むこともありません。さらに、ゲストアクセスやペアレンタルコントロールで、子供たちの利用時間制限なども行なうことが可能です。

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P1010883_2中継機を使った従来のシステムと比べて、スピードの減衰幅は小さい。親機から離れるほど従来のシステムとメッシュWi-Fiシステムのの差は大きくなる。

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P1010890_2 VELOPはオフィスビルでも活躍。フロアをまたいで使用することができる。シンガポールではショッピングモールでも使われている。

『VELOP』にはトライバンドモデルとデュアルバンドモデルの2種類があります。いずれもタワー型でスタイリッシュ。カラーはホワイトで、オフィスでも個人宅でも置きやすいデザインになっています。トライバンドのほうがより強力なものですが、混在して使うこともできます。

Sub4_2トライバンドモデル。1個パックは2万980円、2個パックは3万5980円、3個パックは5万3480円(いずれも税抜・想定価格)

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やや背が低いデュアルモデル。1個パックは1万3980円、2個パックは2万2980円、3個パックは3万2480円(いずれも税抜・想定価格)。混在させての使用も可能。また、いずれのモデルも3年間の製品保証がある。

トライバンドの1個パックが想定価格2万980円(税別)、デュアルバンドの1個パックが1万3980円(税別)。それぞれ2個パック、3個パックでも販売しています(日本ではトライバンド、デュアルバンドが混在するパックはなし)。

ひとり暮らしのワンルームであれば、すぐに必要なものではないかもしれないが、部屋数があり、またモノが多い家、2階、3階があればその恩恵はてきめん。建物、部屋のサイズにより必要となる数は異なり、複数台をひとまずまとめて購入する必要はありますが、Wi-Fiルーターは買ってしまえば数年間、ほぼ毎日、利用するものです。今や暮らしのインフラとなったWi-Fi環境。今後、数年を見据えてごっそりメッシュWi-Fiシステムに切り替えるのもいいかもしれません。

P1010830_3ベルキンによれば、『食』に次いで『Wi-Fi環境』に興味があるという。

2018年10月31日 (水)

アップルNY発表会、tweetまとめ #AppleEvent #AppleEventNY #iPadPro

総論としての原稿は近々エイサイト(http://www.ei-publishing.co.jp/)に掲載される予定だが、現場からのtweetをこちらにまとめておく。

(村上タクタ)

2018年10月30日 (火)

Apple発表会は、日本時間30日火曜日23時から

ニューヨークは思ったほど寒くなかった

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AUGM長崎から帰って8時間もしないうちに、再び家を出て羽田へ。

いつものカリフォルニアでの発表会より、たっぷり3~4時間は長いフライトを経てニューヨークに着いた。

カリフォルニア便だと乗って、食事をして、寝て目が覚めたらもう軽食を食べて降りる用意……という感じ。これに、たいていは機内でこなさなきゃいけない仕事があるから、むしろ慌ただしいことが多い。しかし、ニューヨーク便は目が覚めて軽食を食べてもまだ3~4時間の時間がある。インターネットにも繋がらず、本を読んだり、考えを巡らしたりできる時間は至福だ。

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Apple Watchを持つようになってからは、出発のちょっと前から、現地時間を意識して生活し、機内でもなるべく現地時間で不自然じゃない時間に寝起きするようにしているので、時差ボケが少ない気がする。

ニューヨークのジョンFケネディ空港についたら、いつもどおり羽田で借りてきたグローバルWi-Fiのスイッチを入れれば、iPhoneも、iPadも、Macもネットに繋がって、日本の連絡を履き出し続ける。

「現地の気温はヒトケタ」という情報も得ていたからダウンジャケットまで持ち込んだが、いまのところそこまで寒くはなさそう。


@flick_magのフォローを!

Appleが用意してくれたホテルはマンハッタンの素晴らしい立地にあり、ブルックリン橋やワンワールド・トレードセンターもちょっと足を伸ばせば見ることができた。

明日の発表会は、イースト川にかかるブルックリン橋を渡って、ブルックリンにあるBrooklyn Academy of Musicで、東海岸時間の30日朝10時から開催される。

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同じところをティム・クックも歩いていたらしい(こちらは光の方向からすると早朝っぽい)。



日本との時差も普段のカリフォルニアでの発表会と違う、イベントは翌日午前2時スタートではなく、日本時間同日30日(火曜日)の午後23時ぐらいから始まる。つまり、感覚としては、日本時間21時ぐらいから僕らは会場に向かい、23~1:00が発表会。それから日本時間31日の朝(現地的には30日夜)に向けて原稿を書くという感じだ。

日本時間の翌正午ぐらいまでに最初のレポートをとりまとめるとすれば、私は現地時間の夜24時までに原稿を書けばいいということか、なるほど。

発表会の、リアルタイムの現地からの情報は(会場の電波状況が良ければ)、例によってTwitterの @flick_mag ( https://twitter.com/flick_mag )でお届けする。そちらは、フリック!ニュース http://blog.sideriver.com/flick にとりまとめる予定。とりまとめたニュース記事はエイサイト( http://www.ei-publishing.co.jp/ )で日本時間の午後になって配信する予定。

さて、何が発表されるのだろうか? 楽しみだ。

(村上タクタ)

2018年10月28日 (日)

2018年 #AUGM長崎 Tweetまとめ

年に1度は、遠方のAUGMにお邪魔しようと思っておりますが、今年はAUGM長崎! 佐世保に取材に着ました! 

会場が球佐世保鎮守府凱旋記念館という非常に立派な由緒ある場所で、かなり若い方も集まるイベントになっており、非常に盛会でした。以下、当日のtweetレポートをまとめておきます。


私としては、明日、月曜日からはAppleさんの発表会で、NYにご招待いただいているということで、非常にタイトなスケジュールではありましたが、Apple長崎の尾場さんには、6月頃からお声掛けいただいており「行きますよ!」とお約束していたので、スケジュールを違えることができず、リスクあるスケジュールだなと思いながら、お邪魔しましたが、とても盛会で来て良かったです!

あとは、今日の飛行機が、ちゃんと無事に飛んでくれることを祈るばかり……。

(村上タクタ)

2018年10月25日 (木)

ambieのポケモンGOモデル発売決定!

先日の六本木ヒルズ毛利庭園での『Pokémon GO  AR庭園』で使われた、ambieのPokémon GOモデルの発売が決定したらしい。決断早っ!

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そして、プレスリリースのどこを見ても値段どころか、そもそもワイヤレスの方なのか、ワイヤードな方なのかが書いてないと思ったら、メルマガ会員に登録せよという文章で結ばれていた。まだ詳細は決まってないんですかね?

【ambieメールマガジン会員登録ページ】
https://ambie.co.jp/soundearcuffs/pokemon.html

ともあれ、ambieは外の音も聞こえるので、IngressやPokémon GOにめっちゃ向いてますよね。

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ただ、経験上、1日中ゲームすると、スマホ自体の電源供給に加えて、ヘッドフォンも充電せねばならず、なかなか面倒。ワイヤレスヘッドフォンだと2台を持って、交互に充電する……などという面倒も発生しかねないので、廃ゲーマーの人ほどワイヤードタイプを選んだ方がいいかもしれない……と思ったり。

ともあれ、メルマガに登録して続報を待ちたい。

(村上タクタ)

2018年10月19日 (金)

今夜24時、フリック!11月号Vol.85発売! 特集はなんと『働き方改革』 

今夜24時フリック!発売です!



長時間労働、新卒一括採用、働く場所、働き方、転職。

不変かと思っていた働く環境は、刻一刻と変化している。今や、今の仕事のままずっと働き続ける、働き方を変えずに仕事をしていけると思っている人はいないのではないだろうか?

むしろ、会社を変わるにしろ、会社の中で変えるにしろ、自ら仕事を変化させ、改革していくことが必要とされている時代だ。
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そんな時代の働き方について、デジタル側からアプローチしてみよう……ということで、LinkedIn、Slack、コクヨ、Yahoo! LODGEなどに取材した。

まず、最初に登場は、Yahoo!の執行役員として、モバイルシフトを成し遂げ、昨年LinkedInに移籍。日本のカントリマネージャーに就いた村上臣さんにインタビュー!

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日本ではなぜかこれまであまり普及してなかった(外資系の人の転職ツールと思われている側面がある)LinkedInだが、本来は自分がどういう経歴とスキルを持っているのかを対外的に表現する拡張版の名刺のようなもの。

日本では最初のミーティングでは大会社ほど大勢で名刺を交換しながらグルグル回る会合になりがちだが、北米ではミーティング前にLinkedInでお互いのことを理解しておいて、最初からいきなり本題のミーティングに入ることが多いという。

このスピード感だけでも日本の非効率は明らか。

日本では中途半端にFacebookがビジネスに使われているが、本来の機能的にはFacebookはプライベート、LinkedInがビジネスコミュニケーションを狙うべき。

というわけで、これからおそらく日本にググッと普及するLinkedInについて、村上臣さんに詳しく聞いてみた。

まずは、しっかりプロフィールを書いて、本格的にLinkedInが使われる時代(もちろん、もう活用してる人も多いだろうが)に備えておこう。

メールの非効率さにうんざりしている人も多いと思う。

数年中にビジネスもチャットツールを中心に動くようになると思うが、その核となるであろうSlackのカントリーマネージャー佐々木聖治さんに日本での普及度合について聞いた。
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実は意外なことに、Slackというサービスは始まってから4年しか経っていない。その間にこれほど爆発的に普及したのだ。創業者がゲームを開発したかったのに、なぜかそっちはしっぱいし、flickrとSlackという大成功サービスが生まれたというところも面白い。

実は、世界第2位のSlack大国。現在もすごい勢いでグロースしている。そのSlackの魅力と、これにって働き方がどう変わるかをたっぷりうかがってきた。


コクヨのワークスタイル研究所所長の若林強さんには、フリーアドレスやリモートワーク、フレックスタイムなどの新しい働き方について聞いた。
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本当に、それらの『新しい働き方』は、効果的なのだろうか? そんな中で却ってストレスを感じたり、効率が落ちたりする人はいないのだろうか? 実はコクヨ自身も模索中だったり、実践して体験したりしているそうだ。そんな新しい働き方について聞いた。

働き方といえば、テレワークにしろ、ノマドワークにしろ、フリーアドレスにしろ、紙の資料を持って歩くわけにはいかない。したがって、紙のクラウド化は必須。



というわけで、6年ぶりのモデルチェンジとなったiX1500をじっくりレポート。何がどう変わったのかをガッツリ解説する。

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iX1500は、iX500ユーザーにとってもお勧めなので、こちらのレポートもどうぞ。


さらにさらに。先月号で、クパチーノからの速報をお届けしたiPhone XS/XS Maxの詳細な記事も。

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スタジオでカッチリ撮った写真は、ウェブ記事にはない魅力だと思います。特にiPhone XS/XS Maxのどこまで拡大しても美しい細部の仕上げはぜひ電子雑誌で見て欲しいです。

下部のスピーカーに入ってるメッシュの色とか、Lightningコネクターの横のネジの色、カメラ突起部のディテールなど、じっくり見ても飽きないはず。ベンチマークも掲載。

さらにっ! 最新のApple Watch Series 4も。

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これも、本当にスタジオ写真で見ていただきたいデバイスです。ぜひ、電子雑誌でお楽しみを。

その他にも、さまざまな新製品、サービスをご紹介しているフリック!11月号Vol.85。本日、24時に配信スタートなので、ぜひお楽しみ下さい!




(村上タクタ)

2018年10月10日 (水)

新しい企業はこんな場所で生まれる【Digital GarageのOpen Network Lab 第17期生デモ】

我々が使う製品を生産したり、ウェブサービスを運営したりする企業の中で、ひとり〜数人で小資金から始まり、大きな成長を目指す企業をスタートアップとか、ベンチャー企業という。

しかし、普通に始めると、なかなか資金が得られなかったり、そもそも企業運営を上手にできなかったりして、成功するのは極めて難しい。

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そこで、ベンチャー企業をサポートする取り組みを行おうという話になるワケだ。

ベンチャー企業にお金を出したりする企業をベンチャーキャピタルというが、さらにもっと黎明期、アイデアとをそれを思いついた人しかいないような段階から、成長する可能性があると見込んだプロジェクトに出資したり、場所を提供したり、メンタリングしたりするのをインキュベーション(卵を孵化させるの意)と言う。

Digital GarageグループのOpen Network Labは、Open Network Labはこのインキュベーターで、これまで8年に渡ってインキュベーター事業を行っており、昨日17期目の卒業生たちのデモが行われた。

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17期として活動したのは、6企業。その中でとりわけユニークなプレゼンを見せてくれた3組を独断で選んでご紹介しよう。

まずは、特に筆者が気になったSignature(シグナチャー)。

世界中にクラフトビールを作ってる小さなブルワリーは3万も存在するが、酒販制度や酒税法のおかげで、海外に出したり販売するのに非常に手間でAmazonや楽天などで、販売することもできない。

この、制度の問題や交渉契約などの手間を一気に引き受け、スマホから世界中のクラフトビールを購入できるようにしようというのが株式会社SignatureのSignatureだ。

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最初は1本から買えるわけではなく、クラウドファンディングのように、あるていど受注を集めてから時期を切って輸入販売するようだが、それでもその場面をブルワリーを応援しているような感じに演出できれば面白いように思える。

もちろん、実現するにはいろいろな問題があったりするのだとは思うが、これが実現したらかなり楽しいと思う。

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次は、今回臨時で設けられた『特別賞』に輝いたKibunLog

メンタルヘルスの改善を目指すアプリですでに3万7000件もダウンロードされているという。

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世に鬱病に悩む人、仕事などのストレスで鬱病になりそうな人は多い。そんな人が、自分の気分のログを書き込むことで、ストレスの解消、分析などに役立つという。

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AppleのAppStoreでも5回も取り上げられ、現在もフィーチャー中だという。マネタイズとしてはより進化した疾患特化コンテンツを作ったり、CtoCのオンラインサロンを作ることを考えており、将来的にはケミカルな薬に頼らないデジタルメディスンとして進化したり、症状をAI解析したりしていきたいという。

鬱病に悩む人は多いから、これは興味深いプロダクトだと思った。


参加した観衆が選ぶオーディエンスアワードと、審査員が選ぶBEST TEAM AWARDに輝いたのが、株式会社9lioneの9lione(クリオネ)。

テーマとして取り扱ったのは薬局の『院内残薬』。

期限の切れた医薬品は破棄しなければならないのだが、1店舗あたりの院内残薬は年間薬500万円にもなっており、これは個人経営の薬局の年間の営業利益に匹敵するという。

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従来は2000種類もの医薬品を手書き、エクセルで管理しており、過剰な発注や不確かな需要予測が行われており、非常に大きな無駄が発生していたが、9lioneを導入することで、院内残薬を75%減少させることが可能になるという。

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このサービスはわずか2週間のFAXによる営業のみで91店舗が導入しており、同様の院内残薬削減が図れるとすれば、1店舗あたり380万円の院内残薬源、業界全体に適用すると5800億円のコスト削減が実現できるという。

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他にも衣料、ヘルスケア関連の発表が多かったのと、女性が率いるチームが多かったのが今回の特徴だという。

今回の17期のチームの社名、サービス名とURLを列記しておこう。興味のある方はぜひご覧になってみていただきたい。

株式会社キママニ Kibunlog https://www.kibunlog.com/

Giftpack Inc. Giftpack https://giftpack.io/

株式会社エブリ・プラス えぶりPLUS http://everyplus.jp/

Signature株式会社 Signature https://www.signature.limited/

株式会社9lione 9lione https://www.9lione.net/

株式会社メディクション MEDICTION https://mediction.co.jp/

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実はOpen Ntework Labの発表には久し振りに行ったのだが、ビジネスが生まれる瞬間を見るというのは実は面白い。

この中にはいろいろな障害に阻まれて、ビジネス化できないものもあるかもしれない。逆に大きく成長する企業もあるかもしれない。Open Network Labではこれまで8年間で97社のスタートアップを巣立たせており、ファンディングの成功率は60.8%と非常に効率だという。

メンタリングなどのアドバイスの成果だと思うが、みなさんプレゼンも上手で説得力もあり、それぞれの経験を活かした起業を行おうとされているように感じた。WHILLや、gifteeも、ここからスタートした企業だ。その他にも成功した企業がいっぱいある(https://onlab.jp/startups-onlab/)。

これからも機会があれば、ちょくちょく取材に訪れて、その様子をみなさんにお伝えできたらと思う。

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↑イベント後半のネットワーキングの時間も、価値ある時間だ。

(村上タクタ)


2018年10月 2日 (火)

ScanSnap iX1500リリース。『紙を意味に変えてワークさせる』ためのデバイス

スキャンできるっていうのは同じなんです。

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毎分25枚が30枚になったとか、そういうハードウェア的進化もあるんだけど、スキャンデータのdpi数とかそういうスペック的なところはあまり問題じゃないと思う。

ここ10年ほどの間にスキャンの意味が変わってきている。それに、対応した進化を、ScanSnapの方がちゃんとしているっていうところに意味があると思うんですよね。

10年ちょっと前には、まだクラウドも、iPhoneも、iPadもなかった。

つまり、スキャナーは紙をデータ化するためのパソコンの周辺機器だったんですよね。

最新のScanSnapは、『紙を意味に変えてワークさせる』ためのデバイスに進化している。

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ScanSnapにタッチパネルが付いて、タッチパネルに設定したボタンをタップすることによって、インクで表現された紙書類が、データ化され、意味を持ってデバイスやクラウドのしかるべきところでワークするようになる。

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たとえば、書類をクラウドのEvernoteに直接読み込ませる。OCRを書けてデータとして読める文書にするということが可能になっている。レシートを経理サービスに読み込ませられる、名刺を名刺管理サービスのデータとして読み込ませることができる。その渡った先で、ちゃんとデータが意味を持つようになるというところが、新しい世代のScanSnapのすごいところだ。

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これが、通常、パソコンや、タブレット、スマホを介することなく、ScanSnap iX1500単体で行うことができる。これが新しいScanSnapのすごいところだと思うんですよね。

スペックとしてはそれほど大きく変わってるように見えないけど、意味としては全然違うレベルに進化したスキャナー。それがiX1500だと思います。

(村上タクタ)

2018年9月25日 (火)

世界最大のJINS、サンフランシスコのUnion Square店に行って来た

先日、iPhoneの発表でカリフォルニアに行った時、世界最大のJINSのお店、サンフランシスコのUnion Square店に行って来た。

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案内して下さったのはJINSの北米の代表であるマリオこと新井仁さん。実はクパチーノ方面の某所でバーベキューをご一緒したご縁で、私がiPhone発表会取材ついでに、サンフランシスコをうろうろしていることを発見してご連絡下さったのだ。

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北米に最初にオープンしたJINSの店舗で、北米のヘッドクォーターもここにある。

ちなみに、Union Squareに面する場所にはApple Union Squareもあり、とっても近い。店舗は広くて奥行きも長い。本当の大きなメガネ店だ。

北米では、メガネは基本的に医師の処方箋がなければ買えず、基本的に保険で購入するものだ。しかも保険で買うから、わりと価格に無頓着なのだそうだ。そして、数年に1度買い替える。

JINSでは、もっと気軽にファッションとしてメガネを購入することをアメリカに提案しているのだそうだ。

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価格も1万円前後。そして、店舗内にある加工機のおかげで、30分ほどで完成したメガネが渡せるのだそうだ。これは、数万円するメガネを一週間から10日後に受け取るのはが普通だったアメリカにおいては革命的なことだったという。

ちなみに、この4×4の展示什器はJINS全店共通のもので、横に色違い、縦にフォルムの違いが並んでおり、この色のこの形……というのが選びやすくなっているのだという。

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店舗の一番奥にあるのがKANNA。欧米では機械に女性の名前を付けることが多く、それと加工機として鉋をかけあわせてKANNAと名付けられたのだという。

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レンズの加工機はJINSの全店にあって即座にメガネを作ってもらえるサービスはどの店でも行われているのだそうだが、メガネのレンズの加工の行程をこうやってアトラクションとして見せている店舗は少ないという。中でもUnion Square店の機械は最大規模だという。

メガネをオーダーする人は、まず店舗内で、自分好みのフレームを選ぶ。そして、カウンターでフレームと一緒に処方箋を渡す。そうするとレンズを選ぶことができる。

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まずはフレームをトレーサーという機械に入れると、フレームの形を計測してくれる。

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それは数値化されてコンピュータに取り込まれる。

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最初レンズはこういう風に丸いのだ。

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そこにブロッカーという機械でレンズに取り扱い用のハンドルを取り付けて、専用のカートに載せて、ベルトコンベアに流す。

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次に、4台あるレンズエッジャーという機械でさっき計測したデータに基づいてレンズの周囲の形を加工する。これで一発でフレームにはめ込める。

ちなみに、トレーは立体的に上下に持ち上げれられてエッジャーに入るので、ルートは1本なのにシーケンシャルに処理されず、ランダムアクセスが可能になっている。

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周囲を削ったレンズは、このら旋を回って上段に上がる。このら旋のコンベアが非常に高価だったそうだが、実はこれはコケ脅しに近く、あまり実用的な意味はない。

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とはいえ、ここで上がってるから、リングエッジャーのメンテナンスなどに裏側から立ち入れるだけだが。
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これでレンズは完成。フレームにはめ込んで、ツルの調整などを行うとメガネの完成だ。40分どころか20分もかかっていない気がする。

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コンベア状の加工機などを見れるのは、サンフランシスコのUnion Square店だけ。サンフランシスコに足を運ぶ機会があれば、ぜひ立寄ってみて欲しい。

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(村上タクタ)

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  • 村上タクタ

    村上琢太。ガジェット好きの雑誌屋。'92年入社以来趣味誌ひと筋。バイク雑誌RIDERS CLUBから、現在はコーラルフィッシュRCエアワールドの編集長も務める。機能を突き詰めてカッコよくなったガジェットと、アイデアと楽しさに満ちたウェブサービスを紹介する本『フリック!』の編集活動に奮闘中。twitterアカウントは@flick_mag

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